二十韻「青葉潮」の巻
山麓に風を聞きおり青葉潮 敏江
右に左に蚊を払いつつ 智
新進の講釈師我を深く魅了 手留
くずし懐石昼の集いに 絢子
ウ
月哀れ片身の松の寂光院 山羊
秋海棠に浮かぶ横顔 霞
麗人の化粧の窓に小鳥来る 啓子
時速八粁スローライフを 靖子
いつならん世界一周船の旅 実枝
言葉さまざま笑いさまざま 霞
ナオ
うまいうまい子供神楽に手をたたき 智
氷面に舞う「月光の曲」 実
禁解かれ街に飛び出すスーチーさん 靖
ナカタオープンインターネットカフェ 手
偶然に出会っただけと言い含め 霞
料理上手な彼で幸せ 絢
ナウ
ほめられず苦にされもせず猪口の酒 啓
下の畑で物種を蒔く 実
ほとばしる極みとなりて花枝垂 敏
駒驚かす遠き春雷 羊
(敏江 捌)
2002年5月7日 首尾
|