徒然華
更新履歴を兼ねた日記です。つれづれなるままに硯に、いえキーボードに向かって書き連ねています。
2004/3/31:今年度の読書ベスト10を選出。
こうしてみると、読んだ直後には高く評価できても、時間が経つとどんなのだったか忘れてしまった作品もたくさんあります。そのあたりも、名著とそこそこの作品の差かもしれないです。まあ読んだときの私の精神状態とかにもよるのでしょうが。
藤原書店の続刊案内。バルザック、ゾラに続いてジョルジュ・サンドの選集が出るらしいです。サンドの小説も岩波文庫に多く入っているけれど例によっ(以下略)。岩波の訳はそもそも古いので、新訳登場はいずれにせよありがたい話。私はその前に基本中の基本『愛の妖精』を読まなきゃいかんのですが(もう積読して一年近い)。
ところで藤原書店さん、『獣人』はまだ?
さらに筑摩書房の近刊案内。思わず手を打って喜びました。ゾラ『獲物の分け前』刊行とは!うーむ、個人的にヒット作連発だった最近のちくま文庫だけれど、これはもうクリティカルヒットだ。五月が待ち遠しい。
一昨年がゾラ死去100年目だったわけですが、最近何気にホットな作家かも。
2004/3/30:「自錯自厭」ページに「魔箭」第二部第一編とキリリク作品二つをアップ。
現代の小説を読んでいると思うことがある。
「これ、百年後に出版されるときはどこに注釈がついているんだろう?」
例えば「イチロー」という単語には間違いなく注釈がつくだろう。「1990年代後半から2000年代にかけて活躍した野球選手」とか。いやーホントにどうでも良い話なんですけどね。
古い本から読み始めた人間の宿命という感じですか。いやそんなのはお前だけだろうって?ん〜、そうかも。
2004/3/29:今日の更新はありません。
中国ものは、翻訳があるのかどうか分からないことが時々あるんで。それが問題なわけです。私には『鏡花縁』で失敗した例がありますからね(すでに完訳版を入手して160ページばかり読みました。訳文はそう悪くありません)。
まあ19世紀の翻訳なんぞは手に入らないし読めもしませんが(崩し字を読むくらいなら原書で読んだほうが早いだろうなあ)、昭和以降ならば別ですし。国立国会図書館OPACで調べてみると、どうも『品花宝鑑』『好逑伝』『醒世姻縁伝』あたりは比較的最近の訳があるっぽいです。
『品花宝鑑』は狭邪小説。明代の士大夫は妓女を呼んだり妓楼に出入りするのを禁じられたので、かわりに俳優を呼んだ。そこで俳優を佳人にあて――それってボーイズラヴじゃん(汗)。なんかサドの作品とかも入っている世界艶笑文庫とかいうシリーズらしい。やばそう。
『好逑伝』は才子佳人小説。この手の作品ではわりと出来は良いほうだそうな。戦前の訳だけれど。
『醒世姻縁伝』は恐妻が夫をいびる話を百回もひっぱっているらしい。翻訳は2002年に出たばかりで今でも買える。ただAmazonとかに無かったので、普通の書店では無理みたい。出版元の株式会社トスコに直接注文が必要なようで。……14000円は高すぎです。
それからと。ウンベルト・エーコを急に読みたくなりまして。『フーコーの振り子』は挫折しましたが、『薔薇の名前』はどんなんだろう。それと『ウンベルト・エーコの文体演習』。こっちはいろんなサイトで好評価を受けているようだし、今日学校の図書館で目を通したら面白そうだったし。しかも文庫版あるし。しかも絶版だし(号泣)。
――出版年が2000年てさ。それが絶版てどーゆーことよ。だから新潮社さんは嫌いなのさ。
2004/3/27:20世紀の作家・書評ページに金庸登場、『秘曲 笑傲江湖』レヴュー。
オンラインのみで、しかも趣味で小説を書いているだけとはいえ、この穂永秋琴、それだけの通俗作家としてやっていく自信すらなくしました。はい。
昔はただ面白く読んだだけだったけど、改めて読んでみると脱帽だなあ……。
なんとなく、Amazonでギリシャ・ラテン文学のラインナップを見ていてびびった。
『ヴァルターの歌』の邦訳が出てるやんけ!
