合唱生活向上委員会


第7回 子連れ合唱生活実践編 妊娠中〜生後3ヶ月の巻 (02/3/29)

 1年以上も更新をサボっていた間に、私には初めての子供が生まれました。32時間もかけて結構苦労して産んだのでさぞやお腹の中で大きく育ってしまったのでは? と思っていたら、2800グラムちょっとのおチビな女の子でした。退院し、里帰りしていた実家から自宅へ戻ると、深夜まで仕事をしている主人には子供をお風呂に入れてもらうこともままなりません。娘はあの敬宮愛子さまから遅れること数日後、12月に生まれたので、外は寒くて外出することもできません。生後1ヶ月を過ぎると授乳のペースも整いはじめ、泣いてばかりいるということも少なくなってきます。また外へ出たい、歌いたい、という欲求がウズウズしてきます。家の中に閉じこもるのは嫌だと「外気浴!」と称して天気のよいときを見計らって娘を抱いてちょっとでも外へ出れば「こんな小さい子連れて歩いて・・・近頃の若い人といったらねぇ」などと年配の女性に言われてしまうことも。同じ口で少子化がどうのなんて言ってほしくないぞぅ・・・。

 この「合唱生活向上委員会」では第4回で「子連れ練習のコツ」をご紹介しましたが、これを書いた当時はまだ私には子供はおらず、かつての保育者の立場から主に就学前の幼児を連れての練習について書くに留めました(というか、それしか書けませんでした)。というわけで、今度は乳児時代からの実践編です。生後1ヶ月末から少しずつ合唱の練習に連れて行っている娘ですが、3ヶ月に入ってから本格的に?復帰しはじめましたので、その様子をこれから書いていきます。 練習場の風景の中で娘がどんな反応をしてどんなふうに育っていくか 記録していくという意味もあり(親ばかですいません^^;)、合唱の練習に子連れで参加する母親がそのときどんな気持ちになったか、というのを書くことでさんの最寄の子連れ合唱人へのご理解なども深まればよいなぁ、 という気持ちもあります。

 もしかすると途中でギブアップする可能性もあります。 そのときはそのときのことをちゃんと書こうと思います。 うまく続けられることを願っています。


妊娠中の合唱活動

 あの雅子さまと同時期の妊婦だった私。雅子さまのご懐妊発表は4月でしたね。雅子さまのようなやんごとなき身分のお方はつわりがあってもニコニコしていなければならないのでさぞ辛いことでしょう。私は普通の主婦ですからぐーたらとしていられますが、丸々1ヶ月は「青じそドレッシングをかけたトマト」しか受けつけなくなり、箱で買って食べていました。友人の中にはメロンしか受けつけなくなり大枚をはたいた人もいましたので、それよりはましだったかと。(笑) トマトの次に食べられるようになったのはどういうわけか「マクドナルドのフライドポテト」で、徐々に苺、すいか、というようにレパートリーが増えていき、3ヶ月の半ばにはほとんど治ってしまいました。ただ、6月に演奏会を控えており、しかもその演奏会では演出付のステージもありましたので、それだけは負担が重過ぎると判断し、板つきのステージのみ椅子に座って歌うことにしました。演奏会本番当日は妊娠4ヶ月になっていましたが、つまり演奏会への練習が大詰めになっているときが丸々妊娠初期の時期でしたから結構辛いものがありました。何が一番辛いかというと、家から練習場への移動です。とにかく遠いので苦労しました。運転中のシートベルトは苦しくて気分が悪くなるのでできなくなりました。道路交通法では妊婦のシートベルト着用義務は免除になっていますが、これにはいろいろな意見があることでしょう。私には無理でしたが、結構怖かったです。

 しかし、演奏会が終わってしまったとたんにヒマになりました。これは演奏会終了後の私の所属合唱団の行事が、新幹線で通わなければならない東京でのものが中心になってしまったためでした。これはさすがに無理です。ドタキャンでもして迷惑をかけたら大変です。せっかく安定期に入って動けるようになったのにつまらなかったです。それでも演奏会などには足を運んでいましたが、8ヶ月になると長時間の外出はお腹も張ってきますし、さすがにその見た目から周囲に心配をかけることも多くなります。8ヶ月のはじめに新幹線に乗って行ったのを最後に演奏会通いは打ちきりにしました。また、「妊娠7ヶ月になると腹筋が使えなくなる」と知り合いの合唱人でお医者さんでもある方から聞いていましたが、本当でした。それでも家の近所の公民館で9ヶ月に入ってから歌ったりしましたが、声は全然出ませんでした。

