え〜、今年も最後の日ってことで、恒例(つってもまだ2回目)のベスト選です。
選考対象は、2005年に公開された(シリーズものは終了したもの)作品をベースにしつつ、プラス2005年に選者が実際に観た作品を対象にしています。え〜、つまりその年に観てりゃなんでもアリです。劇場アニメTVアニメOVAも全部ごったまぜで。まだ観てる途中の作品は、対象になりません(一部入ってるけど)。
放送終了、レンタル視聴中の作品で気になるのは、『巌窟王』『月詠 MOON PHASE』『ハチミツとクローバー』『SPEED GRAPHER』『トップをねらえ2!』などなど。
放送中で、観られないけど気になる作品は、『ノエイン』『アカギ』『灼眼のシャナ』『地獄少女』『ガン×ソード』くらいでしょうか。
というわけで、まずはアルデンテ有森さんから。
アルデンテ有森 2005年ベスト5
- 『鋼の錬金術師 シャンバラを征く者』
- ちゃんとしたSF作品になってるし、エドとアルが新たな道を歩き出すラストに感動。
- 『絶対少年』
- 田菜編の猫おどりの回が素晴らしい。美紀の腹巻きにはやられました。
- 『ワンピース オマツリ男爵と秘密の島』
- 後半、ルフィがジワジワ追いつめられていく描写が怖すぎ。
- 『かみちゅ!』
- フツーの女子中学生の話がなんでこんなに面白いんだ!
- 『ぱにぽにだっしゅ!』
- 暴走する作画、濃すぎるパロディ、いっときも油断ならない作品でした。
- オープニング(アニメーション)賞:『ふたりはプリキュア Max Heart』
- 何度観てもたのしいし、キャラの魅力がよく出てる。
- エンディング(アニメーション)賞:『交響詩篇エウレカセブン』(第1期)
- 1カットで見てるアイデアが良し。歌も良かったので変えないでほしかった。
- 大バカ賞:『劇場版 テニスの王子様 二人のサムライ THE FIRST GAME』
- 手塚部長のビッグバンサーブにつきる。
- 必殺技賞:『創聖のアクエリオン』無限パンチ
- 月まで届くパンチのバカバカしさにゃ負けました。
- ワースト賞:『スターシップ・オペレーターズ』
- 原作の笑えるところをバッサバッサ切り捨てたあげく、尻切れトンボだった。
- ベストソング賞:『少年よ』(布施明、『仮面ダライダー響鬼』)
- アニメではないんですが、今年一番耳に残った歌でした。
・2005年総評
週に70本放送という現状で面白い作品を見落とさないようにするのは大変ですが、振り返ってみると『ワンピース』『ハガレン』『xxxHOLiC』『劇場版 Zガンダム』と、劇場アニメで傑作が多かった一年でした。それも、どの作品もそれぞれに違った魅力を持った作品だったので、アニメファンとしてはウレシイ限りです。
TVの方もいろんな作品がありましたが、特に『BLEACH』は、あれだけキャラが多いのに毎回テンションを落とさず次につなげる見せ方の上手さは大したもんだと思います。
どの作品もレベルは高くなってますが、それだけに抜きんでる作品が現れにくくなってます。さて、来年は?
コロッケ五円之助 2005年ベスト5
2005年の個人的なキーワードは“アンチ萌え”だったのかなぁと。“非萌え”かな? ま、後付けですけど(笑)。作品の作られ方として“萌え”ってのがはずせない要素として確立されてきたワケですが、その分どうしても似通った感じの作品が多くなって、「ああ、また例のアレでしょ?」状態になっちゃう。別に萌え自体がイカンといってるワケじゃないんです。でも結果として、萌えのメインストリームからはずれたところに面白い作品が多く出たってのが、個人的な印象です。以下、ベスト5に続く。
- 『ファンタジックチルドレン』
- オリジナルストーリーでSF。時空を超えた壮大なストーリーを破綻なくまとめてくれた手法はお見事。演出はもちろん作画や美術、音楽など、トータルの作品作りも非常にレベルが高かったです。
- 『攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG』
- 虚構(ドラマ)が現実世界と全く無関係ではないという一点によって、虚構が虚構を超えて非常に刺激的なものになることを立証してくれた作品。神山監督の視線は、常にぼくたちが生きる現代ってものに向いている。
- 『かみちゅ!』
- “萌え”とは元来、個人的な体験であったはずだ。それが今はマーケティングの際の一指標として資本家の手に堕ちてしまっている。それを再び個人の自然な感情の発露として我々人民の手に奪還せしめたのが『かみちゅ!』であった!(笑)
- 『ベルヴィル・ランデブー』
- フランスのアニメだけど、オシャレでも崇高でも難解でもありません。自転車をこぐことしかできないヘンな男とほとんど妖怪化してる3老婆がギャングと追っかけっこする、ひたすらヘンな映画。音楽がサイコー。
- 『BECK MONGOLIAN CHOP SQUAD』
- セカイ系でもないギャルゲーでもない、普通の思春期像を描いたストレートな青春アニメだった点がスバラシイ。なにか一つのことにのめり込んでいく過程ってのは、オタクの人にも共感できるハズ。
- 次点:『創聖のアクエリオン』
- テーマ先行の堅苦しさから解放されて、奔放な元気の良い笑えるアニメになってました。うつのみや理回なんかの隠し球も良かったし、全体的なクオリティコントロールも上手かったです。音楽も素晴らしかった。
- オープニング(アニメーション)賞:『ぱにぽにだっしゅ!』
- アニメのオープニングって、意外とデザイン的なセンスって考慮されてこなかったんだけど、そういう意味でこのオープニングアニメは革命的でした。第1〜3期すべて良かったです。
- エンディング(アニメーション)賞:『交響詩篇エウレカセブン』(第1期)
- 1カットでカメラがずっと動いてるという、アニメートの快楽ってのを体現してくれた名エンディングでした。手描きアニメが快楽という点でCGに勝るという好例。
- ツッコミ賞:『魔法先生ネギま!』
- 作品の出来もそうだし、作品外のゴタゴタにおいてもツッコミどころ満載という希有な作品。
- フェチズム賞:『絶対少年』
- 一見健全なアニメに見えて、ものすごい変態チックなカメラワークがステキでした。いや、本編もちゃんと面白かったですよ。
- 作画爆発賞:『NARUTO』第133話
- 『NARUTO』自体はずっと見続けてるワケじゃないんでエラそうなこと言えませんが、この話数の作画は超絶気持ち良かった。こういうときに「想像を遙かに超えた」って言葉を使うのね。
- 敢闘賞:『陰陽大戦記』
- 一年通してストーリーの面白さを継続させてくれた点が印象に残りました。バトルとドラマとがきちんと連動してた点も評価。
- 手が飛ぶ足が飛ぶ賞:『エルフェンリート』DVD版
- リミットのない残酷描写が単純に気持ち良かった。それ以外の内容も神戸節に仕上がってて、恋愛モノとして楽しめました
- 特別賞:WEBアニメスタイル
- リニューアルして、ほぼ毎日更新ってペースがスゴイ。しかも、内容は以前の通り濃いまま! ネットバンザイ!
・2005年総評
ここ数年、作品数も多くなった分、ジャンル的な棲み分けが出来てきてそれなりに作品の多様性が増してきた気がします。その影響か、ホントの意味での大人向けの、知的好奇心に訴えるようなエンターテインメント作品も多く見られるようになりました。そういう意味では、昨今の作品数の増加ってのもあながちマイナスの面ばかりではなかったかなぁと。というより、アニメ界も安定期成熟期を迎えつつあると言うことでしょうかね。
え〜、あと、原作モノの充実ってのも去年からの傾向として続いてますね。『アカギ』なんてアニメ化されたりした日にゃ、もうアニメ化できない作品なんてないんだと、そう思いました。劇場版も、それぞれ粒ぞろいで楽しめました。
個人的には、『佐武と市 捕物控』や『バンパイヤ』なんかの古い作品の面白さに触れられた年でもありました。DVD化のラッシュで、古い作品を観る機会が増えてきたのも、若いファンにとってはありがたいです。
ってことで、なんだかんだ言いながら、今のこの時代はアニメファンにとって幸せな時期なのかも知れないですね。
・オマケ
マンガは、それほど数は読んでませんが『失踪日記』(吾妻ひでお/イースト・プレス)が現象として面白かったです。読んで面白かったのは『シグルイ』1〜4巻(南條範夫・山口貴由/秋田書店)『大奥』(よしながふみ/白泉社)。小説は『ベルカ、吠えないのか?』(古川日出男/文藝春秋)が、ライトノベルは『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』(桜庭一樹/富士見ミステリー文庫)が衝撃的でした。評論系は、『テヅカ・イズ・デッド ひらかれたマンガ表現論へ』(伊藤剛/NTT出版)がいろいろ議論を呼びそうで刺激的でした。『現代SF1500冊 乱闘編・回天編』(大森望/太田出版)もその時代の空気が判って面白かったです。ポピュラーサイエンスは、『脳のなかの幽霊、ふたたび 見えてきた心のしくみ』(V・S・ラマチャンドラン/角川書店)が平易でいて内容も濃くてオススメ。映画は年末に観た『江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間』(1969年、石井輝男監督)がスゴかったです。
『ぱにぽにだっしゅ!』
第26話(最終話)「一寸先は闇」
脚本:金巻兼一 絵コンテ:福田道生 演出:大沼心 作画監督:大田和寛
冬だというのに夏のような暑さに見舞われた桃月学園。さらに、校庭にプールリゾートが出現。そのせいなのかいつもからなのか、みんなの行動もどこか浮かれ気味。
っていうか、原作にあるエピソードを断片的に繋いでいく感じ。最終回らしさはないけど、全キャラ顔見せって感じでファンサービスといえばそうなのかも。黒板にも、スタッフのメッセージ(?)多数。キャラの写真(の絵、氷川へきるさんの原画?)とキャストさんの寄せ書きで〆ってのもあっさりしたラスト。
“最終回らしさ”さえもこういう細かいところでアピールする辺りが、『ぱにぽにだっしゅ!』らしいひねくれ具合。「絶対感動なんかに逃げるもんか」っていう決意みたいなものを見て取ったね(笑)。
左手が取れて『コブラ』とか、『蟲師』ネタがはいってたのも笑った。あぼしまこさんのアイキャッチのベッキーがヤラシかった。エンドカートイラストは、原作者の氷川へきるさん。
最初第1話を観たときには「ついにこの歳にしてノリについて行けないアニメに出くわしたかも」って思ったくらい戸惑った。
でも、オープニングアニメのセンスと水木しげるや谷岡ヤスジネタで、「全く観られないってワケでもないかも」と。……とかなんとか言いながら、なんだかんだで後半はずいぶん楽しく観られるようになってた(笑)。
良く引き合いに出されるんであえて比べるけど、『あずまんが大王』が断片を積み重ねていくことで、全体として時間経過を含んだドラマを構築していったのに比べて、『ぱにぽに』では、断片の積み重ねはどこまで行っても断片の積み重ねだった(どっちが良い悪いの話じゃなく事実として)。アニメの『ぱにぽにだっしゅ!』では原作の持つそういう性格を自覚した上で、徹底したジャンクの集積にこだわったところがかえって潔かったね。最後まで安易にドラマツルギーに逃げることがなかったのはエライ! ここは褒めていい!
あと、作ってるスタッフが楽しんで作ってるのが伝わってきたし、視聴者からネタ募集したりして、その楽しさを受け手の側とも共有できてたところも面白かった。
それと忘れちゃならないのが、画面づくりや色彩設計のセンスの良さ。とくに尾石達也さんのオープニングアニメは、3パターンともデザイン的なセンスが光った。あと、キャラの(ムダに)肉感的なサービスシーンも良かったし、ベッキーの服装・髪型も毎回楽しめました。
と、いろいろ書きたくなるくらい実は好みだったアニメでした、ってことで(笑)。
『佐武と市 捕物控』
第26話「血煙り街道」
脚本:根岸雅雄 演出:棚橋一徳・黒川文男 作画:甲藤征史・石山卓也
ある夜、番所に手負いの侍(飯塚照三)が駆け込んでくる。市はその侍から、藩の乗っ取り計画の連判状を届けて欲しいと頼まれる。次の朝、市は佐武に「ちょっと旅に」と言い残し、ひとり出かけていく。
スタジオ・ゼロ回。
鹿沼藩へむかう街道を血に染めながら市やんがずんずん進んでいくって話。ってワケで、ほぼ全編にわたって殺陣の連続。市やんの(強すぎるぐらいの)強さが堪能できる。敵の“四本矢の青江”(寺島幹夫)は、最初の襲撃で自分の矢は通用しないの判ってたのに、もちっとなにか工夫できなかったものかね(笑)。
オーソドックスなカメラアングルで、正統的な時代劇風の殺陣シーンを目指してるのが判る。カット割りも細かく割って、緊張感をうまく出してました。作画も、虫プロ回と違って流線BGを使わず、動画で描いていこうと頑張ってたのが好感。
話の方は、ラストの国家老江戸家老を斬るシーンに象徴されるように、ちょっと大ざっぱすぎる印象が残ったなぁ。ま、今回は殺陣そのものが主役ってことだろうね。
『佐武と市 捕物控』
第27話「地獄の用心棒」
脚本:阿部桂一 演出:上梨満雄・岡崎邦彦・沼本清海・りんたろう 作画:杉野昭夫・森田浩光・小川孝雄
ご禁制の鉄砲が大量に押収される。鉄砲の出所の鍵である証人が移送中に何者かの手で斬られてしまう。なんとか尻尾を掴もうと走り回る佐武は、ある荷に目が止まる。
虫プロ回。りんたろうさんコンテ回(?)。
虫プロ回らしい、流線BGや止め絵を使ったハッタリの効いた構図の連発で、観てて気持ちのいい回でした。玄馬(近石真介)と市やんが坂の上でにらみ合うシーンなんて、バックに飴売りの声をかぶせたりしてカッコイイ。
そんな静のシーンも良かったけど、白眉はラストの一騎打ちか。背景が実写の海岸で、走る足のカットも実写を織り交ぜたりして面白かった。BGMの尺八がまたカッコイイんだ。あ〜、これは重箱の隅になるけど、カットによって玄馬が裸足になったり草履になったりしてるのが気になった。
話も、気の弱い貧乏侍(峰恵研)の話が良いアクセントになってましたよ。
『バンパイヤ』
第8話「秘密会議脱出」
脚本:山浦弘靖 監督:山田健・まふねてい 助監督:菅孝行 動画監督:杉井ギサブロー
委員会の方針に背き森村とミカをかばい、トッペイもまた反逆者として捕らえられる。チッペイによって禁をとかれたトッペイたちは、洞窟内をさまよう。下田警部もまたロックを追って洞窟内へ。
「トッペイさん、あなたは獣なんかじゃないわ、立派な人間よ。もしあなたが獣なら、世の中の人間はすべて獣だわ」(byミカ)
大西ミカさんが(いくぶん唐突に)トッペイのことを信じるようになるって話。狼になったトッペイを抱き寄せるシーンは原作にはないものだけど、なかなかの名シーンになってた。
ロックの犯罪立証のためにバンパイヤのことを世に知らしめてもかまわないとする下田警部とトッペイとの緊張関係も、ミカによる赦しといい対比になってピリリと効いてた。
WEBアニメスタイル、2005年振り返り企画ふたつ。
アニメ界2005年あれこれ
話題の出来事から重箱のスミまで
CD NAVIGATION 第19回 特別編
2005年のアニメ音楽を振り返って
『ARIA The ANIMATION』
第12話「その 明るい未来へ…」
脚本:吉田玲子 絵コンテ:佐藤順一 演出:玉川真人 作画監督:柳瀬雄之・和井宏
ARIAカンパニーは、雪でお休み。灯里はこの機会に、以前から生きたかった古い橋を見に行くことに。雪よけの屋根の付いた橋をわたった向こうで、最近アクアに来たばかりの明子(浅田葉子)という女性に出会う。
なんの説明もナシにいきなりタイムスリップしちゃうのね。これも『ARIA』にかかれば“奇跡”ってとこなんだろうけど。いちおう、ネコの名前がピートだったけど、とくに意味はなかった(“ピート”は、ハインラインのタイムトラベルものの名作『夏への扉』にでてくるネコの名前ね)。
え〜、あと、『ARIA』にかかれば大規模テラフォーミングによる惑星改造も「私たちの手作りの星」になっちゃうのね。
むりやりタイムスリップまでして、エエ話をしたいかって言う感じでちょっと入り込めなかった。ラストの水路のシーンも、灯里のセリフで感動させようとするところが、ちょっと押しつけがましくて鼻についた。癒し系っていう病は根が深いなぁ、と改めて思いました。
『巌窟王』
第9話「闇色の夢を見た」
脚本:高橋ナツコ 絵コンテ:若林厚史 演出:瀬尾康博 作画監督:瀬尾康博
ダングラールの奥さんが倒れる。ヴィルフォールは、伯爵に問いつめる「お前は何者だ? 何を知っている?」と。
結局あの箱の中身のハッキリとは説明はされないのね。え〜、ヴィルフォールとダングラールの奥さんが昔付き合ってたころ生まれた嬰児を、あの箱に入れて埋めたんですね。怖いですね〜、恐ろしいですね〜。
フランツとアルベールの仲、ヴァランティーヌとマクシミリアンの仲の、お互い代えがたい関係ってのが改めてセリフで確認。関智一演じるカヴァルカンティ侯が嫌味でイイ。この人は、エエもんより悪モンのほうが魅力的ね。
伯爵の策略進行中ってことで、暗い画面が登場人物の暗澹たる心中を表してて、雰囲気は出てました。
『巌窟王』
第10話「エドモンからの手紙」
脚本:山下友弘 絵コンテ:窪岡俊之 演出:唐戸光博 作画監督:Lee Jong Hyun・Kwon Eun Kyung
今度はヴァランティーヌが毒を盛られて倒れる。そうするうち、ヴィルフォール、ダングラール、モルセールに“エドモン・ダンテス”という人物から葬儀の招待状が届く。
もう一方は、マクシミリアンがヴィルフォール邸からヴァランティーヌを連れ出す話。エロイーズと息子のエドワール(鬼頭典子)が、イヤな人間に描かれてるのが判りやすいなぁ。
この話でも、ハッキリとした説明ってのはなされないのね。だいたいの筋は判るでしょ、ってことか。まあ、話は細々とした状況の積み重ねの連続なんで、とくにコメントなし。個々の演出はちょっと過剰な感じがこの作品らしくて、観ててウレシイ。
『バンパイヤ』
第7話「バンパイヤ委員会」
脚本:山浦弘靖 監督:山田健 助監督:菅孝行 動画監督:杉井ギサブロー
トッペイたち、ロックと森村、そして下田警部と、山口県秋芳洞へ集結しつつあった。洞窟内で、トッペイたちはルリ子により“バンパイヤ会議”に参加する。
ちゃんと本物の秋芳洞でロケしてるのね。エライ!
