WEBアニメスタイル、【artwork】『劇場版 xxxHOLiC 真夏ノ夜ノ夢』第4章 大平晋也・橋本晋治・宮澤康紀の原画

 『xxxHOLiC』の中でも作画マニアが一番見たかったであろうカットの原画ッスね。実際の画面もスゴイですよ。

【コロッケ五円之助】

『capeta』

第22話「プレッシャー!」

脚本:岸間信明 絵コンテ・演出:いわもとやすお 作画監督:北崎正浩

 いつものように淡々と勝利を重ねるナオミだったが、その裏には人一倍の練習量とスポンサーへの誠実な情報開示があった。

 ひとりでスポンサーの所行ってプレゼンして予算ぶんどってきてって、ちょっと超人すぎやしないか? まだ中学生だよね。ナオミの凄さを見せられるとカペタのやってるのが仲良し同好会レベルに見えちゃうね。スゲー。

 とりあえずカペタのカートのフレームがあと1レース持つかどうかってところで展開待ち。引き続き楽しみです。

★★½・・
【コロッケ五円之助】

『恋風』

第6話「秋思」

脚本:高木登 絵コンテ:浅見松雄 演出:木村寛 作画監督:増谷三郎

 学園祭を前に、実行委員として準備に追われる七夏。準備で遅くなった七夏は、同じ委員の宮内(小林良也)と一緒に帰るのだが、それを見た耕四郎に不用心だと怒鳴られる。

「なんでお兄ちゃんにそんなこと判るの!?」(by七夏)
「お前はカワイイから!」(by耕四郎)

 ついつい恥ずかしいセリフ(?)が口をついて出て思わずうろたえる耕四郎が笑える。幼なじみ同士とかだったらエエ感じに小っ恥ずかしいシーンになるんだけど、お兄ちゃんでしかも耕四郎だもんな(笑)。それ聞いて「ポッ」ってなる七夏もおかしい。

 今回、七夏のモノローグで語られるシーンもあってちょっと新鮮だったんだけど、一体全体七夏は耕四郎のどの辺に惚れてんのかね? その辺はヘタに語るとリアリティなくなるかな?

 耕四郎が「罪悪感なくなった」って言ってるけど、妹をオカズにすることに対して罪悪感薄れただけでオカズにすること自体を止めたワケじゃないのね(笑)。

今日のお兄ちゃん語録:
「開き直るワケじゃないが、最近ふと考える。妹で抜くってことは、そんなにおかしいことだろうか?」
おかしいよ! この作品にも笑いの神様が降臨したようです(笑)。

★★★★・
【コロッケ五円之助】

今頃になって「陰摩羅鬼の瑕」(京極夏彦)を読む。久しぶりに読むとこのぶ厚さがなんかうれしいが脇役の人物をほとんど忘れていて弱ってしまった。伊庭刑事って何に出てたっけ?「鳥の城」で起こる連続殺人に挑む榎木津探偵と関口君。今回のキーワードは鳥の剥製だ。相変わらずの面白さだが、ホントに「ありえなーい殺人事件」だったなあ。悲しくて参った参った。

【アルデンテ有森】

『仮面ライダーカブト』

第4話「カブト捕獲指令」

脚本:米村正二 監督:長石多可男 アクション監督:宮崎剛

 天道の後をつけていた岬(永田杏奈)の前に現れたZECTの男・東(小川敦史)はZECTの別動部隊による「カブト捕獲作戦」が進行していることを告げる。一方、天道はいつも無愛想なひより(里中唯)を“世界の花展”に誘う。一度は断るひよりだったが……。

 ついにカブト捕獲に動き出したZECT、とストーリーが緊迫感を増してくる中、なぞの少女ひよりが気になる存在になってきました。今回の料理ネタは「ポトフ」で彼女の作るポトフの味を盗もうと真剣に天道が見つめている図がおかしいです。ワームの犯行を放って置けない熱血の加賀美、その加賀美を放って置けない天道、という関係がやっと出来上がってきました。天道の妹・樹花(奥村夏未)も可愛いし、もっと活躍してほしいね。

 特撮も好調で前回の雨の中でクロックアップ(これをやると人間をはるかに超えるスピードで活動できる)して雨粒が全部ストップ(カブトの回りに大量の雨粒が浮かんでいる)した中で格闘するシーンには目を見張りましたし、今回の自動車まっ二つシーンも面白い。ライダーキックもその場を動かず、突っ込んでくるワームにキックをかますシーンがパワフルでした。そういや珍しくバイク(カブトエクステンダー)に乗りながらの変身シーンがありました。

 どうでもいいけど『カブト』って公式ページ見てもサブタイトル書いてないのね。仕方ないのでここでは新聞に書いてあったタイトルを使っています。怪人の名前も本編には出てきませんが「エピラクナワーム」といいます。ラストにはなんとカブトを狙うゼクトルーパーの集団が?引きもなかなかいい感じです。

今回の天道の名セリフ
「おばあちゃんが言っていた! 花はすべての女性も輝かせる」

★★½・・
【アルデンテ有森】

 桜坂洋『スラムオンライン』(ハヤカワ文庫)読了。前書いた、古本屋で買ったらサイン本だったってヤツです(アーカイブス2006年2月6日)。

 Aボタンをクリック。ぼくはテツオになる。オンライン格闘ゲームにハマる大学生、坂上悦郎。そんな悦郎は大学で布美子と出会う。布美子は、歌舞伎町で“幸せの青い猫”を探しているという。悦郎はそんな噂は信じていなかったが、布美子に付き合って大学の授業に出て、一緒に新宿の街を探してまわるのが日課になる。

 早川がライトノベル人気にあやかって売り出し中の“リアル・フィクション”キャンペーン作品のひとつ。この『スラムオンライン』読んだら、なんとなく“リアル・フィクション”の狙いどころってのが見えてきた気がします。

 今どきの若者の世界や社会に対する感覚をリアルに拾いながら描いていく、今風でちょっとエッジ感のある青春小説ってのをを狙ってるのかなぁと。

 『スラムオンライン』でも、悦郎にとってネットゲーも現実も割と等価にアイデンティティの一部になってるってところが、現実か虚構かっていう旧来のトレードオフな関係じゃない新しいネット世代のリアリティと言えなくもない。とは言いながら、中身は結構普通に青春小説だと思いましたよ。

 あと、ぼくの世代的には読んでて(ネット対戦こそないものの)『バーチャファイター』世代の懐かしさがよみがえっちゃうところだけどね。ちょうど大学時代だったし。ゲームの格闘シーンの描写は、みんなで熱中してやってたころの熱さを思い出させるものがある。あのころはヒマやったなぁ(笑)。

