十二支行「山上の滝」の巻                       
                                
   
           あたたかき座席うれしや花の雨           実枝   
                       
                      遍路杖持つバスツアー客            節子
                                                                    
                  春潮に吊橋の影揺らぐらん             宏子
  
            つと蹴り上げる朽ち折れし名を         手留      
          
        
          十三夜人の噂の嘘まこと              純子

            長安城に砧うつ音               茅
                        
                    鹿鳴いて結び文うる恋苦(にが)し           瑞草

            あっけらかんとデートことわる         純

          ゲレンデにシュプール光る朝まだき         淑

            香港風邪の鶏のご馳走             手
                    
                    隠れ酒喉をくすぐる名主邸             瑞
          
            乾坤とよもす山上の滝             宏
           

                       (手留  捌)           
                           
                  1998年4月6日 首尾            
    

            

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