徒然

更新履歴を兼ねた日記です。つれづれなるままに硯に、いえキーボードに向かって書き連ねています。


2004/9/30:今日の更新はありません。

 明日から大学は授業開始です。ふう。今日は英語の単位補充の関係で出向いてきました。
 台風一過で快晴、快風。建物の中のほうが暑かったくらいで。しかしまだ、汗を拭うハンカチは手放せそうにありません。

 ゴンブローヴィッチ『トランス=アトランティック』落手しました。併録されている日記を除けば200ページ足らずの短い作品です。文体はその――俗語というか稚拙というか壊れというか、何だろ、セリーヌ系? 今週末にでも読んでみる予定。

 んでこの本の帯によると文学の冒険シリーズの次回配本はフラン・オブライエン『ハードライフ』だとかで、なかなか面白そうな作品。多分今年の刊行はそれで最後でしょうかね。また、公式サイトのシリーズ目録には載ってないアルベール・コーエン『寵姫』という作品が刊行予定になってます。コーエンて誰さ、と思いつつぐぐってみてもそれらしき情報は見つからず、明日は大学の図書館で世界文学大事典にあたってみるつもりです。
 『パラディソ』や『センチュリア』が出るのはいつのことやら。

 さてさて改めて10月発売の注目書籍を挙げてみます。
ランペドゥーサ『山猫』(河出文庫)
ブロッホ『夢遊の人々 下』(ちくま文庫)
『空海セレクション 1』(ちくま学芸文庫)
洪昇『長生殿』(平凡社東洋文庫)
コンラッド『シャドウ・ライン/秘密の共有者』(八月舎コンラッド作品選集)
ゾラ『獣人』(藤原書店ゾラ・セレクション)
サンド『スピリディオン』(藤原書店ジョルジュ・サンドセレクション)

 まあ下二つは出るかどうか分かりませんけど。藤原書店の目録にはサンドセレクションは10月刊行と書いてありますが、ゾラセレの『獣人』は七月末から続刊予定のまま……。
 それにしてもハードカバー多ッ! 今月発売の未購入ハードカバー、フォークナー『サートリス』、レム『ソラリス』、ゾラ『ごった煮』と合わせると――金は持つかな……。
2004/9/29:現代の作家・書評ページにグレアム・グリーン登場、『権力と栄光』レヴュー

 グリーンは今年生誕100年だとか。しっかりとエンターテイメント、しっとりと純文学。なかなか良いね。ハヤカワ文庫epi、グレアム・グリーン・セレクションの続刊に期待。しかし10月は刊行なし。11月の新刊情報も今日付で公開されたけれど、やっぱり刊行なし。むう。
2004/9/24:今日の更新はありません。

 ブロッホ『夢遊の人々』、第一部「パーゼノウ またはロマン主義」を読了。掲示板には「なかなか良い」、なんて書き込んでしまいましたが、読み進めてみると、……いやはや。久々に難物に突き当たったなあ……。凄い作品です。ただ、私の手には余るかも。頑張って最後まで読むつもりではあります(と言っても、そのためには第三部を収録した下巻の発売を待たねばならないのですが)。第二部に取り掛かる前に、何か息抜きできそうな本を読むかなあ。

 さて、毎度お馴染み注目書籍ニュース。
 平凡社、10月の新刊。先日も言及しましたが、洪昇『長生殿』はもち購入の方針で。
 続いて白水社。フォークナーの「ヨクナパトーファ・サーガ」第一作『サートリス』復刊。他にもシモンやらベケットやらの名前が並んでおります。書店で手に取ってみたところ、前回・前々回の復刊と同じくフランス装のよう(柔かいハードカバー……っても通じないでしょうから、実際に手にしてみてください。藤原書店のゾラ・セレとかも同じですけど、流行ってるのかな?)。
 さらに国書刊行会の新刊ページ。さんざんSFファンと文学ファンを待たせたレム・コレクションがついに発売開始。さらに文学の冒険シリーズの一冊、ゴンブローヴィチ『トランス=アトランティック』も刊行。ナイス!

