徒然華
更新履歴を兼ねた日記です。つれづれなるままに硯に、いえキーボードに向かって書き連ねています。
2006/6/30:今日の更新はありません。
○金庸『神G剣侠(1)』、マンゾーニ『いいなづけ(中)』読了。今はコードウェイナー・スミス『ノーストリリア』とサークルの先輩から借りた山田風太郎『伊賀忍法帖』を併読中。どうも読書ペースが落ちていていかんな。
○さて7月の刊行物だ。岩波文庫のシュライナー『アフリカ農場物語』は聞いたことのない作品だけど面白いのだろうか。それより注目なのはドストエフスキー『未成年』を初めとする夏の一括重版。特に『未成年』は必ず購入しなければ。
河出文庫のアントナン・アルトー『神の裁きと訣別するため』。ネット古書店を見ると10000円超の価格で取引されているようだから、この文庫化は朗報だろう。しかしいきなりこの本を読んで理解できるのかなあ。白水社から出ている『ヘリオガバルス』を先に読んでおくべきなのかな。
白水社のカルネジス『石の葬式』はギリシャの作家による連作短編らしい。集英社文庫のサフォン『風の影』はスペインの小説。詳しい内容は良く分からんので店頭で見てから購入を決めよう。
ちくま文庫はトーベ・ヤンソン。どうも児童文学っぽいイメージがあるけど、私が読んでも楽しめるのかね。あと筑摩書房のウェブサイトでは8月の新刊も告知されていて、その中ではクッツェー『マイケル・K』の文庫化が要チェックだろう。
あと早川、レナルズ『カズムシティ』。『啓示空間』は結局スルーしてしまったけど、今度はどうするかな。
○最近購入した本。クラーク『2001年宇宙の旅』、筒井康隆『脱走と追跡のサンバ』、フエンテス『老いぼれグリンゴ』、ゴーチエ『吸血女の恋』『変化』の5冊をブックオフとネット古書店で購入。それと早川と創元のマーティン『七王国の玉座(2)』、ストロス『シンギュラリティ・スカイ』、ムアコック『額の宝石(ルーンの杖秘録1)』、オーウェン『黒い玉』の4冊は新刊で購入。最近すっかりSFオタクになってるなー。
2006/6/25:ベン=ジェルーン『砂の子ども』レヴュー。
○よくわからないけど、面白いような気はする。
○卒論に向けて『嶺南逸史』再読中。んーやはり面白い。さすがに『三国演義』や『水滸伝』に匹敵するとか、そんなことは言わないけど、通俗小説としての完成度は相当高い。『説岳全伝』とかよりよっぽど良い。なんとかいつかは翻訳したいけど……。
初読のときは気付かなかったけど、意外とこの小説の文章は文語調だな。読みやすかったのはそのためか。
○復刊ドットコムを見ていたら、古龍『楚留香伝奇』に突如として六十票以上が入ったのに一驚。調べてみると今度ドラマ化するらしい。これは復刊確実かな。うーむ、やはりドラマの力は偉大だなー。
えー、ここを読んでいる皆様、ラファティ『イースターワインに到着』とゴーチェ『モーパン嬢』に投票よろしく。できればディケンズ『マーティン・チャズルウィット』とゴンチャロフ『断崖』にも。
○ジョルジュ・サンド『ジャンヌ』購入。次回配本でようやく『コンシュエロ』が出るらしい。サンドセレクションももう少しで完結だな。
一方、スタニスワフ・レム『フィアスコ』は見つからず。……やはり今月中には出ないのかね。アゴタ・クリストフ『どちらでもいい』も発刊延期の模様。早川書房HPの近刊予告からも削除されてるし。うーん、この二冊の刊行延期は非常に残念だ。
さらにベイリー『カエアンの聖衣』が絶版になっているのに気付く。慌ててあちこちの本屋をまわって店頭在庫を探すも見つからず。この間までどこの本屋にも置いてあったような気がするのに、なぜ今ではどこにもないんだ?
ちょっとでも気になる本は見つけた時に買うべし。またもこの教訓を守れなかった我が身が憎い。
2006/6/18:古龍『多情剣客無情剣』レヴュー。
○息抜きにちょっと、のつもりで読み始めたら止まらなくなった。うーん、面白いねえ。武侠小説は、次は金庸『神G剣侠』を読む予定。
○それとギブスン『ニューロマンサー』も読了したのだけれどこちらはちょっと……文章のノリと筋の展開についていけなかった。いずれ機会があれば再読しよう。SF小説では、スミス『ノートスリリア』、ベイリー『カエアンの聖衣』、イーガン『順列都市』あたりが気になる。
○ここしばらく中国語小説を読んでないから(『雪月梅』も放棄気味だし……)そろそろ挑戦してみようかね。まずは『平山冷燕』でリハビリといくか、それとも『緑野仙踪』にリベンジか、はたまた『嶺南逸史』再読しとくか。金庸・古龍って選択肢もある。
でもそろそろ卒論を考えて読んでいかないと。一応『嶺南逸史』について論じるとは決めたけど、調べてみるとこの作品を扱った先行研究は全く無い。鶏頭となるも云々とはいうけど、実のところひどく不安だ。
2006/6/16:現代の作家・書評ページで谷川流を紹介、『涼宮ハルヒの憂鬱』レヴュー。
○……サイトのカラーが変わって見えるかな。そうでもない?