 読む前は気構えたけど、割と普通の青春小説として楽しく読めました。

【コロッケ五円之助】

『かみちゅ!』

第13話(DVD版)「やりたい放題」

脚本:倉田英之 絵コンテ:こでらかつゆき 演出:高島大輔 作画監督:櫻井親良

 街はすっかりクリスマス気分。そんな浮かれた空気が蔓延するなか、ひとり機嫌の悪い祀。「クリスマスは敵よ!」。祀はクリスマスに対抗すべく、来福神社の新企画にゆりえを担ぎ出す。

 「このなかに12月生まれの人がいたはずだわ!」「それはあんたよ、この鳥頭!」って話かと思ったけど違った(笑)。祀ちゃん大暴走って感じより、どっちかてーとエエ話度の高いしみじみした感じの話だった。

 メインの話よりも、光恵が珍しく声を荒げて八島様に怒るシーンが面白かった。中学生に怒られる神様(笑)。
「取り柄じゃないでしょ!? 八島様、すごい音痴じゃないの!」(by光恵ちゃん)

 ハゲ、もとい……、影の薄かった祀のお父さん(岩尾万太郎)がちょっと格好良かったのがナイス。

★★★½・
【コロッケ五円之助】

『恋風』

第5話「遠雷」

脚本:高木登 絵コンテ・演出:小林幸嗣 作画監督:重国勇二

 昨日のこともありギクシャクしてしまう耕四郎。さらに、七夏に勝手に部屋のゴミ箱をかたづけられたことを怒鳴ってしまう。バレているのか、それとも……?

 恥ずかしいティッシュかたづけられてキレるなんて、耕四郎、お前は中学生かっ!?(笑)
「なんだよ、当てつけかよ?」(by耕四郎こころの声)

 割れた茶碗をゴミ箱に捨てるシーンの緊張感はなかなかのモノでしたよ。あくまで無邪気に接してくる七夏に、威圧的な態度で頑なになることしかできないくせに、部屋に帰ってひとりになると「あぁ〜っ」って悩んじゃったり、耕四郎のダメさ加減が観てていちいち面白い。夜中ひとりで観てて声出して笑っちゃう貴重なアニメ(笑)。

今日のお兄ちゃん語録:
「言ってしまえ、くんくんしてゴメンナサイって、欲情してゴメンナサイって。いや、言ってどうなる。あいつは今だって何も知らずにあのときの下着をつけてるかも知れないのに。あのときの……」

★★★★・
【コロッケ五円之助】

『交響詩篇エウレカセブン』

第44話「イッツ・オール・イン・ザ・マインド」

脚本:菅正太郎 絵コンテ:寺東克己 演出:伊藤秀樹 作画監督:伊藤秀樹・吉田建一

 アネモネの代わりを確保するため、ワルサワのノバク財団の施設を訪ねるドミニク。そこで彼が目にしたのは、絶望病の子供たちを使った人体実験だった。

 ドミニクの普通人っぷりが、施設の異常さをいい具合に際立たせてた。

 アネモネの出自も明らかにされたし、ドミニクの決意も固まったみたいで、クライマックス直前らしい抑鬱感にあふれる回でした。救いのない暗い話ばっかりだったけど、観てて面白かったです。

 この流からすると、エウレカ&レントンに対比されるアネモネ&ドミニクも重要な役割を果たしそうで。

 エウレカの体が限界に近いらしいってラストも、シンプルながら色気のある線で描かれた上手い作画の効果もあって悲壮感を盛り上げてた。

★★★★・
【コロッケ五円之助】

『ふたりはプリキュア Splash Star』

第4話「うっそー!? 春の景色とセミの声」

脚本:羽原大介 絵コンテ・演出:矢部秋則 作画監督:高橋任治

 美術部の綾乃(石塚さより)に絵画コンクールへの出品を勧められた舞は、テーマである春らしい絵を描きにキャベツ畑を訪れる。舞は春を体で感じるため、畑のおばあさん(好村俊子)にキャベツの収穫を手伝わせてもらうことに。

 舞が美術部入りを決意する話。淡々とイベント消化していってる感じ。

 春にセミが鳴いてる異常さってのを、キャベツ畑のエピソードと上手く結びつけることができなかったせいか、割と平板な印象になってしまってるのが残念。美術部に入る理由も、なんだか取って付けたみたいだったな。

★★・・・
【コロッケ五円之助】

『おねがいマイメロディ』

第48話「みんな一緒だったらイイナ!」

脚本:山田隆司 絵コンテ・演出:麦野アイス 作画監督:武内啓

 マリーランドのバクの家族の家が壊れてしまった。バクの家族は、バクを頼って柊家にやってくるがバクともども追い出されてしまう。バクとその家族は、しかたなく夢野家に居候を決め込む。

 歌のパパがクロミの魔法で文学賞を獲って売れっ子作家になっちゃうって話。

 なぜかパパが鶴の恩返し風になっちゃうのがワケ判んないけど、いつもながらの超展開でそんなことは気にならない。

 ラストのラスト、あばら屋でバクらしい貧乏話になっちゃうのが演歌魂を刺激されてタマランね(笑)。

 このシーズンでとりあえず“ダークパワー編(?)”は終わるのかしら?

★★★・・
【コロッケ五円之助】

『シュガシュガルーン』

第33話「友情のハート、大切な想い」

脚本:高橋ナツコ 絵コンテ・演出:松本マサユキ 作画監督:Kim Yoon-Joung

 ピエールへの想いはチョコに封印したはずなのに、ショコラのピエールへの想いは消えていなかった。クラスメイトの三村(三橋加奈子)は元気のないショコラを心配して、ショコラをお化け屋敷に連れて行く。

 好きハートのハートだけじゃなく、友情のハートもショコラにとってかけがえのないモノだって話。なんだけど、友情の気持ちと違って、恋焦がれる想いのなんと押さえがたくそして苦しいものか、ってのがイイんだよね。

 三村とショコラのエエヤツっぷりが嫌味なくて爽やかでした。

 作画も韓国のスタジオ回だったけど、キャラ作画も結構良かった。

★★★・・
【コロッケ五円之助】

『ふしぎ星の☆ふたご姫』

第47話「逆転☆闇のプリンセス」

脚本:さまきひろ 絵コンテ・演出:筑紫大介 作画監督:細居美恵子

 月の国のムーンマリア女王は依然目を覚まさないまま。ファインたちはシェイドとともにグレイスストーンがあると目される小さな村に向かう。それを知ったブライトたちも先回りして村長に石をわたせと迫る。