洪昇『長生殿』
フォークナー『サートリス』
レム『ソラリス』
ゴンブローヴィチ『トランス=アトランティック』
2004/9/21:20世紀の作家・書評ページにダンセイニ卿登場、『魔法使いの弟子』レヴューリンク集拡大

 大学へ行ってきました。そのついでに本屋に寄ったのもお約束。
 で。
 東洋文庫の今月の新刊、『アルファフリー 2』を手にとって見てみました。買いたいところだけれど今回は我慢せねば。そういえば、来月の東洋文庫は『アルファフリー 3』なのかな、と思いつつ帯を見てみると――

 次回配本
 洪昇『長生殿』

 来たー!
 まさかこれが東洋文庫で出るとは思っていなかったので狂喜乱舞絶叫マシーン(私が絶叫したことは、その場にいた方々がご存知……ああ恥ずかしや。ちなみに、『長生殿』の現代語訳は多分これが初)。中国の古典戯曲が読みやすいサイズで出るのも珍しいし、これは絶対に買いですな!

 作品について解説しておくと、私も好きな『桃花扇』と並び賞される清代戯曲の名作で、玄宗皇帝と楊貴妃を主題に扱ったもの。桃花扇に比べると、康熙帝の覚えはめでたかったそうな。

 この頃は河出・筑摩に並んで平凡社が株を上げております。岩波ももっと頑張れ。
2004/9/19:バルザック『従妹ベット』レヴュー
2004/9/16:今日の更新はありません。

 知らないうちに論創社からゾラ『ごった煮』が刊行された模様。ここのところ大型書店に行く機会がなかったから気付かなかったです。Amazon Bk1(Bk1のほうでは書影も拝めます)。
 『ごった煮』についてはSYUGO.COMさんのところで詳しい紹介がされてます。『ボヌール・デ・ダーム百貨店』の前に読んでおきたかったので、刊行は朗報です。
 藤原書店の選集のほうでも、『初期作品集』が出されたようで……『獣人』はまだ?
2004/9/13:現代の作家・書評ページにソローキン登場、『ロマン』レヴュー

 もういやだ。と言いつつ短編集も買って読んでしまいそうな。恐いもの見たさというのかね……。
 現代ロシアの作家としては、次はペレーヴィンを読んでみたいと思っているところ。
2004/9/11:サンド『笛師のむれ』レヴュー

 10月の文庫発売一覧更新されております。
 しかし筑摩はすごいですな。ブロッホもさることながら、学芸文庫で空海コレクションなんてものを出すとは。
2004/9/7:16・17世紀の作家・書評ページにグリンメルスハウゼン登場、『放浪の女ぺてん師クラーシェ』レヴュー

 グリンメルスハウゼンの『阿呆物語』を読んでみたかったのだけれど、EasySeekに同じ作家のこれが手ごろな価格で出品されていたので、とりあえず先に読んでみました。さて『阿呆物語』も探してみなければ。

 河出文庫、10月の新刊はランペドゥーサ『山猫』とのこと(リンク先の下のほうを参照)。なんだか珍しくまともそうなのを出すんですねえ。これは買うつもりです。

 国書刊行解の近刊のページにてレム・コレクションの第一巻『ソラリス』の書影が公開されましたね。いよいよ刊行開始の模様。ハヤカワ文庫版は持ってますが、原典からの新訳となると、こっちも買ってみようかなという気になる。また、文学の冒険シリーズでは、ゴンブローヴィチ『トランスアトランティック』という作品が今月刊行予定だそうで、こちらも注目。

 文学の冒険シリーズといえば、このごろ急にピンチョン『重力の虹』が欲しくなって探してみたものの、どこもかしこも売り切れという有様。なんとか7000円くらいで手に入らないものですかねえ。買えるときに買っておかなかったことが無念。
2004/9/5:書評ページ、作品の紹介日時を記載しました。

 岩波文庫、秋の一括重版は11月ですね。
 哲学書が多いようですな。あと、ギリシャ・ローマのものもいくつか。
 『ベーオウルフ』は、叙事詩に興味ある方は購入検討してみる価値があるでしょう。『アエネーイス』は七五調の独特の訳文。倍額を奮発して京都大学学術出版会が出しているものを買ったほうが読みやすいかもしれません。いずれも私は所持しているんで、今回の復刊はウェルズの『透明人間』でも買えばいいかなあというくらい。

 あと、白水社が秋の海外小説復刊クイズなんてものをやってますな。正解者から抽選で三名に今回復刊する書物のうち一点をプレゼント、とのこと。早速私も応募してみました。
 復刊は今月末だそうで。注目はフォークナー『サートリス』。かのヨクナパトーファ・サーガの第一作。私は現在第二作『響きと怒り』を読んでいるところだったりするので、何気にタイムリーでした。
2004/9/3:カルヴィーノ『レ・コスミコミケ』レヴュー

