
since 2004.1.20

chabe氏よりいただきました。
本の感想(ライトノベル中心)のサイト
| 5月26日(土) |
|
メルフォレス1つ。 >TAKUYOユーザーの方 こんにちは、TAKUYOさんはアプリコットを何年も前から気にして結局手出さず、死神がようやく初プレイでしたが、大変面白かったです。共通ルートが楽しいゲームでしたけど、最後まで遊んでこそのゲームでもあると思いますので、時間とれたら続きも是非に。 音量は基本音量が小さすぎたのかもしれないですね(4目盛り)。据え置きゲームはPCに繋いでヘッドホンでプレイしてるので音量出してゲームするのが久々で、普段の音量が大きく感じられてつい控えめに。「……」の音声は死神でもあったと思います、聞き取れなくてバックログ細目にチェックしてたのでそこはバッチリでした。 お勧めもありがとうございます、「カエル畑でつかまえて」はノーチェックでしたが、ほのぼの&少し変わった設定、それに残念主人公と結構好みな予感が。次2本ほどプレイ予定が決まっているので、その後のプレイ候補に「ソラユメ」ともども入れておきます!(ホラーは苦手なので少しビビりつつ) <最近読んだ本> ◆ 魔道都の修理屋 甘いささやきはキケンです! (かい とーこ/一迅社文庫アイリス) 【amazon】
かいとーこさんのアイリスでの2ヶ月連続刊行の後半、修理屋に弟子入りした女の子が主役の「魔道都の修理屋」第2巻。 アーソルド様かっこよかった! 1巻で素晴らしい不憫を見せてくれたアーソルドでしたが、今回も健在でした。だって里帰り編ですよ。「好きな子をいじめて連れ回す(周囲には気持ちバレバレ)」な幼年生活を送ってきたアーソルドの里帰りですよ。不憫楽しいに決まってるじゃないですか。プロポーズを見守る皆の空気素晴らしい。数少ない微笑ましいエピソードであるジェラート奢りを回想する2人の違いがなんとも。アーソルドそれかわいいと思うならもうちょっと優しくしてあげてれば! でも不憫なだけじゃなかったのが今回のアーソルド。終盤の決意がガツンとかっこよかったです。状況のお膳立てに甘んじることなく、イゼアを守れる立派な男になろうとする、これは惚れる。少しイゼアが心許し始めてるところはあるし、この調子なら、と思ったら最後はやっぱりまだまだ不憫なアーソルドでございました。頑張れ超頑張れ。 主役2人以外だと兄のイーリスがなかなかインパクトありました。このタラシの度胸すごい。この人がアーソルド苦手にしてるのはちょっと不思議。もう少し別の何かも見せてくれそうな人です。マナラは今回ちょっと活躍少なかったので、次あるなら師匠らしいところが見たいかな。 続きも期待ですが、スピンオフ元である魔女の弟子の方も刊行されたりしないかなーとも思ったり。この作品のおかげでサイトの「魔女の弟子」に出会えましたし。修理屋好きな人は魔女の弟子絶対はまると思うのです。 評価 ☆☆☆★(7) ◆ ギフト (日明 恩/双葉文庫) 【amazon】
メルフォでお勧めいただいた日明さん作品の1つ。どれを手に取るか迷い、マイルドそうなこれをチョイスしました。 読後感がいいお話でした。過去のある事件をきっかけに隠遁気味の生活をおくる青年と死者が見える少年が出会い、様々な事件に関わっていくストーリー。大筋はあらすじから想像つく通りで意外性とかはなかったですけれど、2人の心がゆっくりと動いていく様子が読みやすく描かれていましたし、安易にご都合に走らずに地に足が着いたエピローグがよく、気持ちよく読み終われました。 と本筋はほっこりなんですが、関わる事件は単純にほっこりでは全然ないものもあるのが不思議な読み心地。あえて嫌な部分を露骨に描いているのが、雰囲気とあっていないような、でもそれが本筋の面白さを引き出しているような。ずっと自分に嘘を吐き続けた女性のエピソードが印象的でした。 今回はあまり「警察小説」という作品ではなかったので、この人か別作者さんになるか分かりませんが、警察小説にはまた手を出したいです。 評価 ☆☆☆(6) |
| 5月21日(月) |
|