面白いけど、お腹一杯にはならんなあ。まさに”ライト”ノベル、”ライト”SFって感じだ(その中では相当上質な部類なんだろうけど)。息抜きには丁度良い。長門は良い。
とりあえず世評高い第四巻『涼宮ハルヒの消失』までは読んでみるつもり(ま、三冊買っても値段と読書時間はちくま文庫一冊分だしね)。アニメは機会があったら見るかも。
○大学生協にてカフカ『城』を購入。まだ先月刊行の『審判』も読んでないや。
2006/6/13:レム『砂漠の惑星』レヴュー。
○さて、『フィアスコ』は本当に今月刊行されるのかな?
○シュティフターの短篇集『石さまざま』が松籟社から上下分冊で刊行されていた。以前に彼の長編『晩夏』を読みかけて放り出してしまった記憶があるけれど、こちらはどうかな? 購入は未定。
あとモーム『ドン・フェルナンドの酒場で』という本が刊行されていた。スペインに関する本らしいのだが、旅行記なのか、エッセイなのか、評論なのか、ぱっと見た感じではよく分からなかった。
最新刊で気になったのはこの二作品かな。既刊本で最近買いたいと思っているのはパワーズ『ガラテイア2.2』。
2006/6/11:現代の作家・書評ページでエリック・マコーマックを紹介、『隠し部屋を査察して』レヴュー。
○なるほど変だ。そして面白い。これに続いて長編『パラダイス・モーテル』も文庫化しないかな。
○9日、三省堂にてマンゾーニ『いいなづけ (中)』、レム『砂漠の惑星』、金庸『神G剣侠 (一)』を購入。
2006/6/8:チュツオーラ『ブッシュ・オブ・ゴースツ』レヴュー。
○7月の文庫発売一覧。
微妙。5月・6月の凄まじいラインナップに比べると、おおこれは、ってものは少ないような。金庸、マンゾーニ、ムアコック、マーティンの続刊のほか、珍しいものというと河出のアルトー『神の裁きとの訣別』、岩波のシュライナー『アフリカ農場物語(上)』くらいかな。あと新潮のカポーティと、ヴィレッジブックスのチャペックといったあたりか。集英社のプルーストはどうしたんだろう。
それでも岩波の一括復刊が大変なことになっているから、書籍費が少なくてすむってことはないだろうな。
2006/6/6:ホフマン『黄金の壺』レヴュー。
○ホフマンは天才。私の見るところによればドイツ文学最大の巨匠。この作品は彼の才能を改めて確認させてくれた。
ちまちまとでもホフマン全集の端本を買い集めていこうかなあ。『ちびのツァヒェス』『蚤の親方』など文庫化されてない作品も多いことだし。
今はチュツオーラ『ブッシュ・オブ・ゴースツ』とマコーマックの短篇集『隠し部屋を査察して』を読書中。ああ、奇想文学ってやっぱり良いよなあと、そんなことを思いながら。
○徳間文庫の今月の新刊、金庸にばかり目が行ってしまったけれど、『三国志演義』の改版も出るみたいだな。未読の人はこれを期に講読してみてはいかが。――しかし私としてはやっぱり「また三国か……」という気持ちが強かったりする。どこか『儒林外史』『鏡花縁』『緑野仙踪』『何典』あたりを出してくれないものかしらん。
あと早川書房のウェブサイトで7月分の新刊が公開されてるな。ムアコックとマーティンの続刊にはまだつきあうつもりだけど、他にはあまり気になるものはないかも。レナルズ『カズムシティ』の素敵なお値段くらいかな。おそらく相当分厚いんだろうけど、それなら分冊してしまえばいいのに。
2006/6/4:掌編集「現代子不語」に掌編「蜘蛛水管」を追加。
○学祭。何より早起きがつらい。二日続けて5時、6時起床とか地獄だ。
でもまあ、なんとかなったので良し。今日はこれからゆるゆる寝よう。
○マンゾーニ『いいなづけ(上)』、マーティン『七王国の玉座(1)』の二冊を読了。一応、続刊が出たら継読する予定。なんて言うか、デュマは偉大だなあとか思う。
今読んでる本。ガルシラーソ『インカ皇統記(1)』、ホフマン『黄金の壺』。
○古龍『多情剣客無情剣』をネット古書店で購入。それと名大祭の古本交換会でオーウェル『動物農場』とコードウェイナー・スミス『ノーストリリア』をゲット。
『多情剣客無情剣』、気付いたら下巻品切れになってた。『陸小鳳伝奇』を見て、自分に合うかどうか判断してから買おうと思っていたら……たまたま古書店で買えたからいいものの、そうでなきゃまた悶々としないといけないところだった。危ない危ない。しかし、いつまで同じ失敗を繰り返せばすむのやら。
2006/5/31:李文烈『ひとの子』レヴュー。
○『皇帝のために』に比べると断然格が落ちるなー。私の興味が聖書よりも東洋文化のほうに向いてるせいもあるだろうけど。
