半歌仙「鴨の子の」の巻
    
                              
                     鴨の子の後るるもいて雨にわか          敏江              
                
                       トールグラスに挿す夏薊           絢子                      
                                    
                     幕間の役者絵選びきりもなし           啓子                                               
                  
                       先生方の三味線特訓             敏  
           
                     池塘みな影を映して月渡る            節子

                       「もってのほか」と言いつつ味わう      啓                 
                     
                  
                     大聖堂うめる墨象美術展             節

                       電車が揺れてずれるマスカラ         山羊
                        
                     ポプリ売るロマの娘の長い髪           明子

                       優しく触れて眠りつくまで          絢

                     ハクビシン遠くの山に捨てました         敏

                       古寺の鐘嫋嫋と鳴り             絢                    
             
                     月寒し忘我に刻を過ごしたる           啓

                       翁にことよせ河豚鍋を喰う          明

                     胡坐(あぐら)して珊瑚の細工伊予浪人        節

                       アウトレットのベンチ満席          絢

                     これもまた花の一つか滝桜            明

                       ハミングしつつ春宵の道           羊
      
                              (絢子 捌) 
          
                           
                           2003年6月3日 首尾              
  

            

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