神と呼ばれた(?)お人。(鹿取大明神)



 いきなりですが、私は元巨人・西武の鹿取義隆氏のファンです。小学校2年の時(確かそうだったと思う。1年じゃなかった)に静岡産業館でサインもらって握手してもらったと いう、まあ至極単純な始まりでしたが……(笑)。

  そんなわけで追っかけ始めて、まあその頃は先発してみたり敗戦処理もやったりという感じだったのが、いつの間にか巨人のセットアップ(当時この言葉は使われてなかったけど)、そして2年ほどはリリーフエースになっていって、1シーズンに63試合も投げたりして。そして突然、巨人を出た。当時巨人ファンだった私は、なんてことを、と思ったけれど、きっとあれが投手寿命を伸ばしたんだろうなー。当時の西武の外野は12球団トップだったし、森監督も使い方がうまかったし。

  投げ方も特徴的で好きですが、変な言い方ですがあの、顔色も変えずに黙々と仕事するとこが好きでした。投手には珍しく、自分から目立とうとしないところとかも。別に球威が特別にあったわけでもないし、強力な変化球があったわけでもないのに、抑えが勤まったのはきっとそこでしょう。

  1996年にはSPの日本記録(211、最終216)を作って注目されてました。まあ、実質は江夏投手は300SPといわれてます(昔はセーブポイントがなかったから… …)し、佐々木投手が記録的にはほとんど塗り替えていきましたけど。ただ、この3人の投手はみんな野球人生タイプ(?)が違うため、比較するのはちょっと、という気がします。

 佐々木投手のすごいところは、やはりあの安定感。そして、抑えに徹して、最後の頃には名前だけで年間防御率1点くらいを保てるところ。江夏投手のすごいところは、先発したり、リリーフエースだったりしてあの数字を残したところ。そして鹿取投手の場合、彼はその現役生活のほとんどは基本的にリリーフエースではなく、ポイントの全くつかなかった(最近はホールドとかでき始めたけど)中継ぎ投手なのに、これだけの記録を作ったところがすごいかな、と。

 鹿取投手の場合、常に注目を集める巨人・最強時代の西武にいたとい うこともあって、中継ぎ投手の重要性を球界・そして一般のファンにまで意識させるようになったのは、この人のおかげだと私はオーバーでなく思ってます。巨人でリリーフエースやってたときがやはり有名だ ったせいか、新聞・雑誌を読んでいても、あんましこういう点に目がいく人って少ないみたいですけど。あとロングリリーフの達人でもあったように思います。何かの本で見ましたが、3イニング以上投げたときは19勝0敗だったとか。(もちろん、調子がいいからロングになるってのもあるんでしょうが)

  鉄腕・大明神と言われたこの鹿取投手ですが、1997年、ついに引退発表があり、引退試合はしっかり見に行ってきました。私、めったに球場にまでは足を運ばないんですけど。ダイエー村松選手に2球目を三塁打されて降板しましたが、真ん中のストレートというのが彼らしかったように思います(横手投げのせいか誤解されがちですが、彼はコントロールピッチャーというよりは力押しのピッチャーです)。潮崎・橋本両投手が泣きながらだきついていた姿が印象的でした。ほんと、19年間お疲れ様でした。

 2000年まで古巣巨人で投手コーチをしてましたが、今は渡米しているようです。巨人はこの人が去った後、慢性的に抑えがいなく、彼がコーチやってるときは、マウンドに歩み寄る彼を見ながら「自分で投げてくれればいいのに」とか思ってしまった巨人ファンは、1人2人じゃないでしょうね。(笑)