半歌仙「こんな筈じゃなかった」の巻
そこだけは光あふれて海猫(ごめ)渡る げんの
水菜のサラダ白いテーブル 絢子
花の奥ひっそり歌仙巻いていて とまと
長期予報のまたも外れる 宏子
雲少し月の兎の耳隠す 明子
ズボンにふんどし相撲取る子ら 絢
ウ
布袋図の古軸ゆたかに風炉名残 宏
未練断てずに老いらくの恋 絢
オンリーワン熱い想いを指文字で げ
こんな筈じゃなかった自衛隊 と
薬漬け遺伝子組替要毒味 と
移民のケアに励むソーニア げ 注
ミナレット絵葉書並べ月凉し と
待宵草に千の風吹く 宏
心地よくワインに酔ってクルージング 絢
幕末群像多摩路かけぬけ 明
春狂言人形振りの緋縮緬 宏
日永の縁に夢か現か 明
( 明子 捌)
2004年2月3日首尾
(注)ソーニア 作者の友人、ブラジル人。
|