恋尽くし練習半歌仙「フォーハンド」の巻

                                     
                    めまといに纏われ詣ず式部塚          宏子

            別れの気配アジサイの頃          明子   

          鍵盤にフォーハンド触れ息のみて        靖子

            コーヒー色にロンド流れる         敏江

          はるかより視線をよこす月まつり        純子

            もみじ踏み分けめぐる隠し湯        仝

        ウ       
          刈田道振り向けど君振り向かず         明
           
            メールの誘い直ぐに転送          靖   
                
          情死せし頭(かしら)が残る舞台裏       宏

            酔いつぶれたる元フーリガン        敏  

          常ならず「有事」審議に嘆く母         靖

            裏の細道懲りずまに行く          宏  

          暴かれし遺跡と語る冬の月           明      

            ふいの雪礫(ゆきだま)泣き笑いして    敏                      
         
          桃の井の恋占いは吉なれば           仝

            幼なじみと鞦韆を漕ぐ           純

          ひたむきに朝川渡る花衣            明

            揃いのリュック囀りの中          純

          

                         (純子 捌)           
                    
                 2002年6月4日 満尾
         

            

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