「♪黒いサングラス、冷たい瞳、狙った獲物は逃さない〜(略)
行け〜ロック、ロックロック 悪の手先、ロック!」
ロックが(劇中で)秋吉台の岩の上でギター抱えて唄ってる。わっはっは!
トッペイと、バンパイヤ委員会との軋轢が生まれるって話。内ゲバだ内ゲバ。人とバンパイヤの間で板挟みにされる主人公っていう手塚さんの定番テーマ。
バンパイヤ委員会の丸山さんやってる木村幌さんがスゴイ存在感でした。
WEBアニメスタイル、期待のミュージカルアニメ『練馬大根ブラザーズ』おろしたてインタビュー(後編) ナベシンの巻。
「投げっぱな浦沢さんのインタビュー」(ナベシンさん曰く)とは対照的にハイテンションなインタビュー。
小黒 なるほど。今のところ、30分の1話あたり何曲ぐらい入ってるんですか?
ワタナベ そうですね、10曲から14曲。
小黒 (笑)多いですね!
30分に10〜14曲? そりゃスゴイ! ホントにミュージカルなんだ。楽しみ。
『甲虫王者ムシキング』
第39話「守護者の証」
脚本:上代務 絵コンテ・演出:岡佳広 作画監督:岩佐裕子・中澤勇一
ポポはアダーから、光になった命は船にいて旅立ちを待っていると教えられる。それでも、自分が森を守るというポポの決意は揺るがない。しかし、その森の守護者としての大義を根本から覆す事実をデュークから告げられることとなる。
今回は、ちゃんと衝撃の事実が!って話になってた。森が黒く枯れていく現象が、自分にその原因があったって言う衝撃が。ちゃんと話が繋がってる。うんうん。あと、どうみてもそうだろ?って思われてたデュークが、やっぱりポポの父さんでしたってのも告白。
森を守るって大義も父さんをさがすって目的も失って、今後がポポの正念場ってところかな? これからのストーリー展開が楽しみ。
心の会話のシーンとラストはキャラの体の動きや表情の作画も良かったし、色の使い方も独特で面白かった。
『バンパイヤ』
第6話「恐怖の追跡」
脚本:藤川敏郎 監督:まふねてい 助監督:黒川文男 動画監督:杉井ギサブロー
警官隊の囲みを逃れたトッペイとルリ子。アパートに戻ったトッペイは、ルリ子の口から“バンパイヤ革命”なる計画名を聞かされる。一方、捜査班から外された下田警部は、独自にロックの素行を調査、森村との接触をカメラにとらえる。
トッペイたちとロックたち、どちらもが山口の秋芳洞へ集結しつつあるって話。次の段階へのつなぎっぽい回だった。
“革命”って言葉が、いまだ特別な重みを持っていた時代の作品なんだなぁ。虐げられたものにも一発逆転の大技があるかも知れないと、期待を抱いていたころの。ロックはロックで、道徳や倫理といった旧世代の規範に囚われず知略で己の欲望を実現させていくという、現代資本主義のカリカチュア。そういう意味では、時代性がよく出てる作品。
ゴリラの剥製(というより着ぐるみ)の中に隠されている眠った大西ミカっていうシチュエーションは、なぜかこうインモラルな感じがして興奮するね(笑)。
WEBアニメスタイル、期待のミュージカルアニメ『練馬大根ブラザーズ』おろしたてインタビュー(前編) 浦沢義雄の巻。
小黒 この『練馬大根ブラザーズ』はどういったかたちで始まった企画なんでしょうか。
浦沢 これはね、勝股(英夫プロデューサー)さんから話がきたんだけど。勝股さんが「この会社(アニプレックス)がちょっと儲かったから」って(笑)。
豪快なインタビューだなぁ(笑)。
あと、こっちの紹介文も笑いました。【情報局】1月新番組は20本以上!(10)美少女+海戦アクション『タクティカルロア』より。
『マーメイドメロディーぴちぴちピッチ』のふじもとよしたか監督が、再び(?)海洋ものに挑む。
『capeta』
第13話「チームオーダー!」
脚本:上代務 絵コンテ:武内宣之 演出:栗本宏志 作画監督:浜津武広
「ひとりで気持ち良く走りたい!」。その一心で前のライバルたちを抜き去るカペタは、ついに先頭のオートハウスの2台の後ろにつける。が、チームプレーに徹した2番手の勇(宮里駿)を抜くことは容易ではなかった。
武内宣之さんコンテ回。
毎回一つ一つ課題が出てきてクリアしていくってのが、判りやすくてイイよね。展開も毎度のことながら熱い! ブロックするイサムがカペタのラインを塞いで走るうちに、いつの間にか自分の走りも速くなってたってのも面白かった。え〜、そんなんアリ〜?
それはそうと、今回は源ママの立派なバストがいつも以上に強調されてたような気がしたけど、気のせい?
『バンパイヤ』
第5話「老バンパイアの最后」
脚本:藤波敏郎 監督:まふねてい 助監督:黒川文男 動画監督:杉井ギサブロー
大西家に再び脅迫状が届く。警察不振に陥った大西剛三は、単身ロックを宝石受け渡し場所の横浜のめがね橋にやる。当のロックは、ふたたびトッペイを使い宝石を運ばせる手はずを整えていた。
下田警部、クールそうな見た目と違って熱血なのね。意外に味わい深いキャラ。顔も原作に結構似てるし(笑)。
岩根山ルリ子(嘉手納清美)が狼から人へ変身するシーンは、普通のオーバーラップ撮影だったけど、ちゃんと色気が出てました。手塚さんのマンガだと狼のときのが断然ヤラシイけど、こっち(実写)は人間の方が色気がある。ま、当然か(笑)。
今回も、「バンパイヤの最后」というサブタイにふさわしい悲しい話だった。異端者の悲しき末路をこれ以上ない明快さで描き出してた。この辺の手塚節は定番ではあるけど、その分効果は絶大。
とは言っておきながらなんだけど、左ト全さんのキャラがインパクト強すぎて他のストーリーやキャラが全部吹っ飛びましたよ(笑)。
最近、うちのDVDレコーダーの調子がおかしいです。
新品のDVD-RAM買ってきて留守録やったら「録画状態が異常で再生できません」とはどういうことだ? 他のディスクの再生は何とかできるんですが。修理に出したくても年末だし、VHSとのダブルデッキなので修理中はビデオまで使えなくなるし。むむむ、困った。修理中は何とかベータのデッキに復活してもらってしのぐしかないか?
『英國戀物語エマ』
第7話「水晶宮」
脚本:池田眞美子 演出:林有紀 絵コンテ:金子玲 作画監督:木下裕孝・阿部純子・橋本裕子
ウィリアムとの初デートを前にそわそわするエマ。そんなエマにケリーは自分の若いころの服を提供する。初めて目にする水晶宮に驚くエマだったが、ウィリアムとの話に夢中になっている間に思わぬ事態が・・・。
ケリーに休暇を願い出るときも一大決心して話すエマさん、ほほえましいなあ。着替えのときのうなじも色っぽいです。水晶宮を見たときのビックリ顔もいいけど、スフィンクスを見たときの素直な感想がまたおかしい。「お墓の番人を勝手に持ってきていいんでしょうか?」そういやイギリスってよそからブン取ってきたものを誇らしげに公開してるんだよねえ。まあそれはともかく、水晶宮の中はわりと詳しく描いているみたいでした。美術ががんばると作品に説得力が出ますよね。
今回は、ウィリアムとはぐれてオロオロするエマさん、噴水の前でやっと見つけてほっとするエマさん、朝帰りのエマさん、といったいろんなエマさんが見れてなんか得した気分です。目の描き方にもちょっと変化をつけてるかな?いろいろ合った挙句クライマックスは月明かりの下でのキスシーン。ウィリアム坊ちゃん結構大胆。ゆったりした会話から次第に口づけ(書いてるほうが恥ずかしい)に持っていく自然な見せ方がよかったです。
印象に残ったセリフ
ケリー:「分かっちゃうのよねえこれが・・・」
エマ:「怖いんです・・・この幸せが続くはずがない」「いろいろありましたから・・・」
ところで、改めて気づいたけど常に主人に気を利かせるスティーブンス(幹本雄之)っていいキャラだなあ。星4つ
『仮面ライダー響鬼』
第45話「散華する斬鬼」
脚本:井上敏樹 監督:鈴村展弘 アクション監督:宮崎剛
イブキは魔化魍との戦闘で倒れて死亡しているザンキを発見する。が、その後トドロキからザンキが病院に見舞いに来たと聞かされ愕然とする。一体どういうわけなのか? 一方、明日夢は、炎を操る武具“陰陽環”を盗んだ京介のことが気になり後をつけるが……。
のっけから全裸で川原に倒れているザンキさんにまずビックリ! どうやら禁じられている“返魂の術”(死を覚悟した鬼が前もって体に施しておく。死んでも魂が体に帰ってくるが、いずれは暗黒に落ちる)を使ったらしいと考えたヒビキとイブキが、ザンキの死をすぐにトドロキ君に告げに行きますが、こういう重大なことをウジウジ考えず、スパッと決断するヒビキさん。賛否は分かれるでしょうがワタシは好感持てました。本当なら怪我人にそんなことを告げるなんて、と思うところですが、ただならない状況だけに下手に隠すとさらに悲しいことになると判断したのかもしれません。「どこまで愛されてるんだろうなあトドロキは」
トドロキ君が止めるのも聞かず戦いに行こうとするザンキさん。「だったら俺をお前の力で止めてみろ」。死に物狂いで立ち上がるトドロキ君。ああっなんてベタな展開。でもベタでもいいんだよ。胸が熱くなるよやっぱり。ついに復活したトドロキ君。おおっ師匠と弟子のダブルライダーだ!闘いの後の二人のセッションには涙が出るよ〜。「俺、もう泣かないっすザンキさん」
ヒビキたちとザンキたちという二組の師弟関係が平行して描かれますが片方は師が消え、片方は弟子が一歩成長するという対比も面白かったです。魔化魍カシャ(狐の妖怪)のデザインもユニークでした 。
古川日出男『ベルカ、吠えないのか?』(文藝春秋)、読了。読もう読もうと思ってて、やっと読みました。
キスカ島に残された旧日本軍の軍用犬、北、正勇、エクスプロージョン(米軍の捕虜犬)の子孫たちの生き様を描いていって、戦後史を犬の神話的サーガとして再構築してみせるっていう、なんだか説明しにくいお話。
あるのもはアラスカで橇犬として、あるものはアメリカのドッグショウの花形として、あるものはロシアマフィアの暗殺部隊として……。そしてあるものは、西側と東側とにわかれ敵として戦場でまみえる。「イヌよ、イヌよ、お前たちはどこにいる?」
とはいえ、犬の擬人化はされず、「お前」という2人称で描かれていくのがイイんだよね。文体も独特でぐいぐい引き込まれる。熱い犬の描写と、人間側の描写に漂うそこはかとないユーモアがのギャップがまた面白いところ。
コレを読んだら、まさに20世紀は軍用犬の世紀だった!と思わず叫んじゃうね(笑)。うぉん、うぉん!
