脇起し半歌仙「花咲きて」の巻 

    
                  花咲きて七日鶴見る麓哉         翁

                     霞の奥のさざめきの声         手留
                                                                    
                  大朝寝転勤の沙汰唐突に          宏子

           テロップ続く地震列島         節子
        
         明星を舳に乗せて月の舟          瑞草   

           歩みしずしず萩のトンネル       純子

       
         獺祭忌連句も楽し菓子旨し         啓子

           何とはなしにチェロ抱きよせて     葵

         ゼミの師の五回目の妻美しと        実枝

           パラボラアンテナあくび伝染      啓
         
         とれやすきパールのボタン熱帯魚      葵

           擬古文調で芥川賞           純
        
         家族みなそれぞれの旅月冴ゆる       手

           鐘の音待ちて霰酒酌む         啓

         ハーフタイムNATO空爆に抗議する    瑞

           負いつかぬよう追う不審船       宏
         
         山桜臼杵石仏紅あわく           実

           民族衣裳若草に座す          節

                      
                     (手留 捌)  

                  1999年3月30日 首尾           

            

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