ヴァルター……というと、ハゲネ(ニベ歌及びエッダ、ヴォルスンガ・サガを参照のこと)の親友の、あのワルテルのことだよな……。うむう、マジっすか!と叫びましたぜ。読みたい。こりゃ買わなきゃ。金はどうする。
中世ラテン語叙事詩『ヴァルターの歌』
2004/3/23:シラー『メッシーナの花嫁』レヴュー。
五十四年ぶりの復刊だそうで。
さて、シラーといえばゲーテとともにドイツの「疾風怒濤」と呼ばれる時期を代表する作家なわけですが、この「疾風怒濤」なる語はクリンガーの同名の戯曲に由来するそうで。それも結構気になるのですが、翻訳は無いのかなあ。
そういえば、一昨日がホームページ開設一周年だったんですね。管理人がそれを忘れてどうするんだよ、と。
2004/3/21:20世紀の作家・書評ページにハインライン登場、『夏への扉』レヴュー。
何を思ったか急にSF。
ええ、居眠書生は突然SFな気分になったりミステリーな気分になったりファンタジーな気分になたり(いやこれはいつもか)する人です。ゾラの後にこういうハッピーエンドを読むと物凄い落差が。それがあまり気にならないのは私が鈍感だから?
2004/3/20:ゾラ『制作』レヴュー。
『居酒屋』『ナナ』はいつでも読めそうなので後回しにしている。多分無意識にそうしていたのだろう。マイナー作品には常に絶版の恐怖が付きまとうから。全国のゾラファンの皆さん、今のうちに『制作』を買っておいたほうが良いですぞ。
とはいえ、次こそは『居酒屋』を……。む、『ボヌール・デ・ダーム百貨店』が先になるかも。値段見た途端にひいたんですけどね(4800円はいくらなんでもぼったくりだろうと)。しかし……やはり今のうちに買っておいたほうが良いかも……。『獣人』はせめて4200円で出して欲しいなとか(それでもぼったくりな気がしますが。バルザック・セレクションの時は3200円だったのになあ)。
政府が消費税を3%、5%(近い将来には7%?で最終的には10%?)と吊り上げてきたように、出版会も本の値段を徐々に吊り上げて読者を騙してるような気がしないでもない。もうすぐ文庫一冊千円の時代が来るだろうし(既に一部には来ているが)。
まあ、売れないから高くしているのかもしれんが。大学生の書籍費が1970年代並みになってるんではなあ……。それって東洋文庫が三桁の金で買えた時代じゃん。ちょっと信じられん。
2004/3/18:岩波文庫同盟に加盟。
手持ち本の大半は岩波。多分手持ちは400冊くらいで、うち岩波文庫は300冊くらいだと思う。しかもほとんど赤帯。
なぜ私は岩波文庫ファンか?――その理由はマイナーどころの充実ぶりにある。新潮文庫の海外ものは名作名作していて面白みが無い。ちくま文庫、集英社文庫、河出文庫、講談社文芸文庫、白水Uブックスなどは、まだまだ数が少ない。例えば、『ファウスト』が収録されている文庫はたくさんあるが、『ヴィルヘルム・マイスター』が収録されているのは岩波しかない。シラーが読めるのも岩波だけ、茅盾やら巴金やらも岩波だけ(老舎は角川・サンリオSF文庫などに入っていたけど絶版だから実際岩波だけ)。
だいたい、グリンメルスハウゼンの『阿呆物語』なんかを出せるのは岩波だけだろう(絶版だけど)。
ところで、阿呆物語は欲しいのだが、どうも見つからない。しかもネットを見ていると最後の重版は1986年らしく、この年ではまだ岩波文庫にカバーはついてない。今のところ私はカバーつきに限って岩波の古本を購入しているのだが、うむう、ここは妥協すべきか。
というか復刊してくれれば早いんだけどね。絶版が多いことが岩波に対する唯一にして最大の不満さ。
2004/3/17:20世紀の作家・書評ページにジュリアン・バーンズ登場、『フローベールの鸚鵡』レヴュー。