『蟲師』
第5話「旅する沼」
脚本:桑畑絹子 絵コンテ:山川吉樹 演出・作画監督:今泉賢一
蒐集家の化野先生(うえだゆうじ)を訊ねたギンコ。その目的は、“生き沼”について先生の協力を請うことにあった。ここへ来る山中で、ギンコはその沼と、沼とともに旅をする少女(佐藤利奈)に出会ったのだという。
演出・作監は、『絶対少年』でも手堅い仕事してた今泉賢一さん。
少女いお役の佐藤利奈さんって、『ネギま!』のネギ先生なのね。抑えた演技が『蟲師』らしい。うえだゆうじさんも、インチキっぽいものも含めていろいろ蒐集してるちょっと変な先生っていう感じがよく出てた。
この話も、無表情なギンコが不意に見せる情の深さってのが良いね。人は蟲に深く関わりすぎちゃダメだと、普通に人として限られた生を全うすればよいと。あと、今回は生き沼の一生(のほんの最期)を描くことによって、蟲の生活環の一端を窺うことが出来たのが面白かったな。
人智を越えた世界(カオスの生=蟲)へと想像力を飛翔させてくれる部分と、人間的な情の部分がとっても上手い具合にブレンドされてる。原作の面白さを良く引き出してるなぁと感心しましたよ。う〜ん、スバラシイ。何度も観たくなる。
『バンパイヤ』
第3話「ダイヤモンドX計画」
脚本:藤波敏郎 監督:まふねてい・山田健 助監督:菅孝行 動画監督:杉井ギサブロー
ロックの強請りに逆らえなかったトッペイは大西ミカを誘拐する。そして、ロックは大西家住み込みの書生として側に仕えながら、テープレコーダーによる電話で大西剛三(上田吉二郎)に1億円分の宝石を要求する。
前回ラストに出てきたトッペイの弟、チッペイ(山本善朗)が本格的に登場。チッペイは変にこまっしゃくれたりせずに子供らしい子供なのがイイね。
東京駅八重洲北口という衆人環視のなか、しかも捜査員が目を皿にして見張る中どうやってダイヤを持ち去るかって言うところがイチバンの見どころ。なんだけど、コレがビックリの方法! こういうのって、なんか懐かしいテイストだなぁ。
ロックが化ける背むし男(声は飯塚昭三さん)とか、アジトに意味なく動物の剥製があったり、時代を感じさせる描写が面白い。劇中で尾藤イサオさん唄う『トッペイのバラード』がイイ味。
『バンパイヤ』
第4話「呪いの予言」
脚本:藤波敏郎 監督:山田健 助監督:菅孝行 動画監督:杉井ギサブロー
女装して逃げようとするロックをチッペイが見破るが、逆に警察によりトッペイとチッペイが容疑者として追われる羽目に。夜になり狼に変身したトッペイを、警戒中の下田(げた)警部(岩下浩)に発見される。
下田警部が、“白い狼”を誘拐事件の鍵として調べ出すって話。やっぱり主人公は虐げられ利用され追われなければ。「♪バンパイヤ〜、バンパイヤ〜、悲しきさだめ〜」(主題歌より)。燃えます。
3人の魔女(原泉・日高ゆりえ・本間文子)登場。元ネタは『マクベス』だよね、読んだことないけど。
ゴリラの剥製の中に大西ミカが隠されてるってのも、なんかヘンで巧まざるユーモアになってた。
いや〜、もうほとんどロックが主人公のピカレスクロマンって感じの話になっちゃってる。ロックはイイキャラだな。
明日からBS冬休みアニメ特選(タイムテーブル)。『幽幽白書』と『忍空』の劇場版は一応チェック。
そっちとは関係ないんだけど、『デジスタアウォード2005』が面白かった。ベスト・オブ・ベストが集まったから当然だろうけど、どの作品も良かったです。やっぱり日頃からちゃんとチェックしとかなアカンなぁ。
『交響詩篇エウレカセブン』
第36話「ファンタジア」
脚本:野村祐一 絵コンテ:山本沙代 演出:鎌倉由美 作画監督:木下裕孝・窪敏
エウレカはレントンの何気ない一言から、自分の額の傷を気にするようになる。一方、そんな気持ちも知らないレントンはホランドと風呂に入り、そこで思いがけない思い出話を聞かされることになる。
山本沙代さんコンテ回。
やっぱりレントンの姉ちゃんは、“あっちの世界”に行っちゃったのね。ダイアン(玉川紗己子)の1950年代(アメリカ)っぽい髪型が、パートカラーの画面と玉川さんの声とで相まってノスタルジックな雰囲気になってた。
対するエウレカの“はじめてのメイク”も、エウレカが「恥ずかしい」とか「好きな人によく思われたい」みたいな感情を持ち始めるっていうのがきちんと表現出来てた。鏡像段階ってヤツですか?(たぶん違う) え〜つまり、もともと人の中で自己を異物として認識してたエウレカが、レントンと出会うことで自分をまわりの人と同じ“人間”として(精神的な)自己形成をしはじめたってことだよね。
どっちのエピソードも、感情の機微が細やかに描けててすんなり納得出来ました。なかなか渋いお仕事。
『ふたりはプリキュア Max Heart』
第43話「最後の冬休み! 特別授業だザケンナー!?」
脚本:影山由美 絵コンテ・演出:川田武範 作画監督:河野宏之
部活の部長を後輩に引き継いでちょっぴり寂しいなぎさとほのか。そんなある放課後に、志穂たちに呼び出されたふたり。
ああ、なんかこういう話をされるとなんとなく悲しい気分になっちゃうね。っていうか、なぎさが後輩に説教してるよ。ありえな〜い!(笑)
なぎさたちになついてくる後輩たちがいちいちカワイかったし、観ててほのぼの出来るエエ話になってました。
ただ、いつものようにお話とバトル(とハーティエル)とが全く無関係に進んじゃうのが残念。新シリーズの課題はバトルとドラマの有機的な結合だな。
『おねがいマイメロディ』
第39話「お母さんに会えたらイイナ!」
脚本:山田隆司 絵コンテ:佐藤昌文 演出:横田和善 作画監督:梶原紳一郎
季節はクリスマス。サンタさんのお願いに、「お母さんに会わせて」と書いた琴(八武崎碧)。しかし、サンタさんに無理だと言われてしまう。歌たちはなんとか琴の願いを叶えてやりたいと思うのだが……。
『マイメロ』作品世界内では、(人間界にも)サンタが素で存在するのね。クリスマスらしく泣けるエエ話だった。
いつもいじわるなクロミが、何年ぶりかで母の愛に触れて一回だけ歌たちに協力してやるってのも、なんか懐かしいプロット。クロミのお母さんのシーンの、バックで流れる演歌がまた沁みるんだ(泣)。日本一演歌が似合うアニメ。
マイメロとクロミもミニサンタ仕様になって、これがサンリオアニメの本来の姿だよなぁ、と思いましたよ。夢野家のお母さん役で笠原弘子さん。「ママチャージ」(byお母さん)。あと、歌も唄います。
今回はクロミちゃんも協力してんから黒音符も出したれよ(←いらんツッコミ)。
『LOVELESS』第6巻をレンタルで借りてきて観る。「おお、盛り上がってきた」と思ったら、話はここで終わりなのね。原作は連載途中なんだったっけ? う〜ん、続きも観たい。
もともとは女性ターゲットの作品なんだろうけど、映像美の美しさを追求していったとことで、かえって男性ファンにも幅広くアピール出来る普遍性を獲得出来たんじゃないでしょうか。笑いがあったのも良し。なかなかの佳作でした。
『シュガシュガルーン』
第25話「ピエールの秘密、手帳の秘密」
脚本:吉村元希 絵コンテ:水本葉月 演出:清水明 作画監督:大西貴子
ピエールが魔界出身の敵対者“オグル”かも知れない!? ショコラは、ピエールを好きになってしまいそうな自分をいましめ、改めてハートを奪ってやると気を引き締める。
そろそろ物語の本質に迫っていきそうな感じ。ショコラのママの秘密についてもそのうち出てきそう。楽しみ楽しみ。とはいえ、今回はまだまだコメディ的な楽しい部分も残ってて暗くはなりきってない。
それよりなにより、ラストのにんじん嫌いを克服しようとしてるピエールが、萌え萌えパワー全開だったのが良かったな。ハートがオレンジくらいになっちゃうところだった(笑)。これからはピエールとショコラの、どっちが「より相手を惚れさせることが出来るか」みたいな話になっていくんだろうか。
『ふしぎ星の☆ふたご姫』
第39話「パールちゃんの祈り☆クリスマスの奇跡」
脚本:高橋ナツコ 絵コンテ:青木佐恵子 演出:筑紫大介 作画監督:若山政志
グレイスストーンを求めて3人のプリンセスはコーラルビーチへ。しかし、そこでは不気味な黒い魚の群れがマザーサンゴを傷つけていた。パールちゃん(宍戸留美)は、マザーサンゴを救うため、“マザーサンゴの涙”を使う決心をする。
宍戸留美キャラ再登場。この世界にもクリスマス(キリストの誕生祭)って習慣があるのか。マザーサンゴの形状からしてもうこのラストしかないだろうという、そういう話だったなぁ。
宍戸留美さんの電波ソングが再び聞けました。
「♪ルラ〜、パル〜ラ、ル〜パルラ〜……」(byパールちゃん)
う〜ん、夢に出てきそう(笑)。
『BLOOD+』
第12話「白い霧にさそわれて」
脚本:菅正太郎 絵コンテ:工藤進 演出:羽生尚靖 作画監督:渡辺純子
“ディーヴァ”を載せたコンテナを追ってメコン川を遡上する小夜たち。途中で戦闘員4人と合流し、サンク・フレシュ・ファルマシーのゴム農園にある屋敷に潜入する。
最初思ってたより米軍は絡んでこないのね。ジャングル描写が『地獄の黙示録』だった。
作画はそんなに良くはなかったけど、ホラーっぽい雰囲気作りは上手くいってた。紅いローブの子供たちも不気味だったし残酷描写も(ちょっと)ドキッとした。小夜のトラウマってのも上手く物語のパーツとしてきちんと機能してましたよ。“ディーヴァ”を視聴者に見せずに引っぱるところも定番してて良かった。
というわけで、お話は「つづく」。
『かりん』
第8話「みつかっちゃって恥ずかしい」
脚本:あおしまたかし 絵コンテ:大川重幸 演出:山内東生雄 作画監督:柴田志朗・篁馨 総作画監督:中山由美
相変わらず果林を追い回すウィナーは、クラスのみんなも巻き込んで毎日大騒ぎ。クラスに蔓延する不幸に反応して果林は廊下で鼻血を出してしまう。廊下の大量の血痕を発見したウィナーは、吸血鬼の仕業と騒ぎ立てる。
ウィナーのキャラが強すぎて、話全体がそっちに引っぱられるなぁ。ラブコメのコメディーの部分は補強されたけど、ラブの部分がすっかり薄くなっちゃって。っていうか、雨水母を出せ!(そこかよ!?)
本人の気持ちよりも、まわりの既成事実からだんだん本物の恋へと落ちていくってパターンなのかしら。麻希(高橋美佳子)がウィナーに惚れるポイントが良くワカラン。ま、どっちゃでもエエけど(笑)。
『ぱにぽにだっしゅ!』
第25話「危急存亡の秋」
脚本:高山カツヒコ 絵コンテ:福田道生 演出:江島泰男 作画監督:実原登 メカ作画監督:阿蒜晃士
地球に危機が迫っている。C組の連中は、校長に「地球を救えるのは君たちだけだ!」と請われるが、寒いからと消極的。結局、学食の食券一学期分という報酬につられ出動。
23話の地球の危機って、まだ続いてたんだ(笑)。OPはナシ。
『スター・トレック』ネタは卑怯だよう(泣)。今回はピカード艦長、ライカー副長にラ・フォージも顔出し(大泣)。意味はないけど。
今回は、お話も地球の危機を救うため戦うって話だし、ネタの引用先も含めて(珍しく)パロディとしては王道って感じだったな。『エヴァ』とか入ってたし。ラスト、一条祭から抜け出すところもビミョーに感動っぽかったし。面白かったけど、いつものとりとめのない投げっぱなしな感じを魅力と感じてる向きには、今回ちと趣が違うかも。
Cパートのキャラはなに? 湖川キャラ? ニテナイヨ♪
エンドカードイラストは、『鋼の錬金術師』の荒川弘さん。ヒロスケ(牛)の店でベッキーが焼き肉食ってる。
『バンパイヤ』
第2話「ロックの罠」
脚本:藤波敏郎 監督:まふねてい・山田健 助監督:菅孝行 動画監督:杉井ギサブロー
熱海教授を断崖から突き落としてしまったトッペイは、そのことをネタにロックから強請をかけられる。命じられたのは、大西財閥の一人娘、ミカ(桐生かほる)の誘拐だった。
冒頭からいきなり手塚治虫さんが本人役で登場。わっはっは!
それはともかく、今回は異端としてのバンパイヤっていうところにテーマが置かれていて、ドラマに深みが出てた。強請りによって望まない犯罪に手を染める悲しさってのがさ。変身した狼(アニメ)が、ちゃんと悲しい表情してるんだよ。あの顔は当然、実写(本物の狼)じゃ無理。
前半のロックの車と格闘するトッペイ狼も、なかなか面白かった。
あと、ナレーションが『佐武市』でもおなじみの小林昭二さんなんだよね。
朝起きたら雪が降ってた。昼にはやんだけど、寒さは格別だったなぁ。
え〜、ある方のご厚意で、手塚治虫原作の『バンパイヤ』のDVD-BOXをお借りさせてもらえることになりました。ありがとうございます。いい機会なんで、全話レビューをやってみようかと。今回が初見だし、詳しくは知らないのでマニア向けな話は出来ませんが、興味があればおつきあいください。
ちなみに、DVD-BOXのブックレットは詳細な解説が付いてて、とってもためになります。合成の技術話、制作の裏話、各話の解説やリストも付いてて、コレ読んだらオレのレビューなんていらねーやと思うくらいで(いやホント)。
『ARIA The ANIMATION』
第11話「その オレンジの日々を…」
脚本:藤咲あゆな 絵コンテ:佐藤順一 演出:竹下健一・筑紫大介 作画監督:日下岳史・音地正行
今年のネオヴェネツィアはいつにも増して寒さが厳しい。鉛色の空から雪が降るなか、珍しく晃とアテナがアリシアを訊ねてきていた。暖炉の火とココアの湯気に誘われるように、3人はシングルのころの思い出話をはじめる。
作監協力で、和田高明さん霜山朋久さん。
いつもはなんとなくユルいエピソードが多い『ARIA』なんだけど、今回は“戻らない過ぎ去りし日”っていうノスタルジーが基底になってたんで、割とすんなり感情移入出来ました。今回は結構オッサン転がしの話かも。とは言いながら、「昔も良かったけど今も負けないくらい楽しいよ」ってのが、サトジュンさんらしいバランス感。
いやあ、こういうビミョーな感情の機微を描かせたらサトジュンさんに敵うものはいないよ。ラストの橋を挟んだシーンの、カットの積み重ねと曲のオーバーラップで感情をガーッと盛り上げていくくだりなんて、これぞサトジュン節って感じ。
アテナが唄うシーンも、画が歌に負けてなかった。キャラ作画も、目が丸くてほっぺもぷっくりしててカワイく描けてました。原画にも和田高明さんが。描いたのどこだろ? 唄うアテナかな?
