短歌行「ユビキタス」の巻

                              
               アカペラをさらう宿なり涼新た          霞              
                
                 箒の先を跳ぶ草雲雀             智                      
                                    
               月の海水切る石の遠光り             葵                                            
                  
                 忘れてた名をふと思い出し          夕子  
         
               
               汗噴いて人力車(じんりき)走る段葛                絢子

                 夏期講習でイ・イ・ク・ニ作ろう       その              
                     
               ユビキタス訳語読んでもようわからん       まゆみ           
                        
                 CD返す日化粧念入り            霞

               くどかれてまわり道する汐サイト         智

                 また買い過ぎた袋抱えて           絢

               ハイウェイめざす彼方の花朧           ま

                 一口握り木の芽味噌のせ           そ
                    
                    ナオ
               お遍路を導く板碑(いたび)に梵字あり        霞

                 ストレス癒すアロマテラピー         夕

               ラオスから働き者の嫁が来た           絢

                 夢かたる人慕いし日々も           ま

               乾杯のグラスに濡れる紅き唇           葵

                 小鼓冴えて狂乱の舞             絢

               月皓々ノイシュヴァンシュタイン影尖る      夕

                 牛膝つけ戻る幼な等             霞

              ナウ
                          食みし実の形なり動く鵯の喉            そ

                 ジュエリー展で憂さを紛らし         ま

               包丁の音かろやかに花の屑            智

                 清明の窓視界ひらける            葵

      
                            (葵 捌)           
                           
                      2003年8月12日 首尾              

            

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