岩波文庫の新刊を買いに本屋へ。岩波書店のホームページでゾラの『制作』が「在庫僅少」になっていたのを思い出して、ついでにこれも購入(いつの間にか『灰とダイヤモンド』の上巻とか絶版になってることを考えても、重版の可能性が低そうだったし)。家に帰ってからアゴタ・クリストフの『悪童日記』(だいぶ前から積読しておいたもの)をちょっと読んでみるとこれが面白く、ついでに続編の『ふたりの証拠』『第三の嘘』も買っておけば良かったなどと後悔したりする。
さらに、たまにはSFとかミステリーも読もうと思って創元推理文庫とかハヤカワSF文庫とかの棚を見ると、これまた良さげな本がたくさんあるのね。読めども読めども読むべき本は尽きることなく、喜ぶべきや悲しむべきや。……まあ今日は買わなかったけど。
昨日の話になりますが、サッカー見ました。なぜかサッカーを見ると弱そうなチームを応援したくなり(プロ野球は巨人ファンなんですが)、心の底でついレバノンを応援してしまった私は非国民でしょうか。
……て言うか別に弱くなかったけど。2対1ってほぼ互角だったわけだし。大丈夫か日本。
2004/3/16:16・17世紀の作家・書評ページに呉承恩登場、『西遊記』レヴュー。「中国古典通俗文学データベース」の間違いを修正。
何かの小説の続編を読むことには微妙な楽しみがあります。前にも書いたと思いますが、それは顔なじみに出会う楽しさなんですね。『西遊記』には『封神演義』に登場した神々も多く出てくるので、そのあたりも面白かったような。
作品のタイトルを間違えたり……なんだよ『南宝太監西洋記』って。なんだよ『万花堂』って。
新入生歓迎行事関係で昨日まで三日間大学へ行っていました。はあ、自分の体力の無さが身にしみます。そういや、肉体労働をしたのは中学以来だなあ……とか思ったり。
2004/3/7:『緑野仙踪』読書日記を更新。
『西遊記』(もちろん翻訳です)をちょっと読みかけてみたら、思ったよりもかなり面白くてはまってしまいました。そんなわけで、『緑野仙踪』はしばらくお休みです(第二十一回まで読み進んでいるので、そこまでは書きます。……三日坊主とか言ってくれるな)。やはり中国語と何週間も続けてにらめっこしていてはさすがに疲れるので、たまには休憩も取りつつ、ということで。
それにしても、古典小説を読んでいて困るのは、「一冊読み終わると読みたい本が三冊増える」ってことですね。例えば『西遊記』を読むと、一、中国各地の神話などを収めた『山海経』。二、鄭和が主人公で、海洋版西遊記といった内容らしい『南宝太監西洋記』。三、やはり異郷の旅の中に風諭を込めた小説『鏡花縁』、これらの関連書を読みたくなります。時間が足りん。
2004/3/4:「中国古典通俗文学のページ」に「中国古典通俗文学データベース」を作成。
急に思い立って作ってみましたが……いや大変でした。そのうち作品解説なんぞも付け加えていく予定であります。読書日記は今日はお休みで。
それにつけても魯迅の『中国小説史略』、古典をやたらと叩きまくっていて、読んでちょっとネガティヴな気分になれました。好きなものが貶されているのを読むのはやはり不快ですよ。
中国のみならず日本もそうですが、西洋文化に触れてから、自国の古典文化を必要以上に貶す傾向にあるように思えるのは私だけでしょうか。中国の古典小説はエンターテイメントとして非常に高い価値をもっていると思うのですよ。もっとも中国ではこれら古典もちゃんと刊行されているだけ、日本よりマシな扱いだと言えるのかもしれませんが(馬琴を読ませろ!)。
馬琴で思い出しましたが、『八犬伝』の何巻だったかの序文で、中国の名作として『三国』『水滸』『西遊』のほかに『平山冷燕』が挙げられていた記憶があります。魯迅は「才子佳人小説はくだらん」とかって叩いてますが、個人的には魯迅より馬琴のほうが信頼できる(というか、趣味が合う)ので、一度読んでみようかなあなどと思いつつ(でも翻訳は無いんだよね)。