『バンパイヤ』
原作:手塚治虫 脚本監修:福田善之 監督:山田健・菊地靖・まふねてい・松田寛夫・西島孝恒・八木啓八 動画監督・杉井ギサブロー・内田有紀彦・坂口尚三・渡辺正夫・野部駿夫 エリアル合成:虫プロダクション 音楽:司一郎 製作:虫プロ商事株式会社
第1話「狼少年登場」
脚本:山浦弘靖 監督:山田健・菊地靖 助監督:菅孝行・西島孝恒 動画監督:杉井ギサブロー
両親を捜して東京へやって来たトッペイ(水谷豊)は、怪しい男たちに絡まれる女性(水上竜子)を助ける。そこで知り合った新聞記者、森村(渡辺文男)の紹介で、動画スタジオ(虫プロ)に就職。しかし、その出会いこそが後の悲劇の始まりだったのだ。
ここでの“バンパイヤ”は吸血鬼じゃなく、動物に変身してしまう人間一般を言うみたい。
変身してしまうことを世間に隠して生きる主人公、それを追う謎の男、ちょっと頼りない協力者、マッドサイエンティストなどなど、怪奇ものの定番って感じで懐かしいノリ。
助けた美女が間久部緑郎ことロック(佐藤博)だったってのが、観てるこっちもビックリ(笑)。実写ロックは怪しすぎるよ。存在感バリバリ。イイキャラに仕上がってるよ。
なんと言っても注目は、有名な狼への変身シーン。フィルム上に直接ペイントして毛が生えていく様子を1コマ1コマ描いたっていう、今考えるとアナログの極致なんだけど、観てみるとミョーな生々しさがあるね。子供時代に観たらビビっただろうなぁ。
お話は、マッドサイエンティストの熱海博士(戸浦六宏)を海に突き落としちゃうところで「つづく」。定番ながら順調な出だし。
いろいろ今観ると古いところも当然あるんだけど、その辺も含めて得も言われぬ雰囲気になってるね。
やっぱりコレ、白黒ってのが良いんだろうな。町並みや車や電化製品も今と全然違うし、その辺が上手いこと異化効果として、この世界ならこういう話もアリかと思わせる効果に繋がってる。
セルアニメ+実写の合成も、元が白黒ってのもあってか思ったより浮いてなかった。氷川竜介さんの、ヘタな調教動物使ったりしするよりはよっぽど演出の幅も広がるって意見にはなるほど、と。
話の方も、ちゃんと面白そうで楽しく観られそうです。ロックのキャラが立ちまくってたのも嬉しかった(笑)。
ビデオ返しに夜出たら、ちょうど雪が降ってきた。あ〜寒い寒い。
今書店に出てる『季刊エス』(スタイル/飛鳥新社)に、『蟲師』の原画が載ってます。
第1話のしんらが縁側で蟲を眺めてるっていう7秒のカット、あそこだけで約1,000枚もの動画枚数だって言うからスゴイ。フルアニメ的(1コマ作画)で滑らかな動きをしてるってのは判ったけど、そこまで枚数かけてるとは! 他にも、ギンコが「鳥」の字を手で掴むカットと、「鳥」の字が紙から飛び立つカット。どれもオイシイ原画。
インタビューで、「雪の降らせ方が、奥行き感があってイイ」ってのは激しく同意。レビューにも書いてる(『蟲師』#3)。他にも反応してるポイントがことごとく一致してるんで、ちょっと苦笑するところも(笑)。
長濱さんもインタビューで言ってたけど、『蟲師』って一見何気ないようなのに実はメチャクチャ細かくこだわって作ってて、それがある種の迫力として画面から立ち上がってくるのね。いやホント、何度も言うけどスバラシイ作品ですよ。
他の記事に、細田守さんインタビューも。
『甲虫王者ムシキング』
第38話「抜け殻の都市」
脚本:上代務 絵コンテ:福田道生 演出:高橋順 作画監督:島田英明・小岩雄之
パムがいなくなった。パムをさがしていたポポたちは、森の中に古い都市の遺跡を見つける。その遺跡のレリーフには、森の民と甲虫たちが仲良く暮らしているさまが描かれていた。
パムがいっぱい湧いてきて気持ちワル〜イ、って話。パムの正体については、前に明かされてたんで新しい事実判明って感じじゃなかったな。
ムード主体で話が進むんで、母船と森の民との関連とか具体的なことは全くわかんない。あくまでポポたちの(コロボックル的なスケールの)目線で進んでると思えば、宇宙スケールの全体像が見えないってのはある程度有効なやり方かなとも思えるけど、そうでもないっぽいしなぁ。
パムのモブシーンがセルシェードの3DCGだったのが気持ち悪さに拍車をかけててナイス(そういう演出意図はないのかも知れないけど)。冒頭のポポが泣くシーンは、涙の粒の描き方が面白かったです。
宍戸留美の歌も聴けたし、パム祭りだと思えば……。
『capeta』
第12話「バトル!」
脚本:上代務 絵コンテ:まつみゆう 演出:西村大樹 作画監督:金沢比呂司
スタートで出遅れたカペタは集団から抜け出せずにいた。茫然としていたカペタは、ぶつけられてガタの来たサイドボックスを見て初めて、自分がレースのだた中にいることを思い出す。
いや〜、今回はいつにも増して熱かった。
カペタが洗練されない強引さでガンガン抜いていくところなんて熱い熱い。観てて熱いんだけど、当の本人はバトルをストレスに思ってるってギャップがなかなか興味深かったなぁ。こういう冷静なところは好みだったり。
片輪浮かしながらカーブで追い抜くところとか、ビジュアル面でも盛り上げ方が上手かった。『モンキーターン』でもそうだったけど、レースものは基本的に3DCGとの相性がイイみたいね。3DCGバンザイ!
あと、感極まって咆哮しちゃう父ちゃんとか、源ママと違ってもっと根本的なところでカペタの心を理解してるナオミとか、心情描写を多角的にきちんとフォローしてたのも好感。
『カペタ』は本編同様、洗練されてなくても泥臭く盛り上げてくれる演出ってのが話の内容と良く合ってる。
『焼きたて!! ジャぱん』
第58話「愛は西都を救う!! 太陽の手VS炎の腕!」
脚本:木村恵之 絵コンテ:近藤信宏 演出:池端隆史 作画監督:佐久間信一
CMAPの3人の実力は予想以上だった。それに引き替え、和馬の調理法は一見して意図不明な不可解なもの。河内の困惑をよそに、CMAPのマンゴーカレーパンが完成する。
今回も劉さんのときと同じで、CMAPのカレーパンが“たしかに美味そうだけど(このアニメにしては)アイデアが普通すぎる”ってのが気になったしまった。和馬のチームがいろいろ工夫してるだけに、そっちとの落差がありすぎてねぇ。
え〜、今回の黒やんのリアクション、元ネタはコレですか。よく知りません、スミマセン。その岩城鉄生の声は、檜山修之さんでした。
ところで、作品公式サイトの“story”が56話を最後に更新されなくなってる。どゆこと?
『BLEACH』
第62話「集結せよ! 最強の死神軍団」
脚本:十川誠志 絵コンテ:斉藤哲人 演出:藏本穂高 作画監督:三好和也
藍染の裏切りを知り駆けつけた狛村(稲田徹)。藍染はそんな狛村をやすやすと退け、ルキアの魂魄の中に埋め込まれた“崩玉”を取り出す手法について淡々と説明をはじめるのだった。
藍染のセリフによるトリック明かしの説明大会なんだけど、キャラ作画が端正だったんで、なかなか見応えのある画面になってました。キャストも、志波空鶴姐さん(平松晶子)に夜一さん(雪野五月)に兕丹坊(長嶝高士)からメノスグランデまで、オールキャストって感じで豪華。なんか得した気分。
あと、白哉兄さんの意外な告白まであった。う〜ん、兄ちゃん、意外と情の深いお人やってんなぁ。でも正直、話として唐突すぎてちょっとマイッタ。ま、ラストは白哉に花を持たせたって感じの〆ってことで。
お勘定奉行、宮本べきえもんは庶民から“はうはう税”という重税をとっていた。
姉歯「建築会社の言うとおりしないと仕事を回さないと言われて、仕方なく偽装設計をしました」
平成設計「コスト削減を考えて何が悪いんですか。違法なこととは思っておりません」
木村建設「鉄筋を減らせなんて言った覚えはありません。姉歯なんて会ったこともないよ」
ヒューザー「ふざけんじゃないよ! 何考えてんだよ。国交省にも問題あるだろうがよ」
べきえもん「お前ら全員“はうはう税”10億円だーーっ!」
『英國戀物語エマ』
第6話「訪問」
脚本:吉田玲子演出:三宅綱太郎 絵コンテ:鎌倉由美 作画監督:西本真弓
リチャード(野島昭生)はケリーが怪我をしたという話を聞き、ウィリアムを連れてケリーの家を訪れる。そこで初めてメイドのエマと顔を合わせるが、一方エマは必要以上に緊張してしまい……。
今回はリチャードのセリフを通して、エマとウィリアム二人の立場がどういうものであるを描く回です。「英国は一つだがその中には二つの国があるのだよ。上流階級とそうでない者だ」。また「この国で生きていくのに一番大切なことは身の程を知ることだ」とも言います。ウィリアムの方はといえばまだエマと付き合うということがどういうことなのかよく判っていないようです。いや、うすうすは判っているんでしょうが、上流階級ではない人間との恋愛の厳しさはおそらく彼の想像以上でしょう。
エマさんの方は相変わらずつつましい。ボードスクール(公立の小学校)に行くという女の子が父親に「女が学問やって何になる?」と言われるのを見て、つい自分を重ねてみたりしてしまいます。ジョーンズにお茶を渡すときに、思わず緊張して動きが止まっちゃうあたりの描写も細かいなあ。
いつも丁寧に描いてあるケリーの家の中ですが、改めて見ると部屋の広さがよくわかるレイアウトだなあと感心します。エマがジョーンズの手紙を持って入ってくるシーンとかね。何気ないシーンですけど、こういうこだわりが嬉しかったりします。
『エマ』は主要キャラから脇役にいたるまで人物設計がきっちりしているので日常生活見ているだけでも楽しいですね。後、死神の話を聞いてべそをかくコリンはやっぱりカワイイなあ。
『ウルトラマンマックス』
第24話「狙われない街」
脚本:小林雄次 特技監督:菊池雄一 監督:実相寺昭雄
北川町で突然人間が暴れだし、その後意識不明になるという事件が続発した。調査に乗り出したDASHは40年前にもタバコを吸った人間が暴れだすという事件があったことを突き止める。事件の原因はケータイに?
実相寺昭雄監督の登場です。おおっ、場面転換のときにパシーンという効果音が! おおっ、久しぶりの実相寺アングルが! バックに杭打ち機の音が流れてる。出た〜っ、お寺が! どういうわけかこの監督の作品にはよく出るんです。おおっ、よく見ると置いてある土管にガバドン(『ウルトラマン』#15「恐怖の宇宙線」)の落書きが!
謎のサングラスの男(メトロン星人)を演じるのは寺田農です。怪獣倉庫の中でちゃぶ台をはさんでカイトとメトロン星人が話をするシーンは、『ウルトラセブン』#8「狙われた街」の再現ですが、今回は結構意外な展開になりました。
「もう帰るんだよ」といきなり話し出したメトロン星人は、人類はそのうちほっといても退化して滅びるよ、といい円盤で去っていきます。巨大化しても工場地帯の夕焼けを眺めながら「地球の夕焼けは美しいな、。特に日本の黄昏は」なんて言われてはウルトラマンマックスも困ってしまいます(苦笑)。
このように、見ている子供たちに「なんか今日のウルトラマンは変な話だなあ」と思わせるのも実相寺監督の特徴です。まあ今回は、わざと昔と同じようにやったんでしょうけど。楢崎刑事(六平直政)の怪演や、愉快そうに宇宙人を演じる寺田農が軽い感じでよかったなあ。昔は“青い宝石”なんて呼ばれた地球も宇宙人から見ると価値がなくなってんのかな?
今回のメトロン星人の名セリフ:「低能化し、環境を破壊し、礼儀も知らない人類を物好きに守る必要もなかろう?」
ここ2週間くらいちょっと寒すぎるッス。部屋で厚着してるせいもあって、ネコに触るといちいち静電気がパチパチスパークするのが楽しい。
そういや、『かみちゅ!』が文化庁メディア芸術祭アニメーション部門で優秀賞を受賞したそうで。
なんか笑えるなぁ(笑)。どういうところが評価されたのか、講評をぜひ聞きたいところ。あと、受賞を受けた作品公式サイトの発表で、「おカミ公認!!」ってハンコを押しちゃうところが、この作品のスタンスを物語ってるよなぁ(笑)。
『Paradise kiss』
第2話「イルミネーション」
脚本:小林治 絵コンテ・演出:堀元宣 作画監督:加藤裕美
図書館で勉強をするユカリ。しかし、頭の中にジョージの言葉がリフレインして、勉強に集中できない。と、目の前の席にそのジョージが姿を現す。
ユカリがジョージのことが気になってしょうがないって話。っていうか、ジョージ(浜田賢二)の策にまんまと引っかかるってのが正しい。
ちゃんと恋愛モノっぽい感じに仕上がってました。あと、キレイに見える恋愛の裏側には当然ヤラシイ行為も存在するんですよってのを匂わせてたのも良し。
キャラ作画も端正だったし、話もユカリの日常がパラキス側に徐々に流れていってるってのが微妙で良かったな。ラストの「あれ、落ちないな」からエンディングへ流れるところもビシッと決まってた。このシーンだけで、この話数の印象がグッと良くなってた。
ジョージがセリフで言ってたけど、やっぱり『シンデレラ』なんだよね。あと、津村まこと演じるユカリの弟がなにげにイイ味出してた。
『佐武と市 捕物控』
第25話「涙の花吹雪」
脚本:鈴木生朗 演出:真崎守 作画:杉野昭夫・森田浩光・沼本清海
隅田川沿いは桜が満開。市はこの頃になると陰鬱になったり深酒をしたりと、情緒不安定になる。時を同じくして、長崎屋に“鬼火の源内”と呼ばれる押し込みの一味が入る。
虫プロ回。真崎守さん演出回。
市の昔破れた恋が語られるっていう珍しい話。市やんと佐武やんが珍しくケンカをしちゃうのもいいアクセントになってた。市やんはいろんな過去を背負ってて、なかなかに奥深いキャラになってきたなぁ。
表で捕り物がされてる中で市とおまき(来宮良子)とのやり取りのシーンも緊張感たっぷりだったし、市と源内(大塚周夫)との対決シーンもスローモーションが緊迫感を出してた。
来宮さんと大塚さんの演技も、アダルトな雰囲気作りに貢献してました。来宮さんのおまき、サイコー!