 復刊されたときは「キターーーーーー!!!!!」と叫びださんばかりに狂喜乱舞し(実際叫んだ気も)、このサイトで一人で騒いでリアルでは書店を駆けずり回った私ですが、一ヵ月遅れてようやく読了となりました。
2004/9/1:現代の作家・書評ページに舞城王太郎登場、『煙か土か食い物』レヴュー

 ま、今のところは可も不可もなし。力は感じるが、露悪が過ぎるきらいも。

 岩波文庫、今まではカバーつきのみを購入していたのだが、全ての作品にカバーがつくようになった1990年ころ以前に絶版され、復刊されていないものに読みたい名作が多く、復刊を待っていてもいつになるか分からないから、諦めてカバーなし本も購入することにした。
 というわけでサンド『笛師のむれ』、スコット『ミドロジアンの心臓』を購入してみた。ゾラ『大地』、ドストエフスキー『未成年』、ヴィニー『ステロ』あたりも購入検討してみよう。
2004/8/28:ツルゲーネフ『処女地』レヴュー

 久々の更新。別段読みにくい作品でもひたすら退屈な作品でもなかったのに、なぜこうも時間がかかったのやら。

 15日の記述の訂正。トウェイン・コレクションの『ミステリアス・ストレンジャー44号』の解説によると、有名な作品『不思議な少年』は当時の編集社のミスで『ミステリアス・ストレンジャー44号』と別の作品をごっちゃにしたものだそうな。――おいおい。

 平凡社、9月の新刊案内が出てます。まあ買うとしたら『アルファフリー 2』くらいかな。実はまだ1を買ってません。しかし出るたびに買わないと、出揃ったときに高い思いをしますからねえ(イブン・バットゥータの旅行記とか)。2巻ではハールーン・アッラシードも登場するというし、やはり買うかなあ。
2004/8/18:現代の作家・書評ページに鄭義登場、『神樹』レヴュー

 またしても既に日付は変わってますが、18日分の更新ということでひとつ。岩波文庫の新刊は明日(というか今日というか)発売ですんで買おうという人はお忘れなく。
2004/8/16:20世紀の作家・書評ページにガルシーア・ロルカ登場、『ジプシー歌集』レヴュー

 たまには詩もよいものです。今、気になっている詩集はマンデリシュタームの『トリスチア』。だって装丁が綺麗なんだもん――興味を持ったのはいい加減な理由とはいえ、調べてみるとなかなか重要な詩人だそうで、今度名古屋へ行くときは買ってこよう。マンデリシュタームについてはこのへんが参考になるかと。

マンデリシュターム『トリスチア』
2004/8/15:19世紀の作家・書評ページにマーク・トウェイン登場、『細菌ハックの冒険』レヴューリンク集拡大。

 マーク・トウェインを紹介するついでに、トウェインの選集を出している彩流社にリンクをはっておきました。トウェインの作品としては、次は『ミステリアス・ストレンジャー44号』を読むつもり。『アーサー王宮廷のヤンキー』や『不思議な少年』あたりも気になります。
2004/8/14:今日の更新はありません。

 モノグラフさんで紹介されているニュースに、「SFのクラシック作品に映画界が注目」というのがある。しかし私が気になったのはこのページの一番下、ガルシア=マルケスの『コレラの時代の愛』映画化の情報。『コレラの時代の愛』はガルシア=マルケスの代表作の一つなのに邦訳がないという状況、映画が日本でも公開されるなら、翻訳が出版されるかも。
2004/8/12:今日の更新はありません。

 Nooooo! 本ガ全然読メテマセーン! ドレクライ読メテナイカト言ウト九日ノ更新以降ハ一文字タリトモ!

 読めてないのに本を選ぶ話。九月の文庫発売一覧
 この中で注目はと。この間触れた筑摩の新刊、ブロッホ『夢遊の人々』。中公文庫で、田中芳樹編訳の『隋唐演義』の完結(二巻までしか持ってないや)。角川文庫でコエーリョ『悪魔とプリン嬢』が出ること。ハヤカワ文庫のグレアム・グリーンは、今月発売の『おとなしいアメリカ人』より来月の『権力と栄光』のほうが面白そうかも。あとは講談社文庫で村上春樹『ノルウェイの森』とあるのは、新装版ということだろうな。岩波は……あまり新鮮なラインナップではないな。他には、と。集英社文庫に名前が出ているズォン・スー・フォンというのは誰だろ? なんか東南アジアっぽい名前だけど。もしそうなら、文庫で東南アジアの作家が出るのは珍しいし、購入する価値ありかな。
2004/8/9:アナトール・フランス『螺鈿の手箱』レヴュー

