半歌仙「ハウスクリーニング」の巻


          青時雨見失いたる魚の影            敏江                        
        
            地震に崩れる雲の峰大き          手留
      
          突然のハウスクリーニング高すぎて       純子

            カルチャースクール行かぬ口実       靖子
 
          暮れ残る一本道に十三夜            明子

            盆栽楓の紅葉たけなわ           純

        
          作務衣着てべったら市へまぎれ込む       敏

            久方ぶりの面やせの人           明

          冷静に梨園の離縁記者会見           手

            トルコの恋はコーヒー占い         明

          まだら呆け介護認定してくれず         純
 
            恐れを知らぬゲノムビジネス        靖

          凍の月登り窯の焔赫々と            靖

            あかぎれ膏薬残る抽斗           敏

          親業を習う時代となりました          手
  
            初神鳴りに身がまえる猫          手

          一碧湖オールに揺れる花筏           靖

            二十世紀を送る囀り            純


                       (純子 捌)
          
                   2000年7月4日首尾

            

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