秋の新作、TV東京系夕方枠から。
・『陰陽大戦記』
陰陽道プラス玩具バトルアニメ。ゆかなのキャラがカワイイ。最初は、ちょっと面白いと思ったけど、バトルに入ると結構普通だった。
・『冒険王ビィト』
途中で寝ちゃって良く判らなかった。
第25話「黒部の危機」
脚本・絵コンテ:今川泰宏 演出:山内東生雄 作画監督:吉川真一
「本当の敷島博士はあなたです、クロロホルムさん!」(by正太郎くん)。
マスクの下に眼鏡してる敷島博士って…(笑)。
とにかく生きていた敷島博士。Aパートたっぷり使って説明されて、やっと判った。あのサングラスの男は、「ベラネードと敵対する国のスパイだった」 んだと。ソ連って言えよ、ソ連って。
鉄人を救いたい正太郎くんに対して、敷島博士はやはり兵器として廃棄されるべきだと主張。「バギュームがある限り、鉄人は兵器としての本質から逃れられない」(by敷島)。
もうこの頃だったら、来るべき冷戦を見据えたGHQのドッジ=ラインが出て、日本も冷戦構造の中にキッチリ組み込まれてる頃だよね。軽武装、経済成長の吉田ドクトリンによって、アメリカの庇護の元、戦中戦後の記憶を闇に封じて高度成長を謳歌していくっていう、忘却の歴史の始まり始まり〜。
鉄人を家族として受け入れた正太郎くんの思いとは裏腹に、敷島、村雨たちは、ベラネードたちのたくらみを止めるために鉄人を使う方向に。鉄人をめぐって、正太郎くんは辛い決断を迫られそう! 予想通りといえば予想通り。
第48話「あなたはあなたじゃない」
脚本:米村正二 絵コンテ:夕澄慶英 演出:夕澄慶英・梁柄吉 作画監督:蘇武裕子・朴起徳
正体を見抜かれたシャアラとハワードは隠し部屋の外に逃げる。サヴァイヴに隠し部屋の場所を知られた今、猶予はない! 「このまま一気にメインルームに行きましょう!」(byルナ)。
テラフォーミング用の赤外線反射ガスで、ドローンのセンサーをスヌークする作戦。う〜ん、まあいっか…。
サヴァイヴの目的は、ルナの不思議な能力だった。シャアラとハワードは、コピー人間じゃなくて、ナノマシンで操られた本人だったんだね。
サヴァイヴに「怒れ、憎め、能力を見せてみろ!」と挑発されるルナ。でも、ルナは怒りよりも、みんなを思う優しい気持ちを抱く。と、その刹那…。ピカーッ!! みんなが暖かい心に包まれて、爽やかな心象風景が。シャアラとハワードが正気に! 「ここにいてもいいんだ!」「おめでとう」「おめでとう」「みんなにありがとう」。
なんか、発動してますけど(笑)。「これはいったい何なんだ?」(byサヴァイヴ)。こっちが聞きたいよ! 「ゲージが振り切れてる…」(byサヴァイヴ)。さすが第6文明人の遺跡、より本能的な純粋な思いに反応してるんだよ(笑)。
サブタイの「あなたはあなたじゃない」って、否定形(You are not you!)じゃなくて肯定の強調(You are you,arn't you?)だったんだね。てっきり、ルナがシャアラたちをニセ者呼ばわりするのかと思った。まったく逆かよ。
なんだか、SFってよりオカルトに行っちゃった感が強いか? 来週、星がエラいことになっちゃうみたい。
◆ 2004年9月29日
またまた台風。
日中は屋内にいたんで、「雨降ってきたな〜」くらいにしか思ってなかったんだけど、夕方帰るために外に出たら雨風がすごかった。あとから思ったら、一番ヒドい時間帯だった。
しかも、家に帰ったら、2階の部屋が雨漏りしてた…。って、マンガの家じゃないんだから! 夜、川の方からけたたましくサイレンが聞こえてきたときにはマジでビビったけど。10時前にはぱったり雨も風もやんだ。
第9話「魑魅魍魎」
脚本:佐藤大 絵コンテ:今石洋之 演出:遠藤広隆 作画監督:伊東伸高・中澤一登
「私が箱根関所に勤めて30年。たった一日だけ、特別な日があった。あのときだけは、泥棒だろうと犯罪者だろうと誰だって通れた。時間を忘れ、我を忘れ、踊り続けた…」(by老山鼠@永井一郎)
箱根越えで捕まった三人、「助かりたくば、この首を役所に届けて日没までにここに戻るのだ」。『走れメロス』もしくは『ガルシアの首』?
でも、話はそっちがメインじゃなくて、山で天狗と呼ばれてる僧兵たち。そいつら、大麻で世の中を革命しようとたくらんでるんだけど、「世の中には2種類の犬しかいない。飼い犬と野良犬だ!」。わっはっは、時代錯誤な。って、江戸時代だから新しいのか? まあ、何ともテキトーでデタラメなお話。
当然最後は、大麻畑に火がついて…。お約束お約束♪
このトリップの作画が『マインド・ゲーム』の湯浅政明さん。もっとたっぷりと見たかったな。絵コンテは、今石さんなんだけど、あんまりらしさはなかったな。でも、『チャンプルー』らしいバカバカしさは健在。
「そう、革命は起こったのだ。たった一晩だけ…」(by老山鼠)。
第10話「以毒制毒」
脚本:待田堂子 絵コンテ:大橋誉志光 演出:吉村章 作画監督:谷口守泰・中本尚子
腹が減った三人。山寺の坊さん(飯塚昭三)にお世話になることに。そこで、最近出没している辻斬りに10両の賞金がかかったと知る。
今回、ちゃんと時代劇っぽい回。ただし、辻斬り野郎(速水奨)は、弁髪、青龍刀の出で立ち。“気”を使って内から体を破壊する。力にとりつかれた弟子と、その師匠。ちゃんと師匠弟子ものになってる。
ムゲンの修行が取って付けたようなのはご愛敬。ま、尺がないからね。
アニメアール回。アクション作画も迫力あった。難をいえば、師匠弟子ものならば、ちゃんとラストは師匠が、自らの命と引き替えに弟子にとどめを刺さなきゃダメでしょ(もしくは、失敗して命を落とす)。
第11話「堕落天使」
脚本:高木聖子 絵コンテ・演出:山本沙代 作画監督:中井準・石井ゆみこ
雨の橋の上で女と出会うジン、「その川は思ったより浅い。身投げするなら余所でした方がいい」。
その女、名を紫乃(鶴ひろみ)、ダメ亭主の借金のせいで遊郭に入れられるという。その紫乃とジンとの艶っぽくも切ない話。
そういう色恋とは無縁だと思ってたジン、結構やるじゃん。まえに悪い女に騙されたときには、早々に酔ってダウンしてたのに(笑)。「あ〜、あいつがホモじゃなくて助かった」(byムゲン)。
いつもと打って変わってオトナなムードだなぁ。たまにはこういうのも悪くない。紫乃が大人っぽい色っぽさでナイス。眉毛がちょっと太いのが、スレてなくていい感じ。萌えとはまた違った趣。紫乃の声の鶴ひろみさんって、『アンパンマン』のドキンちゃんだよね。ドキンちゃんの色っぽさはこの人のせいだったのか(笑)。そら、ばいきんまんもタマランで。
フウちゃん、なにげにジンに気があるのか? 子供なフウちゃんでは、オトナな紫乃には歯が立たないよね。「胸もペッタンコだしな」(byムゲン)。ああ、色っぽい。紫乃の旦那がまたいい顔なんだよなぁ。
◆ 2004年9月27日
『BSアニメ夜話』、唐沢さんが出るのは、『パトレイバー』と『ハイジ』とのこと(「SFマガジン」今月号より)。ちなみに『パトレイバー』は劇場版を取り上げるみたい。まあ、OVAやTVシリーズにも言及はするんだろうけど。
監督・脚本:M.ナイト・シャマラン 撮影:ロジャー・ディーキンス 音楽:ジェームズ・ニュートン・ハワード
19世紀頃の、貧しいながらも慎ましやかなペンシルヴァニアの寒村。そこでは、村の外の森に怪物がいると信じられており、森に立ち入ることは禁忌となっている。そんな村で、ルシアス・ハント(ホアキン・フェニックス)と盲目のアイヴィー・ウォーカー(ブライス・ダラス・ハワード)は恋に落ち婚約する。しかし、ルシアスはある事件で瀕死の重傷を負う。そこでアイヴィーは外の町に薬をもらうため、禁断の森を越える決意をする。
『サイン』で笑かしてくれた、シャマラン監督&ホアキン・フェニックス(元野球少年)のコンビが帰ってきた! 今度は、閉ざされた村の因習がモチーフ? でも、そこはシャマランなんで何かあるはず。
いや〜、なんだかんだいって、やっぱり良くできてるんだよね〜。なかなか楽しめたよ。ラストですべてが腑に落ちる快感は健在。大森望さんが、「シャマランは、新本格だ」って言ってた(ミステリの“本格”と“新本格”がどう違うのか知らんけど)。もういっぺん観たくなるかって言われると、「う〜ん」だけど。でも、少なくとも観てる間は楽しめる。ただし、過剰な期待は禁物。
一発ネタで勝負できるのは、映像・演出がしっかりしてるんで間が持つし、謎を引っ張る緊張感が保てるからだよね。口で説明したりするとすぐ終わっちゃう話なんだけどさ。
んで、この『ヴィレッジ』なんだけど、某有名作家の短編に激似らしいんだよね。ぼくは、ぼんくらなんで読んでなかったんだけど、萩尾望都さんのマンガ版は読んだことあった(今回、本棚の奥から引っ張り出してきた)。どっかで聞いた話だとは思ってたんだけど、言われるまですっかり忘れてた。
あと、今回良かったのが、盲目アイヴィー役のブライス・ダラス・ハワードが意外と萌えた。決して美人タイプじゃないし、カッコイイてんでもないんだけど、なんかイイ。地味なところが、思わず「ああ、ガンバレ!」ってなるのかな? そばかすがまたイイ。
ホアキンくんは、途中からずっと寝てるだけでした。アタマにアルミホイルでも巻いてろ!
いつもちょい役で自分の映画に出るシャマラン、今回もちゃっかり出てます。
◆ 2004年9月26日
ぼちぼち最終回を迎える作品も増えてきて、秋の番組改編期到来って感じ。
相変わらずやってくれるアニメ番組数の少ない地方都市だけど、そこそこ期待してるのもいくつか。『SEED DESTINY』もちゃんと観ますよ。実は、まだどの作品を放送してくれるのか、完全には把握してない。TVガイド買うか。
ずっと改装中だった県立図書館が土曜にオープン。スゴイ人だった。試しに検索してみたら、蔵書もそこそこちゃんと揃ってる。インターネットコーナーもあるし、閲覧机には電源とLANポートがついてて、ノートブックを持ち込めるようになってる。商店街も近いし、何かと便利そう。
第13話(最終回)「パラソルをさして」
脚本:吉田玲子 絵コンテ・演出:ユキヒロマツシタ 作画監督:松島晃
ウジウジすることをやめた祐巳は、薔薇の館に戻る。祥子さまは学校をずっと休んでいるらしい。瞳子とも和解(?)成立。でも、瞳子は肝心なことは教えてくれない。
祐巳ちゃん、いつの間にそんなに上手く立ち回れるようになったんだ? 主人公のくせに、まったくのドジッ子じゃないところが小憎たらしい。キー!