WEBアニメスタイル、アニメの作画を語ろう 湖川友謙(1)アニメーションの作画と画の勉強、(2)着地のポーズとサイコロ。
いや〜、この話、かなり面白いですよ。とくに(2)の、「描くに際して理論を知っておくことの重要性」って話が。ぼくも自分じゃ絵は描かないけど、(湖川さんが絵で示された例みたいな)キャラの目の位置とか結構気になったりするタイプなんで、読んでなるほど!と。
『交響詩篇エウレカセブン』
第35話「アストラル・アパッチ」
脚本:菅正太郎 絵コンテ:寺東克己 演出:佐藤育郎 作画監督:倉島亜由美 メカ作画監督:大塚健
ノルブ師奪還のために首都を急襲するゲッコーステイト。エウレカはまだ戦うことに躊躇している。そんなエウレカの気持ちとは裏腹に作戦は続行される。
全編アクションで爽快、……と思ったら意外にもセリフによる説明回っぽい印象を受けたなぁ。前振り伏線張りが十分にされてないんで、いつも後付け説明みたいになっちゃうんだよね。だけど、あくまでエウレカとレントンふたりの意志がこの物語の行き着く先だってのが示されてるんで、まだ混乱せずに落ち着いて観ていられたかな。
ま、お楽しみはまだまだこれからですよ、ってことで。
作画は、Bパート冒頭のアクションシーンで、LFOとミサイルのスピード感のメリハリが気持ち良く描けてた。
あと、オープニング映像が微妙に変更。より歌詞に合う映像になってた。うつのみやさんの「全身の動きを余すことなく描きたい」って欲求からああいう引いたカメラアングルになってるんだろうけど、それが地味といえば地味。よく観ると、浮遊感とかイイ感じに出てるんだけどね。ふたりが飛んでくる破片をよける長めのカットとかさ。
『ふたりはプリキュア Max Heart』
第42話「銀盤の恋人たち? 滑って転んで大ピンチ!」
脚本:川崎良 絵コンテ・演出:矢部秋則 作画監督:河野宏之
藤P先輩からクリスマスイブに遊園地デートに誘われ、期待に胸を膨らませるなぎさ。ほのかのサポートもあって気持ちを伝えようとするなぎさだったが、ついつい本人を目の前にするとあがってしまう。
なぎさの恋愛と、ザケンナー坊っちゃんの話が並行で進んでいきそうね。シリーズのラストはこの二つでまとめ。とはいえ今回もまた引き延ばし引き延ばしって感じだったけどね。
ルミナスと坊っちゃんの間になにか起きようとしている、っていう雰囲気作りはそれなりに上手くいってると思う。ラストの夜の遊園地のシャウトもなぎさのフレッシュな感じが上手く出てました。
新シリーズのタイトル公表。その名も『ふたりはプリキュア Splash☆Star』だそうで(タイトルのみ)。
『おねがいマイメロディ』
第38話「賞が取れたらイイナ!」
脚本:待田堂子 絵コンテ:高柳哲司 演出:廣川集一 作画監督:稲田真樹
『ハルノスケ』シリーズで有名な黒川監督(木内秀信)とハルノスケこと梅平拳(宮澤正)が仲違い。クロミによって夢の扉を開かれた黒川監督の新作映画作りに、歌たちが巻き込まれてしまう。
歌ちゃんのメイド服が、黒を基調にした地味なデザインだったのが好感! しかも虐げられてる。黒川監督、判ってるねェ(笑)。クロミ役の竹内順子さんの泣き演技が良かった。今回の白眉は、やっぱり小暮がビジュアル系な恥ずかしい歌を唄うところだよね。笑った笑った。沢城みゆきさんの照れ演技もイイ! 歌は上手くはなかったけど(笑)。
演出もテンポ良かったし、キャラ作画も良かった。ラストもトホホオチもなんだか昔の『タイムボカン』シリーズみたいなノリだったよ。
『マイメロ』は、キャラたちがひどい目に遭えば合うほど面白くなりますね。もっとやれ〜。
12月に閉館することになった倉敷東映ですが、私が通い出したのは1981、2年ごろからでした。日記を見たら、『Dr.スランプアラレちゃん』の劇場版など見に行ってました(Dr.マシリトが凄かった)。さらば倉敷東映、いろんな感動をありがとう!
『江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間』
原作:江戸川乱歩 監督:石井輝男 脚本:掛札昌裕・石井輝男 美術:吉村晟 音楽:八木正生 協力:木下サーカス(1969年 東映 99分)
東京の医学生、人見広介(吉田輝男)は何者かによって精神病院に入れられていた。そこを脱走した広介は、聞き覚えのある子守唄を歌う曲馬団の美少女、初代(由美てる子)と出会う。自分の記憶に残る島を探そうとする広介は、初代殺害の疑いをかけられながら裏日本を目指す。が、そこで彼を待っていたのは……。
倉敷東映の最後のクリスマスプレゼントは、まさにカルト映画の代表作の名にふさわしい大怪作でした。『パノラマ島奇譚』や『孤島の鬼』などのいくつかの作品をミックスしているようですが、なんと言っても菰田丈五郎を演じる土方巽の、あのポーズ、あのしゃべり方、異様な熱演には圧倒されっぱなし。さぞかし沢山の人が影響されたのでは? 人見が島に上陸したときに現れる一団(暗黒舞踏塾の皆さん)の踊りやパフォーマンスのものすごさはまさに一見の価値あり。金粉や銀粉を塗りたくった男女が見せる幻想絵巻はこの映画一番の見せ場です。
前半の旧家菰田家を舞台にした横溝正史ばりの愛憎ドラマもいいんですが、やはり後半ぞろぞろ出てくる奇形人間たちが見ものです。近藤正臣がやってるシャムの双生児とか(あんまり人に言いたくないらしい)せむし男とか白塗りで草を食べる牛男(?)とか、手作りのチープな感じが逆に奇形人間の悲しみを強調してるみたいでした。
ラストに登場して謎解きをする明智小五郎(大木実)はホントに浮きまくってました。こんなに「アンタ出てこんでもエエわ」と思える明智も珍しい。このままで終わっていたら「何じゃ、この腰砕けのラストは!?」と怒るところですが、あのラストシーンを見せられると一気に爆笑! 感動! まさに予想不可能な大バカなオチ。このラストでなかったら世紀の凡作になったことでしょう。ドドーン。パーン。ドドドーン。「おかあさーーーんっ!!」 夕焼け空をバックに「完」もはや笑うしかありません。
監督石井輝男の、ここまで見世物に徹しきった活動屋魂に拍手! そして合掌。
『シュガシュガルーン』
第24話「バイバイ、ハートの髪飾り」
脚本:高橋ナツコ 絵コンテ:須間雅人 演出:篠崎康行 作画監督:Park Sang-Jin
魔界通販で買ったモテモテバレッタのおかげでモテモテ、ハート取り放題のショコラ。ここぞとばかりに調子に乗ってハートを集めまくる。しかし、ロビンはそんなショコラに「お前のママはそんなじゃなかった」、と。
おなじハートを取るにも仁義っちゅうモンがある、って話。牛の糞にも段々があるんでぇ、オゥ!?(笑)
ハート収集に対する倫理的態度の表明とか、ピエールの正体とか、徐々にドラマの核心部分に繋がるであろう前振りがされてきたね。そっち方面の話を期待してる身としてはウレシイ限り。今回は、一応いつものエピソードの枠内にとどまってたけど。
次回予告でも、黒い嫉妬のハートが……。よしよし。
『ふしぎ星の☆ふたご姫』
第38話「風の谷の秘密☆ソフィーの宝物」
脚本:福嶋幸典 絵コンテ:紅優 演出:奥野耕太 作画監督:山本正文・南伸一郎
ソフィーがグレイスストーンを見つけたらしい。さっそくふたご姫たち3人はかざぐるまの国へ。しかし、ここでもブライトの根回しがストーン探索を邪魔する。
紅“LOVELESS”優さんコンテ回。
ギャグのテンポが良くて、普通に面白く観られました。天然毒舌娘ソフィーが、ラストのラストでエエことを言うってのもピリリと効いてた。本筋とは関係なく現れた“お助けキャ面”が笑えた(中身はもちろんキャメロット)。杉山佳寿子さんが嬉々として演じてのが可笑しかったよ。
キャラ作画は、怒るときの崩した表情が楽しかったです。
『BLOOD+』
第11話「ダンスのあとで」
脚本:櫻井圭記 絵コンテ:中津環 演出:ヤマトナオミチ 作画監督:植田実
今日は学園の舞踏会。乗り気でない小夜も、ミンにドレスを借りて出席することに。そこで、小夜は金髪の紅顔美少年(辻谷耕史)からダンスに誘われる。
なれないドレスやぎこちないダンスでとまどい照れる小夜の様子がいちいちカワイかった。あと、なんと言ってもジュリアさん(甲斐田裕子)の胸あきドレスからはみ出したバストの破壊力! 眼福眼福。
今回は、いつもと違ってアクションシーンの緊迫感がバッチリで、甘い舞踏会の描写とのギャップがきちんと出てた。突然のミンとの別れってのも効果的だったしね。メリハリをちゃんと出してくれると、見終わった印象がビシッと締まる。ちゃんと面白かったです。
作画も、アクションシーンの切れ味の良さは今まの話数で一番イイかも。っていうか、毎回これくらいのレベルは欲しいってのが正直なところだけど。
12月に閉館となる倉敷東映って映画館で、石井輝男監督『江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間』を観てきました。
早めに行ったんだけど、結構空いてるなぁなんておもってたんだけど、なんのなんの、上映前にはほぼ満員になりました。内容も聞きしにまさるカルト作だった。おかあさ〜ん!
『かりん』
第7話「追っかけられて恥ずかしい」
脚本:山田靖智 絵コンテ・演出:上原秀明 作画監督:亀井裕 総作画監督:中山由美
果林のクラスへマントをまとった金髪の転校生がやってくる。その転校生、ウィナー・シンクレア(宮田幸季)は、果林のことを運命の人と追い回す。しかも、彼は自分のことを“吸血鬼ハンター”だという。
吸血鬼にハンターにっていう伝奇っぽい道具立てだけど、お話の構造自体はラブコメから逸脱しないのが『かりん』の安定の秘密かな。
ラストの、決闘を止めにはいるときの果林の涙鼻水ダラダラの顔が良かったです。鼻血よりよっぽど恥ずかしい顔してたよ。
『ぱにぽにだっしゅ!』
第24話「死して屍拾う者なし」
脚本:金巻兼一 絵コンテ・演出:尾石達也 作画監督:守岡英行
最年少にしてお勘定奉行に任ぜられた天才少女べきえもん(斎藤千和)。彼女は、はうはう税というものを考案し、庶民からあこぎに血税を巻き上げていた。
いきなり時代劇だ。っていうか『必殺』シリーズだ。コンテ演出は、OPでおなじみの尾石達也さん。今回のOPは、6号@阪田佳代さんバージョン。
鈴音演じるデカい大五郎が笑った。乙女(拝一刀役)とふたりで逃げるシーンで、バックの豚の群れの中にジョーと力石が!(笑) セリフを言わせてもらえないくるみってのも可哀想で笑えた。あと、メソウサがちゃんと声やってる山崎バニラさんの格好(金髪おかっぱ)で講談調に語るシーンもイイ(山崎バニラさんは弁士もやってます(公式サイト)。NHKにも顔出しで出てる)。
レントゲン画像とかエンディング含めた曲とか、『必殺』シリーズのパロディとして正しかったのも素晴らしかったし、画面のデザイン的な処理のセンスの良さが尾石さんらしい出来だった。あ〜、面白かった。満腹満腹。
そろそろ雑誌なんかでも2005年ベストみたいな企画が多く見られるようになってきました。一応ウチでもまた年間ベストやってみたいと思ってアーカイブ読み直したり。
ぼくの地方では、去年の秋はじまりのアニメが充実してたのに反して、今年の秋はじまりの新番は話題作が軒並み放映スルーされたんで、結構ストレス溜まってたりしますが。友人の好意に甘えて、録画したビデオ送ってもらってフォローしてます。ありがとうございます。
『ARIA The ANIMATION』
第10話「その ほのかな休日には…」
脚本:吉田玲子 絵コンテ:福多潤 演出:いとがしんたろー・名取孝浩 作画監督:柳瀬雄之・霜山朋久
アクアにも冬が来た。灯里は薪拾いに出た先で一匹の雪虫になつかれる。さらに嬉しいことに、アリシアさんから初めての温泉に誘われてしまう。
原画に後藤圭二さん、日下岳史さん、荒川眞嗣さん。
冬の風物詩の暖炉の前での編み物、夕焼けのなかを立ち上る煙突の煙、そして温泉っていう季節ネタ。でもこの温泉がヨーロッパ風のスパかと思いきや、思いっきり日本風の温泉だった。さらに中は洋館の床にお湯が……???
しょせん本物のマンホーム(地球)の伝統に触れたことのない田舎植民星の無粋な猿マネ文化の限界か、フン!(笑)
とは言いながら、(前回と同じ感想だけど)話のユルさの割りに作画(レイアウト)の良さで画面を保たせてるんで、なんとなく観られるモノに仕上がってる。紅葉のヴェネツィアの美術も良かったです。なんかくやしいな(笑)。
『巌窟王』
第7話「秘蜜の花園」
脚本:神山修一 絵コンテ・演出:鵜飼ゆうき 作画監督:熊膳貴志
オペラ座の桟敷席で卒倒したエデは何を見たのか、そしてアルベールの父フェルナンは……? 一方、マクシミリアンのヴァランティーヌ(三浦純子)への気持ちを知ったフランツは、すべてをアルベールに任せると言い身を引く。
マクシミリアンのヴァランティーヌへの純な愛と、伯爵のヴィルフォール判事閣下の妻エロイーズ(渡辺久美子)への不純な愛とが対比されて描かれる。
渡辺久美子さんは芸の幅が広いなぁ(『ケロロ軍曹』ケロロ、『あたしンち』母、『プラネテス』クレア、など)。今回の人妻役もちゃんとエロかった。
伯爵がいよいよ復讐に動き出したんで、観てるこっちにもワクワク感が。よしよし、面白くなってきた。
『巌窟王』
第8話「ブローニュの森」
脚本:神山修一 絵コンテ:若林厚史 演出:岡崎幸男 作画監督:濱川修二郎
アルベールは伯爵から、ぜひ家族揃ってと招待を受ける。オートイユにある伯爵の寂しげな別荘は、もとはヴィルフォール判事の持ち物だった。伯爵は、そこである余興を催すという。
モルセール、ダングラール、ヴィルフォール(秋元羊介)と、伯爵の仇がそろい踏み。若林厚史さんコンテ回。原画に『かみちゅ!』で有名になった藪野浩二さんが。
伯爵のもったいつけたやり方が、この過剰なアニメに良く合ってるね。今回の“余興”もそうだけど、ある程度お話の筋を知ってて見た方が楽しめると思うな。心底おびえるダングラールの奥さんとノーテンキな明るい声を出すアルベールが、巧まざるユーモアになってて面白かった。
「お前、お前は誰なんだ……?」(byヴィルフォール)
友桐夏さん『白い花の舞い散る時間 〜ガールズレビュー〜』(集英社/コバルト文庫)、読了。本作がデビュー作。
チャットで知り合ったて意気投合した女子高生5人が、オフ会として田舎の洋館に集まることに。今までの良好な関係を壊さぬよう、「会っても本名もハンドルネームも明かさない」「言いたくないことは言わなくて良いが、嘘をついてはいけない」と事前にルールを定める。しかし、実際に集まったのは4人だった。
一応ミステリーだけど、殺人は起きません。でも、それぞれの思いを話し出す中盤からドトーのラストまで、一気に読ませる。“リリカル・ミステリー”って銘打たれてるけど、結構ブラックかも。
主人公含めて、偏差値高めの国立文系志望の女子らしい会話がなかなかイイですよ。まあ、実際におったら嫌味やろけど(笑)。ミステリの謎解き自体の面白さってより、この辺のキャラたちの魅力がラストの展開で「えっ!?」ってなるところが面白いんだよね。
今、この人のリリカル・ミステリー第2弾も新作フェアで平積みで出てますね。
『甲虫王者ムシキング』
第37話「ちいさな王者」
脚本:松井亜弥 絵コンテ:垂永士 演出:石川敏浩 作画監督:馬場竜一・石井一彦
パムたちはポポのために宴を催す。久しぶりに心から楽しい気分に浸るポポ。森の甲虫たちもポポたちのまわりに集まりはじめる。しかし、そんな楽しい宴に赤い目をした招かれざる客が飛び込んでくる。
ポポが森の守護者としての責任の重さを自覚して覚悟を決めるって話。のはずなんだけど、ビミョーに薄い内容でちょっとストレス。
バトルは、一応ムシキングの力を借りずに自力で戦うって趣向になってたんだけどね。森の守護者としてじゃなく、みんなの仲間としてポポとして信じる道を行くって結論。まあ、セリフだけで言われてもねって感じ。
今回のバトルシーン観てて、カブトムシにあんなマヌーバできるのかよって思ったら、ラストの「ムシキング教室」で「この甲虫は飛ぶのが得意なんだ」ってフォローが入ってた。
『ハチミツとクローバー』
第10話「chapter.10」
脚本:黒田洋介 絵コンテ:小平進 演出:湖山禎崇 作画監督:梶谷光春
寒風吹きすさぶなか、なぜか一行は隅田川の遊覧船の上にいた。着いた先の葛西臨海公園も、オフシーズンで閑古鳥が鳴いていた。
「やだ恥ずかしい、私って、カッコ悪いね……」(by山田)
それぞれの恋愛模様にフィーチャーした回。照れる山田のセリフにドッキンハート。とは言っても、やっぱり片思い関係に変動は見られないんだけどさ。だんだん竹本の内省セリフが増えてきたような……。回が進むごとに片思い濃度が上がっていくって言う不思議な感じ。
遊覧船のシーンは、遠足みたいに和気あいあいとしてて楽しそうだったなぁ。Bパートは題材が観覧車なんで、ゆったりとした感じかと思ってたら、ちゃんとギャグも入ってた。
演出も作画も普通の出来でした。
ほの「行くわよ、なぎやん!」
なぎ「ほいきた、ほのやん!」
ほの・なぎ「プリキュア・マーブルスクリュー!」
ザケンナー「ギャアアアアアアーッ」ズガーン!