<最近遊んだゲーム> ◆ 死神と少女 (拓洋興業) 【amazon】 今月入ってからはまっていた、PSPではじめて遊んだ乙女ゲー。コンプして、今まで遊んだ乙女ゲーの中でも一、二を争うくらい楽しんだので、久々にゲーム感想を。長文です。 物語 少女が1人の「死神」と出会うところからはじまる、死神と少女の物語。 まず特徴的でよかったのが、主人公の紗夜の性格。元々、主人公にボイスありっていうのがこの作品を気になったきっかけだったんですが、ボイスありだけあって我が強いお嬢様。外見は大和撫子でも中身は頑固で強かで、兄に依存している心の弱い面もあったり。頑固な上に危なっかしいところあって、時々は「もっと周りのことを見てあげて!」と言いたくなることもありましたが、この性格のおかげで普段の会話1つ1つに軽妙さが出ててよかったです。主人公が本好き少女っていうのも結構ポイント高かった。 で、物語の方は、まず共通ルートが文句なしに素晴らしかったです。攻略キャラたちとの日常と、童話とリンクした一話完結型の物語、2つが結びついていてどちらも面白い。一話完結の方は少しだけ謎が残って終わることもあって、これはすぐ2周目いかないと、と思わせるあたり上手かったです。 他に上手いなと思ったのが、最初の死神の登場シーンからはじまる幻想的な雰囲気の作り方。日常に少し不思議な要素が混じっていても全く違和感なく読み進められました。この辺りは、文章と音楽、両方の力だと思います。文章は雰囲気作り以外でも言葉選びが素敵で、「これはときめき!」と思う箇所がいくつもありました。 攻略キャラ同士の繋がりが大きくて個別ルートにも顔を出すところや、親友の女の子が全編出ずっぱり(しかも一応個別ルートもあり)なところも素晴らしい点、主人公以外の女の子がかわいい乙女ゲーに外れなしが持論です、こういう子がいるだけで共通ルートの楽しさが違う。賑やかな日常っていいですよね。 個別ルートは、攻略キャラの事情と主人公の事情の双方に踏み込んでいく展開。恋愛要素薄めで、乙女ゲーを遊ぶというよりは物語を読んでいる感覚が強かったです。短めだったり逆に冗長だったりと少し不満な点があったりもしましたが、メイン4キャラ、どのルートも楽しめたのは確か。一部ルートの賛否両論出そうなシナリオは、ちょっと悩みましたけどあり派。ネタバレ感想は下側のキャラ感想のところで。 グラフィック イラスト担当はすみ兵さん、私の中だとマルタ・サギーの人っていうイメージです。小説でもゲームでも、シナリオよければイラストこだわらない派なんですけど、この作品はキャラ絵がイメージと合っていてよかったです、千代と七葵先輩のコンビが好き。あと、OPムービーの日生先輩の見上げている絵がとてもかっこいい。 音楽 サントラの通販まだー? と言いたくなる素晴らしさでした。主題歌作成のlove solfegeさんは元々CD買うくらい気に入ってて、今回も幻想的な雰囲気がゲームとあっていて良い曲。通常曲も柔らかい曲が多くて、単なるバックミュージック以上の印象を抱かせてくれました。一番お気に入りなのは千代のテーマ、もの悲しい旋律が切なくて、流れだすたびにしんみりした気持ちにさせられました。 システム 最大の不満点はここ、かな。ボイスの音量がどのキャラも安定しなく、小声が聞き取りにくかったです。もしかしたらPSPのノベルゲーはヘッドホン・イヤホン推奨なんでしょうか、いずれ他ゲームもやるのでそのとき確認します。 言の葉システムは面白いシステムだとは思うんですけれど、使うことのない言の葉が少し多すぎるのと、難易度・面倒くささが高いのが気になりました。ヒント出るまでは自力でいけたのが1章と夏帆ちゃんと日生先輩くらいでしたし、いくつかは章はじめからスタートじゃ回収できませんし。選択肢多いので、次の選択肢進むがあっても、序章からの回収大変なんですよね。でも6章の相対するシーンなんかこうやって見れるのは面白いと思いました。 キャラ ここから各キャラについて。ネタバレ部分は一応反転させてます。 ・桐島七葵先輩 一番好きなキャラ。堅物キャラで第一印象から好きでしたけど、ここまでかっこいいとは。朴念仁と見せかけて気配りできる紳士な人で、素朴な優しさに惹かれましたし、各ルートで見せる心の強さがすごい。深い悲しみ背負っているのに。 ビジュアル的には素も好きなんですがメガネ。