半歌仙「SUICAですいすい」の巻
三重吉のゆかりの庵炉を開く 宏子
小春の庭に飽かず鳴く猫 絢子
カルチャーのマンドリンクラブ腕上げて 純子
骨董市で能書き垂る 明子
待宵の蔓の絡まぬ竿の先 純
つまみ菜和えて夕餉ととのえ 絢
ウ
うそ寒し整形したとはつゆ知らず 純
両性具有妖かしの刻 手留
美少女のしなやかに跳ぶ太極拳 絢
頬染めかたる名はキム・ヘギョン 明
新幹線伸びて八戸にぎわしく 手
S U I C A ですいすい酒場直行 純
僧院の翳断崖(きりぎし)に月涼し 宏
清水に浸す罪深き手を 手
桃色のシュガーアートの小さき靴 明
スケボー巧みに路地のうららか 絢
藩邸の悲恋のいくつ花の雨 宏
蚕の夢はローブデコルテ 純
(捌 純子)
2002年11月5日 首尾
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