 とにかく、無理は絶対にしないことです。ただ、じっとしているのはストレスが・・・というなら、歌ったほうがよろしいです。


いよいよ子連れで

 生後1ヶ月末という早さで復帰したというのは東京から来ている音楽監督が「しばらく来れない」 と言ったからでした。 しかし、そう言ったはずの音楽監督、結構練習に来ています。 さすがにこんなに小さい子を毎週月、土曜日の度に深夜まで連れ出すのは気がひけるので、基本的には音楽監督が来る練習と、どうしても この曲はまだ歌えないから出ておかなくちゃ、というときに限って参加することにしています。週に1回くらいでしょうか。 連日で続けて連れ出すことはなるべく避けています。

 心配なのは次の二つのこと。 一つはもちろん、深夜まで小さい子を連れ歩くことの是非。 これにはいろいろ意見があると思います。 もう一つは我が家が練習場からとにかく遠いということで、 高速道路を半分まで使っても片道1時間半かかるため、 授乳時刻との兼ね合い、道中の交通事故の心配。

  それでも都会の人のように電車で練習に通うわけではないし、娘は 生まれてすぐからベビーシートが大好きで、お腹を満たして その中に寝かせておけば泣かずにいつの間にか眠ってしまいますから (その狭さで安心するらしいです)、そのあたりは今のところ心配なし。経験者には「動くようになってからが大変。」と言われます。 で、私は思いました。 では、月齢の小さい動かないうちから連れて行って親子共々慣れていこう、と。


お腹が空いた・眠い・甘えたい

  実際に連れて行ってみると練習場の風景も珍しく、あやしてくれる 団員に愛想を振りまいてご機嫌にしています。 ですが、自宅以外の環境だと授乳時間は狂ってきます。 普段ならちょうど寝に入る時間帯でもありますし、建物が変わると不安になるのか、よその家へお邪魔したときもあいさつした後はすぐ「腹減ったコール」。 最初は練習場の教会の台所へ移動して授乳していたのですが、 この台所の椅子が固くてどうも具合が悪いし、暖房がないので寒い。 ほどなく皆が歌っているすぐ後ろにあるソファでやることに なります。最初は目のやり場に困っていたらしい男声や学生も やがて慣れてしまったよう。^^;(一応できるだけ隠してはいますが) 練習中くらいはミルクでもよいのですが、親の都合で連れて歩いて いるわけですし、お腹が空いた、甘えたい、眠い、というときの 欲求くらいはいつも通りにどこでもすぐに満たしてやろう、という方針です。

 授乳の間は片手しか空きませんから、譜面台を用意してソファのそばに予め立てておきます。娘の機嫌に応じてベビーシート(車に つける土台から外すとゆりかごになる)、おんぶ、だっこ、授乳、と手を替え品を替えながら歌います。 私が歌っていると私の顔を見ながら「あー」だの「うー」だのニコニコ しながら何やら喋っています。しかし、そのおしゃべりが、時間がたつにつれて「あいあいあい・・・」と切ない泣き声に変化。私の所属している合唱団はもともと子連れにはかなり寛大な合唱団ですが、 なるべく泣かせないようにと神経を使うため、練習への集中度は半減。 まあ、全然出てこれないよりはいいとしよう・・・。 約3時間の練習中、家なら1回で済む授乳が練習場では2回に。

 娘が眠くてぐずるので大変だと思ったのか、音楽監督が 「子供を音楽に触れさせるのはとても大切だ。皆も自分の親に感謝すべきだ」と話す。旦那(我が家は団内結婚)はそれを聞いていたく感動したらしいのだけど、その間も私は娘を抱いてゆするのに夢中で肝心な話を聞き逃してしまいます。


そして帰路

 往きはよいよい、でも帰りが・・・。 高速道路に入る手前の国道を走行中泣かれ、コンビニの駐車場の車中で授乳。帰宅途中で泣かれるととても辛い。ものすごく悪いことをしている気がしてきます。よく考えれば眠いときは家でも 泣くのは同じなのですが。泣き声に刺される感じ・・・。 なぜ子連れで練習に来るのが難しいのか、その理由がわかりました。 我が家が2人とも合唱人で、しかも核家族だからできることです。 他の団員に「連れて来い」とは言えません。 「置いて来い」とももちろん言えません。

 しかし、3ヶ月を過ぎるとこの帰宅途中の泣きはなくなり、 家までノンストップでぐっすり寝てしまうようになりました。 なーんて親孝行なんでしょ。(おバカ^^;)


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