加東さんの大家さんこと弓子さん(高島雅羅)の話、前回観たあと展開がバババっと読めちゃったんだけど、まったくその通りの展開だった。祥子お姉様が辛い目に遭ってるのに、「ヒントですわ」とか言ってる瞳子ちゃんの方がよっぽど不謹慎じゃねーのか?(前回、祐巳を怒ったくせに) この辺のキャラの言動に一貫性がないのが、いかにも『マリみて』らしい。
まあ、ラストは当然まーるく収まるんだけどね。祐巳と祥子さまが、BG全面透過光のなかクルクル回りながら抱き合ってる! 見つめ合うふたりのバックに紅薔薇が咲いてる! 不謹慎ながら、ちょっと笑っちゃった(笑)。
弓子さんの話といい、祥子さまと祐巳とのやり取りといい、あざといあざとい。さすがにいい年なんで、コレで感動したりは出来ないなぁ。でも、ちゃんとハッピーエンドだし、『マリみて』らしい綺麗なラストだったんじゃないかな? 元ロサ・キネンシスこと蓉子さま(篠原恵美)が格好良かったのもナイス。
こんな私をみんな心配してくれて、祥子さまは私の前だけでは涙を見せて泣いてくれる。こういう、女の子的な願望をキッチリ押さえてくれるあたりはさすが。
・総評
一番最初は、薔薇、生徒会、名門学園と、大好きな『少女革命ウテナ』を連想させるキーワードにピピッと来たんだけど、どう考えても『ウテナ』になるはずもなく…(それは最初から承知)。でも、『おにいさまへ…』みたいなのをちょこっとだけ期待してたんで(こっちは半分本気)、最初は甘ったるすぎてムズムズしてたんだよね。
しかも、全体的に保守的なブルジョア階級志向な匂いが鼻について、ムカつくこともときどきあったり。誰もスール制度に疑問持たないのがイヤでさぁ。
でも、なんだかんだ言って、ツッコミながら楽しく見てたのも事実。結構好きです。さすがにいい年なんで本気で感動したり泣いたりはしないけど、回によっては「あ、ちょっとエエかも」とか思ったり(笑)。
キャラデザインは、どっちかってーと好きな方なんだけど、目の大きいデザインは振り向きとか、うつむいた時とか、作画の良し悪しがモロに出ちゃうところが面白くもありじれったくもあり。作画ファン的には、その辺の差が楽しいけどね。
あと、薔薇の花がヘンだったり、祥子さまの着物の着方が(年齢のわりに)あざとかったり、剣道の乱取りで小手つけてなかったりと、適度に穴があったのも微笑ましくて良かった。
第33話「Vゲット! 心でつなげ光のパスライン!!」
脚本:川崎良 絵コンテ・演出:岩井隆央 作画監督:飯島秀一
ラクロス部の志穂(仙台エリ)、前の試合でミスったことを気にして得意のパスが上手く出せない。親友の莉奈(徳光由禾)と、ちょっとしたことから口論になる。「(部なんて)辞めちゃえばいいのよ!」(by莉奈)。
脇キャラのふたりのケンカ話。なぎさとほのかが、前にケンカした話が生かされてて良かったな。「光の道が見えるポポ」(byポルン)。次の試合は絶対負けられない宿敵、御高倶(おたかく)女子中(笑)。
そうそう、こういうのでいいんだよ。ベタなんだけど、東映少女アニメらしい友情話。友情を信じて試合でも自信を取り戻していくっていう、アレね。戦いはワンパターンになりがちなんだから、こういう日常シーンを丁寧にやった方が効果的。プリキュアホワイトの登場のタイミングもバッチリ。
戦いのシーンの作画、キャラは崩れまくってたけど、やたら熱い作画だったな。こぢんまりまとまった作画よりは好印象。
第25話「ズッコケ未来報告」
脚本:西園悟 絵コンテ・演出:鈴木卓夫 作画監督:武内啓
クラスで、20年後に開けるタイムカプセルに入れる作文を書くことに。長嶋(浪川大輔)は、「自分は歌手になるんだ」と。時は流れて、20年後。ハチベエたちは、長嶋がアメリカで事故死したことを知る。
事故死した長嶋の作文がカプセルから消え、町には謎に包まれた覆面の大人気歌手、ジョン・スパイダーが来日公演に来る。
まさか、長嶋はレコードプレス機で顔と声を潰され、曲を盗んだ名プロデューサー、スワンに復讐を…(笑)。手にトイレのスッポン持って、人工声帯の声で「二度とオレの曲を歌うんじゃない! 歌ったら殺す!」。
そんな『ファン・パラ』な展開にはならなかったけど、なかなか泣ける話だった。ハチベエの未来の嫁さんは、圭子(横山智佐)だったんだな(『サザエさん』でいえば花沢さん)。
細かいところはメチャクチャなんだけど、昔の子供ものらしい大らかさ。ラストも夢オチ+ズッコケ。定番定番。
◆ 2004年9月25日
プロ野球のストが回避されてほっとしました。ありがとうのび太! もとい古田! インタビューの時の顔は少し青ざめてたけど、やっぱり体しんどいんだろうなあ。あれで39歳、いや大したもんです。
それはともかく、今回は藤子アニメ『パーマン』です。ここでは、なぜか取り上げることが少ない藤子作品ですが別に嫌いな訳ではなく、ただあんまり見ていないだけなんです。
監督・脚本:渡辺歩 演出:善聡一郎 作画監督:富永貞義 音楽:若草恵
ハワイを思わせるような南の島、オオダコ島。星野スミレ(増山江威子)は休暇を楽しみに来ていたが、うるさいファンから逃れるためパーマンになって近くの無人島へ行く。そこの海岸で見つけたのが頭にアンテナをつけた作り物のタコ。「何かしら、これ?」。
実はそこで全悪連のドン石川(内海賢二)が秘密のタコのテストをしていたのだ。見られたと思ったドン石川は慌てて全てのタコを回収するが、大量のタコをくっつけるスクリーンにスミレも巻き込まれ(マスクは脱いでいた)そのまま誘拐されてしまう。間一髪コピーロボットのボタンを押してそのまま気絶。連絡を受けたパーマン1号(三輪勝恵)2号(大竹宏)4号パーやん(肝付兼太)はオオダコ島へと向かうが、そこに待っていたのは、すべての人間の頭にメカのタコを付け操ろうとする悪党ドクトル・オクト(広川太一郎)だった。
いやあ、甥っ子達と一緒に久しぶりにパーマンの映画を見たらけっこう出来が良かったので驚きました。'80年代にやってた『パーマン』をほとんど見ていなかったので知りませんでしたが、パー子をやってたの増山江威子だったんですねえ。まさかまだ美少女役をやっていたとは…(峰不二子は美“少女”じゃないしねえ)。まあ、そんなこと言ったら1号の三輪さんや2号の大竹さんなんか白黒パーマンの頃からやってるわけで。いや、ベテランの声優さんは凄いです、ホント。
空を飛ぶスピードも、今は時速119キロになってるんですねえ。力は6600倍のままですか。昔は「時速は91キロだい!」でしたが、何でまた91キロなんて半端な数字なのか昔から謎でした(今もです)。一説によると、目の前にあった電話機に書いてあった番号91-6600を、そのまま使ったとも言われていますが真相は解りません。へええ、マスクを被る時は「パーチャク!」って言うんですか。
ほっかむりしたドン石川と子分二人は、昔は全ギャド連(全日本ギャング泥棒連盟)って言ってたな。バードマンは昔はスーパーマンって言ってたし、最初は正体がばれたら精神破壊銃でパーにするって言ってたな(けっこう危険な宇宙人かも?)。初めて原作を読んでから30年以上たつがいまだに、このヒト何考えてんのかよく解らないんだよなあ。あの円盤も意味不明なデザインだし。
今回の劇場版は、スミレちゃんを助けに行ったミツ夫がうっかり敵に捕らえられ、スミレちゃんの前でマスクまで取られてしまい「もうおしまいだ!バードマンは怖いんだ。」と言ってガックリ。でも、スミレちゃんの言葉を聞いて徐々に立ち直り、しまいには丸腰で敵のタコメカに立ち向かって「マスクとマントが無くてもぼくはパーマンなんだ!」と言い放つという、なかなか正統派ヒーローとしての活躍を見せてくれました。スミレちゃんの水着姿もあったりで、35分の作品としてはサービス満点よく出来てました。広川太一郎のドクトル・オクトも良かったよ〜のトレビア〜ン!
ここからは、定点観測編です。
第20話「魔法少女隊」
脚本:小原信治 絵コンテ・演出・作画監督:青木康彦
無事魔女界に帰った3人。シーラは、グランドマスターにことの次第を報告するため、お目通りを願う。「話さねばならないときが来たようですね、あなた(アテリア)にも」(byグランドマスター)。
裏も表も知っちゃったシーラちゃん。前みたいにアテリア様に素直になれないところなんかいいね。グランドマスターに「アルスとエバを人間界に送ってやってください」と頼むシーラちゃん。
おお、人間界編あるのか? エバちゃんにも成長して欲しいもんね。魔法少女はみんな人間界で修行するもんですよ(笑)。なんなら、カワイイ妖精を一匹お供として…。とはいえ、魔法界はやっぱり古い格式伝統にがんじがらめにされてる。シーラちゃんは、身をもってそれを思い知るわけだ。
さてさて、老い先短いグランドマスター、シーラに特命を与えるんだけど、「魔族と通じている裏切り者を捜すのです!」。キターー!! ますます、面白くなりそう。
今回、青木康浩回で、これまたヘンなレイアウトが多かった。意外と奥行きはないんだよね。
ところで、前から思ってたんだけど、グランドマスターって魔女だから当然女だよね。だったら、グランド“ミストレス”なんじゃないの?
第49話「扉の向こうへ」
脚本:會川昇 絵コンテ・演出:中津環 作画監督:斉藤英子・矢崎優子
トリンガム兄弟の持っていた日記から研究所の場所を突き止めたエド。その地下にあったのは、廃墟となった都市だった。
オープニングのどんよりした街は、この地下の都市だったのか。ダンテと対峙して、ホムンクルスを使ったもくろみのすべてを喝破するエド。「等価交換とは、弱者が自分を慰めるための言い訳なのよ」(byダンテ)。ダンテさん、良いキャラだなぁ。かかずゆみの声もいいし。今回は、主にセリフで魅せる回。
“扉の向こう”って、こういうことなのか!? ひえ〜。土壇場に来て、こんなどえらい設定持ち出すなんて! この話、ちゃんと終わるんだろうな?
「奴らが来る、ツェッペリンだ!」(byエド父)。
◆ 2004年9月23日
『戦闘妖精雪風』のスピンアウト(?)で「戦闘妖精少女 たすけて! メイヴちゃん」ってのが出るらしい(笑)。フォス大尉にカウンセリングしてもらった方がいいんじゃない?
つーか、『雪風』本編の5巻まだ? っていうより、あと一話でホントにちゃんと終わるのか?
第24話「生きていた敷島」
脚本:今川泰宏 絵コンテ:古川順康 演出:小林孝嗣・春霧勝己 作画監督:片山貴仁
暗躍するPX団。追われていた男を助けた正太郎、助けた男はなんとニコポンスキー。しかも、「ありがとう正太郎くん」と覆面を取ると…。
ニコポンスキーの正体は敷島博士だった! って、最初から声でわかってたけどね。古傷から本物だと認める大塚。「ぼくも泊まっていいですか。鉄雄くんはぼくが」(by正太郎くん)、「手前ェもアタマ割られてーのか、山形みたいによォ!!」(by鉄雄)。
敷島博士の説明にケチをつける村雨。高見沢さんも違和感を感じる。敷島とクロロホルムは、ビッグファイアの指揮下に入っている敷島重工に強制捜査に入る。村雨はもうお高ちゃんにメロメロ状態だね。
謎が解けたと思ったらまたまたどんでん返し。前回、正太郎くんが鉄人を道具でも兵器でもなく“家族”として承認したんだけど、早速試練が訪れた形。しかし、オックス量産といい、今回のプロト鉄人たちといい、敷島重工はびっくり箱かっつーの。
戦いを拒む正太郎くん。果たして本当の味方は誰だ!?
第26話(最終回)「火星の夜明け! マーズ・デイブレイク」
脚本:浅川美也 絵コンテ:森邦宏・村木靖 演出:森邦宏 作画監督:小平佳幸
夜明けの船は爆破され、船長以下乗組員も処刑されるのを待っていた。そしていよいよというとき、海の中から沈んだはずの夜明けの船が…!
「グラム、どこどこ?」(byシエ@鉄砲塚葉子)、「どこで何やってンだか、あのベンベラボー!」(byボン@愛河里花子)。
はい、というわけで最終回。なんだかよく判らないけど、夜明けの船が無事でみんなもグラムに助けられてバンザーイ。
ナイアルポーとローレンにもキッチリ仕返し。火星の宝こと神の石の正体も。グラムとベスも元ざやでハッピッピー。
え、やる気のない感想? まあ正直、この辺の話はどっちでもいいんで(笑)。アクション作画は、やたら1コマ2コマ作画を多用してて気合い十分。なんか、キャラ作画も話も、やたら爽やかな印象のラストだったよ。
・総評
最初始まった印象はあんまり良くなかったんだけど、本筋以外のどうでもいい話のときのバカっぷりが楽しい作品だった。6話の革命話とか、9話の大銭湯とか。大筋のストーリーで面白いってより、スポットで面白い。
逢坂さんもインタビューで言ってたけど、面白アニメだったんだなぁ。
ロボットとか話自体の目新しさとか、そういうのはなかったけど、週一でお気楽に見るには悪くなかったかな。
◆ 2004年9月22日
田中啓文『蹴りたい田中』読了。
「いや〜、バカだね〜」としか言えない内容なんだけど、そう言ってる口元はほころんで仕方がないっていう、そういう作品。基本的には、駄洒落に始まり駄洒落に終わる。「駄洒落を取ったら何も残らない」って言われてるけど、ホントに何も残らないところがスゴイ。
元ネタも名作SFから特撮怪獣ものまで幅広いような広くないような(笑)。米朝師匠の十八番「地獄八景亡者戯」(じごくばっけいもうじゃのたわむれ)が出てきたのはビックリ。しかも、あんまり元ネタと関係ない。
各短編に大物ゲストが推薦文(?)を寄せてるのもナイス。
第11話「かくも長き滞在」
脚本:水上清資 絵コンテ:葛谷直行 演出:うえだしげる 作画監督:岩崎光洋
自分が記憶喪失であるとレナたちに告白したマイア。「話してご覧なさい、マイア」(byレナさん)。
マイアと、セリフにしか出なかったお爺ちゃん(麦人)の話。「水のほとりに植えられた木の…」っていうおまじないの由来も(意外と普通だった)。マイアが海洋庁に入りたかったのも、記憶を取り戻すのに尽力してくれたスタッフへの恩返しだったのね。
ちびマイアがカワイくて良かった。話自体は、なんてことないよくある感動話なんだけど、いつもがスチャラカなんでちょっと新鮮だった。マイアがますますけなげに見えてくるよ。胸の大きさが、今とさほど違わないのがまた泣ける(笑)。
マイアが海洋庁に入りたいって言ったときのお爺ちゃんの微妙な反応は? まだ隠された何かがありそうな予感。「何か話してくれなかったことがあるの、お爺ちゃん?」(byマイア)。
今日のゲロ吐きさん:該当者ナシ
第12話「世界が浮上した日」
脚本:山田靖智 絵コンテ:しまづ聡行 演出:清水一伸 作画監督:アベエミコ・岡野幸男
今日は、八都市連合の建国100周年記念。ネレイスは、記念式典の警備の仕事を請け負う。
最初部屋で着替えしながら電話してるマイア見て、起き抜けの下着姿なんだと思ってたら、ミッション用のコスチュームだった(笑)。忘れてた。
今の八都市連合は、海底深くに避難していた海底都市が浮上してきたものだったらしい。それまで人々は本物の太陽を知らずに過ごしていたのだという。なるほど、じゃあ、他にはもう陸地はまったく残ってないのか? それとも海洋庁は何かを隠してるとか。この辺も一応注目。
んで、またまたマイア、つかさ(野川さくら)、ミリィさん(野田順子)とレース。
特にまとまりのある話じゃなかったんだけど、マイアが将来をどう生きるのかってことを考えさせられるってのがラスト。最終コーナーでふくらんでふたりに追い抜かれたマイアのマシンが、そのまま、それぞれの夢に向かって着実に進むふたりに取り残されたマイアの立場になってる。
今日のゲロ吐きさん:花岡支店長…コメント「一家の大黒柱が酒飲んで何が悪い!」
『ダフネ』はやっぱ、ゲロ吐きがなきゃね!