2004/3/3:『緑野仙踪』読書日記を更新。アクセス解析を設置。
ちょっと一つの段落を訳してトップに載せてみました。あれだけの分量でも誤訳だらけと思われますが、まあ『緑野仙踪』というのはあんな感じの小説なわけですよ。
カルヴィーノ『レ・コスミコミケ』がハヤカワepi文庫で復刊(七月)になるという噂をネット上で聞いたのですが、ホントなんでしょうかね?まあ七月って、まだ随分先ですが、これも古書店で二、三千円が相場の文庫だし、復刊はありがたいですな。その前に『木のぼり男爵』でも読んでおこうかな。
2004/3/2:『緑野仙踪』読書日記を更新。
藤原書店、続刊案内にゾラ『獣人』がない!てことは五月までお預けですか(いやそれさえ不確かだ)!?うむう。
三月の新刊購入予定。
サッカリー『虚栄の市 四』(岩波文庫)
モーパッサン『脂肪のかたまり』(岩波文庫)
シュティフター『晩夏 上』(ちくま文庫)
{ネ者}人穫『隋唐演義 2』(中公文庫)
ジョイス『フィネガンズ・ウェイク 3・4』(河出文庫)
……ああ、もう『虚栄の市』完結か。時間が経つのは早いねえ(まだ一巻しか読んでないよ!)。
そういえば、中公文庫でイブン・バットゥータ『三大陸周遊記』の抄訳も出るらしい。東洋文庫の完訳(訳題は『大旅行記』)八巻本を買うには二万四千円の金が必要だし、中公文庫版を買うべきか。でもこれを買ったあと、完訳が欲しくなって結局東洋文庫版を買う(金はなんとかするとして)ことになったら無駄だしなあ。どうしよ。
2004/3/1:『録野仙踪』読書日記を更新。「中国古典通俗小説のページ」を「中国古典通俗文学のページ」に改題。
成績表を貰い。
思わぬ単位を落としていたり。
来年は大変だ。
自業自得なのだけれども。
「中国古典通俗小説のページ」、これでは戯曲を扱えないことに気づき改題。
まずった。李汝珍『鏡花縁』、平凡社の抄訳しかないと思って原書を買ってしまったが、講談社から完訳――かどうかは未確認だがどうもページ数を見るとそうらしい――が出てるみたいだ。まあ、19世紀の中国古典では最も重要な小説らしいので、翻訳が無いほうがおかしいというものだったわけだけれども。
2004/2/29:「儒林外史のページ」を「中国古典通俗小説のページ」に改題し、『録野仙踪』読書日記をスタート。さらに背景変更。
と言うわけで以前から仄めかしていたプロジェクトがスタートしました。翻訳ができれば良かったんですけどね。あきらめましたよそれは……。
目標は一日一章。全八十回なので完結は七十八日後ですな。そう順調に行けば良いのですが。
あと、春も近いので背景を変更してみました。どんなもんでしょうかね?
2004/2/28:今日の更新はありません。
ハッピーバースデー・トゥー・ミー♪
――やめとこう、むなしくなるだけだから。
「だいたい分かる」のと「はっきり分かる」のとでは、計り知れないほど差があることに気づきました。いや、自分のためだけの知識なら前者で充分なのですが、他人に伝えるためには後者でなければならないのです。
そんなわけで、先日企んでいたことは、多少規模を縮小することになるかもしれないです。このプロジェクト、現在のところ進行度は2.5%といったところです。うむう、普通の小説なら一ページ一分、日本古典を原語で読んでも一ページ二分もあれば読めるのに、一ページ十分もかかってしまう。
2004/2/25:リンク集拡大。
人を羨ましがっていても仕方ないので、私もちょっとしたことを企んでいます。春休み中に成果の一部なりとも公開したいものですが、はてさてどうなることやら。
2004/2/24:19世紀の作家・書評ページに石玉崑登場、『三侠五義』レヴュー。
天下の多忙な方々、申し訳ありません!わたくしは、時間が充分あるにもかかわらず、その大部分を無駄に使って生活しております!どうぞ、叱咤してくだされい!