先輩メガネ似合う! <ネタバレ感想> 個別ルートは千代と一緒ということで恋愛要素薄めでしたけど、一番乙女ゲーぽかったんじゃないでしょうか、このルートの紗夜ちゃんは乙女。校門待ち合わせときめいた。名前呼びとてもときめいた。たまにある艶めいた台詞も胸キュン。 で、個別ルートの切なさもよかった。最初の登場からいつかは別れくるんだろうと予想ついていても、こういう別れのベタ弱いです。見えなくてすれ違いのCGでは思わず声出ました。最後のシーンも、分かっていても胸にくるのです。音楽も相乗効果。 あと、七葵先輩の真相明かされた後だと、千代との別れがさらに重く感じるんですよね。完全に異物であった身にできた親友、うわー。 ・千代 笑顔が素敵な人外キャラ。真っ直ぐな好意と優しさに癒されます。普通の人には見えない人外の千代を違和感なく受け入れて日常が進むのが、この物語の空気いいなあと思ったポイントの1つ。 そして七葵先輩との関係が素晴らしいのです。幼い頃の仲良くなる様子はニヤニヤせざるをえない。紗夜をはさんだ3人のやりとりも楽しかったー、紗夜と七葵先輩をくっつけようとする千代のころころ変わる表情かわいいです。 ・日生先輩 一見軽薄キャラ、でも実は……な人。「お嬢」呼びで本当かどうか分かりにくい好意を度々示してくる、共通ルートでの距離感が好き。そして、話が進むにつれて分かる想いがよいのです。メインの中では七葵先輩に次いでお気に入り。 <ネタバレ感想> 先に共通ルートをやっちゃったんで、偽者だっていうネタバレをくらった状態でルートを進めることになったんですが、正解だったかなと思います。個別ルートの偽者伏線の流れはあまり上手くないなと感じたのが1つ、4章の方が個別より断然面白かったです。 もう1つは、先に日生先輩の想いが分かっているからこそ、このルートの日生先輩の行動にグッときたところがあったので。4章の別れのシーンは非常にロマンチックでした、切なさと「稀代の詐欺師を狂わせた」でテンション上がった。その後の回想も、出会いからかーというのが分かって、彼の心理と行動を思うとときめく。共通ルートで想いを信じてもらえないのは辛いなあ。別れのシーンは、意味深な言葉で他のルートの期待を高めてくれるという意味でも名シーンだと思います。 でも、個別ルートも終盤がツボだったのでそれだけで満足してたりします。童話とリンクさせた言葉運びが素敵。盗賊とお姫様、2人とも嘘吐きっていうのに萌えました。 しかし、個別に入っていきなり事後には驚きました、一般ゲーでこれかよ! っていう。最初これ本当に事後って疑って、もう1回あってやっぱりかと確認したくらい。この件だけでなく、このルートの紗夜は特に危うかったですね、日生先輩が本当に詐欺師であってもコロっと騙されてそう。 ・夏帆 いい子。稀に見るレベルのとてもいい子。はっきりしてて気持ちのいい喜怒哀楽を見せてくれて、こんな素直でかわいい親友キャラを好きにならないはずがない。どのルートでも紗夜ちゃんを心から心配してるのが分かるんですよね。よくある友達キャラにとどまらない想いの深さを感じられました。その心配を裏切る紗夜の行動見てると、歯がゆくなることが多々ありました、喋れないのは分かるけど、でも! という。 <ネタバレ感想> 心開きあった後でも心配かけまくるのは紗夜ちゃんいただけないですよね。日生先輩ルート以外では一応その後も楽しい学園生活送れたんでしょうけど、でも……。 ・夏目 険悪同級生。攻略チラっと見てルートがないの知ったときはしょんぼりでしたが、この険悪設定で恋愛ルートは難しそうなので納得。素が出るようになってからがかわいかったです、料理対決ですれ違うシーンとバイト予想が楽しかった。あと6章の不意打ち。 ・十夜 プレイ中に好感度が一番上がった人。兄キャラも依存対象なキャラも好みな設定じゃないし、甘やかしも過剰だったので、共通ルートでは一番好感度低いキャラでした。それが個別ルートでぐっと上がるんだから分かりません(といってもメインキャラ3番手ですけど)。でもこの人については、キャラ自体の好感度というよりは、個別ルートの幻想的な雰囲気と切なさがよかったからというのが大きいです。 <ネタバレ感想> 人外な存在であるのは、共通ルートの2周目くらいで気づきました。七葵先輩や蒼にも見えていたせいで結構長い間騙されてましたね。おまけに、個別の中盤まではこちらも「死神と少女」の関係であることに気づいてなかったので、それだけでやられた感がまずありました。過去編の登場で死神っぽいなとは思ったのに悔しい……。 十夜ルートは、幻想物語と呼ぶに一番ふさわしいシナリオだったと思います。一番目の幻想出てきたときに驚かされ、その後も幻想がばらまかれ謎めいていて雰囲気出てました。十の幻想で十夜あたりのセンスも好き。 あとインパクトあったのが終わり方。EDクレジットの前に「ここで終わるの!」と叫び、クレジット後に「え?」と呆け。このシナリオ終わった段階では随分解釈に悩んで、「蒼ルートの種明かし次第だけど、この雰囲気と過程ならこの奇跡もありだろう」と結論づけてました。あ、ED後にタイトルが変わる仕掛けはよくありますけどいいものでした。チビキャラもっと見たかった。 兄さんとは直接関係ないけど、幼少期の紗夜ちゃんはかわいらしかったです。トラウマできたのはこの子悪くない。駄目実母を招きいれた父親が一番いけなかったんでしょう。兄さんに甘やかされて育ったし、紗夜の心の弱さには納得。逆に兄さんが少し甘やかしすぎたんでしょうね。 ・蒼とその個別ルート メインヒーローな死神さん。この人は共通ルートがよかったですね、紗夜に感化されて人間らしくなっていく様子がゆっくりと自然で。個別ルートは少し冗長かなと感じましたが、キスシーンの描き方、見せ方あたりは好きでした。 <ネタバレ感想> 蒼ルートは過去描写がもったいないのですよ。そんなおいしい過去の出会いをそんな最後に使うなんて、それは唐突すぎやしませんか! 友人結婚式みたいな伏線ありましたけど難しいです。全体的には上に書いたように、辿り着くまでが少し回りくどいかなと。 で、終わり方は「え、これで終わりなの、何その強引なハッピーは!」。兄さんルートと対になってるとはいってもこれじゃない感。キーマンなはずの臥待さん出てこないままでしたし、モヤモヤ。 そして出てきた何か。本編で語らずにここで語るのはずるい手法だとは思うんですよ。しかもこの設定はご都合主義でも何でも許されちゃいますし。でも、死神両ルートが強引なハッピーエンドである理由、物語と童話がさかんにリンクしてきた訳、七葵の存在などなどが綺麗に理由づけられていて、この作品ではアリかなと感じました。臥待さんの動機も綺麗ですし。しかし、動機は分かってたし、十夜なのも気づいてたのにメタに思い当たってないのは駄目読み手な私……。 で、メタは結構ある手法ですけど、七葵先輩の立ち位置は面白かったです。両ルートで最後まで出番あるのはそういうことかー、と。七葵先輩はこんなにかっこいいのに不憫な役割背負ってますよねえ、最後の七葵先輩はバッドエンド後でしょうし。 結局どこからが物語だったかというと、現実にあったのは紗夜の幼少時の病気までなんでしょうか。そうだとすると美しい幻想物語ですけれど、悲しい物語。臥待さんがボカしてるから分からないですけれども。勘違い見落としあるかもしれないので、他の感想見て周ってみます。 まとめ 長いよこの感想! それだけ面白かったですし、思ったことを書き出したくなる物語でありました。少女小説・物語が好きな人にお勧め。TAKUYOさんは次に出る「神さまと恋ゴコロ」もちょっと気になってます、評判次第で手出すかも。 評価 A |
| 5月16日(水) |
|
<最近読んだ本> ◆ 花嫁失格!? 姫君返上!外伝 (和泉 統子/ウィングス文庫) 【amazon】
