半歌仙「朝のキッチン」の巻

 
              初東風や廻船問屋の自在鉤         純子

                  七草たたく朝のキッチン         絢子
                                                                    
              耳聡に里鶯の影追いて           節子

          襲名披露の弥生狂言          瑞草
        
       おぼろ月坊の名を持つ古き宿        実枝
  
         舶来たわしで亭主奮闘         宏子

          
        ディラーの目薬胃薬貼薬          純

           告白ごっこで想い誤魔化す       瑞 

       パンソリに春香の恋切々と         絢

         蛇は衣を背戸に脱ぎ捨て        節
         
       曝書する堂に数多の直訴状         宏

         セピア明治にはまる宗匠        瑞
        
       月明のゴビの砂漠のゲルに醒む       節

         相撲に負けて帰る後姿(うしろで)     実

       ご破算の句会を笑う鉦叩き         瑞

         片言話すロボットと住む        純
         
       あてやかに飛天天女の花の舞        宏

         永日暮れて吟醸の酒          実

                      
                (純子、絢子 捌)  

              2001年1月9日 首尾          

            

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