ソネット「ニ重螺旋」の巻
 

        (1)     ひたひたと仮面駆け抜く謝肉祭     i    宏子
                        
         (2)              路地奥の残雪(ゆき)靴底に鳴り    i   山羊

       (3)     白壁のつづく川辺の古物商          啓子

       (4)       のんびりあがる単線踏み切り    i   純子

          
       (5)     菩提樹の花ふりしきるカフェテラス   u   靖子

       (6)       ヘッドホンからサルサもれ来る   u   啓

       (7)     彼に向く狐の襟巻流し目に          純

       (8)       ニアミス狙う社員食堂       u   宏


       (9)   a   アンジャールの瓦礫の台地照らす月      靖

      (10)   k    霞が関の色変えぬ松           純

      (11)   i  遺伝子の二重螺旋を秋の灯に         啓

            
      (12)   k    鴉自在に結界を越ゆ           宏

      (13)   o  奥庭にサリーも集う花の宴          羊

      (14)   k    風車吹く頬ふくらませ          靖
 

                           (山羊 捌)
  
                       2001年2月6日 首尾          

            

座興行の巻々に戻る