さて、邦訳のある李文烈の作品で残っているのは『若き日の肖像』と中編集『われらの歪んだ英雄』だけか。もっと翻訳紹介されると良いんだけど。『詩人』という作品は中国語訳を持っているので、これもそのうち読んでみたい。
○さて6月の新刊だ。岩波は『インカ皇統記』の続刊。復刊ではコンスタンの有名な心理小説『アドルフ』。それにパウサニアス『ギリシア案内記』は、2世紀に書かれた旅行案内ということで、ちょっと珍しい本かもしれない。
国書刊行会のレム『フィアスコ』は本当に来月出るかどうか疑わしいけど、期待はしておこう。レムといえば、早川書房の『砂漠の惑星』復刊にも期待だ。早川ではアゴタ・クリストフの新刊にも注目。
草思社のナイポール『自由の国』は……今年一月予定だったのが刊行延期しっぱなし。6月に出るかどうかは『フィアスコ』以上に怪しいな……早く読みたいよう。
あと、なんと言っても注目すべきは徳間文庫の金庸『神G剣侠』文庫化開始。中学生のときに読んだ『射雕英雄伝』の続編がようやく読めるってわけだ。
○地元の大洞堂にてノーフォーク『ジョン・ランプリエールの辞書』上下巻を購入。
2006/5/30:19世紀の作家・書評ページでテオフィル・ゴーチエを紹介、『魔眼』レヴュー。
○ゴーチエはずっと気になっていた作家。やっと一冊読むことができた。とりあえず期待を裏切られることはなかったと思う。次は吸血鬼小説の傑作と名高い『吸血女の恋』か、長編『ミイラ物語』を探してみるつもり。『モーパン嬢』は……復刊までは遠そうだな……。筑摩あたりが新訳を出してくれれば早いんだが。
19世紀フランスの有名どころの作家でまだ読んでいないのは……メリメ、ヴィニー、デュマ・フィス、ノディエ、リラダンといったあたりか。一番気になるのはヴィニーなんだけど、この人の小説は特に入手しにくいのがなあ。歴史小説『サン・マール』は面白そうなんだけど……これも筑摩頼みかな。
○買い物。大学生協にて大江健三郎『洪水はわが魂に及び』上下巻、マーティン『七王国の玉座(1)』を購入。大江は前からどれか読もうと思っていたので、とりあえずあらすじを読んでこれをチョイス。マーティンは評判が良さそうだったので。ほかにも『人間問題』『ベータ2のバラッド』『ジョン・ランプリエールの辞書』と気になる本は続々出ているけれど、懐が寂しくて手が出ない。うむむ……。
○今ごろ花粉症にかかった模様。鼻水は出る、眼は痒い、くしゃみは止まらない……。花粉のピーク期には、例年に比べ極めて軽い症状しか出なかったのに、なぜ今?
2006/5/29:現代の作家・書評ページで古龍を紹介、『陸小鳳伝奇』レヴュー。
○更新遅れた。実はとっくの昔に読み終わっていたんだけれど、ちょっと書評を書く暇がなくて。最近はゲームで遊んでいて名大祭の準備やら授業やらで忙しかったので。
これのほかにもゴーチエ『魔眼』を読み終わったので、明日あたりに感想をアップするつもり。
○買い物。23日、大学生協にてマコーマック『隠し部屋を査察して』、ガルシラーソ『インカ皇統記(1)』、カフカ『審判』、桜庭一樹『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』、三省堂にてプルースト『失われた時を求めて 第二篇・花咲く乙女たちの影に』上下巻を購入。『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』を『インカ皇統記』と『審判』の間にはさんでレジに持っていった僕はヘタレですか? ――おかしいな、羞恥心などとうの昔に捨て去ったはずなのに。
で、今日はサークルの後輩のテンシャン山脈さんから布教と言われて谷川流『涼宮ハルヒの憂鬱』を貰った。感謝。そのうち読みます。
2006/5/22:自作公開ページに掌編集「現代子不語」をアップ。
○掌編集といいながらまだ一作しか書いていないが、ネタを思いついたら同種の作品を追加していく予定。ただこの第一作「路上画虎」のクオリティを保てるかねえ……。
○大学の同級生の皆既日食さんが激賞していて私も気になっていた古龍だが、ようやく早稲田出版から『陸小鳳伝奇』シリーズが復刊されたので(本屋を四件ハシゴした末)マナハウスで買ってきた。第一部『金鵬王朝』と第二部『繍花大盗』。かつて小学館文庫で出ていたおりは第一部のみの翻訳だったのが、復刊するついでに七部全てを刊行するらしい。天晴れ。第三部は夏刊行予定とのこと。