……と叫びたい気分です。情けなや。
なぜそんな気分かと言えば、名大文藝サークル前代表の白翁さんが、このライトノベルがすごい!なる大型企画を走らせているのを見て、それと比べて自分の無気力さ&行動力不足はどうだ、とか思ったからなんですな(←居眠書生、お前も何かやれ)。
まあ何をライトノベルの基準にするかは微妙ですけどね。この企画の規定「表紙を含め二点以上のイラストが含まれること」だと『ドン・キホーテ』も『レ・ミゼラブル』も『兵士シュヴェイクの冒険』も該当しますし。もっとも、『レ・ミゼラブル』は多少へヴィですが、あとの二つはどちらかといえばライトですし、ライトノベルだと言い切れないこともなさそうな。とはいえ、出版年制限でひっかかりますけれども。
手持ちのうち、ゾラ『パリの胃袋』だけは全ての条件をクリアしてるみたいです(^^;
結末を知っていると楽しみが制限される小説と、倍増される小説とがあるんだな、と思ったりする。『三侠五義』や『封神演義』は前者。中学生で初読のときはあれほど楽しめたのに、『封神』はあくびを連発してしまった。『三侠』はそれほど酷くはなかったけれど……。
逆に中学生で初読したときは全然面白くなかった『駱駝祥子』はむしろ再読だったために面白かった部分もあり。悲劇的な結末を知っていると、堕落していく個所以上に幸福な部分の描写が耐えがたく映り、涙が出そうになったりしました。
2004/2/18:16・17世紀の作家・書評ページに許仲琳登場、『封神演義』レヴュー。リンク集拡大。
念願の『三侠五義』完訳版をゲット。
んで、まあ折角だからリンクにコーエーを追加してみました。
『封神演義』を読んだら『西遊記』も読みたくなったりして。
いつになったらプルーストの続きを読むのかとか、そういうことはともかく。
午前五時就寝、午後三時起床という生活になっていたり。不健康極まりなし。夜遊びとかに出てるわけではないんですが、これほど酷い生活をした休暇は過去になかったりします。
暇なのに時間が足りない。もっと上手に時間を使おう、と自分に忠告。
2004/2/16:20世紀の作家・書評ページに江戸川乱歩登場、『孤島の鬼』『猟奇の果』レヴュー。
久しぶりのミステリー小説。多分ウィルキー・コリンズの『白衣の女』以来。まあ『カラマーゾフの兄弟』とかもミステリー小説だと言えなくもないですが。
まあしかし、私には探偵小説を楽しむための才能があるようで。その才能とはつまり「洞察力が鈍い」こと。トリックが全然読めないのが楽しいんですな。そのかわり、もし殺人事件に巻き込まれても探偵役は演じられないでしょうけれども。
2004/2/15:20世紀の作家・書評ページにクッツェー登場、『夷狄を待ちながら』レヴュー。
『夷狄を待ちながら』は舞台設定などの点でイタリアのブッツァーティの小説『タタール人の砂漠』と類似しているようです。『シルトの岸辺』も『タタール人の砂漠』と比較されていたことだし、チェックしておこう。
ノーベル文学賞受賞者一覧。といってもデータが古くて2002年(ケルテース・イムレ、ハンガリー)と2003年(ジョン・クッツェー、南アフリカ)の記述はありませんが。こういう一覧を見ると、どうしてもイギリスやフランスの作家よりアジアアフリカの作家のほうに目が行ってしまうのはなぜだろうか。とりあえずエジプトのマフフーズをチェックしておきます。
と、チェック本が凄い分量に達していることに気付く今日この頃。そんなに買うお金がない。
2004/2/13:今日の更新はありません。
居眠書生の無謀な挑戦1『失われた時を求めて』読破作戦が始動しました。で、第一篇「スワン家のほうへ」を読了。まだまだ先は長い。
文章は、思ったよりは読みやすい。ちゃんと読んでさえいれば意味は取れる。しかしちょっとでも気を抜くと分からなくなる。分からなければ面白くない。第一篇は700ページくらいあるけど、これを三日で読んだのはちと速読しすぎたようで。第二篇はもうちょっとゆっくり読んでいこう。
次はクッツェー『夷狄を待ちながら』か江戸川乱歩『孤島の鬼』を読みます。それから第二篇「花咲く乙女たちのかげに」へ進む予定。
文庫発売一覧。気が早いけれど三月の新刊をチェックしてみました(このページはだいたい10日前後に更新してるみたいです)。
おお、岩波文庫でモーパッサン『脂肪のかたまり』新訳登場ですか。いいねえ。あと要チェックは『虚栄の市』完結とか中公文庫の『隋唐演義』とかちくま文庫のシュティフターくらいかな。『隋唐演義』は各巻300ページ前後なのに隔月刊行はちょっとゆっくりしすぎでないかい?