本誌掲載で終わるはずが、人気あったのかウィングスには珍しく文庫化までされた「姫君返上!」番外編。前半は本誌のときに感想書いているのでまずはそれを再掲。 まず語らなきゃいけないのはジークでしょう、アレクいじめてるとき以上に活き活きしてた気がします今回。悪巧みさせたら天下一品ですね、噂流したときにここまで視野にいれてたとか半端ない。ヴィルヘルムの気持ち分かった発言は、血だなあと笑ったり。しまいには教皇脅したり、真っ黒ですね! 活き活きしてるだけじゃなくて、ジークの家族愛が感じられたのもとてもよかったところ。戦友発言が心からのものだと分かってジンときました、ギィさん煽ってるのも本心でしょうし。 さて肝心の2人。はじめのうちはノエルもギィも相変わらずすぎてどうなることかと。ノエルは異界の生き物だし周囲の目に気づかないし、ギィさんはギィさんでうじうじしてるし。ジーク頑張った。 その分、仲が修復してからがおいしすぎました。もう最初のお姫様抱っこから、甘いしノエル狼狽するし、楽しい楽しい。ノエルの愉快なずれっぷりに、ギィの告白に、素敵なお手紙なんかもあったりして怒涛の楽しさ。最後のシーンもロマンチックで素敵でした、教皇さん粋ですね。2人ともお幸せに! ここまでが本誌分。何度読んでも結婚式のシーンは素敵。で、残りの半分はアレクかジークなのかなと思っていたら、まさかの過去編&初夜。出会った頃の2人には笑わされたりじんわりさせられたり。ギィがこんなにはやくノエルに惹かれてたとは。名前の意味を知って、決意するノエルにはグッときました。しかしここから八年ですか、それは長かったなあ……ギィさん頑張った。教皇やヤニックも心配しますよそりゃ。 初夜の方はノエル素直になれてよかったなあ、最後の八幕がとてもよかった。ギィの愛もよかったな、顔見れなくての切ない想いが好きでした。 最終巻と今巻でぐっと大好きになったシリーズでした。アレクの登場がなかったのが唯一残念な点だったんですが、あとがきに後2話も番外編が掲載されるとあって歓喜。ウィングスありがとうございます。こちらも文庫化あるのかな? 夏号秋号待ち遠しいです。 評価 ☆☆☆☆★(9) |
| 5月14日(月) |
|
<最近読んだ本> ◆ 銀竜姫とかしこい良縁のススメ (斉藤 百伽/ルルル文庫) 【amazon】
「押しかけ絵術師〜」でデビューされた斉藤さんの二作目は、嫁入り阻止奮闘ファンタジー。 これぞ楽しい少女小説、面白かった! 大国の妃候補になってしまったお姫様が何とか逃れようと奮闘するお話なんですが、文句なしの楽しさでした。まずプロローグ、主人公レアのかわいらしい性格と「必ずや妃の座から外れてみせる」という意気込みから見える王道ドタバタ劇の予感に、これは当たりだとほぼ確信。 そしてその確信は間違ってませんでした。阻止しようと王子と協力して奮闘しているうちに……な展開は、奮闘の斜め上っぷりが面白いし、話が進むテンポもよくて楽しかった! いつの間にか気になる存在にお互いがなっているのも自然で微笑ましいです、ぎこちない変な間ができるシーンなんかとても好き。また、有能侍女のシルシュもいいキャラでした、カリアスへの対応が痛快。 王道一辺倒なわけでもなくて、他の妃候補と意外に仲良くなったりするのもよかったです。陰謀部分は多少強引さも感じましたけど、豪快さが清々しくて、気持ちいい作風に合っていて、これはありじゃないかなと。あとラスト、その後の愉快な展開がありありと浮かぶ最後の一文は、なかなかお目にかかれない素晴らしさだと思います。 何より前作も今作も、女の子がかわいく読んでて楽しい、少女小説としてのツボを抑えてるなあと思えるお話で、すごく好感もてました。この人のお話は今後も追いかけていきたいです。 評価 ☆☆☆☆(8) ◆ 夢の上 サウガ城の六騎将 (多崎 礼/C★NOVELSファンタジア) 【amazon】
多崎さんの傑作ファンタジー「夢の上」の番外編、脇役の騎士団隊長たちに焦点あてた短編集。 この短編たち、携帯会員向けに連載されていたので最初の3話は読了済。そのときは、いい話だけれど本編に比べると……といった感想でした。でも、書籍で読むと一本芯が通っているように感じられて携帯のときよりも印象よかったですし、さらに後半の話は本編とのリンクも強めで、過去やその後が見れたのが何より嬉しかったです。 そんなわけで好きなのはラスト2話……と思ってたんですけど、振り返るとトバイットとかシャロームのお話もいいなあ。でも、大好きな2人のその後がちらりと見れた(そしてファヒルがいいキャラしてる)分だけ、ラファスの話が一番好きということで。 次回作は遠いみたいですが、あとがきの書きぶりだと来年からは3ヶ月ごとに新刊が読めそうなので大期待。 評価 ☆☆☆★(7) |
| 5月10日(木) |