早速『金鵬王朝』の初めのほうを読んでみたがこれはヤバい。魅力的なキャラクター造型、劇的な展開、警句の飛び交う会話、まさに最上級の冒険活劇というに相応しい燃える小説だ。ヒロインの先手を打って主人公に夜這いをかける小悪魔の上官雪児(12歳)とか激萌え。
梁羽生がイマイチだったので、古龍も金庸には遠く及ばないのではないかと思っていたが杞憂だった。前評判どおり、金庸とタメを張れるだけの武侠小説作家だと思う。金庸とはだいぶ傾向が異なるが、それもまた良し。とりあえず今回買った二冊を読んだら感想を書こう。
2006/5/21:19世紀の作家・書評ページでジュール・ヴェルヌを紹介、『カルパチアの城』レヴュー。
○オチが微妙、というより面白くない。やはりヴェルヌにはこういうゴシックホラーより『海底二万里』のような冒険小説のほうが合ってるんじゃあるまいか。ヴェルヌのほかの作品は、集英社文庫のヴェルヌ・コレクションがまた手に入ったら読もう。『征服者ロビュール』『インド王妃の遺産』あたりが面白そう。
それとこの『カルパチアの城』の三年後に出た、舞台を同じくしている小説――ストーカー『吸血鬼ドラキュラ』、これもそろそろ読んでみよう。
2006/5/20:現代の作家・書評ページで筒井康隆を紹介、『虚航船団』レヴュー。
○なるほど筒井は巨匠だ。次は『虚人たち』『夢の木坂分岐点』あたりを読もう――といっても、いつになるか分からないけど。筒井に限らず日本人作家はいつでも読めそうな気がしてなかなか二冊目に手が出ない。夢野久作、安部公房、村上春樹あたりはずっと継読予定リストに入れてるんだけどなあ。
○『雪月梅』の読書がいまいち進まない。現在第29回。
2006/5/18:復刊ドットコムにリクエストのページを作成。
○微力だけれど、参加しないよりマシかと思い、今更ながら復刊ドットコムを利用し始めることにした。はあ、今から10年経ったあと、この中のどれだけの作品が復刊されることやら。
というわけでみなさん、投票よろしく。
○図書購入。16日に猫又文庫にてゴーチエ『魔眼』を購入。本日、ネットで取り寄せた李文烈『ひとの子』と中国書籍の『咫聞録』などが届く。読みきれないしお金もないし、いい加減にしないとな。
○で、その猫又文庫に行ったときの話だがね。いつもは地下鉄を利用して行くんだが、16日は金をけちって大学から徒歩で向かったわけだ。だいたい大学から真っ直ぐ道を降りていけば、15分か20分ほどで杁中につくはずだったんだよ。
ところが迷った。よく知らないうちに通り過ぎて、鏡池とかいうところまで行ってしまったらしい。で、仕方ないからコンビニに入って道を聞いたと思いねえ。ただで道を聞くのもアレだから、コーヒーを買ってさ。そんなこんなで店にたどり着くまでに一時間かかってしまったわけだけど、(地下鉄代)−(コーヒー代)で80円しか浮いてないオチ。金に比べて時の浪費が大きすぎる……。
とかく道案内か地図が必要と分かった次第。いつも通っている道でも、角を一歩先に進むとどこだか分からなくなるもんなあ……。
2006/5/15:今日の更新はありません。
○陳朗『雪月梅』、筒井康隆『虚航船団』を併行読書中。
○本日の古本あさり。ブックオフ杁中店にてラヒリ『停電の夜に』、モリスン『ビラヴド 上』、山中書店にてエリクソン『彷徨う日々』を購入。710円。ちなみに、最近詳しく購入記録をつけている理由は、のちのち読み返して買い過ぎだと気付くためである。
○文庫発売一覧。ってこちらのページはまだ更新してませんが、名駅地下の三省堂で6月に発売する文庫を確認してきたので報告を。
まず注目は、レム『砂漠の惑星』の復刊(ハヤカワ文庫SF)。そして金庸『神雕剣侠』の文庫化(徳間文庫)! この二冊の刊行は非常に嬉しい情報。あとはマンゾーニ『いいなづけ』の中巻、アダムズ『宇宙ヒッチハイク・ガイド』の第四部『さようなら、今まで魚をありがとう』(河出文庫)と、ベルギー幻想作家オーウェン『黒い玉』(創元推理文庫)かな。とりあえず、マンゾーニとレムと金庸は買わなきゃ。
○岩波文庫7月の復刊。夏の一喝重版ですな。
ほう、スターン『トリストラム・シャンディ』復刊か。これは未読の人には朗報だ。それにモリエール『いやいやながら医者にされ』、ラシーヌ『フェードル アンドロマック』、イプセンの三作品、『唐宋伝奇集』……なかなか充実したラインナップだな。
……うん?
『未成年 全三冊』 ドストエーフスキイ/米川 正夫 訳 2006年7月7日 重版再開
うおっ! 『未成年』復刊キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!
