二十韻「新年好(ハオ)」の巻

                 
                    はにかむごと「新年好(ハオ)」と指揮者哉   啓子          
                       
                               衿ととのえて初釜の朝           山羊
                                                                    
                           大草原馬の背分ける風もなし         実枝   

                      具体的から抽象的へ           手留

                  
                    漠々とテロ討論のうすら寒          敏江

                      怒りの葡萄格差埋まらず         宏子    
                      
                    月上る遠き谷間に忘れもの          敏
            
                      処分に困る恋文の束           とまと
                    
                    君想ひ渦の前にて立ちすくみ         智

                      座敷童子のさあ出番だよ         手
          
                    禅問のはじめは作麼生(そもさん)花筵      啓
        
                      春日傘揺れ切り通し道          実
        
                 ナオ
                     囀のほろ酔い加減御茶ノ水           と   

                      しらばっくれる日本駄右衛門       手

                     鞘当に留女出て拍手湧く           敏
             
                      指にさわった短夜の髭          智

                     炎天にバックパッカートプカピ宮       と

                      デフレスパイラル逃げる方なく      実

                    ついにきた気象難民白い月          智

                      つくつく法師次第に急きて        敏

                  ナウ    
                           足揃え時代祭りの笛の列           実

                      見知らぬ人に声かけられる        智

                    譲るあり譲らるるあり花巡り         羊

                      ほのとゆらめく雛ぼんぼり        宏                                                                           
                                           
       
                                (啓子 捌)  

                         2002年1月15日 首尾            
     

            

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