ほの「やれやれ、今日も終わったわね。茶店でたこ焼き食べましょ」
なぎ「おいしいけど……苦い。私、今日のたこ焼きの苦さ、忘れないよ」
「悪い“ざけんな”倒しちゃみたが、悪との戦いまだまだ続く。これでいいのだ二人の胸に通うまことを誰が知る。黒と白との名コンビ、江戸のプリキュアなぎとほの!」(ナレーション:小林昭二)
なぎとほの捕物控・第9話「涙の逆手マーブルスクリュー」完
『英國戀物語エマ』
第5話「晩餐会」
脚本:平見瞠 絵コンテ:小島正士 演出:金澤洪充 作画監督:堀越久美子
雨の日、エマはノックス夫妻を迎えるディナーの用意に忙しかった。そんな時、壁紙がはがれているのが見つかり、あせったエマはアルに修理を頼む。ようやく準備は整ったものの、ノックス夫妻から用事ができて来られないとの連絡が入る。
派手さは一切ないものの、ふと過去に思いをはせるケリーや、ケリーの身を案じるエマ、常にケリーを見守ってきたアルと、3人それぞれの相手を思いやる心情の描写が細やかな一編でした。突然の晩餐会、「こう見えても若いころケリーは美人だったんだ」と軽口をたたくアル、燃えるコークスの暖かい光、静かに流れる穏やかな時間。家族のいなかったエマがこういうなんでもないことに幸福を感じているのがこちらにも伝わってきて、なんだかほっこりしますなあ。
15歳のころのエマさん(意外と平凡)や若かりしころのケリーやアルの姿がセピア調で描かれていましたが、現在の晩餐会も落ち着いた色使いで描かれてあるので、ああこの人たちの生活はずっとこの調子で続いているんだというのが感じられます。壊れたネックレスのエピソードもいかにも『エマ』らしくていいですね。恋愛の話ももちろんいいんですが、寂しさ、辛さ、後悔、いろんなものを背負いながら日々暮らしていくという話も捨てがたいです。
しかし、まあ妙にしっとりとした雰囲気の回だったので見ている最中ケリーさんが死んでしまいやせんかとハラハラしどうしでした。
『仮面ライダー響鬼』
第43話「変わらぬ身」
脚本:井上敏樹 監督:坂本太郎 アクション監督:宮崎剛
魔化魍が大発生する“オロチ”現象が起き始める中、巨大魔化魍“オトロシ”に踏み潰され重傷を負ったトドロキはザンキから「お前はもう鬼になれない」と告げられる。一方、明日夢と京介を弟子にすることにしたヒビキは二人に厳しいトレーニングをやらせる。
いよいよラストに向かって動き始めた『響鬼』ですが、今回は普段ギャグメーカーのトドロキ君が歯を食いしばるシリアス演技を見せたり、ザンキさんが医者に止められてるにもかかわらず変身したりと、なんか切羽詰った雰囲気になっていました。すべての人間が滅んでしまうという“オロチ”現象はどうやら敵側にとっても困った事態のようで(魔化魍をコントロールできなくなる)、今後どうなるやら予断を許しません。
特撮のほうも“オトロシ”“バケガニ”“ウワン”“テンク”など数種類の魔化魍が入り乱れる様がなかなかにぎやかで楽しめます。妖怪というよりはゲームキャラっぽくなってるのがちと残念ですが。ディスクアニマルは相変わらず可愛くてよし!
『響鬼』って他人とのかかわり方を模索しつつ自分の生き方を見つめなおすってのがテーマになってるみたいです。何をいまさらって感じですけど。トドロキ君に語りかけるザンキさんのセリフがカッコいいです。
「鬼というのはひとつの生き方だ。常に自分に勝つ、そういう生き方だと教えたはずだ」
次回はザンキさん危うしか? なんだかんだいって話が盛り上がってきてるじゃないですか。
『CGWORLD』1月号で、アニメーションスタイル・8って特集(詳細)。
『蟲師』『ノエイン』『capeta』『BLOOD+』『エウレカセブン』など、今放送中の8作品の画面作りに関してスタッフインタビューが掲載。『蟲師』の長濱監督のコンテが載ってたり、他にも『ノエイン』の設定画やら『エウレカ』のレイアウトなどなど、いろいろおいしい図版が見られます。
『capeta』
第11話「スタート!」
脚本:笠原邦暁 絵コンテ・演出:浦田保則 作画監督:岡野幸男
いよいよ決勝レース。スタートは、周回しながらのローリングスタート。初めてのカペタはタケシたちの揺さぶりに戸惑い、スタートダッシュに大きく遅れてしまう。
集団走行の駆け引きの経験不足に加え、カペタの我を引っ込めてしまう性格が仇してるかもって話。
カペタが実戦のなかでいろいろ考えながら習熟していくっていう展開が、今んところ新鮮な感じで観られるね。「ドライバーは燃えちゃダメだ」が効いてる。冷静な判断力と前へ出て行く闘志とを、どう両立させていくのかしら。観てるこっちはちゃんと燃えられるよ。
つーわけで、実際抜きつ抜かれつのバトルを学んでいくのは次回へ持ち越し。
あ〜あと、今気付いたけどカペタの平とナオミの源って名字、源氏平氏とかけてるのね。ま、どうでもいいけど。
『焼きたて!! ジャぱん』
第57話「ウー、マンゴー!! CMAPの逆襲!」
脚本:川瀬敏文 絵コンテ:笹木信作 演出:福本潔 作画監督:平塚知哉
次の勝負はCMAPの残りメンバー3人(石井真・緑川光・鳥海浩輔)全員と戦うことになった。CMAPのメンバーは、仲こそ悪いが腕は超一流。そして、次の勝負地が西都に決定する。
完熟マンゴーって、メッチャ高いけどホンマに美味いよなぁ。
それはともかく、CMAPのマンゴーカレーはさすがにマンゴーがもったいないと思うぞ。とりあえずいろいろ工夫してる過程を見せるのはいいね。勝負の行方は次回へ。
ローソンのジャぱんのCM、CMAPのマンゴーカレーパンだった。でもそれは“ジャぱん”じゃないんじゃぁ……。
『BLEACH』
第61話「藍染、立つ! 恐るべき野望」
脚本:大久保昌弘 絵コンテ:えんどうてつや 演出:清水明 作画監督:鈴木伸一
東仙により双殛の丘へ飛ばされたルキアと恋次。恋次は、そこにいた藍染に「ルキアを置いて下がれ」と命令され、思わず我が耳を疑う。一方、四十六室の全滅と藍染の裏切りは勇音(いさね、声:ゆかな)により十三隊と一護たち旅禍の知るところとなる。
藍染隊長の弁舌がいよいよもって滑らかになるって話。名セリフ連発(笑)。しかし、藍染隊長は口だけじゃなく腕も立つなぁ。強すぎ。
首輪を持って引き回されるルキアは、なかなか嗜虐心を煽るね。
セリフによる説明の回でした。ルキアのなかには、死神をホロウ化する“崩玉”(ほうぎょく)ってのがしまってあるらしい。一応、今までの人間界での出来事とルキア処刑の件とが(多少むりやり気味に)繋がったね。
WEBアニメスタイル、細田守監督の次回作が発表! 『時をかける少女』は2006年夏劇場公開!!。
昨日も話題にした『時かけ』アニメ。リンク先に、貞本さんのキャラデザインが載ってます。ちゃんと今っぽいデザインになってるね。話の方も、細田さんがアレンジしてるとか。
『Paradise kiss』
原作:矢沢あい 監督・シリーズ構成・脚本:小林治 キャラクターデザイン・総作画監督:結城信輝 Paradise Kiss衣装デザイン:田山淳朗 アートディレクター・スタイリスト:清川あさみ 美術監督:上原伸一 音楽:THE BABYS・NARASAKI from COALTAR OF THE DEEPERS アニメーション制作:マッドハウス 作品公式サイト
第1話「アトリエ」
脚本・絵コンテ・演出:小林治 作画監督:田中雄一
成績優秀眉目秀麗、だけど平凡な毎日を淡々と生きていた高校生、早坂紫(はやさか・ゆかり、声:山田優)。そんなユカリはある日、ピアスだらけの変な男(水谷俊介)に声をかけられる。たどり着いた先は地下の“アトリエ”。そこでユカリは、服飾専門学校の学祭のモデルをやってくれないかと頼まれる。
平凡な女子高生が、個性的な面々と知り合って自分でも思っても見なかった世界へ、ってお話。
期待通りに、美術から色味から作画からデザインから、すべてがもう小林治ワールドだった。この辺はもう、完成されたセンスなんで危うげな感じがないね。クオリティも高いですよ。
話の方も、ガツンとハッタリかますわけでもなく判りやすいツカミがあるわけでもなく、割と淡々としてるのも小林治カラーだよね。んなワケで、この時点で面白い面白くないっていう判断をするような感じの話じゃなかったけど、作品のカラー含めた雰囲気は悪くなかったです。意外とギャグっぽいテイストもあったんで、それほど気負って観るって感じじゃなかったのも好感。
オープニングは曲も良かったし、アニメもオシャレだった。エンディングは今石洋之さんと芳垣祐介さんが原画。
もうすっかり小林治印ってのを確立しちゃってるんで、今回もその期待に応えてくれる出来だった。その分(観てるこっちに)『BECK』のときほど新鮮さは感じられなかったけど。でも、作品がきちんと統一されたセンスで貫かれてると観てて気持ちが良いね。
結城信輝さんのキャラデザインも、華やかさと線のシンプルさを兼ね備えた絶妙なバランス。総作監で入ってるんで、キッチリクオリティ保ってくれそう(だよね?)。
原作は未読。矢沢作品を云々出来るほどちゃんと読み込んだことはないんで、原作と比べてどうとか言えないけど、1話観た感じでは割とストレートに恋愛模様を描いていくのかなぁと。キャラクターは、一目見て忘れられないくらいキャラ立ちしてたんで良し。
小林治テイストを味わいつつ、一視聴者として新鮮な気持ちでストーリー展開を楽しみたいと、そう思って観ていきます。
マッドハウスの劇場アニメは、2本とも筒井康隆原作(編集長メモ 2005/12/10より)。
『アニメージュ』1月号にも記事が出てました。『時かけ』の監督は、細田守監督なのね(webKADOKAWA発表)。『パプリカ』は今敏監督。う〜ん、スゴそう。
『交響詩篇エウレカセブン』
第34話「インナー・フライト」
脚本:清水恵 絵コンテ・演出:原口浩 作画監督:真庭秀明
ヴォダラクのノルブ師(小山力也)を救出すべく、月光号は弾道飛行の準備に入る。レントンとエウレカは、ホランドからノルブ師との出会いについて聞かされる。
ノルブ師も対になれなかったひとなのね。そういう意味では、レントンたちに進むべき道を示してくれそう。後半になって話がちゃんとレントンとエウレカとの関係を中心に収斂していくところが、(演出サイドにも)迷いがなくなった感じで良いね。
いろいろ明らかになってスッキリしてきたけど、アネモネは何者なんだろう。人造人型コーラリアン?
タルホに新しい命が宿ったのがわかってホランドも真に守るべきものを得た。謎は明かされ進む道も示された。人類とコーラリアンの和解は、レントンとエウレカに託される。二つの魂は今、和合する!(知らんけど) 続きが楽しみ。
『ふたりはプリキュア Max Heart』
第41話「気迫で渡せ! ちょこっと勇気のプレゼント!!」
脚本:影山由美 絵コンテ・演出:門由利子 作画監督:川村敏江
藤P先輩の誕生日にと、スポーツタオルに刺繍をしてプレゼントすることにしたなぎさ。一方、ひかりはこのところボーっとしてなにかを気にしている様子。
川村敏江さん作監回。原画に、冨田与四一さん(川村さんも)。
今回は、なぎさの藤P先輩への想いと、ひかりとザケンナー坊っちゃんとの関係をパラレルに描いてて、話が立体的になってた。ひかりが強くなれば坊っちゃんも刺激されて変化(成長?)するのね。クイーン復活についても言及有り。
作画も、バトルシーンの冒頭のミサイル作画と前後の部分がスピード感があって、なんか『プリキュア』じゃないみたいだった。キャラ作画も、川村作監でカワイかったし、バルデスも迫力あった。あと、ルミナスのバンクシーンに(取って付けたように)ハーティエルが追加されてた。
なぎさもやっとプレゼントを渡せたし、次シーズンへ向けていろいろ区切りをつける準備ができてきたってことでしょうか?
『おねがいマイメロディ』
第37話「ジャングルで会えたらイイナ!」
脚本:平野靖士 絵コンテ・演出:大久保政雄 作画監督:松本勝次
真菜(杉本ゆう)は、生物部の研究に協力するため、カエルの小次郎を学校へ持ってくる。しかし登校途中、バイクに乗ったふたり組に小次郎の入った箱をひったくられてしまう。
真菜ちゃんが女ターザンになって大活躍の巻。小次郎美少年バージョンの声で、かかずゆみさん。
合間合間に入る微妙な脱力ギャグがミョーにハマって笑えた。真菜ちゃんが活躍する回はテンポが良いんで、ギャグの部分が緩急の“緩”になってる。美少年声にかかずゆみさんを使ってるのに、あんまり艶っぽい感じの話にならないのも真菜ちゃんらしいね。
作画は、シーンによってタッチの強弱を強調した絵になるのが印象的でした。
『シュガシュガルーン』
第23話「走れ走れ! 友情リレー」
脚本:金春智子 絵コンテ:阿部雅司 演出:清水明 作画監督:山本佐和子
陸上大会のリレー選手に選ばれたショコラ。最初はいやがるが、バニラに「優勝したらハート取り放題」と言われ俄然やる気に。しかし、チームのかなめのひとり佐紀子(中川里江)が足を挫いてしまう。
『シュガルン』らしい、教訓めいた感じのエエ話だった。嫌味なくやってるところも悪くない。んだけど、勝つことにのみ価値を見出すショコラの性格が、人間界に来た最初のころにリセットされてしまった感じがしちゃってちと残念。
でもまあ、オチも含めて、この手の魔法少女モノとしてはスタンダードに則った手堅い出来だった。
『ふしぎ星の☆ふたご姫』
第37話「7つの宝を探せ☆グレイス・ストーンの秘密」
脚本:中瀬理香 絵コンテ:小野勝巳 演出:長尾粛 作画監督:森川均・金子匡邦
エターナル・ソーラー・プリンセスにレベルアップしたふたご姫。おひさまの国に帰ってきたふたりを待っていたのは、吟遊詩人のナギーニョ(矢薙直樹)。彼こそは、実はプリンセス・グレイスに仕える使者だった!?
