二十韻「青の集団」の巻

  
           羅(うすもの)の衣桁に揺れる宴(えん)のあと       山羊     
                       
                       端居のふたりに来る夕まぐれ          啓子
                                                                    
                    蔓草の垂れる運河の舟静か             節子

             みやげ物屋の暖簾色あせ            節     
          
       
                    白鳥城伝説の岩照らす月              靖子
 
            足元ふらり愁思しばらく            手留

          花火咲く心機一転生一本              手

            愚直なまでに中津江の村            手

          エレガントに青の集団ウェーブし          羊

            道のそばなる桜蔭の学舎            手
       
      ナオ
                    冬の蚊の木魚の音を聞いており           啓

            月冴えに冴え「第九」ゲネプロ         靖

           現世の欲望の果て里暮らし             啓

            浮華の功名耳覆う帽              手

          左褄いなせな木遣芝明神              節

            物言えば涙キッチンに立つ           靖

      ナウ 
                    銀ねずのオープンカーの遠ざかり          啓

            蟇穴を出で思いっきり伸び           手

          花万朶治部大輔という家老の名           節

            遍路のかざす目粗き菅笠            羊            

       
          
                       (衆議判)
 

                 2002年7月2日 首尾    


            

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