◆ 2004年9月21日
新聞記事によると小学生の約4割が「太陽が地球の周りを回っていると思っている」とか。月の満ち欠けと月食の区別もついていないみたい。とても21世紀の小学校の話とは思えません。最近は理科が軽く扱われてるんやなあ。
いや、子供のことばかりは言えません! 最近の大人だって月や星に関しては小学生と同レベルの人が多いです。たとえば星や飛行機が夕方や夜に、どんな風に見えるのか知らないため、それらの物をつい「UFOだ!」と思っちゃうケースって案外多いんじゃないかなあ? これじゃトンデモ本が売れるのも無理ないのかもしれません。
第2話「長い放課後のはじまり」
脚本:榎戸洋司 絵コンテ:錦織博 演出:高田耕一 作画監督:佐野英敏・小澤郁・中矢雅樹・高石カズミ・和田崇
流浪のメロスの戦士“黒船”との戦いで疲労したモンスター・ホル(森久保祥太郎)は栄養を補給するため、次の食料をボッカのガールフレンド、エル(中原麻衣)に決定する。父親の市長は、なんとか娘を逃がそうとするが…。一方、ツナギじいさん(松岡文雄)はボッカにアイバーマシンを残して姿を消した。再び謎の少女、小夜子(浅野真澄)と合流したボッカは、エルを救うため体育館でホルに戦いを挑む。
いよいよ本格的に主人公が旅立つ話で、面白く見れました。メロスの戦士にしか見えない幻の少女。その名は“忘却の旋律”。ツナギじいさんの残した「お前もあれが見えたのなら彼女が本当にいる所を探せ」という言葉の意味は?
あのイヤ〜なボッカの担任(二又一成)がイイ味出してましたなあ。「技能なんか役にたたんのだ。大事なのはココロだ、精神だァ!」って、戦前の教師かよアンタ! その上あの牛バスに跳ねられても生きてるなんて…。
「来い! ぼくのエランヴィタール!」という台詞を聞いて、スーパージェッターの「流星号応答せよ! よーし来たな!」を思い出してしまったよ。ところでアイバーマシンって馬みたいなデザインだから“愛馬”…、だから“アイバーマシン”なのかな? メロスの戦士って全部で何人いるんだろう? ホルが閉じ込められていた「迷宮」って何なんだ?
謎は深まるばかりでございます。
◆ 2004年9月20日
『季刊エス』に、中澤一登さんの『サムライチャンプルー』の原画が掲載されてた。カッコイイなぁ。立ち読みだったんで、細かいところは読んでないけど。
監督:アレックス・プロヤス 原作:アイザック・アシモフ 原案:ジェフ・ヴィンター
2035年、シカゴ。ロボットが工場から家庭まで普及した世界。USロボティクス社で、ロボット三原則を生み出したロボット工学の権威、ラニング博士(ジェームズ・クロムウェル)が、吹き抜けのロビーに飛び降り、自殺する。博士の個人的な知り合いで、ロボット嫌いのスプーナー刑事(ウィル・スミス)が捜査に当たる。捜査に協力するのは、ロボ心理学者のカルヴィン博士(ブリジット・モイナハン)。スプーナーは、ロボット犯行説を唱えるが、カルヴィン博士はロボットを養護する。「ロボット三原則は完璧です」。
ご存じ、偉大なるアシモフ先生の『われはロボット』の“ロボット三原則”をモチーフにした映画、だったハズなんだけどなぁ…。
『われはロボット』が映画化って聞いたとき、一番に思ったのが、「ウィル・スミス〜?」だったんだよ。どう考えても、この小説とウィル・スミスとが結びつくとは思えなかったんだよね。でもまあ、ちゃんとカルヴィン博士も出るって話だし…。
観てみて、やっぱり「こんなの『われはロボット』じゃねぇ!!」だった。中途半端に『ブレードランナー』だし。普通のアクションものとしても、ちょっと。冒頭にちゃんと例のロボット三原則が引用されて、セリフでもちゃんと説明されてるのに、ストーリーの根幹部分がこのロボット三原則を生かしてないんだよ。っていうか、ダメにしてる、っていうか、わかんねーよ! 小ネタで「迷子のロボット」ネタがちょっと出てきたのがちょっとウレシイくらいかな?
アシモフ先生の『われは〜』の面白いところは、「ロボット三原則に反して壊れてるようにしか見えないロボットの行動が、実は三原則を忠実に守っている結果だった」というミステリ的な謎解き部分にあるのね。それを解きほぐしていくのが、ロボ心理学者の“おばあさん”、スーザン・カルヴィン博士なのね。でも、この映画では、原作のそういうミステリ的面白さを完全にスポイルしちゃってる。ウィル・スミスだからとか、カルヴィン博士が若くて美人とか、ロボットのデザインがとか、それ以前の問題。
アクションも、ぼくが嫌いな、決めのカットでスローになるタイプのアクションだった。ウィル・スミスも鬱陶しいし、カルヴィン博士もあんまり推理しないし。
アシモフの原作読んでる人は噴飯モノ、原作読んでない人もロボット三原則そのものが持つのシンプルな面白さを知らないままになっちゃう。んで、アクション映画としても、そこそこの出来。
◆ 2004年9月19日
『BSアニメ夜話』、早速第2弾のラインナップが決まったらしい。『ナディア』『ガンダム』『パトレイバー』『ハイジ』とのこと(裏モノ日記9/14日)。
NHKでやったのを一本入れなきゃダメとか、そういう決まりは無いよね? ちゃんと『ガンダム』やってくれるんだ。そういや、昨日の『ケロロ』に西澤さんのお父さん役で、池田秀一さんが出てたね。笑った。
『パトレイバー』は、最初のOVAか、劇場か?
第12話「青い傘」
脚本:吉田玲子 絵コンテ:斉藤哲人 演出:筑紫大介 作画監督:辻美也子
雨に濡れる祐巳。とりあえず、聖さまのお友達の下宿に立ち寄り、冷えた体を温める。落ち着いた祐巳は、周りが見えなくなってみんなに迷惑をかけていたことを後悔する。「みんなに心配かけないようにしないと」(by祐巳ちゃん)。
なんだなんだ、もっと祥子さまもしくは瞳子ちゃんとのバトル(「お姉様を殺して私も死にます!」「お刺しなさい、祐巳! 私の心臓はここです」とか(笑))が繰り広げられると思いきや、エラくマターリとした展開。
聖さまのお友達、加東さん(斎賀みつき)が無言で世話を焼いてくれるのは、なんか良いな。祐巳はなんでそこまで祥子さまにぞっこんなんだろうか? 普通にクラスメイトと仲良くしてる方がよっぽど健康的だと思うんだけど。この辺、よく判らん。つーか納得出来ん。
加東さんの大家さん(高島雅羅)、唐突に出てきた感があるけど、あんまり必然がないような。来週に繋がってるのかな? 加東さんの昔話とか、ちょっと詰め込みすぎ。かえって散漫な印象。
傘を祐巳に渡してくれた中等部の青田先生(松岡文雄)には笑わせてもらった。「この傘は君の知らないところで、旅してきたのかも知れないね」。ナメとんのかッ!?
この回のテーマ:世界は祥子さまのみで回ってるのではない
やっぱり次回予告が一番(←失言!)楽しい。
第23話「ポルンを励ませ! とっておきのカーニバル」
脚本:羽原大介 絵コンテ・演出:川田武範 作画監督:高橋任治
光の園に帰りたいポルンは、ますますわがままに。お祭りに行きたいというポルンを、遊園地に連れて行く。「でもこの遊園地って…、まさか今日も」。
というわけで、子供たちに大人気の『プリキュア』(笑)。なぎさとほのか、ポルンをお友達認定。う〜ん、やっぱり代わり映えしないな〜。もっとシチュエーションとか、敵の作戦とかいろいろ工夫して欲しいな。
作画が楽しみな人がローテーションに入ってないのも辛い(馬越さんとか)。
第24話「シナモンは魔女!?」
JAPANESE STAFF
脚本:中瀬理香 絵コンテ・演出:松浦錠平 作画監督:大宅幸男
KOREAN STAFF
絵コンテ:Kang Yong Lee 演出:Woo Yong Jung 作画監督:Hye Jin Guon
シナモンが調合した“なんでも願いが叶う魔法の薬”。その薬の効果は、一目惚れだった!?
Aパートラスト、「スペースウイルス退散」と踊るチョコの胸の「C」のロゴに色パカ発見。言いたかったのコレだけ、以上! とは行かないので、もうちょっと。
クローブがライムに、ライムがバジルに、バジルがジャスミンに、ジャスミンがサンディに。わっはっは。
あ〜、夜中に観てたらドーナッツ食いたくなってきた。
◆ 2004年9月18日
前も同じこと書いたんだけど、またもや小さい女の子が「ミップルメップルが…」「プリキュアカードが…」って言ってるのを別々のところで聞いた。いちいちそんな単語に敏感に反応しちゃう時点でダメダメなんだけどさ(笑)。
『プリキュア』って、子供たちに意外と人気あるんだろうか? ああいう単純な繰り返しが子供には合うのかな。ぼく個人は、あんまり乗り切れないんで意外。
・『舞姫 テレプシコーラ』6巻
山岸凉子先生のバレエマンガ。最近の作品は、ますます真っ白になっちゃって、さすがにパワー落ちたかなって感じだったんだけど、非マンガ雑誌『ダ・ヴィンチ』でマイペースをつかんだのか、結構いい感じ。
ストーリーでグイグイってより、理屈で面白いって感じ。バレエの関節の使い方とか筋肉の話とか、理屈が良いんだよね。話は、やたらと伏線張りすぎな感もあるけど、一つ一つのエピソードはちゃんと面白い。材料をとりあえず全部載っけて、その中でのびそうなエピソードを選んでのばしていくって方法取ってるのかな?
最初の方出てきた、ワガノワメソッドを完璧にマスターしてる、バレエ超絶上手いブサイクな子はいったいどこ行ったんだ?
第19話「絶体絶明」
脚本:小原信治 絵コンテ:吉田徹 演出:芦野芳晴 作画監督:田村晃
世界を救うには、黒魔法を使うしかない。シグマちんはシーラにそう告げ、シーラを操る魔法(?)をかける。一方、ひとりで敵中に飛び込んだアルスは絶体絶命のところを、ウィル爺さんに助けられる。
魔族たちは、ホーキの替わりに絨毯で飛ぶのな。好物はハンバーグかな?(笑) 魔女界でタブーになってる黒魔法。人間界との通路も存在した。だんんだんとカードがそろってきた感じ。シーラちゃんも、魔法とはまったく違った科学の力を知り、限界も知った。そして、同時に魔法界の伝統の奥に隠された秘密の一端も知らされる。こういう価値観の転倒ってのはいいね。シーラちゃんは、ジュブナイルものらしくちゃんと成長してるね。エバちゃんは?
ウィル爺さんが最後に言った言葉、「魔法の力を絶やすな! 闇の力を打ち砕くことの出来る“光の魔法”を!」。アルスちゃんの、「夢を叶える魔法」「争いの道具じゃない魔法」っていう理想主義が世界を救う鍵なのか? “光の魔法”ってなんだ? “幻の大技”みたいなモンかな?
第48話「さようなら」
脚本:會川昇 絵コンテ:安田賢司 演出:橋本昌和 作画監督:関口可奈味
スロウスを倒したエドはイズミとともに、連れ去られたアルを追ってセントラルへ。一方、北方では、マスタングたちの遠征部隊がセントラルに対して反旗を翻す。
ニセ・エルリック兄弟再登場! って、こいつらの回、録画忘れかなんかで観てないんだよね(笑)。だから特に感慨な〜し。変装してセントラルに潜入するマスタング&ホークアイの夫婦漫才コンビ。リザさん、なんで眼鏡じゃないんだ!