 ブライトのなかの闇の力がどんどん大きくなって押さえきれなくなってるってのが、(この手の幼児向け作品にしては)なかなかダークな雰囲気を醸し出してて良かった。

 闇の力のダークッぷりを際立たせる村長の娘、キャンディ(升望)がこれ以上ないくらいにカワイらしく描けてるんで効果絶大。キャンディは、『ふたご姫』史上1,2を争う萌えキャラですね、ブモ〜。

 ブライトの内面の葛藤みたいなのが描かれるようになって、(この手の幼児向け作品にしては)グッと深みが増して面白くなりましたよ。

 作画は、「こ〜んな顔になっちゃうよ〜」ってヘンな顔するシーンがカワイらしくて良かった。

★★★½・
【コロッケ五円之助】

『BLOOD+』

第20話「シュバリエ」

脚本:櫻井圭記 絵コンテ・演出:島崎奈々子 作画監督:飯田宏義

 小夜捜索に当たり情報を得るため“赤い盾”本部である洋上の客船へ降り立ったデヴィッドたちだったが、そこで待っていたのは一週間の隔離検査だった。一方、フランスではソロモンたちシュバリエ兄弟が一堂に会し、小夜の処遇について話し合う。

 「ネイサンはどうした?」「お帰り、ネイサン」って最初セリフで聞いたとき、素で「姉さん」だと思ってしまった。藤原啓治のオカマ言葉で喋るもんだから「兄さん」って呼ぶとキレるキャラなんだろうなぁとか、勝手に性格まで設定してしまったり(笑)。

 それはさておき、ディーバとシュバリエ兄弟、赤い盾と小夜たち、そして謎の第3勢力シフと、断片的だった背後の設定が一気に明らかになって作品世界に広がりが出てきたね。今後の展開が楽しみ。

 アクションシーンの描き方に工夫が見られた。ちょっと昔の格闘系アーケードゲームみたいな体の動きの軌跡の処理が面白い。

★★★・・
【コロッケ五円之助】

 有川浩『図書館戦争』(メディアワークス)読了。

 正化31年、世の中は事実上の検閲制度である“メディア良化法”のもと、良化部隊による“本狩り”が横行。表現の自由を守るサイドは、“図書館の自由に関する宣言”を法律に格上げし、本狩りから本を守るカウンターパワーとしての役割を公共図書館に与えた。しかし、双方の抗争は激化の一途をたどり、武装化した良化部隊と図書防衛隊との衝突は市街戦の様相を呈していた。

 昨今のメディア規制を取り巻く空気を上手く捕らえた面白い設定。『R.O.D』なんかが好きだった本好きな人なら楽しめると思います。本狩りのシーンは思わず悲しくなるなぁ。

 主人公、郁の本好き一途な性格が読んでて笑えるところがイイ。ちょっと単純でドジだけど本に対する愛情は負けない、170センチの元陸上選手。高校生のときに本狩りから本を守ってくれた図書防衛隊員を“あこがれの王子様”と想いつづけて、自らも防衛隊に志願したっていうのがカワイくて笑っちゃう。

 相変わらず軍隊(じゃないけど)内の描写は地に足がついてるし、図書館員っていうちょっと身近だけどあんまり知らない職業にフィーチャーしたのもイイね。作者の有川さんが「月9ドラマのつもりで書きました(笑)」って言ってるとおり、ちゃんと恋愛青春小説してるところがエライ。ラストの良化部隊との抗争の盛り上がりもツボを押さえてて、ホント面白いです。図書館好きとしては見逃せない一冊。

【コロッケ五円之助】

『かりん』

第14話「ふたりで朝まで恥ずかしい」

脚本:あおしまたかし 絵コンテ・演出:山内東生雄 作画監督:つるあかりみなみ・飯塚晴子・宮崎真奈夫 総作画監督:中山由美

 今日は夏休み最後の日。しかし、果林は宿題をまったくやっていないことに気付く。果林は麻希を家に呼び、一気に宿題を終わらせることに。

 お泊まりして恋の相談したりと、とくに変わったことはしてないんだけど、細かいギャグの間の取り方が絶妙で普通に面白かった。ママも可笑しかったし、果林の麻希の間に割って入る杏樹がなかなかカワイかったな。お風呂シーン、パジャマトークも。

 ラストさすがにニブい果林でもバレバレのイニシャルトークのことを悟ったと思ってたら、やっぱり判ってなかったってオチ。果林も麻希もエエヤツすぎるけど、『かりん』らしく嫌味がないのがイイね。

 作画も元気があったし、あと、アイキャッチも笑った。

★★★・・
【コロッケ五円之助】

『半分の月がのぼる空』

第6話(最終話)「僕たちの両手は」

脚本:高山カツヒコ 絵コンテ・演出:武内宣之 作画監督:小原充

 里香の手術は成功したらしいのだが、夏目や亜希子の口調はどことなく歯切れが悪い。面会謝絶のため、家族でない裕一には里香の術後の経過を知る術はない。そんな中、里香がICUを出たと夏目から聞かされる。だが同時に、里香にはもう二度と会うなと言われてしまう。

 会えない思いがつのる前半、夏目の過去が語られるシーンなんかの静かなところが効いてて、後半のシーンとのメリハリがついてて、それなりに最終回らしい盛り上がりでした。

 多田さんの霊(じゃないけど)が出てきて励ましたり、ゼブラーマスクの兄が出てきたりと、ちょっと脱力系ギャグが混じるのもらしいなぁと。

 それはそうと、この手の物語の結末としては思ってたよりバランスのいいところに落ち着いたのが意外というか、ちょっと見直しましたよ。なるほど、エエこと言うなぁ。

★★★½・
・総評

 地方都市の病院での高校生同士の純愛っていうミョーに地に足がつきすぎてる題材だったんで難しいと思ったけど、短い話数の中でギリギリ上手くまとめきったなって印象ですね。

 死なせちゃって泣きを誘うのも簡単だし、全快しましたってのもウソっぽい。でも本作の、過去の思い出でに浸るでもなく、未来の喪失を天秤にかけてうじうじ悩むでもなく、今この生を愛してる人と一緒にすごそうってのは、なかなかにバランス感あるラストでした。っていうか、こういうフツーの選択肢ってのが逆に新鮮で良かった。