いきなりの新事実! だからといって、なにかが決定的に変わったりするワケじゃないんだけどね……。ファインレインもそんなに成長したとも思えんし。
闇との戦いとか石を集めるとか、割と定番な設定になってきたね。シリーズ開始当初、『プリキュア』を意識してたって言ってたけど、ここに来て『プリキュア』(第1シリーズ)に似てきた。
アルテッサのブライトとの思い出と話を絡めたところはしんみりしてて上手かった。アルテッサの「待ってお兄様、キャ〜ッ!」ってのはもうパターンだけど(笑)。
『BLOOD+』
第10話「あなたに会いたい」
脚本:森田繁 絵コンテ・演出:佐野隆史 作画監督:小林利充
学園でハノイの戦争博物館に行くことになった小夜。そんななか、小夜の机の上に、ファントムの“青い薔薇”が置かれていた。
青い薔薇の人……、あなたのために演じます!(笑)
ファントム@佐々木望の衣装がどうも笑いを誘ってしまって、シリアスに観られないっていう点を除いては、『BLOOD+』らしい手堅い展開だった。
“ディーヴァのシュヴァリエ”、小夜のベトナム戦争当時の記憶のフラッシュバックなどなど、思わせぶりな前振りがされてた。次のダンスパーティーがベトナム編の山場かしら。とりあえず展開待ち。
よしながふみ『大奥』第1巻(白泉社)読む。
若い男だけがかかる致死性の伝染病の蔓延で男が少なくなり、男女の役割が逆転したって設定のパラレルな江戸時代。将軍はもちろん女で、大奥には美男が三千人! そんな江戸城に、質素を良しとする八代将軍徳川吉宗(女)がやってくる。そして、大奥にも改革の大なたが振り下ろされようとしていた。
いや〜、面白い! 最初は、単に男女逆転しただけの話かと思ってましたよ。もちろんそれだけでも面白いんだけど、ちゃんとこの世界の成り立ちについても言及していくであろう描写がしてあった。ちゃんとSFになっていきそうで、今後も目が離せないね。
あと、吉宗(女)がちゃんとカッコイイ!
『かりん』
第6話「母さん元気で恥ずかしい」
脚本:あみやまさはる 絵コンテ:二瓶勇一 演出:吉本毅 作画監督:ひのたかふみ・飯塚晴子 総作画監督:中山由美
健太の母は相変わらず元気なまま。だけど、次の仕事は見つからない。健太はいつにも増してバイトに精を出すが、さすがに体力が持たない。そんな健太の不幸に反応して、果林も増血してしまう。
果林と健太の仲はお互い、心の中もまだまだ恋愛未満なのね。この辺、焦らずじっくり描いていくようなので好感。
今回は、どっちかってーと健太のお母さん(久川綾)が良かった。特別セクシーってわけでも媚びてるわけでもないのに、なぜか中年男の陵辱回路をスイッチオンさせてしまうてのがさ。
別に副作用ないんだったら、健太にもお母んにもバンバン供血したったらエエのに。アカンのかなぁ? まあ、気分が元気になるだけで、就職が決まるとか実際に幸せになるワケじゃなさそうだけどさ。
『SHUFFLE!』
第21話「気持ちの行方」
脚本:鈴木雅詞 絵コンテ:友田政晴 演出:山崎茂 作画監督:相坂ナオキ・重松しんいち
稟に家を出て行くと聞かされた楓はずっと伏せったまま。しかし稟は、楓のためにも家を出る決意を変えない。そんな矢先、稟はプリムラから楓がいなくなったと聞かされる。
ここから、楓の復讐劇が始まるのだった(ウソ)。でも雨の中、亜沙先輩と楓が出会うシーンは、「ヤバい、殺される!」ってハラハラしたよ(笑)。
稟くんが亜沙先輩と結ばれるってお話。
なんか重いシチュエーションを持ち出した割りには、結局都合良くあっち(楓)から身を引いてくれるんだよなぁ。なんだかなぁ。うわべだけのキレイゴトで済ませずに、楓にはとことん修羅の道を歩んで欲しかった(だから、そういう話ではないと)。
『ぱにぽにだっしゅ!』
第23話「弱り目に祟り目」
脚本:金巻兼一 絵コンテ:田所修 演出:西村大樹 作画監督:岩瀧智・亀谷響子
本格的な冬を迎えてすっかり寒くなる桃月学園。くるみたちは、ガイドブックの温泉に思いをはせる。そしてそのころ、人知れず地球には史上最大の危険が迫っていたのだった!
OPは『少女Q』都@堀江由衣バージョン。
いつも以上にこれといったストーリーがない回だった。でも面白かったよ。白鳥劇団に追い回されてるベッキーがカワイかったし、運悪くひどい目に遭うベッキーも良かった。斎藤千和さん、バンザーイ! あと、Cパートの変身シーンがよく動いてました。
今回は、アイキャッチ作画が動いてたのもポイント高し(亀谷響子さん作画)。ベッキーの髪型&ファッションも良かった(こっちも、亀谷さん)。エンドカードイラストは、『月詠』原作者の有馬啓太郎さん(絵も『月詠』でした)。
編集長メモ、『セーラームーン』に浮かれていた・オマケ。着ぐるみショーの話。
『ARIA The ANIMATION』
第9話「その 星のような妖精は…」
脚本:藤咲あゆな 絵コンテ・演出:竹下健一 作画監督:藤沢俊幸
ネオ・ベネツィアは秋の観光シーズン目前。藍華の夢は、かつて大妖精と呼ばれた伝説のウンディーネのようになること。というわけで、その伝説の大妖精本人(松尾佳子)に教えを請うため会いに行く。
原画に荒川眞嗣さん、作監協力で日下岳史さん。
なぜか日本風の田舎生活を体験するってお話。ベネツィア風の海上都市の近くに日本風の田舎が……。グローバリズム資本主義に対する批判から生まれたはずのスローライフ運動が、実は現代文明と科学技術の粋たるテラフォーミングの恩恵の上にこそ成り立っていた、っていうこのアイロニー。なかなか深いアニメです(笑)。
話自体はユルいんだけど、決めのシーンでレイアウトがビシッと決まってるんで、観てて目に気持ちいい。キャラ作画も良かった。こうなると、恥ずかしいセリフもスルー(笑)。
『蟲師』
第4話「枕小路」
脚本:山田由香 絵コンテ・演出:そ〜とめこういちろう 作画監督:加々美高浩
ギンコは予知夢を見せる蟲に憑かれた男、ジン(小山剛志)に薬を処方する。一年後、村を訪れたギンコは、村人が消え荒みきった村の惨状を目にする。ひとり残されたジンは、事の次第を語りはじめる。
異能力を授かったばかりに不幸になってしまった男っていう良くある話かと思ってたら、微妙にハズしたところに落とすのが面白いんだよね。
ドライななかにギンコの情がかいま見えるっていう『ブラック・ジャック』みたいな感じの話を、かなり抑えた演出で表現してた。
眠ることにより自分の意識がどこか別のところへ行ってしまうかも、っていう根元的な恐怖を感じさせてくれる、なにげに怖い話。観た後でジンワリ怖さが出てくる。
『アリーテ姫』録るの忘れた。もう何度か観てるんだけど、保存しときたかったんでとってもくやしい。ソフト買えってことか。
『Newtype』増刊ってかたちになるのかな? 『NewWORDS』(角川書店)を買ってみる。
アニメだけじゃなく、映画・ゲームなどなど、映像エンターテインメント全般の雑誌で、ちょっと大人向け、マニア度数は薄目、って感じでしょうか? 『Invitation』(ぴあ)あたりを意識した誌面作りかな?
特別これといた目玉があるわけじゃないみたいだけど、いろんな人を引っぱってきて書かせててた。藤津亮太、海猫沢めろん、くらもちふさこ、西島大介、山形浩生、小川びい、氷川竜介、稲葉振一郎などなど、ちょっと他では見られない組み合わせ。
執筆陣見て興味を持った方は読んでみてくださいな。
『甲虫王者ムシキング』
第36話「虫男の涙」
脚本:高橋ナツコ 絵コンテ・演出:大平直樹 作画監督:阿部宗孝
クヌギの里に“虫男”という言い伝えがある。その男は、虫を愛し虫とともに暮らしていた。ポポたちは、その話からグルムのことを思い出す。
グルムが非暴力不服従を貫く話。村の長老に麦人さん。
『ムシキング』のことだから、またブラックに終わるかもと思ってたけど、普通にいい話になっててちゃんと感動出来ました。グルムの虫を愛する純粋な心ってのがきちんとドラマの核になってたし、ラストもその心が報われてたのが後味良いよね。
グルムが自己犠牲を見せる場面の盛り上がりが、森の怒りという形になるっていうの感情誘導が上手かった。ソーマも今回は卑怯な悪役に徹してたし、ここ最近には珍しくドラマに迷いがなかった。
まあ、今回の話は、ソーマがまた目を覚まして仲間に戻ってくるための前振りと見ていいんだろうな。
『巌窟王』
第5話「あなたは婚約者を愛してますか」
脚本:高橋ナツコ 絵コンテ:加藤敏幸 演出:山田弘和 作画監督:Kim Dong-joon
伯爵の邸宅の地下に広がる人工庭園。そこには、竪琴を弾く美しい少女(矢島晶子)がいた。その少女エデは、伯爵のためだけに仕えているという。そこにはたして愛はあるのか。
潔癖なマクシミリアンと純粋なアルベールとが、愛について青臭いケンカをするっていうお話。
さすがに今回の趣向はちとバカバカしいと思うけど、マクシミリアンとアルベールならしょうがないかなって思っちゃうね(笑)。伯爵的には、マクシミリアンにアルベールの両親の結婚の不実さを暴かせたいっていうのが隠れた趣向なんだろうけど。もう、伯爵ったら悪趣味〜。
「運命もまた、動かしがたい必然で成り立っているのです」(by伯爵)
派手さはないけど、アルベールがだんだん今までの日常を信じられなくなって来ちゃうってところが良かったな。そうしてひとり伯爵だけが本当のことを言ってるように感じてしまうようになるわけだ。
『巌窟王』
第6話「彼女の憂鬱、僕の憂鬱」
脚本:山下友弘 絵コンテ:福田道生 演出・作画監督:和田高明
ユージェニーの親で、大銀行家であるダングラール男爵(辻親八)のもとに伯爵が現れる。ダングラールの銀行に口座を開きたいと申し出る伯爵だったが、ダングラールは契約書の一文に目が止まる。
和田高明さん演出・作監回(原画も)。和田さんらしい、原画密度が濃そうな作画が全編に見られて大変眼福でした。アニメスタイルのインタビューで「『巌窟王』はキャラが難しそうだからやってみたい」って言ってたことが実現したのね(参照)。
ちょっとした芝居でも、ありえないくらい細かく原画で描こうとしてるのが判る。シートのタイミングの取り方も細かくコントロールしてるみたい。表情や動きを見てるだけで楽しいし、描いてて楽しいんだろうなぁって思わせる作画。
作画単独の面白さもさることながら、それがダングラールのキャラのコミカルさっていう演出の要請と合致してるところも良かった。『巌窟王』のコレまでの話と比べても特別浮いてるワケでもないし。いやいや、ご立派。
自分を慕う楓に稟は遂に言ってはならないことを言ってしまった。
稟「俺は、この家を出て行こうと思うんだ」
楓「えっ……」
稟「やはり俺はこの家にいないほうが……って、何だよその手に持った斧は?」
楓「やあねぇ、これは野菜を刻もうと思って」
稟「そんなんで切れるか! って、なに玄関のカギ閉めてんだよ!?」
楓「やあねぇ。最近物騒な事件が多いじゃないの。だからよ」
稟「お前のほうがよっぽど……って、なに足に鎖つけてんだよ!?」
楓「似合うわよ稟くん。よいしょっと」
稟「何ハンマー持ち出してんだよ! おい楓、ちょっと……」ボグッ!