イズミ師匠がカッコイイ、「お前たちは行け!」。メカ・アーチャー、カッコイイよ、わっはっは! オートメイル以上のサイボーグ技術がこの世界にあったんだ。
錬金術(=科学技術)の力を手にしたことの代償は決して安くなかったってのを、登場人物に語らせる。「死んだ母さんを生き返らせたい!」「失われた体を取り戻したい」っていう、素朴な願望からはるばる来たな〜って感じるね。一年やった積み重ねが心地いい。『某SEED』とは大違い。
今回のサブタイ、「さようなら」なんてついてるから最終回かと思ったら、後3回あるのね。きちんと終わってね。
◆ 2004年9月17日
久しぶりに古い作品を見たくなり、レンタル店で『どろろ』「ばんもんの巻」と初代『ガンダム』の1巻を借りて見ました。
『ガンダム』は、やっぱり面白いなあ。アムロの親父さんのテム・レイって大尉だったのか…。ミノフスキー粒子の説明が全然ないので1話だけ見ると、なんでザクが簡単にサイド7に接近することが出来たのか解らないねえ。シャアの「私もよくよく運のない男だ」というセリフも、どういう意味なのか、ちょっと考えたっけ。
凄かったのが『どろろ』で、音楽といい演出といい全編に漂う重苦しい雰囲気は、とても子供向けのアニメとは思えません。農民への差別、武士階級へのあざけり、戦さの悲劇など当時の虫プロのスタッフ達の熱気が伝わってくるようですが、それゆえに「見ているのは子供だ」という当たり前のことを、つい忘れてしまったのかもしれません。差別用語も、なぜかそのまま収録されていました。やっぱ不自然にカットしたりする方が余計気になっちゃうよなあ。セリフを消すなんてことは撤廃すべきですよホント。
‘77年 132分 『犬神家の一族』に続く角川映画第2弾 公開時コピー:「母さん、僕のあの帽子、どうしたでしょうね…」
監督:佐藤純彌 脚本:松山善三 製作:角川春樹
東京のロイヤルホテルのエレベーターで、黒人青年ジョニー・ヘイワード(ジョー山中)が刺殺された。彼が最後に残した言葉「ストウハ」の意味は? なぜ西条八十の詩集を持っていたのか? ファッションデザイナー八杉恭子(岡田茉莉子)との関係は? そして、事件を追う棟末刑事(松田優作)の胸によみがえる暗い過去の記憶…。
今や名画座となった倉敷東映で、『人間の証明』をやっていたので見てきました。学生の頃に見た映画をどの程度覚えているものか試してみたのですが、いやこれが全然ダメ、ほとんど忘れてました(笑)。松田優作が刑事で出演している事はぼんやり覚えていたのですが、相棒がハナ肇だったとか、三船敏郎や鶴田浩二が出てる事など、まったく記憶にありませんでした。どこ見てたんだ16歳のオレ!?
おお、懐かしの角川映画のオープニング! 地球をバックにアニメで火の鳥が飛んでくるやつだ。これ見たの何年ぶりだ? あっ、フロントマネージャーで森村誠一が出てる! 角川春樹は復員兵の役だ。深作欣二は警部補だ。西川峰子にシェリー、鈴木ヒロミツに竹下景子は懐かしいなあ。それにしても松田優作はほんとカッコええのう。猟犬の様に犯人を追い詰めていく刑事の役は似合いすぎ! ひとりだけ違うオーラが出てるみたいだよ。
角川映画をあらためて見てみると、良くも悪くも豪華で強引だったんだなあ、と思いました。昔はこの作品、けっこう感動したんですが、今見てみるとけっこう演出の荒さが目についちゃいました。八杉恭子のドラ息子(岩城滉一)が車で女をはねるシーンで、その直後現場に行った浮気相手の夏八木勲が、土砂降りの雨の夜だったにもかかわらず女の時計をすぐ見つけちゃうとか、その息子を追ってニューヨークへ行った棟末刑事が初めてアメリカに行ったくせに、やけに慣れてる感じでサッサッと動き回るとか、ラストで表彰式の席上で八杉恭子が犯行を自供するシーンでも、会場の人たちにはちんぷんかんぷんな内情を告白しているのに、なぜか満場大拍手になったりとか、その後、車で信州まで逃げたあげく自殺するとか…。あ〜〜、やっぱり気になる〜。なんでこれで感動したんだ、16歳のオレ?
「人は昔に見た映画をどこまで覚えていられるか?」。若い映画ファンは40代になったら、ぜひお試しあれ!
さあ今度は「野性の証明」見に行こうっと!
◆ 2004年9月16日
レッシグ教授の新刊、『FREE CULTURE いかに巨大メディアが法をつかって創造性や文化をコントロールするか』読了。
前著の『CODE』『コモンズ』と同じく、行き過ぎた著作権保護は文化の創造性を潰すって話。インターネット以前は、技術的な限界や物理的な限界から事実上の自由を確保されていた領域に、テクノロジーが入ってきて完全にコントロールされるようになってきた。昔は、本は何度読んでも友達に貸してもよかったけど、電子ブックになると読む回数やコピー、貸与が著作権保持者によって完全なコントロールが実現されるようになる。昔は、家の中のプライバシーはおおむね確保されてたけど、ネットではやろうと思えば低コストで完全にその人の履歴をたどれることが出来る。
世のだいたいの意見が、「違法コピーがはびこるのはけしからんからもっと規制しろ!」か、「規制は自由の侵害だから、んなもんは取っ払え!」の両極端。んで、企業も政府も今は規制の方に突き進んでる。レッシグは、著作権そのものが敵なんじゃないと。完全なコントロールにしないちょうど良いバランスに保つために、“著作権の適用範囲を”規制しましょうと。著作権、知的財産権の行使が、既得権を守るために新たな創造性を潰すための道具に成り下がってしまうのを防ぎましょうと、こういってるわけ。
今回は、前の二冊をなぞりながら、より具体例に則して「著作権を強化しすぎると、実際にどういう弊害が起こりうるのか?」「んじゃ、自由(フリー)な文化を守るには実際にどうすりゃいいのか?」ってところに力点を置いて書かれてる。ラストの方は、レッシグが民主主義の正義、法の正義を信じる信念がかいま見えてグッと来るよ。
もちろん、アメリカの本だからそのまま日本じゃ当てはまらないところもあるんだけど、日本も“コンテンツ産業の保護育成”とかいいながらあっさり著作権保持期限を延長しちゃった。日本版コモンズともいえる、コミケなんかの同人誌活動も、事実上著作権のお目こぼしなんだし、いつ規制の対象になるかも知れない。
昔は自由だったはずの文化の領域(自由な文化=コモンズ)をもう一度取り戻そう! っていう、ある意味理想主義っぽい主張なんだけどね。でも、ほっといたら著作権の適用範囲は広がって、利用者にとって規制だらけの世界が来るのは目に見えてる(Winny事件、輸入CD問題とか、iTunesの日本版留保とか)。最近は、図書館まで本売り上げ減少の悪者にされる始末。「放っといてくれ」や「著作権なんてぶっつぶせ!」じゃダメってコト。「最近の著作権強化って、どっかヘンだよな」と思ってる人は一読の価値あり。内容も文章も、平易で判りやすいです。
こうやってネットに本の紹介を書くのだって“自由(フリー)な文化”にちょっとは貢献してる、と信じて。
参照:レッシグ・ブログ
第23話「裁かれる鉄人」
脚本・絵コンテ:今川泰宏 演出:小林孝嗣・春霧勝己 作画監督:横山彰利
太陽爆弾の起爆装置は、鉄人の体内に隠されていた! あまりのショックで失語症になってしまう正太郎くん。鉄人は害なす兵器か、有用な道具か? 鉄人は公の場で査問会にかけられることに。
今回は、法廷もの。破壊兵器の起爆装置が見つかってしまったんで、一応手続を踏んで闇に葬ってしまおうと。韓国の核開発疑惑みたいなものかな?
ビッグファイア博士が登場してからの盛り上がりはさすが。セリフが、なぜか講談調。中村正さんの芝居が濃い濃い(笑)。法廷もいつの間にか、ビッグファイア博士の回想シーンと融合。舞台的な演出(?)。こういう大芝居的なハッタリが今川さんらしい。面白い。「そのような非人道的な兵器を造り上げて良いものか? 否! 断じて否であ〜る!!」。
大塚(元)署長は、なんとか有利な情報を得るため南方へ。そこで現地人から衝撃の事実を告げられる。「そう、この先生ダよ〜」。
ラストの正太郎くんの叫びはグッと来たね。「鉄人は兵器です!」、「兵器でも道具でも、ぼくにとっては唯一の家族なんです、鉄人を壊さないで〜」。
次回、ついにニコポンスキーの正体が…?
第47話「始めるぞ!」
脚本:福島幸典 絵コンテ:飯島正勝 演出:小山田桂子・李學彬 作画監督:滝口禎一・金成莞
メインコンピュータ“サヴァイヴ”にアクセスするにはメインルームに行くしかない。そこで、ルナたちは監視システムをハックしながら進むことに。
「サヴァイヴをシャットダウンすることはないわ。話し合えば判るわよ」(byルナ)。って、コンピュータと話し合って理解し合えると? これも戦後民主主義教育の弊害か?(笑)
“サヴァイヴ”が中央集中型だったり、チップで物理的にハックしたり、なんだかネット時代のコンピュータ描写とは思えない。ここは、タコとチャコを使って電脳戦を挑むべきだろう。もちろん、ナノマシンを通してルナとアダムがダイブ。ま、『サヴァイヴ』にこの手の格好良さを求めてもムダなんだけど。
それより気になるのは、シャアラ、ハワードのコピー人間たち(洗脳されてる本人か?)。意外とバカで、思念波を感知されてルナたちに気付かれちゃう。「騙したわね」(byシャアラ)。
◆ 2004年9月15日
・アルスDVD
『魔法少女隊アルス』のDVD版は、ちゃんとビスタ画面で収録。っていうか、放送もちゃんとビスタでやってくれ。こないだの「アニメージュ」についてたDVDにはビスタでプロモ映像が入ってた。
収録は、放送一話分(約9分)を2コくっつけて、オープニング、エンディング、アバン、アイキャッチを付加して30分番組風にするそうな。これも、最初からそうやって放送して欲しい。
今、いちいち『天才ビットくん』枠から『アルス』だけ抜き出して保存してるんだけど、めんどくさいことこの上なし。
・『攻殻S.A.C.』地上波版について
今、ぼくの住んでる地方で『攻殻S.A.C.』の第1シリーズやってて、たまに観てるのね(前に全話観た)。先週が第9話で全編、仮想チャットルームで“笑い男”について語るだけの「ネットの闇に潜む男 CHAT! CHAT! CHAT!」(面白い)。
んで、今日観てみたら、何故か第10話、第11話飛ばして、いきなり第12話「タチコマの家出 映画監督の夢 ESCAPE FROM」だった(この話も面白い)。
第10話が、猟奇殺人の話だから地上波放送が見送られたってのは、まあ判らんでもない(参照)。でも、第11話は、“笑い男”事件に関する話だから飛ばしたらちょっとマズいんじゃないかな?(参照) なんか放送できない理由ってあったかな? “電脳不適応児”ってのが引っかかるのか? たしか、先に地上波放送した東京(大阪も?)でもこの話数とばしたんじゃなかったっけ? なんで、こういうことするかな?
ちなみに、ぼくはDVDで観てたんだけど、全部見終わった後になって9話と10話(要するに第5巻)を見てなかったことに気付いたボンクラだったりするんだけどね(笑)。
地上波版観て面白いと思った人は、この10話11話もチェックしてみてください。オマケの『タチコマの日々』も面白いよ(スタッフインタビューも)。
◆ 2004年9月14日
レンタル屋の中古コーナーで、なかむらたかし監督の『パルムの樹』のビデオ95円でゲット。レンタルより安い! 実はまだ観てないんだよね。秋からの『ファンタジック・チルドレン』の予習。
高尚なメイド萌えマンガ、『エマ』のアニメは春か〜。まだまだ先だな。しかし、『英國戀物語』ってなんだよ。恥ずかしいなぁ。ぴえろで小林常夫監督。期待していいのかダメなのか、ビミョー。ファンの期待度は高いだろうし。
第11話「草迷宮 affection」
脚本:大松裕・神山健治 絵コンテ・演出:松本淳 作画監督:中村悟
9課の新規採用の試験で追跡術のターゲットを務める少佐。どの候補も見込み薄。そんな少佐は、試験の最中に忽然と姿を消す。少佐の方も、バトーらと通信が取れず、電脳ハックを疑う。と、少佐はとある古い骨董屋に目が止まる。「ここがゴールってわけ」。
『夢枕莫 とわいらいと劇場』で同じような骨董屋が出てきたような。過去の思い出を閉じこめた、タイムカプセルのような空間。これまた、『攻殻』らしからぬメルヘンチックなエピソード。こんなのもアリなんだ。
まだ初期の頃の全身義体にまつわる少年と少女の話なんだけど、これがまた、泣ける話なんだよ。折り鶴を折り続ける少年…。ああ(泣)、こういう話弱いんだよ。神山さんらしい(?)、リリカルさが沁みる。全身義体化推奨のプロパガンダ映画みたいな気もするけど…(笑)。
折り鶴を折るシーンの作画はスバラシイ。地味だけど、こういう細かい積み重ねがリアリティというかシンパシィを呼ぶ。音楽もイイ(この曲、地上波版のエンディングだよね?)。
第12話「名も無き者へ SELECON」
脚本:大松裕・神山健治 絵コンテ・演出:橘正紀 作画監督:後藤隆幸・古川尚哉
ボーマ、イシカワはネットで“Individual 11”という怪しいファイルを発見。同時刻、課長から長崎のパーキングエリアのカメラがクゼを捕らえた。少佐たち実力班は長崎に飛ぶ。
個別の11人の“感染”経路、そして“発症”条件が明らかに。どうやら、シルベストルが記した著書『個別の11人』(初版?)がキーになってるらしい。
福岡に向かうトラックの中で11人が、自分がいかに“奉仕”したかを自慢し合うシーンは面白いね。中学生の自慢合戦みたい。今回も、ゲストキャラが多数登場するんだけど、オッサン顔のバリエーションがスバラシイ。オヤジキャラ好きの西尾鉄也さんの仕事。エエ顔がいっぱい。
発症するボーマ、福岡の電波塔の上に集まる11人、トグサの前で自殺を図る三橋(評論家)。とりあえずワケわかんないうちに、エラいことになっていってるってのが描かれる。神山さんも言ってるように、この第2シリーズでは、9課は後手後手に回ってしまって、気付いたときにはコトが終わってるってパターンが繰り返し描写されてる。
・ハーフポイント(*ネタバレ有り、かな?)
