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ここだけの話 <6>〜<10>


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式目勉強会は連句会会場と同じパルテノン多摩。すでに宗匠から 渡されたプリントと、井本先生の『連句読本』(大修館)などを 下敷きに、それまでに蓄えた知識をととのえつつ補強していく。 発句、脇、第三と順を追って整理しながら、質問しては宗匠に 答えてもらう。「それはね、」と、ゆったり構えて、よどみなく 答える宗匠を見ながら、一体これまでどれほど勉強を積み重ねて いたのだろうかと、感嘆する。
ひとの質問を聞きながら、我がメモには見当たらない用語に、 「え?それ何?」と、慌てる場面もないではない。執筆(と私が 勝手に思っている)敏江さんの質問は、落としている事柄を補 い、あやふやになり勝ちな事項の確認を意図されていて、実に有 難かった。
「今日改めて知ったことが、随分あったわ。」「あー、いっぱい 勉強した。」 そんな言葉とともに、まずは式目勉強会は一応の 成功をおさめた。後に『歌林連句会 式目覚書』なる刷り物となり、 更に「補遺」「追補」なるプリントも追加され今日にいたっている。
(02、10、1)



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発会から一年ほどたった頃、連衆のなかの有志によって、「俳諧書 を読む会」が始められた。まずは『去来抄』。参加者がすこしずつ 分担して、解釈をすすめる。学生時代が甦ったり、解釈をめぐる 話題があらぬ方に発展してしまったりしながら、先師評から修行 までを十一回で終了した。岩波『古典文学体系』の頭注に誤りを 見つけたときは、なにやら鬼の首をとったような気がしたもので ある。
続いて『三冊子』。南信一氏の『三冊子総釈』を参考にしているが、 その調査、研究の詳述には、ただただ頭が下がるばかりである。 連句に関して、部分的な、あるいは模糊としたままの理解をして いたことが、『三冊子』を読むことで、かなり明快になってきた 気がするのも、偽らざる感想である。現在、「白さうし」を終え 「赤さうし」の途中。「わすれみづ」の終了までは、まだしばらくかかる だろう。 (02、10、15)



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発会の翌々年の暮、私はノート型のマイ・マシンを手に入れた。 更に年が明けると、パソコンをインターネットにつなげ(てもらい)、 ネットサーフィンの真似事などし始めていたのだが、そのうち ある友人のサイト開設に加担することになった。右も左もわか らない女性二人の作業。彼女は駅前留学よろしくパソコン教室に 通い、私はそのテキストを借りて、無料で学習をはじめた。一方、 毎日見ているYさんの俳句掲示板では、「画像貼り付け講座」が が催され、参加者は他人様の掲示板でベテランに教えられながら 貼り付け修行をしたものだ。新たなサイト開設の報告も相次ぎ、 大いに参考になった。ところが、作りかけていた友人のサイト は都合で中止となった。ヤル気の行き場を失った私は、いささか の喪失感を味わったが、ふと思いついた。歌林連句会のサイトを 作ろう。それは六月末頃だったかと思うが、ともかく、三周年の 記念日にアップすることを心に決め、気が変わらないうちにと、 七月初めの三周年記念の夕食会には、連衆を前に開設を宣言 してしまったのである。(02、11、1)



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初心者むけホームページ作りの本によれば、word やビルダー、 デザイナーと名のつくソフトを使うやり方と、自分でHTML を書く 方法と、二つに大別出来るらしい。中止にした友人のサイト作りは ビルダーを使用したものだったが、文字や、デザインに自分の好み が入れられるのかどうか不安だったし、他所のページで、同じビル ダーを使っているのがひと目でわかる文字デザインを見かけること があり、気が進まない。それなら HTMLでいくか。これも一番簡単 そうな解説書だって、中は暗号と思ぼしき文字が並んでいて、使い こなせるかどうか心もとない。やっぱりビルダーに頼ろうか。
S氏に相談のメールをいれた。当時既に六桁のアクセスを誇り、俳 句に関心を持つ人々から絶大な人気を得ているサイトの主、高校 時代の同級生である。大学の専攻も本業も、およそ異なる分野と 思われるのに、なぜかコンピュータにやたら深い知識をお持ちの 方だ。答は明快であった。「HTML を使いなさい。その知識がない ために、更新する時に困っている人もいるのだから。」と。更に 「しっちゃかめっちゃかでいいからとにかくアップ すること、後 から修正していけばいい。」といったアドバイスも受けて、HTML がアタマの中をぐるぐるめぐる日々が始まった。(02、11、15)



<10 >
実は私は十年以上前にカルチャーセンターのパソコン教室に 週一回三ヶ月間通ったことがある。既にワープロは仕事で使って いたが、パソコンはNECの80などを家人がいじるのを見ている うちに「若者もすなるパソコンといふもの」の気分になったの だろう。入門コースだが、内容はBASICのプログラミング。最初は 三角形の面積を求めるプログラム。そして最終回は、小さなボール が壁にぶつかって跳ね返り、元のところに戻る、というプログラム を書くこと。若いお嬢さんに教えられて楽しかった。そして得た 結論は「コンピューターは、人間と違って命令通り動くから、かわ いい。」というもの。それを聞いた某人がただニヤリとしただけ だったのを、今になって思い出す。確かに命令には忠実だ。が、 その融通の利かないことといったら!ドットひとつ足りなくても 思いもかけない結果をつきつけてくるのには、往生させられた。 HTMLの入門書(それでも四センチほどの厚み!)をわさわさと繰り ホームを含めて四ページといういとも素朴なサイトがが出来上がっ たのは、予定日の直前だった。webにのせるためのFTPにも難渋し たが、なんとかアップ。まずはSさんにメールで報告して指導を仰 ぐ。とりあえず「よくできました。」と(お丸はついていなかったが) 労われて、ホッ。だが、相談事に対しての「こんなふうにしたら」 という示唆に、「まだ、そんなことしなければならないの?もう 血反吐はきそう。」などと泣き言を言ったりしたものである。
そして、予定通り七月二十八日ごく少数にではあったが、サイト開設 のお知らせメールを送って、まずは連衆への約束は果たせた。 (02、12、1)




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