半歌仙「極圏星図」の巻

                              
                満月に「だいじょうぶだ」とさとされて      夕子              
                
                  ふと立ちどまる竜胆の青           手留                      
                                    
                山追われ怒り猪追ってくる            とまと                                           
                  
                  六万年後どんなひといる           敏江

                スローライフ曝書の部屋ははや薄暮        智  

                  忘れものコーナー眼鏡涼しく         宏子
         
                
                パリ市中駆け抜けメダル大和撫子         と

                  私の思い千の三乗              智              
                     
                酔えば出る船頭小唄オペラふう          宏           
                        
                  今さら好きと言われてもねえ         手

                宅配のヴァージンオイルもち肌に         夕

                  極圏星図旅のポケット            敏

                永遠の扉の前に冬の月              智

                  五重塔に層をなす雪             と                    
              
                ヘルメットの幸田文さん眉あげて         宏

                  春火桶 拍手をしてもひとり          手

                花鞠の幽かに震えひかり浴び           夕

                  ベビーシューズ 草若葉踏む          敏

           
                           (敏江 捌)           
                           
                      2003年9月2日 首尾 

         
              (注)発句は当日のテーブルに載っていた東山名物「だいじょうぶだァ饅頭」への挨拶句。         
         

            

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