徒然華
更新履歴を兼ねた日記です。つれづれなるままに硯に、いえキーボードに向かって書き連ねています。
2007/3/31:ムアコック『ルーンの杖秘録』の感想をアップ。2006年度のベスト10を選出
○エルリックに比べるとストレートすぎて、面白いけどもの足りない。今後復刊されるという『エレコーゼ』『紅衣の公子コルム』に期待かな。
○ベスト10はホフマンが三冊入る異例の展開。これまでは一作家一作品と決めていたわけだが。
それだけホフマンとの出会いが衝撃的だったともいえるし、他に大した小説を読まなかったともいえる(汗)。
初めて読んだ作家では、ほかにキシュ、コードウェイナー・スミス、古橋秀之、チュツオーラの四人が特筆ものだったと思う。面白さではシモンズだけど、目新しさではやはりホフマン、キシュら五人が凄い。大江、筒井も入れるかどうか迷ったけど、メジャーな作家だから(ぉぃ)外した。いや、このサイトは、知られざる優れた作家・作品を推薦していくのが目的のサイトだから。――もっとも、ドストさんは常に例外ではあるが。
2006年の新刊本はホフマン『悪魔の霊酒』、キシュ『砂時計』、ゴーチエ『モーパン嬢』の三冊か。キシュはほんと、これほどの傑作でありながら、名古屋のどの本屋にも置いてないという信じがたい状況。中身の濃さのわりに価格は安いから、これを読んでるあなた、注文してでも買ってあげてください。シリーズ「東欧の想像力」の続刊がかかってるから。
○谷川流『涼宮ハルヒの分裂』早速購入。ブックオフでシュヴァリエ『真珠の耳飾の少女』、ラドニック『これいただくわ』を購入(白水uブックスが105円なら買いでしょう)。
で、ジュンク堂にも寄ってみたら、フランスの作家マルセル・ブリヨンの『砂の都』という小説が未知谷から出ていた。この人、前に『幻影の城館』というのが出版されたときも気になっていた作家だ。『幻影の城館』も結局買ってないんだが、ううむ、二冊とも私好みな予感がするし、どうするかな、買うかな。未知谷という出版社も売れそうも無い本をいろいろ出してくれてるからな。応援してあげるべきかな……。
『幻影の城館』『砂の都』、読んだ人がいたら感想を教えてくださいな、と。
2007/3/29:今日の更新はありません。
○読了した本。マーティン『王狼たちの戦旗 1』、長谷敏司『円環少女 1』、ヒュルスホフ『ユダヤ人のブナの木』、ムアコック『ルーンの杖秘録3 夜明けの剣』。
『王狼たちの戦旗』は『七王国の玉座』に続く『氷と炎の歌』シリーズの第二部。『七王国の玉座』は序盤やや展開が遅い感じがしたが、この第二部に入って俄然物語は盛り上がってきている。プロローグからして相当に熱い。続刊が楽しみ。
『円環少女』は、魔法アクションものの現代ファンタジーだが、魔法を使えないわれわれ一般人が五感に感知することにより、魔法が消滅してしまうという設定が面白い。設定説明が長くてなかなか読み進められないが、話は面白いしキャラもよく描けてると思う。ただ、「死んだと思ったけど実は生きてた」展開はちょっとどうだろう。一応納得のいく説明はなされているものの、こういう展開は主人公補正がかかってるんじゃないかと思わせてしまう。重苦しい話なので尚更、御都合主義は排除して欲しかった。
『ユダヤ人のブナの木』は農村での殺人事件を扱った中篇。速読しすぎたせいか、どういうオチなのかがはっきりわからん。
1、ヘルマンの死の真相は不明
2、ブランデス殺しの犯人は不明
3、アーロン殺しの犯人はフリードリヒ
4、ブナの樹上で縊れていたのはヨハネス
という理解でいいのかしらん?