| 5月8日(火) |
|
<最近読んだ本> ◆ 贅沢な身の上 ときめきは鳥籠の中に!? (我鳥 彩子/コバルト文庫) 【amazon】
ゴーイングマイウェイな妄想少女が主役の似非中華ファンタジー、第4巻。 鳴鳴にフラグきたー! 鳴鳴の恋こないかなーとずっと思っていたので、理央との2人きりの逢瀬に歓喜の4巻でした。まだ恋愛方向には欠片も言ってないとはいえ、お互い意識するようになったのは進展。これからが楽しみです。 今回の鳴鳴はこのシーン含む、花蓮さらわれた後の姿が印象的。憔悴する姿から花蓮のことよく分かってるな大好きなんだなというのが伝わってきて、ますます鳴鳴が好きになりました。 メインに目を向けると、陛下は相変わらず残念が止まりませんね。トキメキ検定の勉強って、一体どこまで行っちゃうのか。変な女自慢してる姿見てるとさすがに不憫だなあと感じましたけど、敵の罠にあっさりはまってるあたり、報われるのはまだまだ早いと思います。情状酌量の余地はたっぷりありますけど、花蓮好きならもう少し疑ってもいいと思うんですよ。だってあんなの花蓮じゃない。というわけで陛下は寸止め頑張って下さい。 いつも以上に妄想が多かった4巻ですが、今回このシリーズではじめて、お腹一杯感を覚えました。異世界ファンタジー妄想は控えめだと嬉しいかな。トキメキ歌劇やカップリングの背景妄想は楽しく読めたので、全体的にはまだまだこの調子でいってほしいんですけどね。あと、これは前の巻からですけどドヤ鳥いらない。追いかけるときだけ浮いてる感が。 いいところで次回に続いて、敵さんの目的は何なんですかね。花蓮パパの今回の出番の多さを考えると、淑家の運が目的なのかな、と勘ぐったり。花蓮の性格が最初から目的だったとは考えづらいですし。どうなるんでしょう。 評価 ☆☆☆★(7) |
| 5月6日(日) |
|
GWは本読むぞー、と思っていたはずなんですが、PSP&「死神と少女」を買ったために全然読めませんでした。その「死神と少女」、PSP買うときはこれも買おうと前々から思ってたんですけれど、期待以上に面白いです。今1周終わってバッドエンドだったところですが、 ・本好きなお嬢さまが主人公(しかも大人しいわけじゃなく、結構行動的) ・親友の女の子が全編に渡って登場 ・恋愛要素もあるけど、それ以上に物語が前面に出ていて、男性キャラ同士の絡みも多い と、少女小説読みなら好きになりそうな要素がたくさん。物語1話1話もミステリー仕立てで面白く、さらに少し謎残りで終わることが多くて2周目以降をやりたくなる作り。おまけにキャラも皆かっこいいときてます、これは文句なしの当たりゲー、個別ルートが楽しみ。 <最近読んだ本> ◆ 六花の勇者2 (山形 石雄/スーパーダッシュ文庫) 【amazon】
一部界隈で昨年話題沸騰だった、勇者は六人のはずなのに七人いる疑心暗鬼ファンタジー、第2巻。 1巻以上に面白かったです。この2巻はなんといっても、衝撃の冒頭の始まり方。たまにある手法ではありますけど、1巻のあの引きからこの展開ってのが素晴らしい。え、なんでこの人が、ハンス死んでこの先大丈夫なの、そもそも本当に死んでるの、などと疑問がうずまき、そこから進む話の緊張感が違う。上手いなーと思いました。 その後もアッと驚かされたり上手いなと思う箇所がいくつかあって、1巻よりも好き。「殺すために育てられた」で気づきたかったと読了後には思いましたけど、はじめて読んだときは「えっロロニアが」で思考停止してたので無理。参りました。 7人のうち、モーラはこれで事情は出尽くしたのかな。ハンスも死んでますし何もなさそうな。ゴルドフがまだ裏ありそう、でもこの人は1巻の姿見てるといまいち格好良くないからなあ。まあ考えても分からないので諦め。恋愛方面はロロニア派で。幼馴染(?)はよいものです。 あと、救われたときのウィロン側の描写(彼らは知らないのだ云々)がちょっと引っかかったんですけど、この先人間側が足引っ張ってくる可能性もあるのかな? 時間と距離的な問題で難しいとは思うんですけど。 気になるラストがあって、ここからどうなるんですかねー。この引き方だとドズー陣営に注目しちゃうんですが。なんにせよ、途中で打ち切り展開になったりせず、ちゃんと最後まで描かれてほしいです。 評価 ☆☆☆☆(8) |