『攻殻』のセカンドシリーズもちょうど半分を終えたところで、短評でもやってみようかと。
第2シリーズの敵はゴーダなんだけど、国民の不満不安に乗じて、“難民解放”という名の難民排除を煽って、感情の連鎖をドミノ的に発生させてるワケだ。第1シリーズの“笑い男”とその模倣子っていう構造に似てる。さっきの12話のクゼだけが、ある意味バグ(ゴーダの思惑からはずれた)として異質だった、と。神山さんも言ってたけど、このクゼが今後の鍵になっていくんだろうね。
最初の頃、個別の11人が難民の味方なのか敵なのかよく判んなくて混乱したんだけど、それは計算だったのね。レンタルで一ヶ月空くとさらに忘れる。もうちょっと判りやすくしても良かったかも。
『華氏911』とかでも言ってたけど、国家による情報統制や思想誘導のテクニックが以前と比べてよりマイルドで洗練された形になってきたんで、誘導されてる側はあたかも自分で主体的にそれを選んでるような気になってるのね。だから、こういう今日日的な題材ってのは観てて結構スリリングで面白い。小林よしのりさんのマンガなんかでもそうなんだけど、実際の経験じゃなくて、メディア化(データ化)された情報に基づいて描かれてて、読む側もそのメディア化された情報を吸収して影響されていくんだよね。これって、まんまゴーダのいう“情報による個人の並列化”ってヤツじゃない? いろいろ考えさせられて面白いね。情念の連鎖ってのも、いろいろあったよな〜。
ゴーダの個人的な思想の実験として“個別の11人”を作り上げていったワケなんだけど、ゴーダは一体なにを最終的な目標にしてるんだろうか? 9課がどう状況を打破するのかも気になる。引き続き面白い。
◆ 2004年9月13日
・『マルドゥックス・クランブル』
三冊目の『-排気-』読了。
いや〜、面白かった。バロットの空間把握能力とウフコックの計算力と組んで挑むカジノのシーンがもう面白くてさ、途中で読むの休んだら忘れそうだから、一気に読んだ。最近の『カイジ』が、ミョーにちまちました話になってきた鬱憤をスッキリ晴らしてくれた。“10の引力(テン・ファクター)”、“7以上(セブン・アップ)の法則”とか、資金管理のやり方などなど、ウンチクも満載。
ディーラーを煙に巻くためにバロットがワザと素人臭いお嬢様を演じるところはなかなかカワイくて良かった。アシュレイとの勝負もスゴイ。一読の価値あり。一番ラストの解決は、「そんなに単純なもんか?」とも思うけど、まあご愛敬。感動できます。
GONZOでアニメ化って話だけど、このカジノシーン、アニメでやって面白くなるんだろうか?
第11話「レイニーブルー」
脚本:吉村元希 絵コンテ・演出:ユキヒロマツシタ 作画監督:森本浩文
楽しみにしていた祥子さまとの遊園地デート。しかし、祥子さまは都合が悪くなりドタキャン。そして、約束していた次の週も…。
「祥子さまが瞳子ちゃんに取られちゃう!」と祐巳ちゃんがうじうじ悩むお話。コミュニケーション不足から、誤解が広がってっていう、これまたバレンタインのときと同じ構造。なんか、こういうところわかりやすすぎ。
なんだか、祥子さまと祐巳の話になると、とても鬱陶しく思えちゃうのはぼくだけ? 勝手に思い詰めてテンパっちゃう祐巳と、相手には絶対の信頼を要求するくせに自分からはなにも言わない祥子さま。陰で瞳子ちゃんとこそこそ…。だ〜〜! うぜ〜〜!!
落ち込んでた帰り道、コンビニでお気に入りの傘を盗まれた祐巳ちゃん、びしょ濡れで家に帰って、「私の大切なものを勝手に取らないでよ〜〜、あの女、殺してやる殺してやる殺してやる!」と絶叫、その心に修羅が芽生えるのをはっきりと感じたのでした(ウソ・誇張が入ってます)。この回は、出崎演出で見たかったな(笑)。雨降ってるし、全体にわたって鬱陶しい雰囲気。
ラスト、聖さま(元ロサ・ギガンティア)が出てくるとなぜだかとてもホッとする。聖さまサイコー。来週に続く。
あ、キャラ作画は良かったッスよ。
第31話「マジ家出? ポルンは一体どこ〜!?」
脚本:清水東 絵コンテ・演出:山吉康夫 作画監督:爲我井克美
悪者三人組(正式名称なに?)、プリズムストーンを手に入れたものの、石の力はそこにはなかった。とりあえず、ため込んだ虹の力でジャアクキング様を甦らせることに。
プリキュアのふたりは、石の番人がポルンに光の力を託したことをまだ知らなかったんだな。
アカネさんの車でほのかがポルンの真似をするのが笑えた。「さ、さみしかったポポ〜」(byほのか)。ポルンは、いっつも事前に敵の出現を予言してるのに、言葉足らずで伝わらない。使えね〜。バンダイに送り返してやれ!
今回、ジャアクキングが復活するんだけど、当初の状態に戻っただけでなんか代わり映えしないね。いつになったらポルンが目覚めるんだか。「我が名はポルン、我は調停者なり」「この子、急に知性が上がったわ…」。
「ポルンを元気にするため、一皮むこうじゃないの!」(byなぎさ@次回予告)
第23話「ズッコケ バック・トゥ・ザ・フューチャー」
脚本:成田良美 絵コンテ:奥田誠治 演出:山崎友正 作画監督:大河内忍
出てきた昔の写真で、なんで今のあだ名が付いたのかの話に花を咲かせる三人組。その中の一枚に、幼いハチベエと写るカワイイ女の子の姿があった。
小学生にして、ルーツ探しに情熱を燃やすハチベエ。あの女の子は、民ちゃん。ハチベエはまったく覚えがない。でも、いろいろ話を聞くうちに辛い過去に再会することになる。
中学生になった民ちゃん(菊池志穂)が、元気いっぱいでカワイかったんで良かった。おじさん、ホッとしちゃった(笑)。あだ名の由来探しから、昔のルーツ探しになって、過去との再会、そして赦し、ラストはあだ名の秘密が明かされてオチっていう、なかなか洒落た構成。上手い!
脚本は、『おジャ魔女』でよく見た成田良美さん。いや〜、感動。「私しあわせよ」(by民ちゃん)。
第23話「謎のスペース・ファミリー」
JAPANESE STAFF
脚本:横手美智子 絵コンテ:有原誠治 演出:高林久弥 作画監督:一川孝久
KOREAN STAFF
絵コンテ:Jin Chul Yang 演出:Seung Il Lee 作画監督:Eun Suk Park
クラウドとチョコ、ミントは、大好きだったTVドラマ『スペース・ファミリー』が終わっちゃってガッカリ。でもある日、サンディのアパートに越してきた一家は、あのスペース・ファミリーだった?
またまた『マシュマロ』お得意の変なエピソード登場! 長男(?)のスペース・ボーイがサンディのクラスに編入するんだけど、コイツが「エエエエッ」とか「ウイイイイッ」とかしかしゃべれない。おかしいよ、絶対おかしいよ!
クラスのみんなは、『スペース・ファミリー』オタクだった。「そのコス、良くできてるね」「どのシリーズが一番だと思う?」「『スペース・ファミリー エターナル』が一番だと思うわ」「『エターナル』の38話って夢オチなの?」。オタクが宇宙を救う映画、『ギャラクシー・クエスト』を思い出しちゃったり(笑)。
最初は変なコスプレ一家だと疑ってたサンディが、だんだん信じるようになって、でも裏切られてっていう、変なエピソードのくせにちゃんと感動の話になってる。 一番ラストは、なんだありゃ?
◆ 2004年9月11日
「アニメージュ」10月号、中澤さんの『サムライチャンプルー』のキャラ設定が格好良かった。オマケDVDに新番組プロモーション映像が収録。気になったのをピックアップ。
・『巌窟王』
GONZO制作、前田真宏監督。動く映像で見たの初めてだけど、コリャスゴイ。GONZOアニメっていうと、3DCGってイメージだけど、今回のは平面っぽい感じをワザとやってる。こんなのをTVでやるなんて、スゴイ時代になったもんだ。
・『雲の向こう、約束の場所』
新海誠さん。映像はさらに綺麗になって、今度はちゃんとキャラも動いてる。これって、“普通”のアニメなんじゃあ? 話は、やっぱりリリカル。「僕だけが、私だけが、世界から一人取り残されている…」。
・『砂ぼうず』
これもGONZO。原作って、ちゃんと読んだことない。キャラデザインが、吉松孝博さん。おお、いい感じじゃん! 砂漠と空のコントラストもイイ。画面見た感じでは、結構期待できそう。カッコイイ。
・『ファンタジック・チルドレン』
なかむらたかし&日本アニメーション。王道ファンタジーになりそう。美術も良さげ。なかむらたかしキャラは、こういう話の方が似合ってるね。結構シリアスっぽい感じ。『バニパルウィット』みたいな楽しい話が好みだけどね。
・『風人物語』
I.G最新作。押井守は監修。亜細亜堂出身の荒川さんのキャラデザインの独特さは、萌えキャラに飽きた人向きかも。こういうの好き。中学生らしい些細な日常を丁寧に描写していく作品らしい。小林七郎さんの美術がまたイイ。
・『舞・HIME』
サンライズの学園モンスターバトルもの(?)。オイオイ、女キャラ13人もいるのか!? 大丈夫かな? 画面見たら、結構ドタバタした感じ。元気なのは悪くないけど、恋愛とバトルがどう結びつくんだろう?
第18話
脚本:小原信治 絵コンテ:青木康浩 演出・作画監督:吉田徹
魔族警察に追いつめられ縦坑に落ちたアルス。目を覚ますと、見知らぬ天井…。そこは、文明化に反対した魔族たちの住みかだった。アルスを救ったのは、ウィルという爺さん。「アルス? そりゃとんでもない名前だ」(byウィル爺さん)。
ホントに地下にレジスタンス(?)のアジトがあったのか(笑)。ウィル爺さん、エエ顔やな〜。この爺さん、アルスちゃんの「思う心があれば…」っていう口癖を聞いて「昔同じことを言った人間を知ってる」、「その男を人間界に送ってやった」と。どうやら、アルスちゃんのお父さんは魔族界に来ていたらしい。しかも、見知らぬ男の子を連れて。なんとなくスジが見えてきませんか?
一方エバちゃんは、警察に捕まって取り調べ。テリー・ギリアムっぽいガジェットがイイね。グランデ様の御裁決を受けに連れて行かれるエバちゃん、「死にたくないよ〜、イヤ〜ッ!!」。
シーラちゃんはシグマちんに導かれて、魔族宮殿の奥の“魔法界の命の源”を見せられる。
魔族界(魔法界)と人間界は行き来可能らしい。魔族界の誰かが、魔族界に人間界の文明を持ち込んだんだろうね。文明によって暮らし豊かになったものの、伝統は失われ人々の紐帯たる共同体は破壊された。ま、現実界でも世界各地で起こってることだけどね。
第47話「ホムンクルス封印」
脚本:會川昇 絵コンテ・演出:金子伸吾 作画監督:小栗寛子・伊藤秀樹
エド&アルが、亡き母を人体錬成しようとして生まれたホムンクルス、スロウス(鷹森淑乃)。エドはスロウスを確実に葬るため、母の墓を暴いて手に入れた呪物を懐に忍ばせている。しかし、アルはそんなスロウスをかばう。
一応、ストーリーのもっとも大きな山場となるのかな? 殺しても死なないホムンクルス相手なんで、力比べより知恵比べ。
もうちょっとスロウスには、卑怯な手を使ってエド&アルを追い込んで欲しかったな。最後にスロウスが言うセリフも、あんまりグッと来るモノはなかったし。水になるってところが、綺麗すぎるのかな? スロウスが血まみれで命乞いとかしたらそれこそトラウマものなんだろうけど。エドの憎しみと同情がちょっとどっちつかずだった。
エタノールってのも、正直「?」。水だって蒸発するじゃんよ。その前に、ナトリウムと反応したときに水酸化ナトリウム(と水素)にならねーか?