『ルーンの杖秘録』は――まあ、特に目新しい点はなし。次が最終巻。
2007/3/26:ブッツァーティ『石の幻影』の感想をアップ。
○というわけで、『タタール人の砂漠』には及ばないけれど、この本もなかなか面白い。来月光文社から出る『神を見た犬』に期待。
○ムアコック『ルーンの杖秘録』の2巻『赤い護符』読了。さくさく読み進められる。でも、まっとうな戦記ものなら、マーティン『氷と炎の歌』のほうが規模、複雑さ、完成度で勝っているかと。
○ジュンク堂でバルザック『艶笑滑稽譚』が販売されているのを見た。立派な装丁、帯には相変わらず太っているバルザックさんの肖像と大江健三郎の推薦文がついている。端正な訳文、美麗な挿絵。俺の勘がこれは面白いに違いないと頭の後ろから囁きかけてくる。――はあ〜、と溜息。
いつか文庫化するのかねえ。文庫化してほしいねえ。12000円はさすがに出せんよ……。
○気付いたらもう三月が終わりそうだ。なんてこった。
2007/3/25:20世紀の作家・書評ページでP.G.ウッドハウスを紹介、『比類なきジーヴス』の感想をアップ。これから読みたい100冊、二年目の反省をアップ。
○長いこと積読していたこれを読了。ネット上の書評を見ると絶賛が多いけど、それほど凄いもんかな、という気はする。長篇になるとまた調子が変わってくるかもしれないから、とりあえず続刊の『よしきた、ジーヴス』は読んでみるつもり。
ムアコック『ルーンの杖秘録』の一巻『額の宝石』も読了。かなりまっとうな戦記・冒険ものだった。確かに面白いものではあるのだけど、エルリックのような複雑さはないかな。一応これも続刊は読む。
それと、ブッツァーティ『石の幻影』も読了。こっちは近日中に感想アップする予定。
○23日に大学を卒業してしまった。これで俺も学士さまだ(ただの学士じゃね、いくらでもいますからね)。もっとも、来年も学生やるわけだが。
成人式はさぼったけど、卒業式はちゃんと出た。座りっぱなしで尻が痛いばかりだったな〜。あれ、もう少し面白いことをやれないもんかね。式自体より、式の前と後に友達とだべって写真とって飯を食べることのほうが重要なイベントだと確信したよ。
○三省堂にて早川の新刊、マーティン『王狼たちの戦旗 1』、田中哲弥『大久保町の決闘』、創元のムアコック『赤い護符(ルーンの杖秘録 2)』を購入。
そのあと、久々にシマウマ書房へ行って、アレナス『夜明け前のセレスティーノ』、グゴー『大脱出』、ドストエフスキー『虐げられた人々』を購入。アレナスとドストさんはともかく、グゴーは前情報なしのタイトル買い。さて当たりか外れか。当たりだったら私の勘にますます信頼が寄せられるわけだな(白水社から出たフランス小説だから、当たりの可能性のほうが高いとは思うけど)。
ブックオフでアナトール・フランス『舞姫タイス』、シモンズ『エンディミオン 上』、上遠野浩平『ブギーポップは笑わない』を購入。『舞姫タイス』がブックオフで手に入るなんてことはまったく期待していなかったので嬉しい。
2007/3/22:19世紀の作家・書評ページでニコライ・レスコーフを紹介、『ムツェンスク郡のマクベス夫人』『真珠の首飾り』『かもじの美術家』の感想をアップ。
○というわけで、2月のリクエスト復刊のうち、コロレンコとともに復刊されたロシアのマイナー作家レスコーフの作品集を読了。コロレンコとは随分雰囲気が違うけれど、これもやっぱり「古き良き小説」の部類かね。現代の読者に相応しいものかどうかは……。とはいえ、読みやすくて、短い時間で読了できるので、お気軽にどうぞ。ロシア文学に敷居の高さを感じているような人は、このレスコーフ『真珠の首飾り』やコロレンコ『悪い仲間』あたりから入ってみるといいと思う。いや、『真珠の首飾り』は実際、良い話ですぜ。
余談。この本の訳者の解説に、「わが国は周知のように、ロシヤ文学の移植紹介にかけては恐らく世界でも有数の国がらである」と書いてあるのを見て、ああこの本が出てから半世紀、そんなことを言える国ではなくなってしまったと苦笑。ロシアの現代作家の本が英米文学ほどには紹介されないからなー。一応、最近、ペレーヴィン、アクーニンと続けて出てはいるんだが、これくらいではとうてい世界有数とは言えまいよ。かつての米川正夫みたいな、大量の翻訳作業をこなせる人材が現れないものかねえ。
2007/3/21:現代の作家・書評ページでマイクル・ムアコックを紹介、『永遠の戦士エルリック』の感想をアップ。
○というわけで、一年にわたる新装版刊行に従って読み進めた『エルリック・サーガ』、ようやく最終巻まで読了。最終巻『白き狼の息子』を読んだら、一巻だけ買って積ん読中の『ルーンの杖秘録』と、五月から刊行が始まる『エレコーゼ・サーガ』を読まなきゃならないような気がしてきた。
シリーズ最高傑作は、やはり第四巻『ストームブリンガー』かね。あのスケールの大きさは特筆に価すると思う。
○気付いたらサイト開設4周年。大学卒業もあさってに迫ってしまった。
2007/3/18:19世紀の作家・書評ページでウラディミル・コロレンコを紹介、『マカールの夢』『鷹の島脱獄囚』『悪い仲間』の感想をアップ。
○地味めだが良質。しかし今の日本では流行りそうもない作家ではある(注:ここで言う「流行る」の基準だが、ドストエフスキーくらい読まれていれば大流行とみなす)。
ブルガーコフみたいな怪物ではないし、A.K.トルストイほどストーリーテリングがうまいわけでもない。レフ・トルストイやツルゲーネフみたいに知名度が高いわけでもなし。あれだ、古き良き小説が読みたい向きにお勧めかな(それと、病弱少女萌えな人にも)。難物とがっぷり組み合いたい、という新世代のジュンブンガク読者は無理して読まんでもいいかと。
