本の捜し方、選び方
題のことについて友人から質問を受けたので、とりあえず書いてみる。
私が購入する本を選ぶのにあたって、参考にしているのはインターネットと本が中心。インターネット上には膨大な数の書評サイトが存在するので、そこでの評価を参考に。また書評サイトのリンク集には別の書評サイトが登録されていることが多く、それをたどっていけばより多くの人のより多くの書評を読める。書評家組合とか外国文学リングなど、本関係のウェブリングをたどるのも手。
また、参考にしている本は次のとおり。
@世界史・日本史の教科書、資料集の文学史のページ
A国語便覧
Bサマセット・モーム『読書案内』
C魯迅『中国小説史略』
@とAは高校の教科書レベルのものでOK。それなりの情報量はある。Bは岩波文庫に収録されており、コンパクトで明瞭な、非常に優れた読書案内だが、アジアやアフリカの文学はカバーしていない。Cは中国文学を知る上で貴重な資料だが、どちらかというと作品をけなす方に力が入っているので、読書案内にはあまり向いていない。どちらもそれだけに頼ることは出来ない案内書である。そんなわけで、実は@とAはかなり役立っているのである。
本の中で本を捜すのも有効。解説には関連書が挙げてあるし、作品中に別の作品の話が出てくることもある。ゲーテの『詩と真実』やスタンダールの『アンリ・ブリュラールの生涯』のような小説家の自伝には、彼らが若き日に傾倒した文学作品について必ず述べてある。
他に、各文庫の解説目録を参照することもある。これも意外と使える方法である。
新刊について、私はとりあえず岩波文庫とちくま文庫だけは毎月チェックしている。岩波文庫の場合はもちろん復刊もチェック。気になる本があったら、とりあえず作家・作品名をgoogleで検索。大抵の作品はどこかのサイトで言及されている。良さげだったら購入を検討。
また新潮文庫、集英社文庫、河出文庫、講談社文芸文庫、白水Uブックス、東洋文庫などにも優れた作品が多数収録されている。時々はこれらの文庫もチェックする。
出版各社のサイトの書籍情報を見るのも有益。もちろん販売促進を目的としてるのだから作品を誉めてるに決まってるわけではあるが。
あと、私は結構見た目も気にしている。カバーのイラストが綺麗な文庫は優先度が高い。例えば最近発売したちくま文庫の『高慢と偏見』『火の娘たち』『シルトの岸辺』『青白い炎』はどれも素敵な装丁だった。創元推理文庫なんかも、けっこう良い感じのカバーデザインが多い。
立ち読みは、「最初のページ」「適当なページ」「あとがき・解説」を読み、面白そうなら購入を決断。もっとも、大概は立ち読みするときには既に上の方法で購入を決めている。
もちろん一作品を読んで面白いな、と思った作家の別の本はマークしておくが、これはたぶん誰でもやってることだろう。
迷ったらとりあえず買う。迷ってる間に絶版になったら悔やんでも悔やみきれないから。
――と、まあこんな感じで、特別に変わったことはやってないのである。
11月13日