二十韻「らいおんハート」の巻

  
                はまなすや駐在さんは巡回中          宏子    

                    青磁の色の麻寝具干す           節子
                                                                    
                原初地球一つの大陸にてありけり        手留

           生命うまれる水の泡立ち          実枝

      
         飄々と歩み来よかし茄子の馬          啓子   

           キッチン翳り蜩の鳴く           靖子

        十三夜帯を締めんと身を反らせ         智

           恍惚の時ふと蘇る             とまと
          
        「またですか」出がけに問われひるむ妻     霞  
            	
          働いて憂働けず憂             靖

        ナオ         
         煮こごりを肴にしたり伊豆下田         霞

            サッカー場のやや細き月          手

        SMAPの「らいおんハート」奪われて     実
        
            エレベーターに眞紀子外相         と

        この手紙浮気か本気か移り気か         智

            火の色見せず香の燃え尽く         宏

      ナウ
          イエスとて首を左右に振る人も         節
            
          産地直送笑う春野菜            と 

        川の辺の茶房に一枝花のあり          啓
  
          朝寝の窓をすべる雨つぶ          節  
                      
      
                    (啓子 捌)  

                2001年6月5日 首尾            

            

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