◆ 2004年9月10日
なにかと騒がしい9月です。ロシアの学校占拠事件は、まだ遺体確認が全部は出来ていないようだし、日本じゃ放火殺人事件なんか起きてるし、プロ野球はストライキやりそうだし一体どうなるんだよ!って感じですなあ。ハガレンのタイトルじゃありませんが「心を劣化させるもの」が多すぎます。
なんか笑えるニュースはないのかよ! え、ニセ札作って捕まったヤツがいるって? え、機械をごまかすために1000円札の上と下の端を切って、そこだけニセ札にくっつけた? 1枚のニセ札を作るたびに本物を1枚無駄にしてた?(銀行に交換しには行かなかったらしい) くう〜〜バカだ、ホントのバカだ! このくらいの事件ばかりだったらいいのにねえ…。
監督:錦織博 シリーズ構成・脚本:榎戸洋司 キャラクターデザイン:長谷川眞也 メカニックデザイン:吉成曜・宮尾佳和 モンスターユニオンデザイン:出渕裕 アイバーマシンコンセプト:貞本義行 美術監督:小林七郎
第1話「メロスの戦士」
脚本:榎戸洋司 絵コンテ:錦織博 演出:石堂宏之 作画監督:和田崇
かつて世界中を巻き込んだ大戦争があった。人間とモンスターとの間で繰り広げられたその戦いはモンスター側の勝利で終わった。新しい世紀になり人々は一見普通の生活を取り戻していた。17才の劣等生ボッカ・セレナーデ(桑島法子)は、ある時、流れ者の戦士・黒船とモンスター・ホルの戦いを目撃したことから自分も「メロスの戦士」として旅立つことを決意する。
ガイナックスとJ.C.STAFFが手を組んで制作した『忘却の旋律』、とりあえず第1話を見てみましたが、なんだか妙な作品だというのが第一印象でした。
主人公のボッカは期待できそうなキャラですが、謎の少女・小夜子(浅野真澄)は、つかみどころが無いキャラだし、幼なじみのエル(中原麻衣)は色気を強調しすぎです。敵のモンスター・ホルのバスと牛を合体させたデザインは笑えましたが、ただ走るだけというのが残念です。忘却の旋律というのが少女の名前だったのは意外でしたが(メロスの戦士だけに見える謎の存在らしい)、ちとインパクトに欠ける感じが惜しいです。
馬を意識させるアイバーマシンやら武器として使う弓など小道具は凝っていて楽しいのですが、世界設定がまだ解からないところが多く(なぜモンスターは人間を滅ぼしてしまわないのかとか)、今後に期待といったところです。
第1話としては、ちょっとおとなしく始まったなあという感じで不満が残りました。最初は平和な日常生活がモンスターによって破壊される場面を入れたほうが良かったのではと思えます。徐々に回想シーンとかで説明はされるのでしょうが、最初から出し惜しみはしないほうがいいのではないでしょうか。
◆ 2004年9月9日
今日の『アニメ夜話』は、『カードキャプターさくら』。
もっとどす黒いモノ(もしくは外科医のような冷徹な分析)を期待してたんだけど、メンバーが良い人すぎ! 普通にさくらちゃんを愛してるファンだった。
正直、途中で居心地が悪くなっちゃった。今日ほど、氷川さんのコーナーを待ちわびた日はない!(笑)
氷川さんも言ってたけど、色使いの妙ってのはあるよね。キャラのコスチュームもカワイイし、カードのデザインとかカードの本体のデザインも秀逸。これらの魅力をいっそう引き出してるのが、微妙な色だよね。画面見てて、目に気持ちいいんだよ。冬服とか、セーターとかコートのウール地の発色とか絶妙だよね。結構アニメの中の服って、未だに「どこに売ってるんだよ?」みたいな、適当だったり奇抜すぎたりするんだけど、さくらは(本物としてどうかは別として)画面で見るとカワイイ服ってところがすごく上手い。
ちょっと前、『ふたつのスピカ』がアニメ化されたときに、一番がっかり来たのが色指定だったんだよ。マンガの単行本の表紙の色使い見てマンガ読み始めた身としては、「こんな変な色、許せん!」って叫びたくなった。
岡田さんも、デジタル彩色のことにちょっと触れてたけど、逆に選べる色が(理論上)無限になったからこそ、色指定のセンスって大事になってくると思う。
あと、マッドハウスの作画力の底力ってのもスゴイ。もうちょっとその辺も触れて欲しかったな。今回、好き好きだけになっちゃってたな。
第22話「暴走の果てに…」
脚本・絵コンテ:今川泰宏 演出:のがみかずお 作画監督:斉藤格
黒部峡谷でのロボットレースの裏で、ビッグファイアとベラネード会長は計画の成功を確信し、カニ鍋で前祝い。正太郎は、村雨にアパートにいるようにきつく言いつけられる。
いや〜、今回は久々に面白かった。いや、今までの話も面白くなかったワケじゃないんだけど、ちょっと観る側としてもダレてきたところだったのね。ラストの正太郎くんの叫びは久々に今川さんらしい熱いモノだった。いや〜、イイ物見せてもらいました。
途中も細かいところが面白かったしね。今回は、高見沢さんがミョーにカワイかった。表情がコロコロ変わるところがさ。村雨の真似をするあたりは笑えた。
しかし、ビッグファイア博士たちが泊まってる旅館が普通の旅館で、カニ鍋突いてるあたりが、日本を乗っ取ろうとしてる悪党どもとは思えない微笑ましさ(笑)。そんな田舎の旅館に、覆面のニコポンスキーも乱入。スゴイ! なんか、自主製作の学生フィルムみたい。
東京に帰った正太郎くんを待っていたのは、量産型オックスだった! 羽は生えてないけど。でも鉄人、ファイア三世にバラバラにされてるし。「あったぞあったぞ、こんなところに! 傑作だ、コリャ傑作だ〜!」(ビッグファイア博士)。
第24話「地球軍強襲! 夜明けの船の突入作戦」
脚本:佐藤大 絵コンテ:須永司 演出:佐藤育郎・山田弘和 作画監督:倉島亜由美
火星の宝を見つけたものの、地球軍に完全に囲まれ、夜明けの船はメインコンピュータMAKIもハックされ、完全に乗っ取られる。船長は、生きてチャンスを待つ道を選び、軍に降伏する。
強制突入してくる地球軍が、『銀英伝』の強襲白兵戦を思い出させるね。さすがに斧で殴り合いってんじゃないけどさ(笑)。
“救出された人質”として地球に送還される船でエノラが、同じく父に送還されるベスと出会うんだけど、そこでのエノラとベスとのやり取りがなかなか良かった。まあ、結局はエノラがベスに「グラムを愛してるなら火星に残れ!」って焚きつける形になってるんだけどね。
この回見て、シリーズ構成(チーフライター)が女の人だってのに気付いた。でも、今回脚本書いたのは、佐藤大さん。『攻殻S.A.C.』とか『サムライチャンプルー』で印象に残る仕事してる人。今回も、見ててやけに後味の良い爽やかな話になってたんでビックリ。
来週は、画も動いてそうで期待。第46話「会いたかった」
脚本:山田由香 絵コンテ:森田宏幸 演出:小山田桂子 作画監督:宮本佐和子
食べ物だけは外へ出て採らなければならない。だけど、外にはボール型ロボがうじゃうじゃいる。そんなルナとアダムの危機を救ってくれたのは…。
ハワードが弓使いになってシャアラと一緒に戻ってきた! 曰く、「流砂の下は地下水路になってて、気付いたらここにたどり着いてた」という。「なんだよ、また『サヴァイヴ』お得意のご都合主義じゃん!」と思ってたら、ふたりの様子が変。ハワードは、別人のように押し黙ってるし、シャアラの言動もちょっと不自然。ルナがシャアラに手を触れると、変な思念が…?
ルナ、そいつはシャアラじゃない! ジャム異星体に作られたコピー人間だ! タンパク質の構成が、左右鏡像になってるはず。
思った通り(?)、ふたりはアダムを池のほとりに連れて行き、アダムが池に落ちるようし向けたり。このときの、シャアラとハワードの、「ニヤリ」って表情がイイんだ(笑)。
『サヴァイヴ』見てて、こんなにワクワクしたのは初めて。いや〜、こういう話がこの番組で見られるとは。ここに来て、期待度断然アップ!
◆ 2004年9月8日
今日の『アニメ夜話』は、『あしたのジョー』(1&2)。
いや〜、今日も濃かった。世代論から入って、虫プロ的映像主義実験主義、出崎・杉野コンビまで、一通り押さえつつ各人が語っていくところなんて、番組構成があるみたい。さすがにトーク慣れしてる出演者がそろってるだけあるね。北久保さんも、今日はたくさん喋ってくれてウレシかった。動画のトレスのときの線の拾い方っていう、誠にマニアックな話題。
昔は、動画の人にも職人的な人がいて、きちんと拾ってくれてたって話は聞いたような読んだような。未だに杉野昭夫直系の濃い画を描いてる結城信輝さん(『X』『エスカフローネ』)なんかも、タッチを動画の人に拾ってもらうために20%増しくらいの濃さで描いたら、その時に限って忠実に拾ってもらって、余計濃くなったとか(笑)。
アニメってどうしても、原画→動画(昔なら、さらに→トレス)と、人手で写し描きされていくんで、無難な線が残りがちだったりするんだよね。最近は、原画の人も動画みたいな均一な線で、ちゃんと繋げて描くんで、動画が解釈に困ったりすることもあんまりないみたいだけど、昔みたいな味のある線ってのは滅びたよね。『タイガーマスク』とかスゴイもんね(最近では、橋本晋治さんが、『アニマトリックス』で鉛筆のタッチ残したヤツやってたね)。結局、「原画の肉筆が一番迫力があったなぁ」ってことが良くあるらしい。
ちなみに前も言ったけど、ぼくもアニメの『あしたのジョー』については、『1』の泥臭い方が好み。『2』は、とびとびでしか観てない。やっぱり、スタイリッシュすぎてさ。マンガでは、梶原一騎より手塚が好みだし、アニメだと、出崎・杉野コンビに代表される虫プロ的表現主義より、宮崎さん、高畑さんのスタンダードな東映路線が好み。今なら何でも観るけど。
大槻ケンヂの「あのエンディング(「ジョーの子守唄」)、野坂昭如が唄ってるのかと思ってて」って発言には大爆笑。「♪昨日はぐれたオオカミが〜、今日はマットで血を流し」って唄う野坂さんの赤ら顔を思い浮かべてしまった(笑)。
あんまり関係ないけど『ジョー1』には、昔の作品の宿命として、セリフに不適切なところがあるらしくて、昔観たTV再放送では時々セリフが切られてた。サチがジョーに言う「ジョーの××野郎〜!」とか、テンプルを打てなくなったジョーを嘆いたおっちゃんが「ジョーが、××になっちまった〜」とか。今レンタルで出てるDVDではちゃんと入ってるんだろうか?
第2話「CODE:X-2 DISPERSION」
脚本: 絵コンテ: 演出: 作画監督:
最低限の人員しかいなかった第7オービタル・ステーションにデブリが衝突、軌道コースをずれて75時間後には大気圏に落ちるという。下地島に来ていたアネット(豊口めぐみ)と千鶴(平松晶子)に非常呼集がかかる。
OVAになっても、いい意味でも悪い意味でもTV版と同じクオリティのストーリー・作画なんだけど、やっぱり出撃があると燃えるね。「ブラスト・オフ!」。アネットと千鶴が乗ってったロケットは、TV版で美風たちが乗っていったのと同じヤツ。こんなの忘れてたよ。
今回、千鶴にせっつかれて、美風たちメテオスイーパーがついに宇宙(コメットブラスター)を目指すって言うところがメイン。男の子コンビ(名前は忘れた)も、未来の夢を見つけて、巣(下地島基地)から飛び立っていく。ちゃんと青春モノになってるところが『ストラトス・フォー』のいいところ。
ってことは、次回からは、本格的に宇宙(軌道上)が舞台になるのかな? TV版から来て、やっと宇宙。ずいぶんと気の長い作品だね、コリャ。“スター・シード”の謎とか、佐古っさんの元妻とか、裏で動いてる煙草の男とか、いろいろ前振りがあるけど、ちゃんとラストまでに消化してね。
今回も、特に目新しい展開はなかったけど、ファンの要望には一通り応えてる、かな。ええ、ちゃんとサービスシーン(お風呂)もありますよ(笑)。
◆ 2004年9月7日
今日の『BSアニメ夜話』は、『カリ城』。
今日のは、ちゃんと面白かった。とことん褒める大地さん、素人らしいカワイイ意見をいう国生さゆりさん、マンセー状態に水を差す唐沢さん(笑)。やっぱり役割が別れてる方が面白いね。国生さゆりに首を絞められる唐沢さんっていうオイシイ画も撮れたしね。
この回でも大地さんも言ってたし、唐沢さんもうなずいてた意見で「アニメは動いてナンボでしょ!」っていうのは大いに賛成! ぼくも日記で何度も言ってきたんだけど、やっぱりアニメの魅力は「絵が動いて楽しい」ってところだと思う。しかもそれを、人の手で描いてるってところがね。宮崎さんの『コナン』『カリ城』には、アニメートの快楽ってのにあふれてる。観てて、パーって脳内麻薬が分泌される。
あと、絵コンテも面白いけど、いろんな設定資料も面白いよね。船の中とか家の中とか、画面に映りそうにない部分までびっちり描いてあっていちいち説明とか横に書いてあるんだよ。「こういう細かいの描くの好きなんだ!」 っていうのがよく判るよね。
氷川さんのコーナー、やっぱり硬い。取り上げてる中身は面白いのに。話芸が無いというか。夏目房之介さんの喋りがイイのは、底に落語好き講談好きっていうのがあるからだろうね。
大地さんの撮影スタッフ時代の話は面白かったな。「あの(『コナン』の)透過光はウチらの仕事ですよ」(by大地さん)。
ラストの大塚康生さんの話になったのは良かったな。『カリ城』のとき50歳ってのはビックリ。富野作品でもそうなんだけど(大地作品でも?)、あんまり本人のやりたいことが100%出ちゃうとクドいってのはあるよね。この辺の、複数のスタッフの才能の衝突の火花ってのも、集団で作るアニメならではの面白さだよ。
あ〜、『アニメ夜話』観ちゃうとなんとなく満足しちゃうんで、レビューはお休み。
◆ 2004年9月6日
また台風が来るらしいね。
・『BSアニメ夜話』
記念すべき第一回は、『銀河鉄道999 劇場版』。
昔、「『マンガ夜話』みたいに『アニメ夜話』やって欲しいなぁ」って言ってたんだけど、ホントに実現するとは思わなかった。ウレシイ! NHKエライ! 岡田斗司夫エライ!
