合唱生活向上委員会
第5回 チケットさばき その1(00/5/20)
先日、私は都内のホールで行われたある合唱の演奏会へ行きました。同じく合唱人である私の家族が出演者の中に含まれていたので当然我が家にもチケットノルマが数枚ありました。無事友人が買ってくれたりもしましたし、1枚は私が使います。しかし、2枚だけはこの演奏会の直前に二人ともちょっと体調を崩したり法事ができて急に帰省したりしたため、思うようにさばくことができず残ってしまいました。
すると、その演奏会場の入り口に30代後半〜40代後半とみられる一人の男性が立っていました。その方は、「チケット余ってませんか?」と会場に入っていくお客さんたちに声をかけていました。「おっ、ダフ屋か!?」と思いましたが、私の手元には2枚のチケット。無駄にするよりはいいかな、と思い、その男性にチケットを持っていることを告げました。するとその男性は「でもこれ、買われたものですよね?」というので「いえ、家族が出演しますので」と言いました。チケットは3000円。我が家だって裕福ではありませんから、私としてはせめて500円でもいいからお金を払って買ってほしかったのです。しかし、私はこの日喉を壊していて、普通の会話もままならない状態でしたのでそれ以上の値段の交渉は面倒になり、結局タダであげてしまいました。
これ、ちょっと後悔しました。結局はタダでいいということにしてしまった私が絶対に悪いのですが、その男性は合唱の演奏会を聴きなれた人のように見えたからです。どうせタダにするのなら、これから合唱を勉強していく学生さん、遠いところからわざわざ来てくださった年配の方などにお渡ししたかったような気がしました。
合唱にはお金がかかるということは、世間一般にはあまり知られていないことのようです。器楽の人たちと違って身一つで歌う我々のどこにお金がかかるのだ、というように見る人もいらっしゃるようです。もちろん「指導者の先生方への謝礼や会場費、衣装代、楽譜代、練習場の手配があるから」とちゃんと言えばわかってもらえることなのですが、反対にそれをきちんとわかっている人ならタダで貰う、ということはとてもできないんじゃないかと思うのです。もちろん、お金なんかいらないからぜひ聴きに来てほしい、と思うお客さんはいます。私も先日また違う演奏会のチケットを友人から貰いましたが、「聴きに来てくれるだけで嬉しいのでお代はいりません」と書かれた便箋が添えられていましたので、喜んでお言葉に甘えることにしました。
・・・なんだか、何を言いたいのか自分でもよくわからない文章ですが、お金を払っても払わなくても、とにかくいいお客さんに聴いて欲しいのが演奏会、ってとこでしょうか?
私の所属している合唱団の演奏会にも小中学生のお客さんが来てくれます。アンケート用紙に可愛らしい字で「とっても上手だった」「むずかしい歌ばっかりでよくわかんなかった」「ふっきんがうごくのがみえたよ!」などと書かれていたりすると、このお客さんが一生懸命になって自分たちの演奏会を聴いてくれたんだと思い、胸が熱くなります。
お客さんの中の一人だけでもいいから、私たちの演奏会の思い出を心の隅に置いてくださって、その人が歩いて行く、と思うだけで自分は歌う価値がある、と個人的には思います。
さて、ここまでは長い長い前置き。このページで「チケットのさばきかたを話題にしてほしい」というリクエストがありました。しかし、このテーマにはいろいろな合唱団の地域的な条件などもあり、難しいなぁ、と思っています。ただ、合唱の演奏会で団員のチケットノルマには大きく分けると次の二つがあるような気がします。
1の方法だと、売れなかった場合は結構辛いものがありますが、チケットノルマが演奏会会計に入るのでもともと払う演奏会への個人の負担額は少ないことが多いようです。反対に2の方法だと、売れば売るだけ自分のお金になるのでさばきがいがありますが、演奏会会計とチケット売上金が結びついていないので演奏会への個人の負担額が比較的多い、ということがあるようです。ただ、2の方法だと売れなかったからといって精神的な負担は大きくないような気がします。私の所属している団も2の方法をとっています。
具体的にどういう方法ならチケットは売れるか? というのをお答えできれば苦労はありません。合唱の演奏会で会場が超満員になる、ということは今の日本ではめったにあることではありません。もちろん、そういう演奏会を聴きに行くともありますが、それはそれは素晴らしい光景です! 出演されるの努力や周囲の方々の理解、プログラム、他にも当日のお天気や会場の地理など、良い条件が重なって初めてできることなんだろうな、という敬意でいっぱいになります。
そこで、このページのタイトルに「その1」という言葉がついているということは・・・「その2」ももちろんあるということで・・・このページをご覧になったみなさまから、ご意見などを募りたいと思います。
「合唱バカチェック」は大反響でしたが、最後のほうの項目に「チケットをセールスマンに逆に売りつける」というのがあります。これは私自身が加えたものです。^^;
しかし、あのセールスマンは演奏会に来てくれたのでしょうか・・・。