ま、いいや。
大学の生協北部書籍部で白水Uブックスが扱われるようになってました。ありがたや!そんなわけでさっそく買いました、ジュリアン・バーンズ『フロベールの鸚鵡』(積読本ためすぎ)。
さて。『フロベールの鸚鵡』の初版発行が1993年10月、番号が102。今Uブックスで最後の番号なのはアナトール・フランスの『舞姫タイス』で145番(2003年7月刊)。
って、この十年で43冊しか出てなかったのですか!?ということは一年で4冊ですか!?東洋文庫だって月に1冊出しているというのに!
もっと頑張ってくれ白水社。
2004/2/9:セルバンテス『模範小説集』レヴュー。
これで一応、セルバンテスの既訳作品は全部読んだはず(しかし国書刊行会版、完訳だと思っていたのに十二編のうち八編しか訳されてなかったのでがっくり)。そういえば、日本では『セルバンテス全集』も出てないんだな。それに『アマディス・デ・ガウラ』の邦訳はまだか。スペイン文学専攻の諸兄よ、頑張ってくれい。
2004/2/8:老舎『張さんの哲学』レヴュー。
明後日のテストが終われば春休みなわけで、休みとなればやりたいことはいろいろある。
小説書きとか、詩書きとか、たまには戯曲書きとか、読書方面でも『紅楼夢』再読とか『儒林外史』再読とか『封神演義』再読とか(八方手を尽くして入手した完訳版!)、『失われた時を求めて』挑戦とかセルバンテス作品のコンプリートとか、それに『緑野仙踪』『鏡花縁』『野叟曝言』原書に挑戦!
……しかし実際には、ほとんど計画倒れに終わるんだよなあ。休みになると、午後まで寝てしまうし、それじゃ授業があるときと使える時間の量が変わらないわけで。……駄目じゃん。
光陰矢のごとし、そんな言葉が重くのしかかる。
2004/2/6:20世紀の作家・書評ページに高行健登場、『霊山』レヴュー。
昨日の続き。
分かりもしないくせにYahoo! ChinaやYahoo! Chineseを使って『野叟曝言』を検索し、中国語のサイトでネットサーフィンしてみる。しかし内容について有力な情報を得ることはできず(読めてないんだから当たり前だ)。
と、『緑野仙踪』という小説を知る。清代の神魔小説(見て字の如く、要するにファンタジー。『西遊記』『平妖伝』『封神演義』の系列)では最も有名らしい。これも購入検討してみよう。
中国でも、明代では『三国演義』『水滸伝』『西遊記』『金瓶梅』、清代では『紅楼夢』『儒林外史』『聊斎志異』が最重要な作品と見なされているのはやはり確かのようです。それに次ぐのが『緑野仙踪』『鏡花縁』『野叟曝言』『児女英雄伝』『老残遊記』ってところですか。
2004/2/5:今日の更新はありません。
やっとこさテストが一段落。まだ一つ残ってるけど、これは落としても取り返しがつくし、その前にちゃんと勉強もしてあるから多分大丈夫。
『中国小説史略』を眺めながら、面白そうな本を物色。うむう、夏敬渠『野叟曝言』と屠紳『{虫覃}史』がやたらと気になる。どんな話なんだろうか。いつまでも邦訳が無いのを嘆いていても仕方ないから、思い切って中国書に手を出すか。もともとそれが目的で中国文学専攻に決めたんだし。
しかしそうすると本+漢和辞典(かなりデカい奴が必要になると思われる)で馬鹿にならない出費だ。『{虫覃}史』を日本の古本屋で検索すると九千円だし。でも売れないうちに買っておきたいし……。『野叟曝言』はなんとか買えそうな値段のところを見つけたけど。
と、そんなこんなで悩んでる昨今です。
2004/2/3:今日の更新はありません。
とりあえず英語の試験は無事に終わったかもしれない。
そう思っていて、通知表に不可がついていたら洒落にならない。どきどき。
……と、こんなものを書いて現実逃避してみるテスト。
老舎の本を検索したところ、『張さんの哲学』の新訳が出ているのを発見して注文。届いたら読むぞー。
今は高行健『霊山』を読書中。今だに濡れ場の描写を読むと赤面したり、慌てて読み流してページをめくったり。青いな、自分。賈平凹『廃都』を読んでみたいと思いつつも、こんなんで大丈夫かいなと思ったりもする。