 舞台も純愛も古典的と言えばそうなんだけど、ギャルゲーみたいな極端でぶっ飛んだ話よりはよっぽど好感が持てるストーリーでした。

総合評価
★★★・・
【コロッケ五円之助】

『よみがえる空 - RESCUE WINGS -』

第7話「Bright Side of Life(後編)」

脚本:高山文彦 絵コンテ:福田道生 演出:まつもとよしひさ 作画監督:下谷智之・柴山智隆・櫻井親良・木本茂樹 メカ作監:棚澤隆 総作画監督:竹内哲也

 救難活動は続くが、海面の荒れのためレーダーで洋上を漂う機体の破片やパイロットを発見することは難しい。目視に頼ることになるがあいにくと視界も悪いため、捜索は難航する。

 今回は救える命もあるってことを一宏に実感させるってお話。サブタイ通り、ポジティブな面を見て生きようってこと。言葉で言っちゃうとバカみたいだけど、それをちゃんと感動とともに実感させるだけのものがちゃんとありました。

 難航する捜索、遭難者の家族への連絡などなど、今回もシビアでドライな描写が痺れる。待つ隊員の言い様のない気持ちとか、地味な描写が沁みる。

 寡黙な本郷も多くを語らないけど、ラストの『ひょっこりひょうたん島』が何よりも心に響いた。そのまま『ひょうたん島』をデュエット→みんなで合唱→エンディングって流れもハマってた。こんなに泣ける『ひょうたん島』は初めて! 厳しい表情で家族の応対してた監理部の隊員(じゃなくて、機付長の西田三曹)が、カラオケではノリノリになってたりするのもなんかこう嬉しいな。

 今回も地味ながら、若い妻が泣くシーン、「本郷三佐どうぞ〜」の隊員とか、細かいキャラ芝居がよく描けてましたよ。

★★★★½
【コロッケ五円之助】

 WEBアニメスタイル、【artwork】『劇場版 xxxHOLiC 真夏ノ夜ノ夢』第2章 渡部隆+平田秀一による美術デザイン

 何度も言いますけど、この作品ホントに良く出来てるんですよ。今回取り上げられた美術も『イノセンス』のノウハウがつぎ込まれててゴージャスな仕上がり。劇場で観た人、自慢してください。ぼくが観たときは、観客はぼく入れて男性ふたりっきりでした(笑)。

【コロッケ五円之助】

『かしまし 〜ガール・ミーツ・ガール〜』

第6話「お嫁さんとお婿さん」

脚本:花田十輝 絵コンテ:福田一三 演出:黒田よしひろ 作画監督:内原茂

 はずむとやす菜のキスを目撃してしまったとまり。とまりはショックを受けるが、はずむのことを思い、自分の心を殺してはずむを祝福してやるとこに。はずむには、そんなとまりのやさしさが痛い。

 とまり人気が高いのが判りました(笑)。なかなか健気な子ォやないの。っていうか、話としてはホント真っ当なラブコメしちゃってるね。河原でのとまりとのシーンも定番なノリ。

 でも、みなさん突っ込んでると思うけど、結局はずむは二股をかけるって話だから、根本的な解決には全然なってないよね。

 好きな女のひとりやふたり、オレ様がいっぺんに面倒見たら〜!っていう、今までで一番男らしいはずむくんでした(笑)。

★★★・・
【コロッケ五円之助】

『ノエイン もうひとりの君へ』

第3話「オワレテ・・・」

脚本:北嶋博明 絵コンテ:松村やすひろ・こでらかつゆき 演出:松田清 作画監督:奥田淳

 約束を果たすためユウと家出したハルカ。ふたりはとりあえず、函館山ロープウェイの山頂駅で夜を明かすことに。そこへまた時空の歪みが。ハルカを捕らえるために現れたアトリ。ハルカをかばうユウを見てアトリは、「この時空のカラスか」と……。

 アトリ役の鈴村健一さん、こういう気持ち悪いキャラもいけるね。面白いよ。前半のロープウェイの上でのカラスとアトリの戦いが作画演出ともに熱い。アトリは早々に退場? キャラ作画は、岸田キャラっぽいシンプルさが戻ってた。原画にも岸田さんがいたし。アクションも日常芝居も引き続きイイ感じでした。

 ラスト、カラスがハルカのことを“龍のトルク”って呼ばずにちゃんと名前でよんだのがポイントかな? 意外とふたりは早くに接近しちゃうのね。とはいえ、まだまだ判んないことだらけだけど。

 あ〜あと、裏のポイント(?)は、やっぱりお風呂場でのハルカの細い背中ッスね。フェチなこだわりがかいま見えたね(笑)。

★★★½・
【コロッケ五円之助】

 当サイト『バンパイヤ』のレビューを読んでくださっていた方が、DVDの最初のBOXに収録されている映像特典ディスクを貸してくださったので、ここでレビューさせていただきたいと思います。ありがとうございます。

【コロッケ五円之助】

『バンパイヤ』

「カラー版パイロット・フィルム」

脚本:---- 監督:---- 助監督:---- 動画監督:木下蓮三

 本放送1年半前に作られた、8分30秒のカラー版パイロットです。カラーフィルムは金がかかるのってことで、本放送版は白黒になったそうで。

 パイロット版だからか演出なのか、セリフもBGMもSEも最低限しか入ってないんで、観ててそれほど面白いってモンじゃないんですね。でも、白黒版に目が慣れてるんで、色の付いた『バンパイヤ』はかなり新鮮。色が付いただけでずいぶん雰囲気が違う。

 変身シーンは、技術的にはスチル写真に絵の具を載せる同じ手法を用いてるんだけど、カラーだから画面の色を原色系でチカチカ明滅させる手法が採られてる。狼のデザインもずいぶん違いますね。ブックレットでは「直線的」って表現を使ってる。影や塗り分けも大胆でシャープな印象。

 地味だけどイカすと思ったのは、トッペイ狼が止まってるシーンで、絵が微妙にちりちり動いてるところ。実写の背景はまったく止まってるってことはありえないんで、その合成時に止まってるアニメが“静止画”のように見えないようにする配慮かと。その分、色パカとかミスもあるんだけどね(笑)。

【コロッケ五円之助】

『バンパイヤ』

「漫画風オオカミ版パイロット(白黒パイロットA)」

脚本:山浦弘靖 監督:まふねてい・山田健 助監督:城之内元晴・菅孝行 動画監督:木下蓮三

 '67年5月撮影の第1話予定フィルム。

 原作通り、物語の始まりがバンパイヤたちが夜泣き谷を捨てるところから始まる。話としては丁寧だし、トッペイが東京に来た動機も語られるんで、判りやすいといえば判りやすい。トッペイがオオカミかも?っていう疑惑の引き延ばしも、段取り踏んでる感じ。スピード感では、放送版の方が上かな?