おっと、生まれて初めて(゚∀゚)を使ってしまった。これでようやく、ドストエフスキーの五大長篇が全部読めるというわけだ。素晴らしい。
(というかそもそもドストエフスキーの代表作の一つが絶版になっているのがありえないわけだが)
2006/5/12:現代の作家・書評ページでカート・ヴォネガットを紹介、『タイタンの妖女』レヴュー。
○カート・ヴォネガット・ジュニアとカート・ヴォネガット、このあいだまでてっきり親子二代の作家かと思っていたが同じ人物だったらしい。なんでジュニアをつけたり外したりするのか分からんけど。
○9日に三省堂で今月の新刊のマンゾーニ『いいなづけ 上』とムアコック『この世の彼方の海』を購入。『いいなづけ』は三分冊の模様。単行本についていた挿絵もちゃんと収録されている。また、丸谷才一の短い巻末エッセイがついている。
ところで、このエッセイの中で丸谷は「在来、とても読む気にならない翻訳しかなかった」と言っている。これは多分岩波文庫版のことだろうけど、ぱらぱらと立ち読みした限りでは、岩波版も「読めたものじゃない」というようなレベルではなかった気がする(丸谷の旧かな文のほうが、ぱっと見て読む気をなくす人は多いんじゃないか?)。まあ、私は読み比べなんて面倒なことはしない。誰か暇な人はやってもいいんじゃないだろうか。
にしても河出文庫の新カバーは気に入らないな。旧カバーのときに購入した『フィネガンズ・ウェイク』や『柔かい月』などと並べたときに綺麗に揃わないから。これは美しくない。
で、今日は百萬文庫へ行ってホフマン『ブランビラ王女』、チュツオーラ『ブッシュ・オブ・ゴースツ』、モーパッサン『ピエールとジャン』、ヴェルヌ『カルパチアの城』、オーウェル『1984年』、ハックスリー『すばらしい新世界』、ギブスン『ニューロマンサー』を購入した。しめて2760円。特にヴェルヌを安く買えたのが嬉しい。
――しかし、5月に入ってから安値の古本を買いあさったせいで、春休み中に頑張って消化した積読の山がまた手をつけられないほど膨張してしまった。むむむ、いつどうやって処理したものか……。
2006/5/7:現代の作家・書評ページでポール・オースターを紹介、『ムーン・パレス』レヴュー。
○いつでも読めそうな作家にはなんだか食指が動かない私。この人もようやく……といった感じだなあ。次はヴォネガット。
○昨日も4日に続いて古本漁りに出撃してきた。ブックオフ東別院店で(もともとはチュツオーラ『文無し男と絶叫女』があると聞いて立ち寄ったのだが、見つからなかったので)ベン=ジェルーン『砂の子ども』、シェイクスピア『リチャード二世』、つたや書店にてガルシン『あかい花 他四篇』、大学堂書店にてバルザック『従兄ポンス』上下巻、猫又文庫にてレム『星からの帰還』、ブックオフ大曽根店にてセプルベダ『ラブストーリーを読む老人』を購入。しめて2475円(プラス交通費600円)。懐だけでなく歩き疲れて足腰が痛い。ブックオフ熱田国道一号店にも行ったけれど本は買わなかった(残雪『カッコウが鳴くあの瞬間』、金があったら買ったんだけどなあ)。それから不意に思い立って熱田神宮に寄ってみた。当然ながら実に閑散とした様子。閉じられた露店がなかなか物寂しい。
ついでに名古屋城にも寄ってみようかと思ったら、もう閉まっていた(四時半までらしい。私が行ったのは六時過ぎ)。まあいいや。そのうち行く機会もあるだろう。
2006/5/5:クライスト『ハイルブロンの少女ケートヒェン』レヴュー。
○クライストのこの作品の見所は、ケートヒェンのストーカー行為とシュトラール伯のツンデレっぷりであることは、この作品を一読された方なら異論はあるまいと思う。
なんて、なんだか本当に突っ込みどころ満載。しかし第二幕の最初のシュトラールのセリフには痺れた。
○連休もはや残り二日かあ。どうも慢性的に身体がだるい。夜更かしのせいだろうか。夜更かしのせいだろうな。
2006/5/4:自作ページに詩「2006年5月2日」をアップ。
○更新のネタがなくなると詩を書いて誤魔化す。
今は『雪月梅』を読書中。結構読みやすい。
○今日の古本漁り。ブックオフ川原通店(駅からかなり歩かなきゃならないので、夏には行けないな)にてアトウッド『侍女の物語』、マグラア『スパイダー』を購入。そのあと大観堂書店でカミュ『カリギュラ・誤解』、筒井康隆『虚航船団』を購入。しめて650円。へっへっ、安い買い物をさせてもろうたわ。
○早川書房、「名作セレクション」の一冊として6月にレム『砂漠の惑星』を復刊する模様。同じく6月刊行予定らしい国書の『フィアスコ』ともども期待大。またアゴタ・クリストフの短篇集やグレアム・グリーン『ブライトン・ロック』なども出るらしく、6月の早川はなんだかやる気。あと東京創元社の6月刊行予定に入っているオーウェン『黒い玉』という作品集も気になる(ベルギー幻想文学作家の短篇集らしい。もとハードカバーで出ていたものが復刊文庫化)。