 なんだかあっちこっちつまみ食いするばかりで一向に本を読了できません。『神樹』はまだ半分くらい残っているし。次に読了するのは『細菌ハックの冒険』あたりかも。
2004/8/8:自錯自厭ページに掌編冬のどなたアップ。
2004/8/4:ユゴー『ルクレツィア・ボルジア』『リュイ・ブラース』レヴュー

 筑摩書房の近刊のページ。9月の新刊はブロッホ『夢遊の人々』だそうで。――復活しましたな。ふふふ、楽しみだ。

 夏休み読書用に色々注文してはみたものの、やはり休みは休みで読書がはかどりません。今日は注文しておいたエリアーデ『令嬢クリスティナ』を落手しました。積読が増える。……明日か明後日には、鄭義かフォークナーを読了したい。

 それにしてもユゴーはやっぱ凄い。挫折した『海に働く人々』、積読の『ビュグ・ジャルガル アイスランドのハン』もそろそろ読むか。
2004/8/2:今日の更新はありません。

 午前二時就寝→午後二時起床という、イカれた生活リズムが身につきつつあります。

 今月注目の新刊。
レイモン・ルーセル『ロクス・ソルス』(平凡社ライブラリー)
イブン・アッティクタカー『アルファフリー 1』(東洋文庫)
グレアム・グリーン『おとなしいアメリカ人』(ハヤカワ文庫epi)
江戸川乱歩『パノラマ島奇譚』(光文社文庫江戸川乱歩全集)
エミール・ゾラ『獣人』(藤原書店ゾラ・セレクション)
オルハン・パムク『わたしの名は紅』(藤原書店)

 国書刊行会のレム・コレクションも、「今夏発売予定」になっているから、そろそろ出るのではないかと期待したいところ。ま、日本は十月まで夏みたいなもんですが。
2004/8/1:現代の作家・書評ページにミルハウザー登場、『イン・ザ・ペニー・アーケード』レヴュー
2004/7/31:自錯自厭ページにリクエスト作品郷村女侠アップ。

 というわけで全編アクションの武侠小説もどきを書いてみました。なるほど、やっぱり金庸は巨匠だわ。模倣するだけでも難しいや。

 さて藤原書店の近刊案内が更新されてますな。おお、近刊の欄にゾラ『獣人』がある。ひょっとして八月発売!? そりゃ楽しみだ。サンドセレクションの方ももうすぐ始まるようで、こっちにも期待。それからオルハン・パムク『わたしの名は紅』という作品も気になる。
2004/7/30:カダレ『夢宮殿』レヴュー

 モノグラフさんの記事で気になったものがある。<『ライトノベル完全読本』の「文壇での正当な評価」記述の波紋>という見出しではってあるリンクだ。『ライトノベル完全読本』は読んでないし、そもそもライトノベル自体語れるほどに読んじゃいないのだが、このリンク先にいろいろと抜粋されているコメントには、ひどく共感してしまった。
 それはむろん、明治時代の三流小説家が、世界でも通用する作品をバッシングしたために、日本文学が未だ癒えない傷を負ってしまったことへの恨みがあるからだし、どんどん変化していく世界文学の中、多くが硬直している日本の文壇に嫌悪感を抱いているからだが。

 それにしても「文学」って嫌われてるんだねえ。まあ確かに、「純文学」だなんてふんぞり返ってみても、『三銃士』や『八犬伝』に比べれば――いや、この辺ももう「古典」なんてありがたい名前を冠せられているから別の例を挙げよう――うん、『イリヤの空』に比べればクズ同然の作品だらけだけどさ。
 でも、「ライトノベル」というレッテルゆえにくだらないと見なすのと同じく、(私はこの言葉が嫌いだが)「純文学」あるいは「古典」というレッテルゆえにつまらないと見なすことは、「それは違う」と声を大にして言わなければならん。
 『イリヤの空』を読んだときにドキドキしたのは確かだが、『レ・ミゼラブル』や『カラマーゾフの兄弟』を読んだときの、心臓を鷲づかみにされて、血管が引き切られるほど揺さぶられる感覚には及ばなかったし(ユゴーの『海に働く人々』を読んだゾラはこう言った。「自分の全存在が激しく揺さぶられている」)、その感覚の価値を信じているからな。
2004/7/29:今日の更新はありません。

