二十韻「勅命香」の巻
                       
   
            岩羅漢並んで著莪の花灯明             とまと
                       
                      ふつつかに鳴く昼の郭公            宏子
                                                                    
                  早口の異国訛りに違和もなし            啓子
  
            銭湯めぐり地図を片手に            霞      
                     
       
          城望む上野高校月渡る               智

            昔の想い告げる秋苑              霞
                        
                    添いたるは栗飯好きの料理好き           実枝   

            爆弾知らぬ馬鹿な記者です           実

          万華鏡バビロンの煉瓦ちりばめて          節子

            絹の道行く駱駝あくびす            幸枝
                    
              ナオ
          古都の宿連句を巻いて霰酒             と

            寒月君と仰ぐ寒月               宏

          病む床に魑魅魍魎の夢十夜             啓

            旧約聖書読んだつもりで            幸

          好きだから喧嘩売ってる下校の子          霞

            受けた電話に身をほてらせる          と

        ナウ
                    パソコンはひとり遊びのおもちゃ箱         智

            物件探し急ぐやどかり             啓

          寺町のいらかを覆う糸桜              節

            勅命香は「少年の春」             宏


                        (霞 捌)           
                           
                      2003年5月6日 首尾          
          

            

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