 あと、オオカミの描き方がまたカラー版パイロット、本放送版とも違う。ブックレットでは「毛並みのタッチを出した」ってな紹介。全体的に色が黒っぽくなって、明るめの色で毛のタッチが入る。塗り分けじゃなく、たぶんハーモニーっぽい重ね塗り? 手間はかかりそうな上に、画面での視認性がちょい悪い。

 このバージョンでは手塚さんは出てないのね。

【コロッケ五円之助】

 WEBアニメスタイル、【artwork】『ノエイン もうひとりの君へ』vol.3 岸田隆宏のイメージボード

 う〜ん、カワイイ。

 同じく、【artwork】『劇場版 xxxHOLiC 真夏ノ夜ノ夢』第1章 黄瀬和哉によるキャラクターデザイン

 『xxxHOLiC』のキャラ設定はイイですね。欲をいえばもっと大きい版でじっくり見たいですが……。レビューでも書いたけど(アーカイブス2005年8月22日)、黄瀬さんのデザインのおかげでキャラの異常な頭身も画面で見ると不思議なくらい自然に見えるんだよね。お話の方もかなり面白いんで、未見の方は是非ドウゾ。

【コロッケ五円之助】

『甲虫王者ムシキング』

第47話「二匹の王」

脚本:松井亜弥 絵コンテ:隆一郎 演出:ながはまのりひこ 作画監督:渡辺るりこ

 いなくなったパムとチビキングを必死でさがすポポたちだったが、その足取りは依然掴めないまま。ポポは、みんなが自分を置いて行ってしまうのではとの不安を隠せない。

 やっぱりチビがムシキングだったんんだ!とポポが知るって話。

 なんかいろいろ次の展開に繋がりそうな伏線がいっぱい出てきた気がするけど、全体としてはなんとなくまとまりに欠ける印象の話だった。

 あまり動きはなかったけど、キャラ作画は良かった。

★★½・・
【コロッケ五円之助】

『佐武と市 捕物控』

第37話「大江戸最大の捕物」

脚本:三芳加也 演出:勝間田具治 作画:木村圭市郎

 近頃世を騒がせている猪鹿蝶の三人が押し込み強盗を働く。主人夫婦が殺されたとあって、佐武たち町方も必死で後を追っている。一方三人組の方では、猪十郎(小林清志)が逃げ遅れた鹿之助(永井一郎)を見捨てる算段をしていた。

 東映動画、木村圭市郎さん回。この回から、オープニングのハミングが女性に変わって、エンディングに歌詞が付きました(詳細はこちら)。

 司直に追いつめられていく猪鹿蝶の盗賊三人組の、打算と情とがせめぎ合う感じがなかなかイイ味わい。小林清志、永井一郎、小原乃梨子と声優陣が芸達者揃いで、コレまたオイシイ配役。

 今回も佐武やんの情にほだされそうになる弱さってのが魅力になってた。
「十手獲り縄預かる身なら、私情絡みはさらりと捨てて、命を懸けろと言いたいが、ここは一番言わぬが花と市の胸」(byナレーション)

 後半、市が猪十郎を浜で追いかけるシーン、アングルの大胆なデフォルメが面白い。アレは実際、崖っぷち走ってるシーン? ラストの猪十郎の大捕物のシーンも、なんかヤケクソかと思うくらいに動きまくってて、ただならぬ迫力だったなぁ(笑)。

 なんか勢いがあってオモシロかったです。

★★★½・
【コロッケ五円之助】

 恒例、光希桃さんところの感想率調査2006年2月終了番組評価の結果が発表されました

 第1位は『リリカルなのはA's』。第1シリーズはレンタルで観たけど、「まあフツーに面白かったな」くらいの印象。でも、コメント読むと好きな人は好きみたい(『リリカルなのは』評価コメント一覧)。ハマると面白い作品なんでしょうね。

 第2位は『ぱにぽにだっしゅ!』。もっと好き嫌いが別れると思ってたけど、ネットで感想書いてるようなマニア層には受けがイイみたいで。新房監督、ワンツーフィニッシュ!

 第3位は『ARIA』。やっぱり癒し系は強いなぁ。毒にも薬にもならないところがウケたんだろうか? なんか反発しちゃうのはぼくがまだまだ若いからでしょうか(笑)。

 ちなみに、ウチのサイト固有データ。評価、コメントがまとめて読めます。

【コロッケ五円之助】

『capeta』

第21話「レーシング・ヒストリー!」

脚本:上代務 絵コンテ・演出:濁川敦 作画監督:一川孝久

 桃太郎のカート初入賞パーティに誘われたカペタたち。桃太郎の屋敷は聞きしにまさる壮大さ。カペタたちはパーティもそこそこに、桃太郎から「あるものを見て欲しい」と誘われる。

 カーレースの歴史を一から判りやすくおさらいって話。

 もしかして桃太郎がレース引退して代わりにカペタたちのスポンサーに?って展開を予想してたんだけど、そうそう都合良く資金問題は解決しないみたいね。

★★・・・
【コロッケ五円之助】

『焼きたて!! ジャぱん』

第67話「太陽VS吹雪!! 究極のタルト対決!」

脚本:木村恵之 絵コンテ:増田敏彦 演出:小山田桂子 作画監督:毛利志乃舞

 次の対戦相手は、なんとあの梓川雪乃! お題のタルトは雪乃の得意分野。しかも、販売所の爺さんに頼まれた和馬は、タルトの具材としては不利な黒糖漬けのビワで新鮮な生の苺の雪乃に挑むことに。

 テレコム回。キャラのちょっとした動きがテレコムらしい面白さ。ワープで途中の段取りを端折ったり、そういうメタなギャグも『ジャぱん』らしいテキトーさがでてて面白かったな。

 ところで、販売所の爺さんの声が長島雄一さんだったんだけど、観てて「なんか『指輪物語』のゴラムみたいな爺さんやなぁ」って思ってたら、やっぱりそのネタで次回リアクションするみたいで(日本語吹き替えで長島さんはゴラム役でした)。ビワだしね。

★★★・・
【コロッケ五円之助】

『BLEACH』

第70話「ルキアの帰還! 代行チーム復活」

脚本:横手美智子 絵コンテ:下田正美 演出:熨斗谷充孝 作画監督:鈴木奈都子

 女バウント(勝生真沙子)との戦いにもうひとり男のバウント(咲野俊介)が乱入。そのまま女を連れて消えてしまう。あっけにとられる一護たちだったが、それはそれとしてルキアとの再会を喜ぶのだった。

