二十韻「芋錢の河童」の巻


                鈍色の入江に眠る牡蠣筏         実枝

                    石蕗は蕾を風に立ち上ぐ       敏江   
                                                                    
                物語読み継ぐ人ら皺ばみて        瑞草

          財布のゆるむ百円ショップ      純子
               
            
        後の月根岸の里の和紙工房        宏子

          踊るマハラジャ秋の美女抱く     節子
 
        赤らんだ鬼灯含むオジャル丸       手留

          古代遺跡はきのう埋めたの      純

        ありがとうパラリンピックに応援団    節

          テレビ画面に知った顔出て      敏

     ナオ         
        知恵つきてゴキブリほいほい通り抜け   純

           芋錢の河童月に嘯く         宏

        新装の明治文学面白いぞ!        手

           だらだら長いお宮のてんまつ     瑞  

        恋秘めて粛然と舞う初面(はつおもて)    宏

          張子の虎の笹に吊るされ       節

     ナウ         
        酔いどれてトラウマ疼く豪雨の夜     瑞

          自費出版の会ののどやか       実

        強大国の行方気にしつつ花を踏む     手

          復活祭の卵ころげる         純


                      (手留 捌)  

              2000年11月7日 首尾           

            

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