■2008年度上智大学シラバス 神学部 神学科

→2008年度上智大学(大学院) シラバス 神学研究科  神学専攻

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2008年度上智大学シラバス 神学部 神学科
イエス・キリストT (春)


【科目サブタイトル】
ナザレのイエスを学ぶ

【講義概要】
史的イエスの探求は、今日キリストを学ぶ際の出発点となっている。本講は、その聖書学的 前提から出発し、、旧約、新約聖書を緻密に検証しながら、イエスという人物のメッセージと生き方、たどった運命を探求する。またイエスの死と復活は新約聖書全体の中心的テーマである。これがどのような事実を意味するのか、そしてまたキリスト教信仰にとってどのような意義ををもつのかを探ることにする。さらに、新約聖書各書がどのようなイエス像を提供しているかをも調べたい。イエスをキリスト(メシア)とする信仰の史的原点を徹底的に追求したい。

【曜限】
火/4

【評価基準 】
出席状況 (30%)
春学期学期末試験(定期試験期間中) (70%)
単位取得には、授業数の三分の二以上の出席を前提とする

【テキスト 】
下記のテキストは講義中には用いないが、本講で扱う内容の大部分を解説している
岩島忠彦『イエスとその福音』教友社、05年7月

【参考書】
キリスト論全体の日本語における代表的教科書。理解のために参照することを勧める
百瀬文晃『イエス・キリストを学ぶ』サンパウロ、

【必要な外国語】
なし

【他学部・他学科生の受講】


【ホームページURL】

http://homepage3.nifty.com/t-iwasi/

【授業計画】
1  史的イエスの問題史
2  イエスの時代の歴史・宗教・社会的背景
3  洗礼者ヨハネとイエスの洗礼   
4  「神の国」の福音とは何か
5  奇跡:「神の国」のしるし
6  イエスの教え:「父なる神」と「隣人愛」
7  イエスの行動:「連帯」と「敵対」
8  イエスの個人史
9  イエスは誰か?:生前のイエスのアイデンティティへの問いかけ
10 受難と死の意味:「私たちの罪のために」
11 復活とは何か:キリスト信仰の原点
12 キリスト信仰」の発生:パウロを中心に
13 キリスト信仰の展開:後期新約諸書

イエス・キリストU (秋)


【科目サブタイトル】
神の子信仰の発生と展開

【講義概要】
Tで学んだ「史的イエス」のアイデンティティをテーマとする。復活を契機にイエスをメシア・神の子・人の子とする新約聖書に現れたキリスト信仰を学ぶ。さらにそこに表われた根本的信仰が、異端の発生と共に教義として表明されていく過程を古代の教父・公会議を中心に学ぶ。なお、現代のキリスト論については時間的に余裕があれば扱う。

【曜限】
火/4

【評価基準 】
出席状況(30%)。後期学期末試験(定期試験期間中)(70%)
講義数の少なくとも三分の二の出席が単位取得の前提となる

【参考書】
百瀬文晃『イエス・キリストを学ぶ』サンパウロ

【必要な外国語】
なし

【他学部・他学科生の受講】


【授業計画】   
1  復活信仰とキリスト論的ケリュグマの発生
2  キリスト論の諸異端
3  初期教父のキリスト論   
4  アレイオス問題とニカイア公会議
5  三位一体神学のその後の展開
6  アレキサンドリア学派とアンティオキア学派の対立
7  ネストリオス論争とエフェゾ公会議
8  カルケドン公会議の教義決定
9  第3コンスタンティノポリス公会議の修正
10 現代神学におけるキリスト理解

教義学演習W  (秋) 


【科目サブタイトル】
三位一体論

【曜限】
火/2

【講義概要】
今年度は三位一体論を扱う、講義形式。三位一体の教義は4世紀後半に初めて成立した。しかし、その中心的な信仰内容は、すでに新約聖書の信仰の本質的なものとして表われている。また、教義成立後も三位一体理解のために解釈のさまざまなモデルが検討された。今日も神学的試みは続けられ、キリスト教信仰の中心的関心となっている。本講では、旧約聖書に見られる神信仰の特質から始めて、イエスの福音における神理解、新約聖書に見られる三一的神信仰を確認していく。さらに初期教会における三一的信仰実践、教父神学の考察と教義成立の過程を追い、この教義の理解モデルの展開をも学ぶ。終わりに今日におけるキリスト教信仰にとっての三位一体論の重要性について考察する。学部学生にとっては、「イエスキリスト」の理解を深める機会である。さらに、修士、STLを目指す院生にも勧められる

【評価基準】
出席状況 (30%)、  レポート (50%)
単位習得には、講義数の少なくとも三分の二以上の出席を前提とする。

【テキスト】
適当な三位一体の教科書としては、P.ネメシェギ『父と子と聖霊』南窓社、しかない
他に、福田勤『神の秘儀ー唯一・三位の神』サンパウロ がある。

【参考書】
参考文献についてはその都度指示する。

【他学部受講可否】
不可

【授業計画】
1 予備的考察:神・啓示・神学の関係について
2 旧約聖書における神啓示の構造
3 イエスの宣教における三一的神の自己啓示。
4 新訳聖書に見る三一的神の自己啓示
5 初代教会に見られる三一的神信仰
6 教父たちの三一論神学
7 三位一体の教義の成立と展開
8 三位一体教義の解釈モデル
9 キリスト教信仰にとっての三位一体の意義