実は『西遊記』の完訳を読んでなかったりもするわけで、中国文学にはまだまだ読みたい本がいっぱい。
2004/2/1:20世紀の作家・書評ページに泉鏡花登場、『高野聖』『眉かくしの霊』レヴュー。
なんか日本文学って感想書きにくいな、と思ったりする。文学史的には次は藤村かな(そんなことにこだわらなくても良い気もするけど)。『破戒』を読むか、思い切って『夜明け前』に挑戦するか。
2月の新刊購入予定。
ジョイス『ダブリンの市民』岩波文庫
ジョイス『フィネガンズ・ウェイク 2』河出文庫
ゾラ『ボヌール・デ・ダム百貨店』藤原書店(ゾラ・セレクション)
一月は本を買いすぎたので(計算したらン万円分も買ってしまってた)、今月は控えめにしたいところ。でも今月は岩波のリクエスト復刊があるし、その中にはサーディーとかバイロンとかシラーとか、魅力的な名前が並んでるんだよね〜。ディケンズ『ボズのスケッチ』も気になるし。
2004/1/31:20世紀の作家・書評ページに老舎登場、『駱駝祥子』レヴュー。
老舎ももっと知られてもいい作家ですな。一応全集も出ているようですが(小説のみですが)絶版らしいし、古書店にも出回っていない様子。それにしてもこの人を死なせた文革は許せん。
ちなみにネットサーフィンをしていて知った話ですが、1968年のノーベル賞は老舎が受けるはずだったらしいです。ところが老舎が死んでしまったから、同じアジアの作家である川端康成が受賞したとか。
無謀にもちくま文庫版『失われた時を求めて』を十巻まとめて購入。十巻中、三桁の金額で買える巻が無いとはどういうことか。これを読む前にセルバンテス『模範小説集』、高行健『霊山』を読む予定なんで、いつ取り掛かるかさえ未定。
まだ英語と中国語のテストが一つずつ残ってます。再来週に憲法のテストがあるものの、この二つさえ無事に通過できれば。逆にもし失敗すれば、留年の二字が目の前にちらつきます(まあ二年生にはなれますけどね♪ ……問題は再来年)。というか、昨日の英語・中国語でもし落としていた場合、さらに残り二つを落とすとちらつくどころかほとんど留年確定。げふっ。
というか来年から中国文学専攻なのに中国語で単位落としたなんてことになったら恥ずかしいどころじゃないっすよ(←愚痴ってないで勉強しろ)。
2004/1/28:ドストエフスキー『白痴』レヴュー。
時よ止まれ、お前は忙しい。
――いやマジで。
そういえば『ファウスト』、集英社のヘリテージ文庫で出るらしいですな。出版したら、それを機会に読んでみるか。あと、『高慢と偏見』『火の娘たち』『シルトの岸辺』『青白い炎』『文読む月日』と続いたちくま文庫の海外文学、次はシュティフター『晩夏』だそうです。シュティフターについてはけっこう良い評判を聞くんで、楽しみ。
テスト期間中だろうが本は読む。しかし二巻本に一週間かかるとは思わなかった。次は老舎。
2004/1/21:ゾラ『パリの胃袋』レヴュー。
ゾラ最高(←『居酒屋』を読まないゾラファン)。いや、多分次は『居酒屋』です。あーでも、『パリの胃袋』にクロードが出てきたから、『制作』も読みたいなと思いつつ。まあいつかは両方読みますけど。
2004/1/19:タブッキ『遠い水平線』レヴュー。
どんどん増える積読本〜♪(←ちゃんと消化しろよ)
現代文学もだいぶ読んだところなので、久々にセルバンテス、バルザック、ユゴー、ゾラ、ドストエフスキーといったあたりに戻ってみようかと思っているところ。このあたり、好きな作家と言いつつも二作品とか三作品しか読んでないので。
でもハードカバーは溜まりやすいですね。電車の中で読むのが難しいし。今積読になってるハードカバーはゾラ『パリの胃袋』、オースティン『マンスフィールド・パーク』、ユゴー『海に働く人々』、セルバンテス『模範小説集』、高行健『霊山』、エトセトラ。
あ、『フィネガン』第1巻は読了しました。と言っても意味は全く分かってません。なので、一応最後まで目を通したとでも書いた方が正確。
2004/1/17:20世紀の作家・書評ページにカフカ登場、『変身』レヴュー。