ホフマンの影響からか、どうも奇想小説や幻想小説が読みたい気分になってきてる。
とりあえずホフマンとチュツオーラは言うまでもなし。未読で気になるのがゴーチエとリラダン。英語圏ではポー、ダンセイニ、ラヴクラフト、それにリンゼイ『アルクトゥルスへの旅』かな。日本の作家で気になるのは稲垣足穂。再読したいのがマンディアルグ『狼の太陽』とカダレ『夢宮殿』。
ゴーチエは文元社というところから、かつて現代教養文庫で出ていた三冊の作品集がオンデマンド復刊しているみたいなので、そのうち注文してみよう。マンディアルグは最近見かけないと思っていたら、『黒い美術館』『燠火』とも品切れになっていたのか……どこかに残ってないか探してみよう。タルホはちくま文庫で読むとして。
あとラヴクラフトだな。ポーであれば『黄金虫』『黒猫』『モルグ街の殺人』『アッシャー家の崩壊』と代表作がすぐ分かるんだが、ラヴクラフトはどれから読んでいいかわからん。創元社に文庫版全集があるけど、これを全部読む気にはならないし……秀作を集めたベスト版作品集みたいのはないのかしらん。
2006/4/30:ホフマン『スキュデリー嬢』レヴュー。
○『悪魔の霊酒』に比べるとちょっと物足りない感じ。幻想性がほぼ無であるせいだろうかな。書評中には書か(け)なかったけど、美少女探偵を期待していたら婆さんが出てきてガックリきた(笑)、ってのもあるかも。ちなみにスキュデリーは17世紀に実在した作家(ただしヘボ作家)らしい。
次に読むホフマンの小説は『黄金の壺』を予定。『ブランビラ王女』も気になる。
○名大祭に向けて屠紳の短編「西域奴」を翻訳中。こんな難物を選ばなきゃ良かったと後悔中。
○来月も注目したい新刊が多い。プルースト、マンゾーニ、カフカはとりあえず買わなきゃならない。岩波文庫の『インカ皇統記』は文学じゃないけど面白そうだ。平凡社の姜敬愛『人間問題』は3月刊行予定だったのがずれこんだものか。ウォラギネ『黄金伝説』はキリスト教の聖人伝の白眉らしい(ゾラ『夢想』でも言及されていたはず)。これも注目。草思社のナイポール『自由の国で』はだいぶ前から予告されているのにどんどん刊行が遅延されている。来月こそ出て欲しいが、手元の金銭のことを考えると出て欲しくない気も。早稲田出版の古竜も今月刊行予定だったはずが来月刊行になっている。
○『野叟曝言』、ちょっと休止しようかな。2ヶ月ぶり中国語小説にこんな長いものを選ぶべきじゃなかった。『雪月梅』あたりでリハビリしてみるのも手だろうか。
2006/4/26:今日の更新はありません。
○国書刊行会の「新しい台湾の文学」シリーズの新刊、白先勇『孽子』が出てました。むむむ、どうして手元不如意な時に限って読みたい本が出るのやら……。それでも買ってしまいましたけれども。
本の巻末予告によると、このシリーズは、朱天心『荒人手記』(「退廃の時代を生きる主人公が、同性愛者の孤独と向き合いながら自己の生の感覚を取り戻していく。意識の流れを手記の形で綴り、言葉の錬金術と賞賛された長篇小説」)、張系国『張系国SF小説集』(「タイムマシン、人工生命体、異星間通訳など科学と幻想の物語の中に人類の未来や社会批評までを織り込んだ『星雲組曲』を中心に、台湾SF小説を初めて紹介する」)、白先勇『台北人』(「失われた時間と場所への追想が生む哀愁のノスタルジア。歴史の大河に呑み込まれながらも台湾の現実を生きていく人々を描く、戦後台湾文学の最高峰」)と刊行が続く模様。どの作品もなかなか面白そうですな。レム・コレクションや文学の冒険の続刊ともども、まったり待つとしますか。
それと、ル・グウィン『天のろくろ』、かつてサンリオSF文庫で刊行されていた作品ですが、これが復刊した模様です。ラファティも復刊されないかなあ。
○『失われた時を求めて』第一篇「スワン家の方へ」読了。思ったとおり第一部「コンブレー」は特に難解なところだったらしく、第二部「スワンの恋」に入ったらさくさく進めました。第二篇の刊行は来月末ですね。
続いて無謀にも夏敬渠『野叟曝言』に手を出してみました。合間合間にホフマンの短い作品とかを挟みつつ、なんとか読了を目指したいところです。
2006/4/23:読書雑記「背表紙見ただけでお腹一杯 〜超長篇メモ〜」をアップ。
○『失われた時を求めて』『ダルタニャン物語』『マハーバーラタ』『クラリッサ・ハーロウ』……いつかは読んでみたい大傑作。それらに比べ文学史上の評価は低いけれども、興味深い『野叟曝言』『アンジェリク』『大菩薩峠』。いずれもエベレスト級の長さだけれど、なんとか生きているうちに読んでみたいもの。
そうは思いませんか? ――思わない?