実際見てみて、さすがに、熟練の域に達してる本家の『マンガ夜話』とくらべるとまだまだ硬さが目立つね。岡田さんも、司会ってより出演者のひとりになってるし。『マンガ夜話』も最初は、結構ショボかったんで、がんばって欲しいな。レギュラーが決まると、もっとまとまってくるかもね。しかし、端からファミリー層まったく無視なのは潔い。
あと、アニメのスタッフとか会社とか、技術の話とか専門用語とか、どのレベルで説明なしで通るかってのも難しいよね。「原画ってなに?」ってとこから、それこそ撮影とか作画の製作過程とか。
でも、アニメの(大人のファンの)楽しみの一つである、「どうやって出来てるんだろう?」っていうことを推測したり知ったりする楽しみってのをちゃんと語ってくれてたのが良かった。いわゆる、リバースエンジニアリングってヤツですか?
アニメって、実写とくらべて人間から背景から音、声に至るまで、すべてが“作り物”なんで、他の表現手法とくらべても、作り手の意図とか工夫ってのが観てる人間にも感じられるジャンルだと思うんだよ。まあ、単純にドラマに没入するには、そういうのは雑音(ノイズ)でしかないんだろうけど、「面白さの仕組みを暴きたい」っていう一部の好事家にとってはリバースエンジニアリングを楽しみやすいっていう魅力があるんだよね。もちろん、観てるときには(良くできた作品ならば)純粋に感動したり面白いと思ったりしてるんだけどさ。観たあと、「あ〜面白かった」で済まずに、「何で面白いんだろう?」「あれはどうやったんだろう?」って疑問に思うってところが、いわゆるオタクと一般人の分水嶺ではないかと。
技術論のコーナーを担当してる氷川竜介さんには今後も期待。まだまだ、氷川さんの持ち味の“熱さ”が出てない。まさか、『銀河旋風ブライガー』のオープニングがでるとは思わなかったけど(笑)。しかし、NHKで「金田さんがいかにスバラシイか」について聴けるとは思わなかった。氷川さん、もっと熱く語ってくれ!
語るのが上手いのはやっぱり池田憲章さん。思わず納得しちゃう(笑)。北久保さんにももっと作画について喋って欲しかったな。金田作画つながりでピーター・チョン(チャン)の名前が出てきたのは、らしかったなぁ。あと、全原画の話も、ナイスフォロー。ラストで、虫プロと東映動画の話になったのも良かった。
今後、レギュラーが決まってきて、1時間の中でどういう役割を求められてるかが決まってくれば安定するんだろうけどね。今は、「とにかく喋りたい」、「喋れてウレシイ」って感じ。でも、この熱さは悪くないと思うな。
◆ 2004年9月5日
地震が二回もあって、かなりビビってます。
NHK再放送枠、『カスミン』はドグウちゃん(釘宮理恵)の回。「ドグウ、偶然、必然、キャッホーキャッホー!」。ちょうど観てない回だった。ラストの歌での対決は見物だった。フリフリの(一昔前の)アイドル姿のカスミンと、白波の柄の着物姿の冬田さん(進藤こころ)が笑える。
『カードキャプターさくら』は何度も観てるんだけど、苺鈴ちゃんが良い。ゆかな(旧・野上ゆかな)は、『プリキュア』のほのかみたいな優等生もいいけど、元気なキャラのがいいな。しかし今観ても『さくら』は、アクションシーンも作画がちゃんとしててエライ!
第10話「黄薔薇注意報」
脚本:高橋ナツコ 絵コンテ・演出:平向智子 作画監督:秋山由樹子
いきなり剣道部へ入ると言いだした由乃(池澤春菜)。令ちゃんは反対するが、由乃は余計にむきになってついには絶交状態。「しまりのない令ちゃんなんか、“コレ”(呼ばわり)で十分」(by由乃)。
令ちゃんと由乃、お隣同士だったんだ。ちなみに、押井守さんと伊藤和典さんちもお隣同士(関係ない)。
前の回とかもそうなんだけど、『〜春〜』になってから、やたらと前にあったエピソードをなぞるような話が多くて、ちょっとあざといかも。そういうのも嫌いじゃないんだけど、こう続くとね。
とはいえ、むきになって怒る由乃はいいな。上履きたたきつける荒れっぷり。由乃は体がカタい。「あイタイタイタイ〜」。
キャラ作画が時々ハッとする出来だった。特にBパート以降。道場の床にどさっとなった由乃が良かった。回り込みとか斜めのアングルとか、細かいところも。エンドロール観たら、中嶋敦子さんがいた。小島正士さんも。あと、由乃がスクワットしてて後ろに転ぶカットが(作画的に)面白かったな。ここだけで、ポイント高し。
今回の話というか、由乃と令ちゃんの相互依存的な関係って、はっきり言ってよくワカラン世界。特に令ちゃんの弱さってのがイマイチ共感できない。
ってことで、今回ついてる点のは主に作画の点。
第30話「炸裂! プリキュアレインボーストーム」
脚本:成田良美 絵コンテ・演出:伊藤尚往 作画監督:川村敏江
始業式の日、結局宿題が済まなかったなぎさ。鞄が重いと思ったら、ポルン(池澤春菜)がついてきてた。そこへ邪悪な気配を漂わせる三人組が…。
前回、「プリキュアマーブルスクリューが通じない!?」って言ってたとおり、新アイテム+新技登場。新アイテム、早速CMで登場。
石の番人、「プリズムストーンを奪われる前にだれかに石の力を託さなければ」。その相手は、一番頼りないポルン。ポルンに石を託すやいなや、渋い声で「我が名はポルン! 光の王子としてそなたに力を与える」とはならない。相変わらずポポポポ言ってる。
新技は、“プリキュアレインボーストーム”。白黒の2色から虹の7色に。ざっとゲインにして3.5倍!(当社比) 強くなるならなるで、もっと特訓とかして欲しかったなぁ。
第22話「クラウド、家出する」
JAPANESE STAFF 脚本:吉村清子 絵コンテ・演出:森脇真琴 作画監督:山崎猛
KOREAN STAFF 絵コンテ:Chan Wung Lee 演出:Wang Yeb Kim 作画監督:Eun Hee Lee
サンディのレアものの貯金箱を割ってしまったクラウド。サンディは、そんなクラウドに辛くあたる。「あんたみたいな役立たずの羊はもういらない!」。クラウドは泣きながら家を飛び出す。
家出をして、友達の家を転々とするんだけどどこでもヒドい目に遭うっていう定番話。色男のライムが家で姉ちゃんたちにこき使われてるのが楽しかったな。んで、たどり着いたのが街に来ていたサーカス団。
サーカス団といえば、どことなく哀しげなイメージがあるのってぼくだけ? 強欲な団長、いじわるなブランコ乗り、売られてきた子供、フリークス、年老いた動物たち…。
ステージで頑張るクラウド。ケバブにされなくて良かった。ラストはなんだかんだでいい締め。
スペースファミリーが越してくる、っていう次回が気になる。
◆ 2004年9月4日
だいぶん涼しくなって秋らしくなってきたね。
・『マルドゥック・スクランブル』
2冊目の『-燃焼-』読了。
自分を信頼してくれたウフコックを“濫用”してしまったバロットの哀しみが読んでて泣ける。“楽園”編は、いろんなガジェットがいっぱい出てきてなかなか楽しかった。ま、斬新なアイデアってのはそんなにないんだけど。トゥイードルディって、『LAST EXILE』のディーオ様みたいな感じか? ボイルドとフェイスマンとの問答はスリリング。
でもやっぱり、カジノ編に入ってからが圧倒的に面白い。ウフコックが潜入すれば済みそう(ウフコックの能力からして、どう考えてもバレそうにない)なんだけど、それは言いっこなしってことで(笑)。ルーレットのスピナーのオバサン、ベル・ウィングがカッコイイ。「運を右回りにすることを怠ってはいけないよ」。話は、本命のブラックジャックでの勝負に突入!
第17話
脚本:小原信治 絵コンテ:清水保行 演出・作画監督:末吉宏一
「マイマイパパパパ、パヤリンコ!」(byアルスちゃん)
「魔族界にくれば全部判る」(byシグマちん)。アルスたちは、シグマちんの手引きによってウィザードキングダムに潜入する。そこにあったのは、旧時代の伝統を排した、科学技術によって築かれた夢の世界だった。
思わず『未来少年コナン』の太陽塔を思い出しちゃった。生活は現代的なんだけど、服はへんちくりんなんだな。エバちゃんはエバちゃんらしく無邪気。男言葉を使うアルスちゃんとエバちゃんが笑える。「兄キ、ホントに全部食べちまっていいンスか?」(byエバちゃん)。
シーラが、自分が守ってきた魔女界の伝統が霞んでみえちゃう、ってところはナイス。ウィザードキングダムと同様、物質的に恵まれてる現代の日本人が決して幸せではないことを知ってるアルスちゃんは、「ここには何でもあるけど、何にもないよ! 全部作られた偽物じゃん!」と反論。そう、ラオ博士もそう言ってた!
甘栗ちゃんにバーコード(笑)。管理国家なのか? 警察に追いつめられたアルスちゃん、縦穴に「あ〜」って落下。下にはたぶん反体制の2級市民がいるんだよ(もちろん額に十字の烙印)。
久々に見たけど、『アルス』やっぱり面白いなぁ。作画も、芝居が細かくて楽しかった。
第23話「パニック! 日向家の最も騒がしい一日 であります」
脚本:池田眞美子 絵コンテ:佐藤順一 演出:鵜飼ゆうき 作画監督:追崎史敏
「忘れちゃうことって良くあるよね」(by藤原啓治)。というわけで、みんなが忘れてたケロボール再登場。
お話的には、前回のタママの回と似たエピソード。でも、圧倒的に違ったのが、“ちゃんとギャグが笑える”ってところ。今回、モアちゃんがミョーに面白かった。「まさか偽物〜!?」「っていうか、大同小異?」(byモアちゃん)。
ケロロの演説も、定番だけど笑える。「諸君らが愛してくれたケロボールは奪われ、壊された。何故だ!?」(byケロロ)、「鈍くさいからさ…」(byギロロ)。赤い人は左遷(笑)。「哀しみを怒りに変え、立てよ国民!」。やっぱ、演説は男のロマンだなぁ。
ラストは、サブロー先輩(石田彰)が救世主に。「斬れてねーよ」とか「雪山は行ってないよ」、「しかも無駄死にですぅ〜」とか、シリアスシーンにいいタイミングで細かいくすぐりが入るのが好み。ラストはちゃんと感動&ズッコケの定番。
今回、ぼくのバイオリズムにミョーに合うリズムだった。エンドロール見たら、やっぱり佐藤順一コンテ。やっぱり上手い(単なる好み?)。
第46話「人体錬成」
脚本:會川昇 絵コンテ・演出:うえだしげる 作画監督:山本佐和子・中本尚子・中澤勇一
アルは、ショウ・タッカーに賢者の石の使い方ついての話を聞きに行く。「教えてあげよう。ただし、その力を私にも使わせて欲しい。“等価交換”だ」。
ホムンクルス打倒に向け準備を進めるエド、ダンテとイズミとの過去、北方征伐に駆り出されるマスタング(准将に昇進)。それぞれにきちんと話を消化。ちゃんと面白い。「すべてのホムンクルスを操っているのは…」(byエド)。
ホムンクルスの悲しさがにじんでるラストさん。ダンテを裏切ってエドに与する。「忘れない…、忘れるわけがない」(byラスト)ってところで、ずっと前の、村を一つ潰した石化病のエピソードが生きてる。ニーナが出てきたり、1年分のエピソードの積み重ねがちゃんと生かされてて、観てて話に厚みがでるよね。単なる残酷描写ばっかりではこの厚みはでない。
賢者の石、やっぱり使うと減るのな。そういう意味では、等価交換?