ジョイスの『フィネガンズ・ウェイク』を読んだりしているわけです。1巻の150ページまで読みましたけど、何が何やらさっぱりです(これに比べりゃ『ユリシーズ』なんて可愛いもんだ)。そんなわけで訳者による解説書『フィネガン辛航記』を購入しようかと思案中。
いや、分からなくても充分面白いですけどね。話のネタにはなるし。というわけで買って読めとは薦めませんが、本屋で立ち読みすることは強く薦めます。最初のページを読むだけできっと新たな世界が見えるはず。
2004/1/15:カルヴィーノ『宿命の交わる城』レヴュー。
2004/1/14:カルヴィーノ『柔かい月』レヴュー。
2004/1/13:バルザック『セザール・ビロトー』レヴュー。
久々のバルザック。ほとんど一年ぶりですかな。次は『幻滅』を読んでみよう。いつか。
これからカルヴィーノを読んで、その次には一年ぶりにドストエフスキーを読んでみようと思ってます。
2004/1/11:「自錯自厭」に小説「魔箭」アップ。。
午後二時に起きてそれから六時までずっと相撲を見て、さらにゴロ寝して八時から「新撰組」を見てました。日曜はだらだらと過ぎていく。明日も起きたら相撲を見よう。……駄目じゃん(と言うか、相撲中継開始前に起きるべき)。
最近は力士も様々な国から来ていて面白いですな。どの力士も言葉の通じないアジアの端まで来てよう頑張ってます。感心。応援。
2004/1/10:19世紀の作家・書評ページに幸田露伴登場、『五重塔』レヴュー。
というわけで今年の日本文学第一弾は幸田露伴なのでした。露伴は19世紀の作家とすべきか20世紀の作家とすべきか迷ったのですが、尾崎紅葉とよく比較されるので19世紀の作家に分類しておきました。次は泉鏡花かな。
さてさて今月の新刊購入予定(もう買ったのもあるけど)
ジョイス『フィネガンズ・ウェイク 1』河出文庫
カルヴィーノ『宿命の交わる城』河出文庫
サッカリー『虚栄の市 3』岩波文庫
{ネ者}人穫『隋唐演義 1』中公文庫
2004/1/9:20世紀の作家・書評ページに茅盾登場、『子夜』レヴュー。
更新サボってました。読書もしてませんでした。休暇中の方が平素より更新が鈍るというのはいかがなものか。
理由は分かってるんですけどね(往復三時間の通学時間――読書時間が無くなるから)。
中国文学、次は老舎を読むつもりです。
2004/1/3:作者不詳の神話・英雄叙事詩のページで『アイスランド・サガ』を紹介。
去年は山東京伝と曲亭馬琴と尾崎紅葉くらいしか日本文学を読まなかったので、今年はもっと日本のものを読もうと思い、カフカ『変身』とナボコフ『ロリータ』を買ってきました。
――いや上の文章が矛盾してるのは分かってるんですけどね。読んでおきたい外国文学がまだまだたくさんあって。でもまあ、とりあえず日本の作家で読んでみたい人を順不同で挙げていくと、紫式部、為永春水、幸田露伴、泉鏡花、島崎藤村、江戸川乱歩、太宰治、谷崎潤一郎、小林多喜二、川端康成、井伏鱒二、三島由紀夫、埴谷雄高、大西巨人、大江健三郎、村上春樹といったところですかね。むしろこれらの作家を全く読んでないというのがありえないような気もして(あ、太宰の『走れメロス』は読んでるか)。
高一・二年のときに読書しなかったのは、やはり悔やまれるなあ――。
2004/1/2:15世紀以前の作家・書評のページにヘリオドロス登場、『エティオピア物語』レヴュー。
2004/1/1:「自錯自厭」ページに年賀の詩をアップ。
明けました!おめでとうございます。何がおめでたいのか微妙な気もしますがおめでとうございます。とりあえず祝い事は祝っておきましょう。その方が楽しいから。
昨年はいろいろな方に迷惑をかけてしまいました。やると言ったのに、私の怠惰により未だにやれてないことも多いです(いつか必ず)。この場で謝罪します。ごめんなさい。
至らないところが多い私ですが、どうぞ本年もよろしくお願いします。
2003年10月〜12月の更新履歴
2003年3月〜2003年9月の更新履歴
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