半歌仙「利茶コンテスト」の巻

 
   	     上京や長堤落花しきりなり          実枝   

	       顔をしかめて利茶コンテスト       手留

         人力で回す舞台の暮遅く            実
 
   	       模型電車に親子三代           宏子

         月天心リニューアルして大桟橋         げんの

  	       つくつくぼうしまた鳴き始む       敏江

          
         苦瓜の意外に細い蔓からめ           実

    	       まつわる視線払いかねてる        敏

         沿線の飲み屋に拾う恋だもの          実

  	       今度の人は異国の歌姫          げ

         探梅のざわめき止みて戦士の碑         宏

   	       ゴミ箱撤去テロル怖れて         手

           閉ざされた古井戸ひそと夏の月         実

  	       母屋の梁に守宮(やもり)吐息す     げ

         「ちょっと待って」回転ドア「はいどうぞ」    敏

  	       三連敗で悪評嘖嘖            手

         六波羅は霞の奥ぞ祇王祇女           宏

  	       浮吊木のうららかに這う         敏


                     (手留 捌)
                                     

                  2004年4月6日首尾           


            

座興行の巻々に戻る