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ご利用いただいた方々を対象としたアンケートの結果! |
I.吉田以外の人が担当する授業におけるテキスト利用に関するアンケート調査
1.アンケート調査の実施
吉田以外の人が担当する授業におけるテキストの利用効果を検討するために、アンケート調査を行った。
対象は、テキストを利用した11大学(静岡大学、佐賀大学、青山学院大学、武蔵工業大学、新潟大学、岡山大学、中京大学、浜松大学、静岡県立大学、南山大学、日本福祉大学)の授業とした。回答は11大学435名の受講生と、10大学11名の授業担当教官から得られた。
2.受講生の感想
表1には、受講生のテキスト利用に関する感想を、「良い」、「悪い」、「その他」、「無回答」の4つに分類し、その分布を示した。435名の回答者の94%にあたる408名が、「良い」という感想を持っており、ほとんどの受講生がテキストの利用を効果的と捉えていた。
表2には、テキストに関する受講生の感想にみられた具体的な指摘をまとめた。
受講生の指摘としては、「良いところ、印象に残ったところ」が多かった。それらの中でも、初心者は「わかりやすかった」、経験者は「勘違いしていたことに気付いた」という回答が多かった。このことから、本テキストは、吉田以外の授業においても、受講生の卓球経験の有無に関わらず利用することが可能であると考えられた。
一方、「加筆・修正が望まれるところ」としては、「技術に関して詳しく説明して欲しい」、「もっと薄くしてはどうか」など、テキストで取り扱う内容の量的な指摘が多かった。これらについては、内容の増・減の両方の意見がほぼ同数みられたことなどから、現時点でテキストの内容の量的変更を行うのではなく、利用を重ねながら検討していきたいと考えている。なお、卓球の技術の詳細については、さらに進んだ内容を学びたいという受講生が毎年数名みられるため、本テキストの別冊を作製してまとめたいと考えている。

3.授業担当教官の感想
11名の回答者の中で、卓球競技を専門とする教官は1名であり、その他の10名は、卓球以外の種目などを専門とする教官であった。
11名の全ての教官が、「テキストは利用しやすかった」と回答していたが、より利用しやすくするための改善点として、いくつかの指摘がみられた。表3には、テキストに関する担当教官の具体的な指摘をまとめた。
授業担当教官の指摘をみると、その多くが、授業の進め方や練習法に関する情報を必要としていることがわかった。それらの情報については、既にテキスト専用サイトに掲載しているものもあるが、その内容をさらに充実させていきたいと考えている。

II.吉田が担当する授業におけるテキスト利用に関するアンケート調査
1.アンケート調査の実施
女子40名のクラスにおける、授業終了時の受講生の感想を調査した。このクラスの場合、前期は軽スポーツ、後期は卓球を行い、吉田はこのクラスの後期のみを担当した。
2.受講生の感想
表4には、受講生のテキスト利用に関する感想を示した。
ほとんどが「考えることができた」、「上達できた」、「理解できた」、「交流できた」などの理由から、今回の授業を「良かった」、「楽しかった」、「意義があった」と高く評価していた。

「考えることができた」、「上達できた」および「理解できた」という指摘は、テキストの作製以前と比べ明らかに増えており、テキストの利用効果は大きいと考えられた。「交流できた」という指摘は、テキスト作製以前から多く、授業時に色々な人との練習や試合を設定することが有効であると思われた。
練習や試合の方法で「楽しかった」あるいは「面白かった」との指摘が多かったものは、「経験別のシングルスの試合」、「上手な友達に教えてもらう練習」、「ダブルスの試合」などであった。
その他、「運動不足の解消に役立って良かった」など、定期的に運動することの意義に関する指摘が数名からみられた。このこととの関連では、「改善の望まれるところ」として、「もう少し運動量が多いと良かった」との指摘が1名からみられた。個々に学習を進める今回のような卓球の授業では、受講生が自ら十分な運動量を獲得し、運動欲求を満たすことができる方法のさらなる検討が必要であると思われた。
講義内容で「興味を持った」との指摘が多かったものは、「テキストの『第6章 スポーツ科学からみた卓球』関連」、「生涯スポーツとしての卓球」などであった。実技の内容と密接に関連した講義に興味を持つ傾向があると考えられた。
テキスト専用サイトに関する感想はほとんどみられなかった。専用サイトに寄せられる質問などにおいても、このクラスの授業に関するものは少なかった。以上のことから、専用サイトは、この授業の受講生にはあまり利用されていなかったと思われた。
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<授業研究別刷>
これらのアンケート調査については、その詳細を大学体育連合発行の大学体育80(2003年11月)のp.5-12に、「『自分で課題を発見し、自分で学ぶ』卓球の授業〜受講生一人ひとりのニーズに応えることを目指したテキストの作製とその利用〜」として発表しました。この授業研究論文の別刷が必要な方は、ご連絡下さい。