――それを言ったら、『ブヴァール』以外の復刊本はみんなそんな感じだ。
○その他、読んだ本など。ムアコック『スクレイリングの樹』。「永遠の戦士エルリック」シリーズ六冊目にして「新三部作」の二冊目。文章が丁寧になっている分、かつての勢いは失われているような。「血と魂をおん身に!」という前半の苛烈なノリが好きな向きにはお勧めできない。
林トモアキ『戦闘城塞マスラヲ』。『お・り・が・み』が良かったので続編のこちらも読んでみた。ハッタリで強敵をなぎ倒していく主人公、というので、口八丁手八丁のキャラクターを想像していたら、むしろ訥弁の部類だったので意外な感じ。今後の期待は高い。
瀬尾つかさ『クジラのソラ 01』は正直なところいまいち。どうにもこうにも物足りない、お腹一杯にならない。展開もなんだか予測できてしまうし……。
○最近、買いたいと思わせるタイトルにはとんとご無沙汰で、だんだん興味もなくなってきた光文社古典新訳文庫、文庫発売一覧によると4月もヘミングウェイとコレットという並びでそそられなかったのだが。だが。
公式サイトによると、予定を変更して4月にはブッツァーティ『神を見た犬』とウォーカー『箱舟の航海日誌』を出すらしい。これには思わず親指を上げてグッジョブ、と叫んだね。だってブッツァーティですよ? カルヴィーノと並んで20世紀のイタリア幻想文学を代表するブッツァーティですよ? 『タタール人の砂漠』のブッツァーティですよ? 同時刊行のケネス・ウォーカーもなんだか面白そうだし、無難な作品ばかりだった並びに、これで久々に刺激的なタイトルが加わるというもんだ。古典新訳文庫編集部どの、グッジョブであります!
○そのブッツァーティの短篇集『石の幻影』をブックオフで見つけたので買ってきた。あと、復刊されたダレル『アレクサンドリア四重奏 1』もさっそく購入。
2007/3/12:フローベール『ブヴァールとペキュシェ』の感想をアップ。
○奇書だな、これは。少なくとも「まともな小説」じゃない。『紋切型事典』と併読推奨。この二冊を読めば、フローベールが「まともな作家」じゃないことがはっきり分かると思う。
2007/3/10:現代の作家・書評ページで林トモアキを紹介、『お・り・が・み』の感想をアップ。
○ふふ、『ブヴァールとペキュシェ』の息抜きというか浮気のつもりで手を出していたら、こっちのほうを先に読みきってしまったよ。七冊もあったのにね(ちなみに『ブヴァール』は半分くらい読んだ)。
――いいよ、この荒っぽさ。この勢い。これぞライトノベル。これぞエンタメ。うん、余は満足じゃ。次のシリーズも買うことにしよう。
○買った本。『お・り・が・み』の2巻から7巻は見てのとおり。あと、ネットで評判が高そうな瀬尾つかさ『クジラのソラ』の1巻も買ってみた。だんだんラノベオタと化していく俺。
あとはムアコック『白き狼の息子』。「永遠の戦士エルリック」シリーズの最終巻。まだ前巻『スクレイリングの樹』読んでないや……とうとうこのシリーズまで積読が出来てしまうとは。
2007/3/7:ツルゲーネフ『貴族の巣』の感想をアップ。
○というわけで我が伯母の青春の書であるらしい『貴族の巣』読了。まあ、正直なところ、五十年後の私(生きてるかどうかも分からんけど)が青春の書として挙げる本にはならないだろうけど、後半100ページは文句なしに面白い。リーザたんかわいいよリーザたん。あと、毒舌ばばあのマールファもいい味出してる。
さて、ここまでに岩波の復刊本を三冊読んだわけだけれど、どれも普通に読みやすい。これは私が旧字に慣れたせいか、はたまた古いながらも良い翻訳にあたっているのか。とりあえず、どれも旧字だからと敬遠するには惜しい本だとは思う。次は今回の復刊の本命『ブヴァールとペキュシェ』行きます。
○さいきんちょこちょことライトノベルなんかも読んでるわけだが、今日は支倉凍砂『狼と香辛料』、林トモアキ『お・り・が・み』の一巻を読了。個人的には『おりがみ』のほうが好みかな。『狼と香辛料』は文章も丁寧だし、臭いの描写とかもリアルで良いんだけど、ちょっと地味だなーと思う。いや、出来は本当に良いんだが、私がライトノベルに求めてるモノはそれではないというか。『七姫物語』とかもそうなんだけど、ポテトチップの袋を開けたらロールケーキが出てきたような感じ。美味いけど、私が食べたいものはそれとは違う。
そこへいくと『おりがみ』は、文章は荒っぽい感じがするし、もうちょっと説明が必要じゃないかって場所もあるけど、話に勢いがあって良いね。はちゃめちゃな展開と勢い。これぞライトノベル。にゃ、ボクセカとかシスマゲとか、こういうはちゃめちゃなのはわりと好きなんだな。わざわざ恥ずかしい思いをしてレジに持っていったのだから(ラノベをレジに持っていくときはつい顔が赤くなる。はやく厚顔になりたい)、ラノベでしか読めないものを読ませてもらいたいもので。
○文庫発売一覧。こちらにはまだ四月分は掲載されていないけど、書店に刊行予告が貼ってあったのを見てきた。
それによると、中公文庫でハーディ『日陰者ジュード』が出るらしい。国書刊行会からシリーズ「ヒロインの世紀」の一冊として出ていたものの復刊文庫化だとか。一番気になるのはこれだな。
岩波はリウィウス『ローマ建国史』。
あと、徳間から金庸『連城訣』が出る。今回は上下分冊で来月一度に出るとのこと。買わねば。
徳間といえば、徳間デュアル文庫のほうから古橋秀之『冬の巨人』も出るということだけど……信じていいの? 信じるよ?