| 4月30日(月) |
|
<最近読んだ本> ◆ 英国マザーグース物語 (久賀 理世/コバルト文庫) 【amazon】
twitterで評判なので買ってみた、今年のコバルト作品。 この男装はいい男装! 男装して新聞記者になった貴族の女の子が、実は自分の婚約者な男性と色んな事件に関わるお話。これはいいコンビでした、セシルは正体を隠そうとドキドキしているんだけれど相手にはバレバレというシチュエーションがとてもおいしい。ジュリアンも変な迫り方じゃなく、セシルの性格を気に入って紳士で好感もてて、セシルが自然に意識するようになっているのにニヤニヤ。秘めている(そして恋する)男装はもちろんいいものですけど、秘めれてない男装もいいものです。 半分1話完結でミステリー仕立てのお話も面白かったです。特に死んだお父様の秘密を探る事件は驚きもドキドキもあってよかった、お父様かっこいい。ちなみにこの作品、ミステリーに加えて、主人公の積極性や想像力のたくましさという点から、「コラリー&フェリックス」を連想させられました(あれよりヒーロー性格ねじまがってないですけど)。 正体バレのカウントダウンもいいですね、そこまではこの関係が続くと分かって嬉しいし、バレたときどうなるかの想像が楽しい。その頃にはジュリアンのこと好きになって結婚壊そうと動いてそう。カウントダウン0が楽しみです。 評価 ☆☆☆★(7) ◆ 騙王 (秋目 人/メディアワークス文庫) 【amazon】
「乙女ゲーの攻略対象に〜」の作者さんのデビュー作。2巻が出る前に読んでおこうと思って着手。 血が繋がってないために王になれる見込み0の第二王子フィッツラルドが、実力と知恵と話術で王を目指す物語。こういう知恵で道を切り開く系って好きですし、王子の不敵な性格と人間らしさが時々ちらりと表れる按配もよくて、面白かったです。人を騙して進んでいくので多少モヤっとするところもあるんですが、基本的には策が決まる小気味よさの方が前面に出ていました。 純粋なルーが騙されるところはさすがに心痛みましたけどね。かわいい男装娘になんてことを、という怒りが。こうなったからには知らないまま生涯を全うしてほしいです。リズは知ることになるんでしょうけど、そのときどう反応するんでしょう。 ストーリーで印象に残ったのは後継者争い。フィッツラルドの国だけじゃなく、どこもかしこも問題起きまくり。戦乱の世での血やら情やらは、傍から見ると難儀ですねえ。ジグラノの忠誠はかっこよかったですけど、こういう報われなさはどういうお話でもやるせなく感じます。 乙女ゲーの続きが第一ですが、こちらの続きもあれば読みたいです。 評価 ☆☆☆★(7) ◆ 魔道士の研究日誌 精霊はハチミツがお好き? (かい とーこ/一迅社文庫アイリス) 【amazon】
web小説出身のかいとーこさんの今月発売の新シリーズ。帯を見たら「応募者全員サービス小冊子」とあったので、早めに読んでおくことに。 超絶にお子様で天然な魔工技師リゼットの元に、研究所の男性二人が勧誘にくるお話。かいさんのお話は相変わらずキャラが変わっていて楽しいです。大きな柱のストーリーはなくて日常中心で、それでも十分楽しめるくらいのキャラの濃さ。目立っていたのはリゼットですね、知識やら金銭感覚やらはちゃんと備えているのに、恋愛や生活環境には完全に無頓着なアンバランスな子で、男性陣との会話が笑えて楽しい。内面描写の文章がちょっと癖ある気がしますが、この身も蓋もない直球さ加減は好き。このお子様だと恋愛は遠いんだろうと思っていたら、意外と恋愛感情の芽生えがあったのもニヤリとできてよかったです。エヴァルは作品外だとタラシな気もしますが、作中では面倒見いいしちゃんとした男性でした。 他の登場人物だと、馬鹿王子が責任感ない王族で結構イラっとさせられましたが、登場人物たちが厳しく接してくれるおかげでそこまで気にならずに済みました。 そして、前作に引き続きなかなかの不憫が今回もいました。ラフェスの不憫は作中でも結構強調されていて、別キャラに同情されちゃうくらいなんですけど、気持ちを想像するともっと不憫。ずっと好きだった人にこの仕打ちは辛い。思うに、ラフェスは戦略間違えたんですよね。待っちゃ駄目だった、生前に父親陥落して誘導させとかないと駄目だった、多分もう詰んでる。子供(?)できてよかったと思うしかない。 続きはあってもおかしくなさそう。リゼットのこの先読みたいし、魔道都の続きもどんどん出てほしい。あと、かいさん作品これだけ楽しんでるからには、詐騎士も読まないとということで詐騎士も注文しました。これも楽しみ。 評価 ☆☆☆★(7) |