2006/4/22:今日の更新はありません。
○『失われた時を求めて』、早くも挫折の予感。今なお第一篇第一部「コンブレー」を読んでいるという有様。ただ、このパートは登場人物が出揃ってないし人物関係もつかめない、話がほとんど動いていないという面もあって、いきなり挫折しやすい部分らしい。第二部「スワンの恋」まで進めばもう少しスピードを上げて読めるかも。とりあえず、くどすぎる自己分析はさくさく飛ばしちゃうか……重要なところを読み落さないように気をつけなきゃいけないけど。
○本日の古本漁り。ホフマン『黄金の壺』『スキュデリー嬢』、クライスト『ハイルブロンの少女ケートヒェン』、モーム『かみそりの刃』、クラーク『幼年期の終り』を購入。『黄金の壺』ばかりか『スキュデリー嬢』も手に入ったのは嬉しい限り。プルーストや中国小説の合間に読もう。
2006/4/20:19世紀の作家・書評ページでハインリヒ・フォン・クライストを紹介、『こわれがめ』レヴュー。
○レヴューの中にも書いたけど、とにかく岩波文庫カバーのあらすじはいただけない。これを読んでいなければもっと楽しめたと思う。これだけ駄目出しするとかえって読みたくなる方がいるかもしれないが、作品を読み終わってからにしたほうがいい。
○さて積読が少し減ったところで集英社文庫版でプルースト再挑戦を開始。今度こそ挫折せずに最後まで読み切りたい。いや、読み切る。意地でも。
――よし決めた。唐突に決めた。今年度の目標。
一、プルースト『失われた時を求めて』の読破。
二、夏敬渠『野叟曝言』の読破。
文学史上の評価には天地ほどの隔たりがあるが、片や西欧の、片や中華の大巨編小説。大学生である今年度のうちに読破してみせよう。頑張れ俺。
2006/4/19:カフカ『失踪者』レヴュー。
○この小説はどうも気持ちを入れて読むことができなかったなあ。期待してただけにがっかり。
しかしカフカ・コレクションの続刊は来月も再来月も続く。来月は『審判』か。とりあえずは読みつづけよう。
2006/4/18:19世紀の作家・書評ページでE.T.A.ホフマンを紹介、『悪魔の霊酒』レヴュー。
○むむむ、ホフマン、凄い作家だ。文章、内容ともに極めて濃密。
これは是非とも、他の作品も読んでみなければ……確か、岩波文庫でいくつか出ていたはず……。
……(岩波書店のウェブサイトで検索中)
『黄金の壺』『スキュデリー嬢』『牡猫ムルの人生観』と短篇集の四冊が出ているけど……全滅かよ!
岩波だけの話じゃないけど、どうもゲーテ、マン、ヘッセの三人以外のドイツ文学作家は割を食ってる感じがあるなあ。ホフマンなんかはマンやヘッセより十倍も面白いと思うんだけど。
まあ仕方ない。『牡猫ムル』はもう持ってるし、『黄金の壺』とちくま文庫の『ブランビラ王女』は古書店で見つかるだろう。入手の難しそうな『スキュデリー嬢』は鴎外の抄訳で我慢するしかないか。たぶんちくまの鴎外全集に入ってるだろう。
筑摩が創土社のホフマン全集を全部文庫化してくれれば話は早いんだけどなあ。そりゃさすがに無理か。
次はカフカとクライスト。ホフマンのけばけばしいくらいに華美な文章を読んだ後だと、カフカの飾り気のない文章がえらく味気ないなあ。今読んでる『失踪者』は『変身』ほどに毒気がないから余計にそうかも。クライスト『こわれがめ』は絶版だけれど、本屋の棚に売れ残っていたのを買ってきた。これが面白かったら『ミヒャエル・コールハースの運命』や『ハイルブロンの少女ケートヒェン』も探してみよう。
それと気になるのは『悪魔の霊酒』の作品中にも登場したゴシックホラーの名作『マンク』だなー。これもいつか入手したいところ。
○満員電車が息苦しくてかなわない。昨日なんかは帰宅するなり頭痛で倒れてしまったり。なんとか出勤・帰宅ラッシュの時間帯は外して乗るようにしないと。
2006/4/15:現代の作家・書評ページでY.B.マングンウイジャヤを紹介、『香料諸島綺談』レヴュー。
○ほら、大学が始まった途端に更新が止まってしまった(苦笑)。『香料諸島綺談』、今読んでる『悪魔の霊酒』ともに私好みな作品であるのに、それでも眠くなってしまうという……。いや、夜は早めに寝ないとね。
東南アジアの文学は、翻訳は結構沢山あるのにどれも知名度が低く、訳書の数があるだけにかえってどれから手をつけていいか分からない面が強い。手ごろな案内書かウェブサイトでもあればいいのだけれど……見つかったのはここくらいだなあ(しかも更新停止してるみたいだし……)。とりあえず、次は同じインドネシアのプラムディヤ・アナンタ・トゥール『人間の大地』をと思っているところ。
○大学生協へ行ったら、村上訳版サリンジャー『キャッチャー・イン・ザ・ライ』の新書版がそれこそ山のように積んであった。ざっと見て100部はある。いくらサリンジャー+村上春樹+新書化したばっかりといっても、そんなに売れるとは思えないのだけれど……。