○『赤朽葉』で話題の桜庭一樹、『砂糖菓子の弾丸は撃ち抜けない』のハードカバー版が出ていてびっくりした。サンリオSF文庫で出ていた本が東京創元社とかからハードカバーで復刊されたことはあるけど、文庫版が生きているうちにハードカバー版が出るってのはちょっと珍しいんじゃない?
2007/3/5:20世紀の作家・書評ページでアルトゥル・シュニッツラーを紹介、『みれん』の感想をアップ。
○というわで鴎外訳シュニッツラー読了。今回は珍しく訳者を強調しているわけだけど、そもそも岩波文庫編集部が訳者を重んじて帯の色さえ変えてしまっているくらいだから、鴎外訳であるということを軽んじるわけにもいくまい。
大正・昭和初期のシュニッツラー人気は相当なものだったらしいけど、それは古典としてではなく、現代文学としてもてはやされたはずだ(訳者の鴎外はシュニッツラーと同い年)。今になって読むと、うむむ、古典とするにはちょっとどうだろう、と(少なくとも私は)思えてしまう。ではなぜ20世紀初頭には流行ったのか、それを考えてみるのも面白いかもしれない。
次はツルゲーネフ『貴族の巣』いってみよう(2月の一括復刊を崩すだけで3月が終わってしまいそうだな〜)。
2007/3/3:現代の作家・書評ページでボリス・アクーニンを紹介、『リヴァイアサン号殺人事件』『アキレス将軍暗殺事件』の感想をアップ。
○この二冊、謎よりはストーリーとキャラクターを楽しむ小説だろう。『アキレス将軍』ではファンドーリンが忍者になっていて笑える。本格的なものよりライトなミステリを求めている向きにはお勧めかな。というか、私の予想によるとおそらく、この二冊が売れればファンドーリン・シリーズの翻訳が継続されるだろうから、みなさん買ってあげてください……。
次はシュニッツラーwith森鴎外『みれん』にいってみよう。解説を見ると、解説者がシュニッツラーにベタ惚れしている様子や、昭和初期のシュニッツラー人気の凄さがうかがわれて楽しい。
2007/3/2:19世紀の作家・書評ページでコンラート・フェルディナント・マイヤーを紹介、『聖者』の感想をアップ。
○1942年に刊行されて以来、実に65年ぶりの復刊という、2月の復刊の目玉だったこの本。実際のところ相当面白いので、なぜ半世紀以上も倉庫の奥で(?)冷や飯を食わされてたのか理解できない。この作者の本をもっと復刊して欲しいくらいだ。
というわけでお勧め。今、買っておかないと、生きているうちに読めないかもしれませんぜ?
