短歌行「HAIKU」の巻

 
                      風薫る才女五人の初閣議           実枝           
                       
                                 葉桜ゆらぎ「HAIKU」読み飽く    啓子
                                                                    
                             トンネルの終わりを告げる海展け       智

                        サイクリングの楽しげな声        宏子

                   
                             月光にカヌレ浮き出すウィンドウ       とまと
 
                        露草だけは知っていました        手留

                      縁の下くの一口説く迢空忌          啓

                        ミセスなれども眉目秀麗         実

                      『敗北を抱きしめて』なお過去を追う     靖子

                        リサイクルにも流行があり        霞

                      花吹雪至福の眠り尾無し猫          節子

                        壬生狂言の鉦ののどかに         節

                   ナオ
                      大富豪春の宇宙に飛び立ちて         宏
            
                        見送る妻の笑顔はじける         智
                    
                      浅黒き面ざし浮かべカード切る        霞

                        アンダンテカンタービレ指揮棒の折れ   手
          
                      ひそやかにペスト記念碑修道院        宏
        
                        鮟鱇吊す神田須田町           節

                      松篁の凍みる月夜の鴨淡く          実

                        ワインレッドは世紀末色         と

                   ナウ
                             ぽっと出て右左見て深呼吸          手
            
                        カメラの前でVサインする        智

                      花を賞で言葉少なにひとり住む        啓

                        茶摘笠行く山蔭の道           霞                                                                                
                                         
       
                                  (手留 捌)  

                              2001年5月1日 首尾    
 

            

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