 大騒ぎしといてアレなんですが、『レ・コスミコミケ』落手しました。名古屋駅近くのジュンク堂書店にて平積み。見落としていたのか、今ごろ棚に並べたのか。ともあれ大いに気分が良くなりました。
 その他、今日購入したもの。

タブッキ『逆さまゲーム』(白水uブックス)
ミルハウザー『イン・ザ・ペニー・アーケード』(白水uブックス)
フォークナー『響きと怒り』(講談社文芸文庫)
韓邦慶『海上花列伝』(平凡社中国古典文学大系)

 短編が多いので気楽に行こうかと。

 平凡社のサイトに8月の新刊案内が出てます。注目すべきは例の『アルファフリー』のほか、レイモン・ルーセル『ロクス・ソルス』という作品。復刊ドットコムの投票ページに書いてある概略によれば相当な奇書であるらしい。この概略からはユイスマンス『さかしま』が思い浮かぶけれど(って私は読んでないが)その辺の関係はどうなんだろう。
 まあ買ってみよう。どうせ来月は(以下略)。
 いや、それにしてもなかなかやるな平凡社。

レイモン・ルーセル『ロクス・ソルス』
イブン・アッティクタカー『アルファフリー』
2004/7/27:ソフォクレス『アイアス』『ピロクテテス』レヴュー

 久々〜の大古典。いや、ソフォクレスはやっぱり良いね。作品の完成度は現代でも通用するくらい。さてこれでソフォクレスは7作品中5作品を読了したことになる。アイスキュロスは7作品中6作品を読了しているし、あとは全く手付かずのエウリピデスかな。……しかしこの人の作品についてはあまり良い評判を聞かないから、イマイチ読む気がしない。いずれ『エレクトラ』の読み比べくらいはしてみる……かな。

 次はカダレ『夢宮殿』を予定。休みに入って大型本もじっくり読めるから、分厚い鄭義『神樹』、リョサ『フリアとシナリオライター』あたりも読んでしまおう。フォークナーとヴァージニア・ウルフも読みたい。今日からの夏休み、どれほど読めるか。
2004/7/26:今日の更新はありません。

 えーと、早川のサイトによると『レ・コスミコミケ』は早くも品切れ重版中だそうです。手に入れられた方、おめでとう。
 ――はあ。大人しく第二刷が出るのを待ちますか。

 ちょっと前に言及した東洋文庫八月の新刊、イブン・アッティクタカー『アル・ファフリー』ですが、このあたり(ジュンク堂の新刊予告一覧)に紹介が出ています。歴史書だそうで。しかしイスラムの詳しい歴史書ってのも珍しいから、購入を考えてみようかな。

 あと、最近興味を持っているのは京都大学学術出版会が出している「西洋古典叢書」の中のプラウトゥス『ローマ喜劇集』。だってギリシア劇は面白いから、ローマ劇も読みたくなるのが人情ですよね。それにしても同じ大古典なのに、アイスキュロスやソフォクレスに比べてカーリダーサがあんなに読みにくいのはなぜだ(『シャクンタラー』もちまちまと読んでいるんですが、一向に進まない)。

 ソフォクレス『ピロクテテス』読了。他の作品も読み終わったらまとめてレヴューします。
2004/7/25:現代の作家・書評ページにタハール・ベン・ジェルーン登場、『不在者の祈り』レヴュー

 『レ・コスミコミケ』見つかんねぇ。一昨日と合わせて九件も本屋をまわったのに、どこにも置いてないとは(ハヤカワ文庫の他の新刊は置いてあるのに)。こうなると本当に出たのか疑わしくなってくる。まさかまた延期か? ――書店員に聞いてみればよかったかな。

 次は久々にソフォクレスを読みます……が、その前に大学の期末試験という大問題が。明日明後日を生きて過ごせるか不安だ。
2004/7/23:現代の作家・書評ページに村上春樹登場、『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』レヴュー

 まず嘘を書いてます。だって現在7月24日の午前一時二十分だから。でもまあ、23日分の日記・更新ということで。

 ようやく春樹を読了。次は『ねじまき鳥クロニクル』を予定。
 今はタハール・ベン・ジェルーンを読んでます。序盤が読みづらかったものの、だんだん面白くなりつつあって。なかなかこう、不思議な感覚が楽しめますよ。