アクーニン『リヴァイアサン号殺人事件』も読了。『アキレス将軍暗殺事件』のほうを読み終わったらあわせて感想を書く予定。
○さて、いつも通り、今月刊行の注目書籍についてちょいちょいとコメントをば。
岩波、バルザック『艶笑滑稽譚』の12000円という値段に絶望。文庫で出してくれー。
集英社、プルースト『失われた時を求めて』の完結。――結局まだ「スワン家のほうへ」しか読んでないや。
筑摩の『ノヴァーリス作品集』もこれで完結。次はホフマンとかジャン・パウルとか今日のマイヤーとかをやって欲しいなあ。
国書のベスターは本当に出るのかしらん。
中公、村上春樹翻訳ライブラリー、カーヴァーの短篇集で最も完成度が高いとかいう『大聖堂』が出るので、注目しておこう。
早川、ムアコック『永遠の戦士エルリック』シリーズ完結。今後は『エレコーゼ』『フォン・ベック』シリーズも刊行されるとのことで、期待。
あとは河出だな。ダレル『アレクサンドリア四重奏』は河出文庫で出るという噂だったのに、結局単行本で復刊という結果にちょっとがっかりしている(買うけど)。アルトーは……『ヘリオガバルス』を読んでからかな。ブレヒトの小説集も気になる。
トップページの注目書籍一覧には載せていないけど、瀬戸内訳『源氏物語』の文庫化がいつの間にか始まっていた(今月には第3巻が出る)。これも出る度に買って読んでいけば読了できるかな。実は与謝野訳源氏が積読中なんで、瀬戸内訳を買うかどうか迷っているところ。
2007/2/28:今日の更新はありません。
○22歳になりました。やばい、そろそろ少年を自称できなくなってきたかも。しかし精神的にはまだまだガキであるという。
○アクーニン『リヴァイアサン号殺人事件』『アキレス将軍暗殺事件』購入。
『リヴァイアサン』帯には高村薫、『アキレス将軍』帯には沼野充義の推薦文がつけてある。高村でミステリファンを、沼野でロシア文学ファンを引っぱろうという魂胆だろう。この二人の組み合わせはけっこう珍しいかも。
○で、今はマイエル『聖者』と『リヴァイアサン号殺人事件』を併読している。マイエルは戦後初復刊、当然旧字旧かな。のわりになんだかめちゃくちゃ読みやすい。文章の調子もいいし、こういうのが名訳なんだろうなあ。
2007/2/27:現代の作家・書評ページでヤスミナ・カドラを紹介、『カブールの燕たち』の感想をアップ。
○というわけでハヤカワepi<ブック・プラネット>の初回刊行、『カブールの燕たち』読了。短くて読みやすくて面白い(というにはちと重いか)。ただ、新奇性の点では『砂時計』のほうが数段上かと。
ヤスミナ・カドラの小説は、来月も『テロル』が刊行予定。パレスチナを舞台にした作品とのこと。
○ジャン・パウル『五級教師フィクスラインの生活』も読了。えー、これはジャンル:ラブコメ(幼馴染)という認識でいいのかな? 実際、第五章の告白シーンは劇的で、ここだけでも読む価値はある。ヒロインのティーネッテはかわいいし、それ以上に、天然な主人公フィクスラインに萌えるかも(冴えない三十男だけどな)。
いや、むしろジャンルは「脱線系」というべきかね。『トリストラム・シャンディ』とかそういう系列の。美文――というか、独特の飾り方をした文章で脱線、風刺を繰り返すのにはけっこう閉口。疲れる。凄い本なのか退屈な本なのか、いまいちつかみきれない本ではあるかな。
○もう一冊、今度はライトノベル。古橋秀之『超妹大戦シスマゲドン』の2巻が出ていたので買って読んだ。相変わらずバカなことやってら、と思っていたら、終盤けっこう容赦ない展開になったりして、でもそういう容赦ない展開の中でやっぱりバカなことをやっていたり、うーむ、意外と読ませるかも。というかね、こういう本は、ハチャハチャなものと割り切って楽しむしかないっしょ。
でもやっぱり、ケイオス・ヘキサみたいなダークな話が読みたくはあるかな。
○岩波の一括復刊、注文しておいたのがようやく届いた。以下リストアップすると、
ツルゲーネフ『貴族の巣』、コロレンコ『悪い仲間・マカールの夢 他一篇』、レスコーフ『真珠の首飾り 他二篇』、ヘルダーリン『ヒュペーリオン』、マイエル『聖者』、ヒュルスホフ『ユダヤ人のブナの木』、シュニッツラー『みれん』、モンテスキュー『ペルシア人の手紙』上下巻、フローベール『ブヴァールとペキュシェ』上中下巻、ダヌンツィオ『死の勝利』上下巻。
他にも欲しい本はあったけど、まずはこれだけ。シュニッツラーは森鴎外訳だというので、なんと緑帯(日本文学)扱い。日本文学を注文した覚えはなかったので、帯の色を見たときは驚いた。
2007/2/24:現代の作家・書評ページでダニロ・キシュを紹介、『砂時計』の感想をアップ。
○正直なところ、私好みの小説じゃないし、相当難解で読んでいて疲れるけど、傑作であるのは疑いなし。
翻訳もののハードカバーとしてはかなり良心的な値段(2000円)でもあるし、とにかく世界一流の小説が読みたい、あるいは、いわゆる普通の小説とは違ったものを読みたい、という向きにはお勧め。
以下、本の虫向けにちょっとお話を。いい小説を探すとき、東欧文学である、というのはかなり有力な標識になると思う。なんでそんなことを言えるのか、その理由を以下に示す。
東欧は昔から文学の盛んな土地で、優れた作品が山のようにある(一)。
が、しかし、翻訳者・研究者が少ない、明らかに一般の売れ筋ではないのであまり翻訳されない(二)。
(一)(二)より導き出されること――東欧文学はごく少数の、超一流の作品しか訳されない。よって、東欧文学の翻訳書は、優れた小説である可能性が高い。証明終了。
いや、けっこうマジな話っすよ、コレ。パヴィチとかカダレとかムロージェックとかドゥンバゼとか、みんな大当たりだったし、キシュもまた然り。そんなわけで、松籟社の「東欧の想像力」シリーズは、出る度に買っておいて損はないだろうと予想している。松籟社の本はそんなに高くないし、どうせ一年に2、3冊しか出ないだろうし。
売れそうもない本を安い値段で出す松籟社には本当に頑張って欲しい。皆さん、できるだけ買ってあげてください(私も買うから)。
○買書記。早川の新刊、ヤスミナ・カドラ『カブールの燕たち』購入。ブックオフでアゴタ・クリストフ『どちらでもいい』を見つけたのでこれも。あとはライトノベルをいくつか。
2007/2/22:今日の更新はありません。
○ド・クインシー『阿片常用者の告白』読了。……なんか集中して読めなかったな。ゲーテ『詩と真実』といい、スタンダール『アンリ・ブリュラールの生涯』といい、どうも自伝作品には乗れないことが多い。
話としては、阿片中毒を克服するくだりより、学校を逃げ出してロンドンで極貧生活を送っていたくだりのところのほうが面白かったかも。アン萌え。
○冲方丁『スプライトシュピーゲル 1』も読了。「――」とか「/」とかを多用した地の文で話題らしい。ちょっと脚本のト書きみたいな感じで、別段読みにくいわけではないけれど、――これ、手抜きじゃないの?