ああ〜、『SEED』の続編なんていいから、『ハガレン』の続きそのままやってくれ〜!
◆ 2004年9月3日
先日、と学会会長・山本弘氏の「神は沈黙せず」を読みました。
扱っている問題が、UFO、スプーン曲げ、心霊現象、インターネット、宇宙、人工知能開発と多岐にわたっていて、それについての作者の意見、考え方がビシバシ書かれてあって非常に面白く読めました。中でも「嘘は強い。ひとたび成功した嘘、多くの支持者を獲得した嘘は真実が暴露されたぐらいで揺らぐものではない。何十年でもはびこり続けるのだ」という台詞は印象的でしたし、加古沢黎という悪役も非常にユニーク!(悪意の無いところが余計始末が悪い)
ただ、いろいろと起きる超常現象が実は×××だったと説明されるラストには、ちょっとだけ残念でした。主人公がいろんな現象を、はっきりした根拠を元に検証していこうという姿勢でやっていただけに「それでいいの?」という気がしたのです。
第11話「時の過ぎ行くまま」
脚本:佐伯昭志 絵コンテ・演出:鈴木利正 作画監督:伊藤良明・田中譲
前回「偽りの心」で、マリの言葉がきっかけで自分の本来の使命を思い出したヒカリは、「どうしたんだ?」と話しかけるタケルに残酷な言葉を投げかける。「あなたは本当は…」。それは言ってはならない言葉だった。逆上して変身するタケル。「それ以上言うな」、ヒカリの肩にくい込むツメ。タケルの力はヒカリを止めるためのものだったのではないのか?
やっと最後まで見ることができた『この醜』ですが、10話「偽りの心」から最終12話「我が心の歌」までは、今までのほんわかした展開とは打って変わって怒涛の展開! ハラハラしましたが、ラストは綺麗に締めくくってくれました。
この11話ではタケルもヒカリも互いに暴発、一触即発の状態になってしまいます。特にヒカリへの殺意を表わすタケルは怖すぎ〜。アカリの説得は通じるのか? ヒカリを襲っていた怪物・ED覚醒体とは何なのか? なぜヒカリとアカリは二つに分かれたのか? 赤い蝶の正体は?
今まで謎だった事柄が次々と解明されていくあたりは快感でしたが、正直難しい単語が多くて「普通のアニメファンはついてこれるのかコレ?」とも思いました。まあ話自体は、青春ラブストーリーでシンプルなんですけど…。ワタシは面白かったです。
・総評
最初は、ヒカリやタケルたちにどうも感情移入できずとまどいながら見ていたのですが(なんかカッコつけてるっていうか)、最後に本音をぶちまけるあたりまで来てやっと納得できました。終わってみれば、ひと夏の恋、主人公の成長、ちょっとほろ苦い思い、という青春物になっていました。結局舞台は町の周りから広がることはありませんでしたが、それで良かったのかもしれません(世界規模に広げると『最終兵器彼女』になっちゃうもんねえ)。
ラストはガイナックス作品には珍しく(?)しこりを残さない綺麗な終わり方でした。「物足りない!」という意見もあるでしょうが、タケルがヒカリに何を求めていたのか? おだやかな表情の裏で一体何に苦しんでいたのか? という心のダークサイドの問題を描こうとしていたのは評価していいと思います。
まあ出来ればもう1クールやって欲しかったけどね。
◆ 2004年9月2日
アニメ感想日記の老舗、萌え萌えアニメ日記さんに取り上げてもらいました(9/2記)。って言うか、「気付いて」もらいました。ありがとうございます。
ぼくが毎日読んでたサイトさんなもんで、かなりビックリしてます。「筋金入り」だなんて買いかぶりすぎです。結構薄いヤツなんです(笑)。りなもさんの愛のある感想は読んでて気持ちいいです。かくありたいと、いつも思っております(え、気ィ遣こてるて? いやいやいや(笑))。
・『マルドゥックス・クランブル』
三冊のうちの一冊目『マルドゥック・スクランブル -圧縮-』、読了。
いわゆる、ポスト・サイバーパンクってーヤツ。電子工学、ナノテクで身体、頭脳を拡張してるのが当たり前の世界。
少女娼婦のバロットは、マルドゥック・シティの成功者、シェルに囲われ、(金銭的には)不自由ない生活を手に入れる。「これが愛なのかしら」と。しかし、シェルはバロットを殺す。一命を取り留めたバロット、証人保護プログラムの一種、マルドゥック・スクランブル-09(オー・ナイン)により“ドクター”と“ウフコック”の保護下に入る。そして、バロットは法律の特例によって特別な人工皮膚を移植され、新たな力を手に入れることになる。
寺田克也さんのイラストと先入観から、もっとドライな話かと思ってたんだけど、意外と情緒的な話だった。でも、それがイヤな感じになってない。バロットが、ドクターとウフコックに出会って、信頼とか人格的承認を受けることによって、守りたいモノとそれを失う悲しさを知っていくあたりは、読んでてグッと来るよ。
あと、『GUNSLINGER GIRL』で(こっちが勝手に)期待して失望した、“弱者から強者への立場の転倒”みたいなモチーフが『マルドゥック〜』ではキッチリ描かれてて、「そうそう、コレだよ!」ってウレシくなったよ。『ガンスリ』では、そこがなかったんで物足りなく思ったんだよね。
ラスト方の銃撃戦の格好良さはシビレる。バロットの感情の劇的な変化も良かった。GONZOでアニメ化されるって話だけど、コレが映像で観られると思うと期待と不安とが…。
第21話「PX団の陰謀」
脚本:今川泰宏 絵コンテ:横山彰利 演出:福本潔 作画監督:服部憲知
バギュームは海の藻屑と消え、金田博士のスパイ疑惑も内閣官房の計らいで“なかったこと”にされる。一方、正太郎くんは父が世界を滅ぼそうとしていたと知り、深く失望する。
「じゃあね、ダ〜リン、チュッ!」と、すっかり女房気取りの高見沢さんがカワイイ。村雨もいつの間にか、「お高ちゃん」呼ばわり。気安いね。PX団の破壊活動で黒部ダムの建設が危ぶまれる。「♪風の中のす〜ばる〜 男たちはある決断を下す。『ロボットを使おう!』」。
「しかし、驚いたね。PX団のボスがベラネード財団の会長だなんて」(byB.F.博士)。驚かねーよ! 内海賢二の声聞けば判るよ!(笑)
正太郎くん、鉄人をまるでモノのように扱う。村雨が、それをとがめるんだけど、最初の方と立場が逆になってるよ。「今度あいつ(鉄人)をあんな風に扱ってみろ、鉄人を使えなくしてやる!」(by村雨)。
PX団は、工場を襲って物資不足を招来して、黒部ダム工事に自社のロボットを売り込んでもうけるハラらしい。意外と戦略的。
第45話「お父さん! お母さん!」
脚本:米村正二 絵コンテ:友永和秀 演出:辻泰永 作画監督:毛利志乃舞
ついにメインコンピュータ“サヴァイヴ”のある建物に侵入したみんな。「どちらがサヴァイヴ出来るか、勝負だよ!」(byシンゴ)。しかし、またボール型ロボの襲来を受ける。
あのヘナモンみたいなのは、チャコと同じような自律コンピュータだったみたい。つけられた名前は、“タコ”(板東尚樹)。いや、別にいいんだけどね(笑)。頭のゆるんだネジ、思わず締めたくなる…。締めたら、もうちょっと使えるヤツになるんじゃねーか?
この“タコ”、アダムの両親からアダムにホログラムメッセージを託されてたらしい。なんか、ものすごい偶然だな〜。両親から語られたことは、だいたい予想通りだった。アダムは両親によって孤島に逃がされたらしい。
両親の思念をコンピュータに残すと、サヴァイヴにアダムの存在がバレる。ルナにアダムの庇護者になってもらうため、ナノマシンを注入。その両親の残した最後のプログラム作動によって、サヴァイヴはアダムの存在を察知して、島に冬をもたらしたんだって。一応、理屈は通ってる…、かな?
アダムが両親の亡骸に再会するシーンは、ちょっとジーンと来ちゃった。ふ、不覚…(笑)。お父さんお母さんの敵討ちだ! 両親は「星に残れ」って言ってたけど、アダムはルナたちと帰る気があるのか?
次回予告、やっぱ生きてるのか? あの島と時空が繋がってるとか?
◆ 2004年9月1日
NHK教育の再放送枠、『十二国記』で久々に泰麒(釘宮理恵)に出会う。もっと最初のころの、女官たちと戯れてるころの泰麒はカワイすぎ。当時観てたときは、ボーズ頭の高校生に成長した泰麒にがっかりしたものだった(笑)。
『プラネテス』は、ノノちゃん(こおろぎさとみ)初登場の回。こっちも千羽さんのキャラデザインがカワイイ。これでもうちょっと服がちゃんとしてたらなぁ。
第5話「馬耳東風」
脚本:佐藤大 絵コンテ・演出:山本沙代 作画監督:中井準
江戸で横行している若い乙女の失踪事件。それを捜査する隠密、のこぎり万蔵(石塚運昇)、細面の若い浮世絵師、菱川師宣をマークする。その菱川にまんまとモデルにスカウトされるフウ…。
のこぎり万蔵役の石塚運昇のナレーションが笑える。十手ブレード(笑)。菱川師宣、錦絵の貸本屋(その実人身売買の黒幕)の姐さん(中澤やよい)と、ジンと賭け将棋指してる隠居(風間信彦)がちゃんと最後で繋がってるあたりは、すごく上手くて洒落てるんだけど、全体的な印象はデタラメのハチャメチャ。でも、それが良かったりする。『攻殻S.A.C』でも活躍してた佐藤大脚本。この、一見デタラメな味が“チャンプルー”たるゆえん。
黄表紙見て、思わず「やだ、エロ本!」っていうフウちゃんがすごく健全で良いな。
菱川師宣、格好良く(?)愛を叫んでそのままオランダに芸術放浪の旅に? 「てやんでい!」(by石塚運昇)
第6話「赤毛異人」
脚本:小原信治 絵コンテ:須永司 演出:吉村章 作画監督:鈴木竜也・鈴木卓也
晴れて大江戸日本橋についた腹ぺこ三人組、運良く鰻丼大食い大会に参加することに。解説は、なぜか黄檗宗の始祖、隠元和尚(渡部猛)。でも、優勝したのは僧形の怪しい南蛮人、丈二(大塚芳忠)だった。
大食い大会のあとのフウちゃん、いきなりデブになってる(笑)。んで、行きがかり上この南蛮人の大男に江戸案内するすることになっちゃったんだけど、コイツが実は井原西鶴(坂口哲夫)の『男色大鏡』に衝撃を受けた同性愛者だったっていうから笑える。さらにその正体は…(笑)。「お戻りください」、「やっぱダメ?」(by丈二)、「ダメです」(←全部オランダ語で)。
ちなみに、キリスト教では男色は固く禁じられてる。つい最近まで、同性愛が刑法犯罪とされてた国も多い。“チューリングの万能機械”のアラン・チューリングも逮捕された。西洋の近代主義に倣って日本でも明治以降、男色は禁忌になったんだけど、それ以前の江戸時代には普通に行われてたのね。ぜんざいをエサに美人をナンパして、一通り致したあと満足して便所で用を足してたら、自分のモノの先っぽに小豆がくっついてて、「あれま、ありゃ男だったか」みたいな話も(笑)。
まだまだ異人に開かれてない日本、「でもいずれ、この国がケツの穴開く日が来マ〜ス」(by丈二)。フウちゃんの人捜しのヒントも。次から長崎編?
第8話「唯我独尊」
脚本:佐藤大 絵コンテ:米たにヨシトモ 演出:笹島啓一 作画監督:竹内進二
まだ江戸にいる三人組(長崎編じゃねーのかよ!?)。ジンを狙う変な男、永光(山寺宏一)。自称いずれ江戸城を乗っ取るビッグな男、フウちゃんに一目惚れ。「今から、オレの心の大奥にならない?」(by永光)。
米たにさんがまたやってくれました。リーゼント侍に、後ろでリズムを口で「♪ブンッツッツ、ブンッツッツ」ってやってる手下(アイキャッチでズビズビやってるAFRAって人、XEROXのCMにも出てたね。ヒューマン・ビート・ボックスっていうのかな)。山ちゃんがまたノッてるノッてる。シャコタンの駕篭ってどんなだよ?(笑)
ジンの師匠殺しの過去がちょっとだけ明らかに。前回のフウちゃんのもそうだけど、ちょっとずつキャラの背景なんかが出てくるところは好印象。そんなジンは、ムゲンと一緒に悪い女に有り金全部取られてるし(笑)。
実は永光の第1の子分、小倉(風間勇刀)がジンと同じ門下生で、永光の下で密かにジンに復讐する機会を狙っていた。「なぜ師匠を裏切った!?」(by小倉)、「裏切ったのはワタシではない」(byジン)。
ラストは、これまた以外にちゃんとオチてる。佐藤大脚本の妙? 「男って、みんなバカ」。