| 4月26日(木) |
|
また多忙とオンノベでした。ようやく読書ペースが戻ってきました。 <最近読んだ本> ◆ 花術師 (糸森 環/双葉社) 【amazon】
2月3月あたりに大いにはまっていたオンライン小説の書籍化。はまった直後での書籍化で、発売楽しみにしていました。 ニヤニヤ分たっぷりだしやっぱり面白い! 花を媒介に魔法を使う「花術師」の少女が「剣術師」の青年に出会うところからはじまる物語。自分がこの物語のどこが好きなのか考えてみると、一番は主役のリスカの性格なんだと思います。花術師が見下されがちなこともあって基本は後ろ向きな子なんですけど、それだけじゃ全然ない個性の強さ。ちゃっかりした現金さもあれば、内面では愉快なことを考えていたりしますし、狼狽したときは思考があわあわするのが楽しかったりも。こういう内面描写ってツボです、内面描写での口癖の「うむ。」とか大好き。あとは魔術師らしい理詰めの饒舌さもあったり、真っ当で真面目なようで結構駄目な子でもあったり。色んな面を見せてくれます。 そんな子なので、誰かと向かい合ったときのやりとり、反応がどれも楽しいのです。特にセフォーが登場してからの1章のニヤニヤ加減はなかなかにきました、webで読んだときよりも破壊力ありました。言葉足らなすぎで尖りすぎ、でも甘さもたっぷりなセフォーにうろたえるリスカにニヤニヤ。 2章以降はとある事件に巻き込まれていく1つの中篇。ここの前半部分は花術師の中で一番苦手なところ、リスカにもどかしさを感じるのと、悪意の攻撃が激しいのがしんどい。改めて読んでフェイってこんなにひどかったんだと驚きました。小鳥さん>>>>>自分とはいえ、よくリスカは流せたなと。フェイとリスカのペアも好きだからいいんですけど。フェイは難儀だけど自業自得感もあるよなあ。 後半はやるせなさが印象深いです、色んなやるせなさが詰まってて、どれも胸に残る。純真さゆえ、というのが切ないです。そして一番のお気に入りキャラのジャヴ。ジャヴは真っ直ぐさと意地悪さの同居がいいと思うのです、復活前もいいけど、なんといっても復活後。ジャヴの大好きなところはこの先なので、是非とも続きも刊行されてほしいです。 そうだ、忘れちゃいけないのが小鳥さん。名無しの小鳥なのに主役クラスに活躍する健気な小鳥さんかわいいです、初読時は随分癒されました。小鳥さんはこの本の直後の短編が素晴らしいので、本から入った人は是非webで読むといいです。多分続刊が出たとしても短編は入らないでしょうし。 評価 ☆☆☆☆(8) ◆ 押しかけ絵術師と公爵家の秘密 (斉藤 百伽/ルルル文庫) 【amazon】
発売当時は全くのノーマークで、まろんさんの「この少女小説がすごい!」で興味をもった、去年のルルルの新人さん作品。 絵術師の設定がうまく活かされていて面白かったです。「絵を描くと実体化する」という基本設定は単純なんですけど、召喚という一工夫がきいていたし、想いという要素があるおかげで設定がストーリーにしっかり絡んでいて楽しめました。 主役のエステルがとてもかわいらしかったのもよかったところ、前向きで頑張り屋で夢を目指す姿は気持ちよくてお話もテンポよくしてくれて、でも肩肘はって不安を抱いたり普通の女の子らしさもあって、少女小説のお手本みたいな主人公だなと感じました。もちろん恋する姿もかわいかったです、ヒーローの俺様直球への反応が初々しくていい。 展開は新人さんらしく荒削りなところもありましたけれど、安心して読める面白さで満足でした。今月新刊が出ているので、そちらも買ってみます。 評価 ☆☆☆★(7) |
管理人 t-snow
メールアドレス
fabulous_snown@hotmail.com