ちなみに私はサリンジャーは嫌いなので、若き新入学生にはネルヴァル『火の娘たち』収録の「シルヴィ」を青春小説として推したいところなんだけれど、こっちは品切れ状態のまま入荷してないという(涙)。
○さてと、カフカ『失踪者』が出たらしいから明日にでも買いに行ってくるかな。今月発売の本ではホフマンと並ぶ目玉だろう。たとえ世間ではサリンジャーのほうが倍も売れるとしても……。
2006/4/12:今日の更新はありません。
○マングンウイジャヤ『香料諸島綺談』読書中。いい感じの歴史小説だけど、授業開始後に急に生活時間が変わったためか、眠くて読み進まない……今年も自業自得な睡眠不足に悩まされるのだろうかな。
○ホフマン『悪魔の霊酒』上下、プルースト『失われた時を求めて』第一篇上下、スティーヴンスン『ダイヤモンド・エイジ』上下、合計六冊を購入。(大学生協で買ったので)一割引で5500円強。先日はブックオフで5冊770円で買ったのに、新刊書店だとこの価格。文庫本高いよ〜。
プルーストはちくま文庫版より読みやすいと評判の集英社版で再挑戦。ニール・スティーヴンスンはSFだが世評高いらしい。ホフマンは、実はこの中では一番楽しみ。早速読み始めてみよう。
余談ながら、この三作品のカバーデザイン。

いかにも怪奇小説といった感じの派手で妖しげな『悪魔の霊酒』、SFながらクールで高級な感じの『ダイヤモンド・エイジ』、それらに比べて妙にほんわかしてる『失われた時を求めて』……。並べてみるとプルーストが一番ソフトな小説に見えてしまうような……。
でもまあ、これも味かな。
○5月の文庫発売一覧。
注目すべきはちくま文庫のノヴァーリスと集英社文庫のプルーストのほか、河出文庫のマンゾーニ『いいなづけ』。イタリア文学の古典小説。岩波文庫にも『婚約者』というタイトルで収録されているが、少々古い翻訳だから、河出版の文庫刊行はありがたい。おそらくは二分冊か三分冊だろう。創元推理文庫のマコーマック『隠し部屋を視察して』も気になる(マコーマックは奇想作家として名前が知られているようだ)。新潮文庫ではヘミングウェイ『武器よさらば』の新版。
2006/4/11:現代の作家・書評ページでエイモス・チュツオーラを紹介、『やし酒飲み』レヴュー。
○これは面白いです。アフリカの文学として、過去にグギ、ベン・ジェルーン、クッツェーなどは読みましたが、グギの『一粒の麦』は歴史小説的な色合いが強いリアリズム小説ですし(『灰とダイヤモンド』に近い印象)、ベン・ジェルーンはモロッコの作家だからアラブ文化やフランス文化の強い影響下にある感じ、クッツェーに至っては西欧作家といった雰囲気すらあります。ところがチュツオーラの作品は、アフリカの神話世界をそのまま幻想小説に写し取っている、その濃密で奇天烈な世界は非常に稀有であり魅力的です。
――継読したい作家ですな。ちくま文庫に『ブッシュ・オブ・ゴースツ』という作品が入っているので、次はこれを読んでみようかと。
2006/4/10:20世紀の作家・書評ページでソログープを紹介、『小悪魔』レヴュー。
○いやはや病んでますなー。ジョルジュ・サンドの後だと特にそう思います。
2006/4/9:サンド『黒い町』レヴュー。
○サンド・セレクションの続刊に期待。
○明日から授業が始まります。生活のリズムを立て直さないと……。
春休み中にだいぶ積読も片付いたし、そろそろまた中国語小説を読むことも考えよう。かつて挫折した『緑野仙踪』『林蘭香』へのリベンジが当面の目標だけど、出来れば今年は『野叟曝言』を読破したい。……それに迫ってくる院試と卒論。
2006/4/7:イシグロ『わたしたちが孤児だったころ』レヴュー。
○いい感じの作品なんだけどなあ……もう少し凝縮できないものか。
余談1。主人公と悪役が対峙するクライマックスシーンの、悪役のセリフ。「きみのお母さんは、きみに永遠に魔法がかけられた楽しい世界で生きてほしいと思っていた。しかし、そんなことは無理だ。結局、最後にはそんな世界は粉々に砕けてしまうんだ。きみのそんな世界がこんなにも長く続くことができたなんて奇跡だよ」……セカイ系なる言葉を時々耳にするけれど、こういうのがそうなの?
余談2。主人公が引き取った孤児の少女ジェニファーのセリフ。「あたし、おじさまを助けてあげられるわ。そうするってお約束する。だから、おじさまが向こうに行ってらっしゃるあいだ、覚えていてくださいね、あたしがここに、イギリスにいること、そしておじさまが帰ってらしたら、あたしがおじさまを助けてあげるってことを」……このセリフは悩殺モノ。
余談3。前に紹介したカーヴァーにしてもこのイシグロにしても、タイトルのセンスは良いよなあと思う。
○ブックオフにてシェイクスピア『テンペスト』、メアリー・シェリー『フランケンシュタイン』、ヴァージニア・ウルフ『ダロウェイ夫人』、村上春樹『ねじまき鳥クロニクル』の第一部と第二部を購入。これだけ買っても770円……やはり安い。それとソログープ『小悪魔』、チュツオーラ『やし酒飲み』、マングンウイジャヤ『香料諸島綺談』を注文して到着待ち中。