 しかし、アニメオリジナル編になっても相変わらず声優陣は豪華だなぁ。学校編のルキアの「ほほほ、○○ですわ〜」ってアホ喋りが復活してて楽しかった。

 石田くんの能力はずっとなくなったまんまなのかね〜。まあ、ソウルソサエティからもキャラが続々とやってきそうなので、それなりに楽しくなってくれれば。

★★・・・
【コロッケ五円之助】

 新聞記事によると2005年度に公開された日本映画は356本になるそうです。そんなにあったんですねえ。そういやアニメ映画だけでも相当公開されてたもんなあ。日本映画界が活気があるのはいいことではあるんですが、ちょっと多すぎるような気もします。岡山には来ない作品も増えてきたしねえ。あっそういえば岡山松竹がいよいよ2月24日までで、最後は『男はつらいよ・口笛を吹く寅次郎』を上映するそうです。料金は500円、興味のある方はぜひどうぞ。

【アルデンテ有森】

『男たちの大和/YAMATO』

原作:辺見じゅん 監督・脚本:佐藤純彌 製作総指揮:高岩淡・広瀬道貞 製作:角川春樹 音楽:久石譲 145分

 2005年4月、鹿児島県枕崎にやってきた内田真喜子(鈴木京香)は漁協の人に「大和の沈んだ海まで乗せていってほしい」と頼むが断られてしまう。やっと引き受けてくれた老人・神尾(仲代達矢)が船を出してくれるが、彼は大和の生き残りの一人だった。小さな漁船で東シナ海の現場に向かう途中、神尾は60年前に何があったか語り始める。

 意外とよくできた日本映画でした。まあ軍隊の醜いところはあまり描いていないのでそこは正直物足りませんが、大和の下のほうの乗組員の心情描写が中心になっているので、感情移入しやすくはなっています。

 内田守2等兵曹役の中村獅童の熱い演技もいいんですが、若き特年兵・神尾克己役の松山ケンイチの素朴さも好感持てます。それに特に印象に残ったのは余喜美子、高畑淳子、白石加代子の3人の母親の描写でした。別れのシーンなどの悲しみの表現も自然な感じで素直に感動できました。正直もっとオーバーにお涙頂戴になるかと思ってましたが……(いや、泣いてる人もいたんですけどね)。

 まあ簡単に言ってしまうと、大人数のパワーの勝利といいますか、とにかく出てくる人が多いし、しょっちゅう走り回ってるし、怒鳴ってるし何から何まで人力でやらねばならないというところをきちんと描写することで、いやでも大和という艦の巨大さが伝わってきます。う〜ん機銃は二人で(一人は仰角、一人は方向)操作していたのか。弾を運ぶのも人の手だし、メシを作るのも大仕事だし移動も大変だよなあ。

 後半の大和撃沈シーンは爆発で吹っ飛ぶ人間や甲板を滑り落ちる乗員など、かなりのド迫力で往年の角川映画のパワーの復活を思わせるものがありました。約6億円かかった190メートルのセットも訓練のシーンなどで広い甲板をうまく使ってました。これはやはり本物を見に行って見なければいかん。

 沈没地点に向かう漁船と大和の対比(小船と巨大艦)、生き残った老人の葛藤と回想シーンの現在と過去の織り交ぜ方も上手く出来ていて、最後まで目が離せませんでした。

★★★½・
【アルデンテ有森】

『英國戀物語エマ』

第10話「すれ違い」

脚本:池田眞美子 絵コンテ:宮崎なぎさ 演出:金澤洪充 作画監督:遠藤裕一

 ウィリアムに別れを告げるためジョーンズ家を訪れたエマだが、彼は外出していた。生まれた村に帰るというエマにハキムは思わず告げる。「なぜ帰る?一人で決めるな」

 ジョーンズ家の家の中がいろいろ描かれますが、ストウナー家に比べるとやはりでかい! 相変わらず、部屋も大きいし庭も広いというところをきちんと描いてます。エレノアの家も出てきますが、エレノアの部屋がこれまた広い。お嬢様は優雅にお悩みでいらっしゃいます。関係ないけど屋敷から門の所にいるエマを発見したハキムの視力はすごいです(笑)。

 エマに文句を言ってやろうと廊下を走り、階段を滑り降りるヴィヴィのお転婆ぶりも微笑ましい。『エマ』って誰かが走り出すとなぜかハッとしちゃいますね。それとやっぱり気になるスティーブンスの忠実な執事ぶり! あんたホンマにええキャラや。

 今回の見所は、やはりエマとウィリアムの再会シーンでしょう。帰ろうとしたエマを見つけて走りより、何かを言う前に抱きしめるウィリアム。「すいませんでした……。さぞかし心細かったでしょうに」。いざというときは言葉より行動! 女のことは何も解っていないようでツボはきっちり押さえてるじゃないですかウィリアム坊ちゃん。

 当然のごとく父リチャードに殴られますが、使用人や家族までみんなが見ている前ですから、これはまあ当たり前。もしかしたら全編中一番盛り上がるシーンだったのかな? 最後のほうに来てやっと恋愛ドラマらしくなってきました。

★★★・・
【アルデンテ有森】

 加藤聡『走って帰ろう!』(ファミ通文庫)読了。

 町工場をしていた両親が12億もの借金を残して夜逃げ。ひとり残された卓也に取り立ての原田は(死んだ兄貴のだったアンカーのバイク見て)、「自転車やってるのか? じゃあ、“ドッグレース”に出ろ」と。ホントは自転車なんて全然シロートな卓也は借金返済のため、ヤクザが開催する闇の賭博自転車レースのレーサーとして走ることに。

 世にも珍しい(らしい)自転車レースの小説。マニアの人が読んだらツッコミどころ満載なのかも知れないけど、TVでたまにロードレース観るくらいのぼくにはちょうど面白かった。夜の有明埠頭の周回コース(2.4km×4周の約10km)なんだけど、一応レース展開のとかもあったりして、ロードレースの駆け引きの面白さが味わえましたよ。

 主人公が乗ってる自転車のフレームがクラインってメーカー(すごく高い)。そういや友達が中古で昔のクラインのフレームを買ったって言ってやがったな。ちくしょう、金持ちめ! ドッグレースの世界に堕ちちまえ!(笑)