 来た来た来たっ! 早川書房の新刊案内。ついに出たカルヴィーノ『レ・コスミコミケ』!
 ……ちょっと情報が遅れましたが、気にしてはいけません。
 で、今日はこれが欲しくて書店をハシゴしたんですよ。まずは南北の大学生協書籍部、帰りがけには名古屋駅ツインタワーの三省堂、地下街の三省堂、名古屋駅から徒歩数分の距離にあるジュンク堂、近鉄ビルの 星野書店。
 つまり、見つからなかったわけです。
 明日は栄に繰り出して探し回る予定。つーか新刊を置いてないというのは信じられん。
2004/7/20:今日の更新はありません。

 中文の研究室へ行く用事があった。で、行ってみるとまだ予定の時間には間があったので、研究室の書棚を物色し、屠紳『{虫覃}史』を引っ張り出してみる。日本に紹介されてない清代小説の中でも、これは特に読んでみたかった作品。人民文学出版社、中国小説史料双書。1992年刊。
 ――おい。
 この文章は何さ。
 全く独特の文体を持つ作品だとは聞いていたが、ここまで変な文章だとは思わなかったぞ。
 ……つまり、今の私の語学力では到底読めんかったというわけ。読めたのは出版社がつけた「出版前言」と校訂者がつけた「標点後記」だけという有様。
 まー辞書も引かずに眺めていただけだけど、それにしても。
 この本を借りて夏休みに取っ組んでやろうかとも思ったけど、来年に延期しよう(汗)。それより手持ちの中文小説を読んでしまわないとね。

 帰り。地下鉄黒川駅近くのブックオフに寄ってみる。安部公房、村上春樹、あるいは乙一、あわよくば大江健三郎あたりが落ちてないかと思って。
 ――意外と安部公房、村上春樹はブックオフに置いてないんですなあ(龍のほうは結構沢山落ちてましたが)。目当ての『第四間氷期』『燃え尽きた地図』、『ノルウェイの森』『ねじまき鳥クロニクル』は見つからず。まして大江の『万延元年のフットボール』なんて。いや、講談社文芸文庫は一冊もなかったような。
 ただ、掘り出し物はあり。アメリカの現代作家ドン・デリーロの『ホワイト・ノイズ』。アゴタ・クリストフ『昨日』も欲しかったけど、これは新刊でも買えるので見合わせと(epi文庫には入らないのかな)。『薔薇の名前』も下巻だけあったりして。これはブックオフで探すより、EasySeekとかで上下巻揃を買ったほうが良さそうだ。

 『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』、上巻読了。まァ感想は下巻を読了してから、ってことで。
2004/7/18:19世紀の作家・書評ページにアウグスト・ストリンドベリ登場、『死の舞踏』レヴューリンク集拡大

 リキエスタというのは、六つの出版社が共同で行っているオンデマンド出版の試みだそうな。で、その六社というのは、

   岩波書店 晶文社 筑摩書房 白水社 平凡社 みすず書房

 ……すげえ。
 こりゃ将来が楽しみだ、と思うのだが、2001年に第一期十八点が刊行されてから新刊はないらしい。個人的にも、この18冊のうち、読みたいと思えるのはストリンドベリのほかではエリオット『寺院の殺人』くらいだなぁ。むう。
 ――実はオンデマンド出版って何なのかよく分かってない居眠書生だったりする(注文を受けて一冊ずつ製本する本のことだったか? 平凡社は東洋文庫でやっているらしいが)。

 祝・朝青龍四連覇。というか、相撲の今場所はテレビですらなかなか見れなくて、まして直接場所に出向いて見物なんて出来なかったのが残念。椅子席すら3200円とは高すぎです。いや、来年こそ。
2004/7/17:カダレ『砕かれた四月』レヴュー

 うん、この人は良い。ちゃんと物語性があって読みやすいし、伝説に彩られた世界観は非常に美しい。アルバニアは南欧か東欧か微妙なところだけど、一応南欧に分類しておこう。バルカン半島だし。この調子でミロラド・パヴィチ(ユーゴスラビア)『ハザール辞典』『風の裏側』、ミルチャ・エリアーデ(ルーマニア)『令嬢クリスティナ』『妖精たちの夜』あたりを読んでみたいなと思いつつ。その前にカダレの『夢宮殿』も。

 あと、この後の読書予定としては、まず今日の夜から明日にかけてストリンドベリを読むことにする。そのあと村上春樹、タハール・ベン・ジェルーンを読むと。それから、サロン・ド・ソークラテースさんのところでソフォクレス『ピロクテテス』が賞賛されていたので、『アイアス』『エレクトラ』あたりとともに読んでみようかと。その次にカルヴィーノかな。『レ・コスミコミケ』と、ついでにまだ読んでいない『木のぼり男爵』でも。舞城・西尾・乙一はそのあとですな。

