半歌仙「八ッ場ダム」の巻


  無人なり月の真下のモノレール        実枝

    わが意得たりときりぎりす鳴く      渓

  新蕎麦の時期を外さず賞味して         絢子

    ペン画で描く藁葺の屋根         散葉

  童歌唄うことないゲームっ子         とまと

    蛸で大海老釣る箱眼鏡           敏江


  土用波保守の砦を打ち砕き          絢

    ボロボロ出て来るお詫びのシーン     散

  後朝の文に託した逃口上           と

    バス停までを妻と併走          実

  学会も希望をテーマに動き出す        絢

    毀誉褒貶を無視しひたすら         実

  冬安居籠の鸚鵡は芸達者           渓

    差しつ差されつ月冴えわたる       絢

  渓谷美永遠に残して八ッ場ダム        と

    焦らずに待つさまざまなこと       散

  新道は花の並木に埋もれて          敏

    巣立ちの空は天気晴朗          渓

              (実枝 捌)


       首  2009年8月28日
       尾       9月28日        
              

            

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