1巻目だけにキャラの顔見せ的な要素が強いものの、話の筋運びに勢いがあって(私がライトノベルに求めているものってのはそれなんだよね)面白いことは面白い。戦闘場面も濃くて良し。タバスコ党員の私としては、ヒロインの鳳に甚だ親近感を感じるなあ。続刊が出たら読みます。『オイレンシュピーゲル』も読んでみようかな。
2007/2/19:20世紀の作家・書評ページでJ.B.プリーストリーを紹介、『夜の来訪者』の感想をアップ。
2007/2/17:ホフマン『ちびのツァッヒェス』の感想をアップ。
○すでにホフマン信者と化している私、さっき全集を買い集める決心をしたところで。次は積読『牡猫ムルの人生観』か、全集の9巻を買って『蚤の親方』を読むか、どうしようかね。
○榊一郎『神曲奏界ポリフォニカ ウェイワード・クリムゾン』も読了。うーむ、悪くはないけど、世界観の説明に文章を費やしすぎのような。もっと荒っぽく突っ走ってもいいんじゃないの、という気がする。まあ、続刊前提の小説、シェアードワールドの起発点だし、仕方ないか。評価は次巻以降を読んでから下そう。
○岩波の新刊、ド・クインシーの自伝『阿片常用者の告白』、プリーストリーの戯曲『夜の来訪者』を購入。来月には『告白』の続編『深き淵よりの嘆息』も出るぞ。個人的には、自伝もいいが、ド・クインシーの小説のほうも読んでみたいと思っている。モームは迷ったけど、読む時間がなさそうだし、今回は見合わせ。
それとキシュ『砂時計』が届いた。期待の「東欧の想像力」シリーズの第一巻。松籟社のウェブサイトによると、シリーズ続刊はフラバル『あまりにも騒がしい孤独』か、ポーランド作家の作品を出す予定とのこと。紹介が止まっているパヴィチやカダレ、ケルテース、ムロージェックあたりが翻訳再開されると嬉しい。
――ポーランドで思い出した。創元さん、ポトツキ『サラゴサ手稿』はどうなってるの?