 この休みのうちに睡眠不足を解消しなくては。昨日(金曜)などは、一限がテストだったのに寝坊して受けられず……と、寝坊のために単位を一つ落として自己嫌悪ですよ。
2004/7/15:今日の更新はありません。

 なんだかペトラルカ『凱旋』が欲しくてたまらなくなってきた。あの本、文章はもとより挿絵が素敵すぎて。奮発しちまうかなあ(と迷っている場合、大概は買ってしまうのですが)
 カルヴィーノ『レ・コスミコミケ』は上旬発売じゃなかったのか。どうも下旬に延期の模様。これも残念(まあ、待てば手に入るだけマシかな)。

 で、八月の文庫発売予定
 ――ホント、見事なまでになーんにも出ない月ですな、来月は。
 私的には、江戸川乱歩『パノラマ島奇譚』くらいしか買いたい物がないんですが――まあ、あとはハヤカワepi文庫のグレアム・グリーンが気になるといえば気になるか。岩波もねえ、『白鯨』なんか、わざわざ新訳出さなくてもいいと思うけどなあ。読みやすい訳なら講談社文芸文庫にあるし。新訳なら新訳で、初訳ならもっと良いけれど、それにしても他に出すべきモノがあるだろ!
2004/7/13:現代の作家・書評ページにダヴィッド・シャハル登場、『ブルーリア』レヴュー
2004/7/12:20世紀の作家・書評ページにジョルジュ・バタイユ登場、『空の青み』レヴュー

 どうせ買わなきゃ読まないからと思いつつ、とりあえず村上春樹『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』、舞城王太郎『煙か土か食い物』を買ってみる。

 ついでに東洋文庫の新刊、マテオ・リッチ『天主実義』が出ていたので見てみる。中国の聖人の言葉も引きつつキリストの教えを説いた書で、東アジアの思想に大きな影響を与えたとか。気にならないでもないけれど、今回は見合わせ。
 さてこの『天主実義』の帯によると、東洋文庫の八月の新刊はイブン・アッティクタカー『アル・ファフリー 1』だとか。こんな本は知らん。そこでgoogle検索してみたものの、ヒットしない。大学図書館で集英社の『世界文学大辞典』にもあたってみたけれど、やはり載ってない。ということは、本邦では全く無名の作ということか(いや、単に文学書じゃないだけかもしれないけど)。
 これだけの情報では買うか買わないかも決められないので、平凡社の八月の新刊案内を待つとしよう。月末にならなきゃ分からないが。
2004/7/11:19世紀の作家・書評ページにアナトール・フランス登場、『シルヴェストル・ボナールの罪』レヴュー

 学会に出てきました。
 と、こう書くとなんだかいっぱしの研究者になった気分で楽しいです。実際、理解も半々で先輩方(と言うか偉い人たち)の研究成果を三つほど聴講してきただけなんですがね。
 私も頑張らねば(その前に進級できるかどうかが大問題)。

 さてさてアナトール・フランスにベタ惚れです。ある種私が目指している文体はここにあるのかも。古めかしくて、かつ詰屈にならず、軽味と諧謔味を忘れずに、と。
 これは他の作品を読んでみなくては。
2004/7/10:リンク集拡大
2004/7/9:19世紀の作家・書評ページにジョルジュ・サンド登場、『愛の妖精』レヴュー

 ジョルジュ・サンドセレクション、購入決定。いやー素晴らしいですなジョルジュ・サンドは!
 さらに今読んでいるアナトール・フランス『シルヴェストル・ボナールの罪』もすごく良い作品。19世紀フランス文学はやっぱり素晴らしい。白水社のアナトール・フランス全集も買ってしまうかも。少なくともモームが『読書案内』で推薦していた『螺鈿の手箱』は買うつもり。

 で、『シルヴェストル・ボナール』を読み終わったら、バタイユ『空の青み』。その次はイスマイル・カダレ『砕かれた四月』かダヴィッド・シャハル『ブルーリア』を読もうかと。

 テレビで相撲観戦をしたものの、途中で眠ってしまった。眠すぎてまずい。うむ、これから半日寝よう。
2004/7/6:現代の作家・書評ページに安部公房登場、『砂の女』レヴュー