木曜サスペンス劇場『SHUFFLE!』、つづく。
『ALWAYS 三丁目の夕日』
原作:西岸良平(『三丁目の夕日』) 監督・VFX:山崎貴 脚本:山崎貴・古沢良太 VFXディレクター:渋谷紀世子 音楽:佐藤直紀 作品公式サイト
昭和33年、東京タワーが完成し長嶋茂雄が巨人に入団したそのころ、青森から一人の少女、星野六子(堀北真希)が集団就職で上京してきた。“鈴木オート”に連れて行かれた彼女は、自分の想像とのあまりの違いにガクゼンとする。車のことを何も知らない六子に鈴木則文(堤真一)は激怒するが……。
セットとCGで、昭和30年代の世界が見事に再現されていました。冒頭、建設中の東京タワーが見えるシーンから一気にこの世界に引き込まれてしまいます。人間ばかりでなく建物、車、店の前の置物、家財道具など、すべてが主役といってもいい作品です。特に、人がひしめく上野駅はよく出来ていました。子供が未来を空想するシーンでいきなりSF映画のような都会の場面が出てきたのは意表を突かれました。
見所としては、一平(小清水一揮)と淳之介(須賀健太)が淳之介の母親に会いに高円寺まで行くシーンと、茶川先生(吉岡秀隆)と淳之介の別れのシーンでしょうか。二人の子役の演技が光っていました。特に淳之介の方は小憎らしいほど上手いぞ。
キャスティングには本当に感心しっぱなしで、えらくパワフルになってる一平の父ちゃん(堤真一)は超人ハルクのように暴れまくるし(母ちゃんは薬師丸裕子だ)、小説家の茶川先生やってる吉岡秀隆も秀逸。ショボクレ具合があまりにもハマっているので、1回限りなのが惜しいくらいです。ヒロミちゃん(小雪)も色っぽいし、アクマ先生(三浦友和)も地味だけど味があります。
テレビが来た日、力道山の空手チョップの真似、氷で冷やす冷蔵庫、クリスマスプレゼント、万年筆……。懐かしさにあふれながら単なるノスタルジーには終わらず、お金はないけど毎日みんながパワフルに生きていた時代を描いて見せてくれたこの作品。あのころに比べると今は活力や想像力、他人の都合を考える気持ち、いろんなものが減ってきてるのかな? いやあ思わずホッとさせてくれるいい作品でした。自転車に乗ってる蕎麦屋が「おっとっと」と転ぶシーンも2回も見せてくれたしね。
『capeta』
第10話「タイムトライアル!」
脚本:岸間信明 絵コンテ:三宅雄一郎 演出:政木伸一 作画監督:佐久間健
練習走行をコースレコードで終えたカペタは、サーキット中の注目の的となる。しかし、ナオミはそんなカペタを眼中にないかのように振る舞う。そしてついに、スターティンググリッドを決めるタイムトライアルが始まる。
前半は、セリフによる説明が多かったけど、レースシーンは相変わらず緊張感たっぷりに観られました。内容も熱いモノになってたよ。社長の言葉がイイ。それに対するカペタの悟りも。
「マシンは熱くていい。でもオレは、ドライバーは冷たくなって戦うんだ!」(byカペタ)
コレだよコレ! やっぱり、精神論や気合いだけで勝つ話じゃなかったってこと。よしよし。順調に面白いです。次回はいよいよ本戦。
『焼きたて!! ジャぱん』
第56話「危うし黒柳!! 失われたリアクション!」
脚本:下山健人 絵コンテ:増田敏彦 演出:小山田桂子 作画監督:毛利志乃舞
『焼きたて!! 9』は第2回戦。次の対戦相手は、以前アドバイスをもらったスゴ腕中華料理人の劉さん(斎藤志郎)。しかも、お題は中華まん。そんななか黒柳は味覚を失うという、味覚審査員人生最大のピンチに立たされる。
劉さんも出てきたし黒やんもピンチだし、道具立ては面白そうなんだけど、話は意外にもあっさり1話で終わっちゃった。ちょっと肩すかし。
和風ジャぱんまんも普通に美味そうだったけど、劉さんの中華まんがほんとに普通すぎたよ。
黒やんのパロディリアクションは、『ジャンプ』作品が続くなぁ。ローソンのCMはBパートの後だったんで、今回はネタバレはなかった(笑)。
『BLEACH』
第60話「絶望の真実、振り下ろされた凶刃」
脚本:吉村元希 絵コンテ:河村明夫 演出:一口久美 作画監督:石川智美
ソウルソサエティの司法機関、中央四十六室。そこで日番谷と乱菊は、殺されて数日経ったと思われる賢者たちの死体に出会う。では今まで数日、護廷十三隊に下されていた指令はいったい誰が? そこへ、三番隊副隊長吉良が姿を現す。
いや〜、原作読んでないんで、驚愕の事実にビックリ。いや正直、なんとなくは察してたところはあるけどさ。あの爽やかな笑顔は怪しいと思ってたんだ(ホントかよ?)。
速水奨さんの怖い演技が真に迫ってたね。この人まで関西弁でしゃべり出したらどうしようと思ったけど(笑)。
今回は、話の展開上雛森くんを目一杯カワイく描かなきゃダメなんだけど、その辺キッチリ応えてくれてたのはお見事。ちゃんとショッキングなシーンになってました。
WEBアニメスタイル、アニメ様の七転八倒 小黒祐一郎 第24回「『セーラームーン』に浮かれていた」。
水野亜美が単独で表紙になった号の特集のリードなんて、まるっきりラブレターだ。そのリードのシメは「だから、だから……振り向いてよ、亜美ちゃん!」だ。これをシャレとか、なんちゃってではなく、真剣に書いた。
わっはっは! オモロイなぁ。
『かみちゅ!』
第8話(DVD版)「野性時代」
脚本:倉田英之 絵コンテ:うえだひでひと 演出:畑博之 作画監督:山下祐・鈴木大
近頃、猫が凶暴化しているという。この間も乾物屋が襲われる事件が起こったばかり。家に帰ってタマに聞いてもとぼけて教えてくれない。その夜ゆりえは、出かけるタマの後をつけていく。
猫猫猫! 全編猫三昧。今回はとくに猫作画が(動き含めて)カワイく描けてた。猫好きのぼくも認める猫アニメ。
DVDでは章ちゃんが、タマの奇行を目撃しちゃうってのが繰り返しネタみたいになってて笑える。
元ネタは『ファイト・クラブ』だけど、内容はあんまり関係ありません。
このアニメ、人間も猫もそうなんだけど、基本的にはリアリズムを演出の基本にしてるんだけど、やってる内容は今回みたいなくだらないバカバカしい内容なのが面白いよね。そのギャップが生みだす可笑しみってのが魅力。今回もそういう『かみちゅ!』らしいバカバカしさに満ちあふれてた。こういうの、好きだなぁ。
冒頭のタマの功夫アクション作画もスバラシイし、後半のキャットファイトも動きが楽しかった。猫の人物芝居(?)の魅力って初めてかも(笑)。
第7話のラストは、もののけの会長が光恵ちゃんに乗り移ってキスしまくったと思ってたんだけど、コメンタリーでそうじゃないと言ってました。会長が(顕現して)光恵ちゃんにキスしたから「きゃっ!」だそうで。
でも、普通に解釈したら光恵ちゃんに乗り移ったと思うのが自然じゃないかなぁ(←まだ言ってる)。
『佐武と市 捕物控』
第24話「呪いの赤猫」
脚本:深山伸 演出:ひで・ぼお 作画:飯野皓・津野二朗
ある夜、西陣屋に「財産の半分をもらう」との矢文が打ち込まれる。西陣屋の主人(鈴木泰明)である父に内緒で佐平次親分を訪れたおその(沢田敏子)に請われ佐武と市は内々に調査を進める。
スタジオ・ゼロ回。
声優の演技の感じがいつもと違う感じがしたなぁ。緊張感を出すためか、せっぱ詰まって早口な感じ。それとも単に脚本のセリフの量が多いのか?
ラストのアクションシーンは、いろんな意味でダイナミックだった。作画も勢いがあって良かったんだけど、佐武やんの十手で忍術レベルの必殺技を繰り出したのには思わず腰が砕けました(笑)。今までそこそこリアルテイストを保ってきたのに、あんな技があったのか!?
全体に変な勢いがあって、それがミョーな味わいになってました。
『マリア様がみてる』
第12話「ファースト・デート・トライアングル」
脚本:高橋ナツコ 絵コンテ・演出:夏月洸 作画監督:実原登
祥子さまとのデートの約束を取り付けた祐巳だったが、どこへお連れすればいいのやら全く想像が付かない。
それぞれの薔薇のつぼみのデートの様子を3元中継。ま、メインは祐巳と祥子様の初々しい初デートッスけど。
いつものように気を遣う祐巳なんだけど、今回は祥子さまもお嬢様らしい鷹揚さで受け止めてた。っていうか、どっちかっていうと天然ボケか? 自分で荷物持って歩くような買い物のコツを知らなかったり、ハンバーガー屋でボケかましたり、祥子さまの可愛らしさが存分に発揮されてました。
作画は、シーンによってバラツキがあったなぁ。
『マリア様がみてる』
第13話(最終話)「ごきげんよう、お姉さま」
脚本:高橋ナツコ 絵コンテ:ユキヒロマツシタ 演出:則座誠 作画監督:松島晃
祥子さまを見失った祐巳は、見放されたと思い祥子の名を呼ぶ。祥子を見つけた祐巳は、安堵のあまり目に涙を浮かべる。
蟹名静さんと志摩子のデートは、ふたりしてなんか変なワールドを作り上げてたなぁ。
「わたくし、祐巳に会ってジーンズが欲しいと思ったんだもの」(by祥子さま)
嬉しいこと言うてくれるやないの。よよよ……(泣)。最終話にしてやっと祐巳が報われたような気がする(笑)。
キャラ作画もキャラデザの松島さんで、さすがにしっかりしてました。
祐巳たちが喫茶店でわいわいやったり、祐巳と祥子とを交えたなんでもない日常ってのは肩肘張ってなくて良かった。最終回らしくないといえばそうなんだけど、大げさな感じで終わるよりは楽しげで良かったと思いますよ。
再レビューってことで見直してみたワケだけど、やっぱり観たらなにかと突っ込んじゃうね(笑)。とくに祐巳と祥子さまとのすれ違いってのは、ちょっとイライラする。
まあ、『マリみて』はノスタルものみたいな過去形視点でもなければ、外部視点を持ち込んでリリアン的価値観を相対化したりするような作品じゃないんで、ツッコミ視点がないというその辺がやっぱり個人的に観てて居心地が悪い原因になってる。
とはいえ、女学園モノ特有の小っ恥ずかしいような雰囲気をきちんと再現してたのはお見事。淡い上品な色味とか画面の感じも良かったし、キャラデザインもクセのない上品な感じに仕上がってました。ただ、作画自体は回によって結構差があった。特別悪い回ってのもなかったけど。
なんだかんだ文句言ってるけど、女学園モノはわりと好きではあるんで、そこそこ楽しんで観てました。
明日から、朝5:00〜5:50に『だぁ!だぁ!だぁ!』です。
『ヤングキング OURS』(少年画報社)1月号の小林治さんの連載は、「秋の新番にもの申す!」って内容。『蟲師』は褒めてた。この人とは結構趣味が合うなぁ。『蟲師』サイコー!
『BLOOD+』
第9話「それぞれの虹」
脚本:菅正太郎 絵コンテ・演出:佐山聖子 作画監督:塩谷直義
ベトナム、ハノイで小夜をさがすリクとカイ。そこでふたりは片足のない少女、ムイ(鈴木里彩)に出会う。
佐山聖子さんコンテ回。原画に荒川眞嗣さん、黄瀬和哉さん。
未だベトナム戦争の傷を残すベトナムってお話を、ムイとリクとの淡い想いとパラレルで見せる。話としてはお定まりな感じがしないでもないけど、リクの初々しさがイイ感じに出てたんで、あんまり嫌味になってない。ムイもカワイかったし。
作画も全体的にレイアウトがビシッと決まってた。背景美術もキレイ。カイのピッチング作画もちゃんと野球やってそうなフォームだった。あと、ムイのお父さんがって後の数カット、ムイが街をさまよう作画も地味だけど良かったよ。手前を走る自転車のおじさんとか行商人とかもなにげにイイ味。
『交響詩篇エウレカセブン』
第33話「パシフィック・ステイト」
脚本:佐藤大 絵コンテ:京田知己 演出:金子伸吾 作画監督:菅野宏紀 メカ作画監督:長谷部敦志
グレミコアの街に生存者はいなかった。エウレカはショックのため、自室に閉じこもってしまう。なんとかしてエウレカを元気づけたいと思うレントンだったが、良いアイデアを思いつかない。
いろいろあったけどやっぱオレたちは仲間だよな、ってのを確認するってお話。ホランドも大人になってたしね。レントンとエウレカが若さを謳歌してるのを、大人になったホランドとタルホが地上から見守るって構図も判りやすかった。
観てるこっちも、途中の人間関係のごたごたを「そんなこともあったねぇ」って感じで許せるように感じちゃうのが不思議ね(笑)。
ラストのロングボードに乗るふたりの絵も爽やかだったし、観てて気持ちのいい話になってました。
『ふたりはプリキュア Max Heart』
第40話「ふたりは最高! 前回バリバリなぎさと亮太!!」
脚本:吉村ゆう 絵コンテ・演出:岩井隆央 作画監督:青山充
今日は、亮太(高橋直純)がバドミントンで、地元クラブチームの練習に参加する日。付き添いを任されたなぎさだったが、応援で当の亮太以上に盛り上がる。
前回と同じく、スポーツは楽しまなくっちゃってお話。
なんだけど、またしても本編とバトルとの乖離が激しい。バトルの方が(良くは判んないけど)盛り上がってただけに、本編と全くリンクしてないのが浮いて見えるんだよね。
ひかりが坊っちゃんと関係あるらしいってのが匂わされるだけで、「まだ待て、今に判る」を繰り返すばっかり。
『おねがいマイメロディ』
第36話「地球が救えたらイイナ!」
脚本:江夏由結 絵コンテ:藤原良二 演出:山田一夫 作画監督:本田辰雄
バクの一族に授けられた伝説の力、それは人の夢のなかに入ることが出来るというもの。そして今日この夜が、バクが55年に一度その力を使うことの出来る夜だったのだ。
今回は夢は夢でも、寝てるときに見る夢に入るってお話。入る先はもちろん柊様。
宇宙規模で笑いをとろうとギャグ合戦するっていう、無茶苦茶さ加減がスバラシイ。バクの親類一同集結ってのもバカバカしいなぁ。王様たちも出てきて、意味もなくオールスターキャストってな趣だった。
歌ちゃんが唄ってメロディタクトにパワーをって、そういやそんな設定もあったね(笑)。歌ちゃんの歌も聴けたし満足満足。
うう〜、寒いよう。
『かりん』
第5話「家族そろって恥ずかしい」
脚本:植竹須美男 絵コンテ・演出:鈴木洋平 作画監督:杉本功 総作画監督:中山由美
果林の正体が健太にバレてしまう。杏樹(猪口有佳)は健太の記憶を消してしまおうとする煉(諏訪部順一)を止め、健太を積極的に“こちら側”につけてしまってはどうかと提案。
果林の家は、雨水君ちのアパートの裏手やったんか(笑)。あと、そうとは知らずに血を吸ってた雨水母(久川綾)見て果林、「わ、若〜い!!」。って、驚くポイント、そっちかい!? 「こんな古くて狭い部屋にふたりで……」とか、「お父さんがいないなんて可哀想」とか、なにげに失礼な感想を思い浮かべたりしてるし。
果林はやっぱり血を相手に注入してるのね。なんか、病気になりそうでイヤやなぁ。
今回は、ちょっと笑いの要素も見られて良かった。笑いがある分、吸血鬼に関する部分に対する良いアクセントになってました。
『SHUFFLE!』
第20話「忘れられぬ罪」
脚本:高山カツヒコ 絵コンテ:二瓶勇一 演出:清水一伸 作画監督:岡田万衣子
亜沙の発作は幸いにも軽かった。自分の言動を後悔しつつも、以前と変わらぬ態度で稟に接する楓だったが、稟の気持ちを再び自分にのみ向けることは出来なかった。
前回の続きがどうなるか気になってまた書いてます。
前回のアレで今回また軽い路線に戻ってたらビックリだったけど、楓はやっぱり怖くて稟くんもやっぱり家を出るって言う、まあ想像しうる範囲の展開だった。やっぱり怖いよな。しかし稟くんも「みんなを幸せにしたい」って、一体何をどうしたいねんな。
しかし、この手のギャルゲーの恋愛観ってなんで“相手の人格・人生すべてを受け入れて背負い込むか、もしくは拒否するか”の二つに一つしかないんだろう?
『ぱにぽにだっしゅ!』
第22話「槿花一日の栄」
脚本:高山カツヒコ 絵コンテ:福田道生 演出:大沼心 作画監督:伊藤良明
桃月学園に、「突撃!! 隣のホームルーム」という番組がやってくる。しかし、ベッキーは「テレビなんて低俗だ!」と出演に乗り気ではない。
OPは『黄色いバカンス』(6号@阪田佳代バージョン)。
一条さんがみのもんた顔になったのが笑った(図らずもタイムリーだし)。ラストの、つるべ落としがドカーンっていうのと『ゲゲゲの鬼太郎』(TV)のエンディング作画(第3期だっけ?)で〆ってのは、かなり強引な力業。ハマったハマった。水木ネタは卑怯だなぁ(笑)。星半分プラス。
チャイナ服の柏木姉妹がミョーに肉感的だった。ベッキーの服もカワイかったし。
WEBアニメスタイル、【情報局】年末年始にもアニメがいっぱい! 新番組・特番・劇場作品をまとめてチェック!!
来年1月って、もう1ヶ月後なんだ(汗)。『練馬大根ブラザーズ』の公式サイトが更新されてました。
『ARIA The ANIMATION』
第8話「その 憂鬱な社長ったら…」「その イケてるヒーローってば…」
脚本:吉田玲子 絵コンテ:佐藤順一 演出:玉川真人 作画監督:松林唯人
観光シーズンの途切れ目で大掃除中のARIAカンパニー。なんとか手伝いをしたいと思うアリア社長(西村ちなみ)だったが……。
アリア社長にフィーチャーした、番外編的内容。アリア社長がその獣性を遺憾なく発揮した回(笑)。
変な動物が「ぷいぷい」言ってるだけなんだけど、観てるとだんだん面白くなってきた。でも、この生き物をネコと言い張るのはさすがに無理があるなぁと、改めて思いましたよ。たぶん、中身は物体Xかなにかだと思う。
後半のサーカスのボールが転がってくるあたりが、間の取り方が絶妙で面白かった。と思ってよく観たら、サトジュンさんコンテ回だった。賛否両論ある字幕テロップの多用は、個人的には要らんかな。っていうか、出し方(見せ方)に美学がない。