2007/2/15:レム『大失敗』の感想をアップ。
○凡そ楽しめない小説というものは二種類あって、一つは小説がつまらないから楽しめない小説、二つは読者の力量が不足しているから楽しめない小説だ。で、大抵は一番目のが理由だと感じてしまうわけだが(本当は二番目であってもね)、しかしたまに二番目だとわかる小説があって、『大失敗』はまさにそれ。
……いばって言うことじゃないやね。
さて、次はなにを読もうか。
2007/2/14:今日の更新はありません。
○レム『大失敗』に苦戦中。ようやく4分の3ほど読んだところ。ページ数は『纐纈城』と同じなのに、なぜこうも時間がかかるのやら。
○『SFが読みたい 2007年版』を本屋でぱらぱら立ち読み。『シンギュラリティ・スカイ』の評価が思いのほか高いねー。話の展開がたるい感じがして、私は途中で読むのをやめちゃったんだが(でも冒頭のシーンとエシャトンの存在感はよかった)、もう一度読み直してみようかしらん。
ライトノベルに関する記事なんぞもぱらぱらと眺めてみて、『神曲奏界ポリフォニカ』がちょっと気になった(で、買ってきた)。あとは『円環少女』とか『狼と香辛料』あたりかな。
出版予定の欄を見ると、今年のSF小説は各社とも凄そう。近くは、ベスター『ゴーレム100』が三月、古橋秀之『冬の巨人』が四月予定とのこと(信用できるのかナ? いや、二冊ともね)。あとは早川のティプトリーとか、国書のディレイニー、ウルフ、グレイ、ハリスン、張系国といったところが気になる。
○買い物。ネット古書店で創土社版『ホフマン全集』の第8巻、これは『ちびのツァッヒェス』『ブランビラ王女』と『最後の物語集』の前半部分を収録した本。ほとんど『ちびのツァッヒェス』のためだけに買ったようなもの(そんだけ価値のある作家だと思う)。大洞堂でライトノベル二冊、榊一郎『神曲奏界ポリフォニカ』の赤の一巻と、冲方丁『スプライトシュピーゲル 1』。冲方の『マルドゥック』シリーズは前から読みたいと思ってたけれど、分量が多いので、新刊のこちらを先に読んでみようということで。
キシュ『砂時計』はどこへ行っても見つからないのでネットで注文。不安は二つ。一、ちゃんと届くか、というか、本当に出てるのか心配。二、明日になったら店頭に並んでたりしないか心配。
トレヴァー『聖母の贈り物』が出た由。これも迷ってるんだよね。買ったものかどうしたものか。
2007/2/9:20世紀の作家・書評ページで国枝史郎を紹介、『神州纐纈城』の感想をアップ。
○「それで、その建物は何て呼ばれてるの? 黒死館とか斜め屋敷とかリラ荘とか纐纈城とか、そんな感じの名前がついてるんでしょ?」(谷川流『涼宮ハルヒの退屈』収録「孤島症候群」より)
……というわけで、タイトルからして妖しげな雰囲気が炸裂している『神州纐纈城』を読んでみた。いや、これぞ伝奇文学といった感じの傑作だったね。ハルヒと、その作者の谷川流には感謝せねばなるまいよ。
毒だらけのキャラクターにノリのいい文章、どこに転がるかわからないストーリー展開。通俗小説ってのはこうでないと。
余談だけど、古い時代小説っていいよね。昨今の時代小説は、現代ものの小説とセリフまわしの差があまりないのが面白くない。やはり時代小説というからには、文章も時代がかってるくらいがいいなと思う。私の知り合いに、「古い少女漫画を読んで少女だったころを思い出すのが好きだ」とのたまった男がいるけど、私自身は古い時代小説を読んでサムライだったころを思い出すのが好きだ。
2007/2/8:18世紀の作家・書評ページでマルキ・ド・サドを紹介、『アリーヌとヴァルクールあるいは哲学的物語』の感想をアップ。
○ああ、やっと終わった。一月下旬からこれとビュトールに思った以上に時間を取られてしまった……。
さて、水声社版サド全集はいつになったら続刊が出るのかね……出たところで高くて買えないけどさ……。
2007/2/6:アイヒェンドルフ『愉しき放浪児』の感想をアップ。リンク集拡大。
○うーむ、素直な文学って良いよねえ。なんと言うか、言い訳ぬきに面白いと言い切れる本は、やっぱり良いんだな。
――文学研究を志す人間としては、そんなこと言ってちゃいけないんだけどさ。
○キシュ『砂時計』は今日発売と聞いて何件か本屋をまわったけれど、見つからなかった。明日か明後日、また本屋をのぞきに行こう。
2007/2/4:アナトール・フランス『赤い百合』の感想をアップ。
○……なんか集中して本が読めない。春休みにはペースを取り戻したいところだけど……。
○ペースを取り戻さなければならないのは、今月の新刊・復刊が物凄いためだ。特に岩波がすごい。単行本新刊のアクーニン、文庫新刊のド・クインシー、モーム、プリーストリー、これらへの期待は高いし、復刊も巨匠、マイナー作家、鴎外訳、ン十年ぶりの復刊、居眠書生の伯母の推薦書など、多彩多様な顔ぶれ。
2007/1/29:現代の作家・書評ページでミシェル・ビュトールを紹介、『時間割』の感想をアップ。
○……ああ、やっと終わった。
終わったのでアナトール・フランス『赤い百合』を読み始める。『時間割』のあとに『赤い百合』の文章を見たらなんだかほっとしてしまった。アナトール・フランスはやっぱりいいね。『舞姫タイス』も買っておこうかな。