 結局バタイユ『空の青み』買ってしまった。迷ったら買えは基本方針。
 エロティシズム系は苦手なことが自分でもわかってるくせに、懲りない奴だ、私も。

 どうせ『ホメロスの諸神讃歌』も買ってしまうだろうし。

 その代わり、今月下旬は買うべき新刊は出ませんけどね。岩波の一括重版もありますけど――まあ、スウィフト『桶物語・書物戦争』くらいを買えばいいかなあと。「書物戦争」は読んでみたいです。読書好きにとって、「書物」というテーマはどうしても興味をひきますね。

 いいじゃないですか安部公房。これは面白い。次は『箱男』『第四間氷期』『燃え尽きた地図』の中からどれか選びます。個人的には『第四間氷期』を読んでみたい。最近SFに興味があるから(SFというよりは、アンチ=ユートピア小説にです。『山椒魚戦争』『猫の国』『われら』……)。
 SFといえば、大江健三郎までSFを書いていたんですね。『治療塔』とその続編『治療塔惑星』。このあたりから読み始めてみるのも一手かも(邪道上等、変格支持、メジャー作家のマイナー作品大好き)。絶版のようですが、古本屋ではわりと見つかるみたいですし。
2004/7/5:現代の作家・書評ページにダニエル・ぺナック登場、『人喰い鬼のお愉しみ』レヴュー

 疲れているときはやはり、さっくりと楽しめるミステリーに限りますな。いや、傑作には間違いないですよ、浅薄じゃない。うん、これは良い。売れて当然。とりあえず、続編のほうにもリンクをはっておきます。
『カービン銃の妖精』
『散文売りの少女』

 第四作・第五作の翻訳にも期待。

 あと、何か書くネタ、紹介しておくべきサイトは……と。
 ああ、あったあった。
 松岡正剛の千夜千冊『南総里見八犬伝』滝沢馬琴
 もっと馬琴も注目されないかなあ。それも、『八犬伝』以外の作品。『弓張月』もできれば北斎の挿絵入りで文庫出して欲しいし、『俊寛僧都嶋物語』『頼豪阿闍梨怪鼠伝』も欲しいし。
2004/7/4:「自錯自厭」ページに新作詩「逃走」アップ

 とりあえず、このページから更新したページへリンクできるようにしておきました。
2004/7/3:現代の作家・書評ページにエドゥアルド・メンドサ登場、『奇蹟の都市』レヴュー

 今日も大学へ。ハッピーマンデー法のおかげで決定的に授業時間数が足りない月曜の授業をやるためである。祝日の埋め合わせを土曜日にするって、常識的に考えて物凄く間違っているはずですが……。

 昨日の話の修正。ちくま文庫8月の新刊に、一応海外作家がいるんですね。小泉八雲が。海外作家かどうかはかなり微妙ですが。
 河出文庫、新刊は六日発売だったはずなのに、今日はやくも書店に置いてありました(河出や筑摩はいつも発売日より多少早く売り出すみたいですが)。バタイユ『空の青み』、買おうかな……どうしようかな。

 アクセス解析のネタ。まさか「西尾維新 公式ファンサイト」で飛んでくる方がいるとは思わなかった。つまり、ちょっと前の日記で維新に触れたのと、ジャネット・ウィンターソンのファンサイトのアドレスを書いておいたのと、この二つにひっかかったのだろうけれど。
2004/7/2:今日の更新はありません。

 眠いわけですよ。この時期はレポートの嵐で。今朝などは徹夜で五時まで起きていて、仕方なしに一限はさぼることにして(教養科目とはいえ、そろそろ単位が危ないかも)、十時まで寝て、それから大学へ行きました。

 ちくま文庫、有名すぎるハーディ『テス』などを出して、去年秋からの好調ぶりもかげりが見え始めたかな、と思っていたら。
 近刊案内
 やはり息切れした模様です……。
 『千一夜物語』は来月で完結、内田百閧フ選集も完結が近いということで、次は何か面白い企画をやってくれんかなあ……と、とりあえず九月に期待してみます……。
 はー。岩波も大した新刊出さないし、平凡社は『マナス』の壮年篇を出さないし、集英社も新潮社もコレってものを出してくれないし(まあでも、『アドルフ』の新訳は評価に値しますが)、徳間は金庸文庫化を中止しやがったし、さらに筑摩までが夏バテかあ。河出だけはまだ頑張ってますが、この先どれだけ持つか。
 海外文学の出版ラッシュも、所詮は一時的なものだったのでしょうか。もっと海外文学出してよ、そんで読もうよ、ねえ。

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