 レース仲間との関係が地味ながらしんみりと面白い。“青い稲妻”とか“委員長”、“スタートレック”に“リストラ”などなど、オーナーがつけた安直なレースネームで呼び合うのが微笑ましい。ドラマ自体もあんまりひねらずにストレートにした分、嫌味のない爽やかな後味になってましたよ。

【コロッケ五円之助】

『蟲師』

第11話「やまねむる」

脚本:伊丹あき 絵コンテ・演出:五十嵐卓哉・そ〜とめこういちろう・峰達也 作画監督:西位輝実

 霊峰と名高い山に穴が……。これを見たギンコはふもとの里に寄る。ギンコはその里の長から、その山にいる蟲師、ムジカ(坂口芳貞)を捜索してほしいと頼まれる。光脈筋にあたるその山の中は、里の人間が体に変調をきたすほどの濃い精気が満ちていた。

 五十嵐卓哉さんコンテ演出回。原作者の漆原さんが「自分でも上手く描けた話」と言ってたエピソード。

 隠者然としたムジカが、実は業深い過去を持っていたってところがなかなかに味わい深い。人は想いの深さから愚かな行いもするんだけど、その愚かさも含めて愛おしいっていう、達観した(しすぎた?)人間観が『蟲師』らしいドライさ。そのドライさの下に抑えきれない情感がかいま見えるのがイイんだよね。蟲師としての生き様(死に様)ってのがギンコの情感含めて余韻たっぷりに描かれてて、もう最終回みたいな盛り上がりで大いに楽しめました。

 「ゴオオォォ〜〜〜ン!」っていう音といい、冒頭の山の穴といい、今回は理屈に回収しきれないワケ判んなさがあったのが良かったな。作画・美術も、いつにも増して良かったです。

★★★★½
【コロッケ五円之助】

『恋風』

第4話「夕立」

脚本:高木登 絵コンテ:山崎たかし 演出:太田知章 作画監督:石川健介

 会社帰りに七夏と映画館に向かう耕四郎は、昔の恋人、宵子(柚木涼香)とすれ違う。思わず宵子のもとへ駆けた耕四郎の口から出たのは、女子高生(七夏)と一緒にいたことの弁明だった。宵子はそれを聞き、「耕四郎らしい」と言って笑う。

 と書くと普通の恋愛ドラマの一シーンみたいだけど、我らが耕四郎くんはいちいち考えることが生々しいです。
「そういえば、最後のセックスから3ヶ月経っていた……」(by耕四郎)

 淡い期待が破れた後の家でのシーンがもっと生々しかった。脱衣所でふと目に付いてしまった妹のブラジャーをくんくんして、その現場を七夏に見られて、罪悪感やら興奮やらで部屋でオナニーって流れは最強の変態コンボ! もうあなた、瞬殺ですよ(笑)。

 その後自己嫌悪に陥って暴れるのもみっともない。こういうのをリアリズム演出で見せられると、観てるこっちに逃げ場がなくて困るね(笑)。

 この辺りの話数で、善良なる価値観をもった一般人と、甘いだけの妹萌えを期待してたオタク層がドッと逃げていったんじゃないかと。

★★★½・
【コロッケ五円之助】

『ふたりはプリキュア Splash Star』

第3話「真っ向勝負! 君こそエースだ!」

脚本:清水東 絵コンテ・演出:岩井隆央 作画監督:東美帆

 咲のソフトボール部の初戦の相手は去年優勝の強豪、黒潮学園。咲はいつも通りポジティブシンキング。しかし、実際に試合になるとプレーに精彩を欠く。

 なんか新シリーズになって普通に面白いですね。

 舞のスケッチでみんなの動きが縮こまってるのを教えるってところも、なかなか上手いシチュエーション。「生き生きしてて今にも動き出しそう」って。「わー、スゴイ! ここは中割を入れない方が腕の振りにキレがでるんだ〜」「ねえねえ、ここの動画の詰めってどうなってんの?」(言いません)。

 冗談はさておき、作画の動きもなんとなく底上げされてる気がするんだけど、気のせいかな? 敵がそれまでのドラマと脈略なく出てくるあたりは定番の流れでした(笑)。

★★½・・
【コロッケ五円之助】

『おねがいマイメロディ』

第46話「みんな一緒だったらイイナ!」

脚本:待田堂子 絵コンテ:高柳哲司 演出:西村大樹 作画監督:梶浦紳一郎

 マイメロが警察に捕まった!? マイメロの説明によると、柊の家に向かおうとしたところ、タクトとタルトと聞き違えたことがそもそもの原因だというのだが……。

 パンクラス、北岡悟選手出演の回(北岡選手インタビュー)。

 北岡選手を出すエピソードを突っ込んだためだかどうか知らないけど、いつもよりも〜っと訳のわかんない話になってた。バス運転手の家族とのエエ話とまったく繋がりがない。まあ、『マイメロ』ならなんでもアリだけどね(笑)。

★★・・・
【コロッケ五円之助】

『交響詩篇エウレカセブン』

第43話「ザ・サンシャイン・アンダーグラウンド」

脚本:大野木寛 絵コンテ・演出:阿保孝雄 作画監督:板垣敦・内田シンヤ・スタジオアド・吉田建一 作画監督補佐:中谷誠一・中田栄治

 ゾーンを突破した先は地球だった……。とりあえずここが“約束の地”かどうかも判らず、何をしていいのかも判らないふたりは途方に暮れる。

 ゾーンの向こう側のエウレカ&レントンの話と、こっち側のデューイ&ホランドの話なんだけど、どっちも見終わったところで、今後話がどう進むのかサッパリ判んない。思わせぶりな語り口はいつもだけど。とりあえず展開待ち。

 作画はシーンによってかなりバラツキがあったけど(作監3人+スタジオ名義、作監補2人)、ダンスシーンとその合間に挿入される低軌道上での戦闘シーンはいい動きをしてましたね。

★★½・・
【コロッケ五円之助】

 磯光雄さん原作・脚本・監督、『電脳コイル』プロジェクト始動


 関係ないけど、ワゴンセールの中に『マインド・ゲーム』のDVDを見つけたので救出する。通常版で1,000円ポッキリ! 中古より安い。

 あと、光希桃さんところの感想率調査も提出しました。

【コロッケ五円之助】

『シュガシュガルーン』

第32話「ショコラ、チョコにこめた想い」

脚本:吉村元希 絵コンテ・演出:佐藤光敏 作画監督:大塚美登里

 明日はバレンタインデー。誰にもあげるつもりはないと言っていたショコラだったが、魔法界の教えに則って揺れる想いを封じたチョコを作る。翌日、学校へチョコを持ってきたショコラだったが……。