○新思索社からフェルナンド・ペソア『不安の書』が出た由。見たことあるタイトルじゃないか? と思ったら、前に出ていたのは『不穏の書』だった。タブッキを読んでからずっと気になっていた詩人だし、この期に読んでみるか、と思ったら4800円。む、むむむ……。しかし、読みたい……。
2007/1/26:今日の更新はありません。
○引き続きサドとビュトールを読書中。二篇ともすでに後半に入っているものの、睡魔がしつこくてなかなか読み終わらない。
○ようやく出たレム『大失敗』、ジュンク堂にてさっそくゲット。トレヴァー『聖母の贈り物』、キシュ『砂時計』はまだの様子。
『大失敗』に挟み込んであった国書の近刊案内にベスターの『ゴーレム100』と『張系国SF小説集』も載っていたので、春先くらいには出るのかしらん。楽しみが増えたな。
2007/1/22:今日の更新はありません。
○サド『アリーヌとヴァルクール』、ビュトール『時間割』をまったりと読書中。『アリーヌとヴァルクール』、半分以上が話中話という構成であることに気付いて少し驚く。さすが18世紀小説。
ビュトールは、だんだん面白くなっていきそうではある。
○いろいろ買った(来月の岩波に備えて、今月はもうレムとキシュ以外買うまいと決めていたのだが)。アイヒェンドルフ『愉しき放浪児』、アナトール・フランス『赤い百合』上下、ストリンドベリ『大海のほとり』、スティーヴンスン『バラントレーの若殿』、金庸『書剣恩仇録』全4巻、ギベール『楽園』。あと中国書とか。
金庸『書剣』はブックオフ。合計420円。『倚天屠龍記』を買ったときの250円分のサービス券があったので、払わなきゃならなかったのは170円。処女作だけに、後期の作品ほどのノリの良さはないと聞いていたものの、105円コーナーにあるなら買いだろうということで。もう『倚天』のおまけをもらうくらいのつもりだな。
『赤い百合』、久々のアナトール・フランス。実は『神々は渇く』を読んで(3年前か?)から、次はこれを読みたいと思っていたものの、案外見つからなかったり、見つかっても高価だったりして、今になってようやく買えた次第。
2007/1/18:シェイクスピア『から騒ぎ』の感想をアップ。
○この作品については、とりあえず、どうしても言っておきたいことがあるんだ。
ツンデレカップル萌え!
もうね、ベネディックとベアトリスの掛け合いが最高です。私としては、この『から騒ぎ』を、ロペ・デ・ベーガの『農場の番犬』と合わせて、ツンデレラブコメの二大聖典と呼びたいと思う。この二篇を読まずしてツンデレを語るなかれ。
2007/1/15:リンク集拡大。
○なんかね、書評系のサイトを読むと自分のいい加減な読書ぶりが恥ずかしくなってくるんだ。リアルで読書の話をしていても、そう思うことが時々ある。もっと丁寧に読まないとなァとは思うものの、手広くたくさん読んでいきたい気持ちもあり、多読と精読のバランスはなかなか難しい。いつまで経ってもこのバランスがつかめない。
○サド『アリーヌとヴァルクール』読書中。なんか普通に面白いんですけど。少なくとも、サド、という名前から想像していたものとは違うな(やはり思い込みはよくない)。ジャンルとしては……サスペンス系?
2007/1/13:金庸『倚天屠龍記』の感想をアップ。
○ほかの金庸作品に比べて少し評価が落ちてしまうのは、やっぱりキャラに力が足りないせいかな。ヒロインたちは凶悪といっても『天龍』の阿紫のサディストっぷりにはかなわないし、脇役でもインパクトがあるのは謝遜くらいだし(殷天正や韋一笑はいまいち地味、金花婆婆はいい感じだが出番が少ない、滅絶師太だの成崑だのは敵役としてはちと弱すぎる……)。
○サド『アリーヌとヴァルクールあるいは哲学的物語』を読み始めてみた。60ページほど進んだけれど、……あれ? なんか普通の書簡体小説ですよ? ここからどう過激になっていくのかいかないのか。本のサイズが大きくて自宅でしか読めないから、ゆるゆる進んでいこう。
2007/1/9:ラファティ『子供たちの午後』の感想をアップ。
○卒業論文、なんとか脱稿。――疲れたよパトラッシュ。
この一週間は卒論のおかげでほとんど廃人状態だったのだけれども、ようやく脱出できた(まだ口述試験があるんだけどね)。明日からは健康で文化的な生活に戻りたい。
○というわけで『嶺南逸史』とのにらめっこも一段落したので、しばらくご無沙汰だった翻訳小説の読書を再開。まずはラファティ。小説もいつもどおりスバラシイが、この本は解説も必見。というのは、他の本にはあまり載っていない、ラファティの長篇の詳しい紹介があるので。個人的な好みで言うと、『炎は緑』が読みたい(1840年代のヨーロッパで吹き荒れた革命の嵐の裏を描くピカレスクファンタジーだとか。ラファティって意外と歴史好きなイメージがあるな)。未来の文学第四期(いつの話だ)が出るときはいれて欲しいな。
○なんだか何の注釈もなしに楽しめる小説が読みたい気分だったところ、ブックオフで金庸『倚天屠龍記』全5巻を見つけたので購入。あるかどうか分からない文庫化を待つより、どうせ値段も少ししか変わらないんだから、いっそ今買ってしまおうというわけで。
あと、大江健三郎『個人的な体験』、シェイクスピア『から騒ぎ』、ドイツ叙事詩『王女クードルーン』をブックオフや古本屋で購入。新刊はムアコック『スクレイリングの樹』を買った。