 想いを伝えるチョコじゃなく、届かない思いを封じたチョコってのがなかなか風情があってイイね。ショコラのマジメさがまたいじらしいんだ。

 後半のドタバタとの対比も効いてたし、バレンタインデーにふさわしくカワイらしい話になってました。

★★½・・
【コロッケ五円之助】

『ふしぎ星の☆ふたご姫』

第46話「行く?行かない?☆ブライトからの招待状」

脚本:吉村清子 絵コンテ:佐山聖子 演出:水本葉月 作画監督:南伸一郎・山本正文

 おひさまの国からみんなを追い出し、名実共にふしぎ星の王となったブライト。そんなブライトから、ふたご姫たちにパーティ招待状が届く。警戒したみんなは行かないことを確認したが、ひとりファインは城へ向かう。

 佐山聖子さんコンテ回。他の国はとりあえず様子を見るため黙認(宥和政策?)ってのが、なんかリアルだなぁ。

 飾り付けも食事もとびっきりを用意したのに誰も来てくれないパーティ……。って、ブライトは単に可哀想な子ォみたいになってきたなぁ(笑)。

 ラストの肩寄せ合うシーンは割としんみりできました。

★★½・・
【コロッケ五円之助】

『BLOOD+』

第19話「折れたココロ」

脚本:森田繁 絵コンテ:松尾慎 演出:羽生尚靖 作画監督:宮前真一

 デヴィッドたちが出かけホテルに残された小夜たち。リーザは小夜に、翼手を狩ることの是非について語りかける。その静かな問いかけは小夜の心に冷たく染み入る。

 う〜ん、静かながらいい雰囲気。リーザが語りかけてくるシーンもちゃんと画面構成で緊張感を高めてたし、セリフと相まってドキッとするような瞬間ってのをよく演出できてた。脚本も良かったです。

 ロシア編に入って雰囲気がイイ感じの回が増えてきたね。話も新たな事実が明らかになったし、この調子でがんばって欲しいですね。

 あと、中田譲治さんの声を聞くと、某伯爵と過ごしたあの日々が頭に浮かんじゃいます。

★★★★・
【コロッケ五円之助】

 WEBアニメスタイル、【artwork】『ノエイン もうひとりの君へ』vol.2 岸田隆宏のキャラデザイン・後編 竜騎兵達

 足の長さが岸田さんらしい頭身の取り方だなぁと。龍騎兵たちは個性的で面白いね。この中ではトビが好きです(←だから聞いてねーよ)。

【コロッケ五円之助】

『かりん』

第13話「めざめちゃって恥ずかしい」

脚本:山田靖智 絵コンテ:二瓶勇一 演出:西村博昭 作画監督:柳信亮 総作画監督:中山由美

 血が抜けて正気に戻った果林は、自分が健太を襲おうとした罪悪感から思わず逃げ出してしまう。その頃、兄の煉は健太の母の血を吸うべく彼女に近づく。

 果林が、遅まきながら雨水くんのことが好きだったのかも〜?と気付くって話。噛みたかったらオレのこと噛んだらエエねんと男気を見せる雨水くんがカッコエエなぁ。

 そっちよりも、雨水母がスゴイフェロモンの持ち主だったって方が気になる(笑)。ちょっと歳いってるけど、メイドカフェならドジッ子ってことで許してもらえるのでは?

 この話はどうなったら終わりなんだろう? ふつうに恋愛成就したら終わり?

★★★・・
【コロッケ五円之助】

『半分の月がのぼる空』

第5話「とめられた一分」

脚本:高山カツヒコ 絵コンテ:高田耕一 演出:飯村正之 作画監督:服部憲智

 里香は命を取り留めたが、発作の危険は手術をしない限り消えない。面会謝絶の所を、亜希子さんのはからいで一分だけ会う時間をもらう裕一だったが、一分という時間はは思った以上に短い。

 夏目と奥さん(松来未祐)との会話があまりにもバカップルで、裕一のこと殴ってた当のお前はそんな恥ずかしい会話してたんか!?って、つい突っ込んじゃう(笑)。

 なんか前半は急ぎ足過ぎて感情移入のフックに欠けるところがあるなぁ。観てて話はいちいち理解出来るけど、それが観る側になにかしらの情感を喚起するところにまで至らない。後半は、里香の話中心でまあまあしんみり出来たんじゃないでしょうか。

 ラストの展開も予想通りとはいえ盛り上がってたし。とか思ってたら、もう次回が最終回かぁ。ま、ラストがどうなるかッスね。

★★½・・
【コロッケ五円之助】

『よみがえる空 - RESCUE WINGS -』

第6話「Bright Side of Life(前編)」

脚本:高山文彦 絵コンテ:福田道生 演出:三宅和男 作画監督:木本茂樹・大田雅三・赤尾良太郎 メカ作監:柳澤隆 総作画監督:狩生豊

 お盆で岡山に帰ってきた一宏はめぐみと出かけるが、心の中ではパイロットとしてやっていけるか自信を持てないでいる。その頃、本郷は事故で亡くした元同僚の家族を訪ねていた。

 冒頭の『ひょっこりひょうたん島』での葬式シーンは、ちょっとぎょっとしてしまうね。上手いツカミ。

 本郷と一宏のそれぞれの心情がメインの話なんだけど、ふたりとも寡黙なんで全体的に静かな印象の回だった。ひとりめぐみだけは、車をガードレールにこすったり妹と戯れたり、天然な魅力を振りまいてたけど(笑)。

 次回はいよいよ訓練じゃない出動なんで期待。

★★½・・
【コロッケ五円之助】

 WEBアニメスタイル、【artwork】『ノエイン もうひとりの君へ』vol.1 岸田隆宏のキャラデザイン・前編 ハルカ達

 コメントに書いてある「唇の存在を示す、口の上の線がポイントだ」ってのは、今ウチでレビュー中の『恋風』と同じ処理ッスね(キャラデザインが同じ岸田さん)。ちなみにぼくはアイが好みです(←聞いてねーよ)。

【コロッケ五円之助】

『かしまし 〜ガール・ミーツ・ガール〜』

第5話「やす菜の目に映るもの」

脚本:花田十輝 絵コンテ:所俊克 演出:横山広行 作画監督:松本好弘

 やす菜ととまりと三角関係になってしまったはずむ。宇宙仁からは、お前はやす菜のことを知る必要があると言われる。やす菜の描くスケッチには、男の姿が描かれていないのだった。

 第3話でチョロッと出てきたとおり、やす菜は男性限定の相貌失認だったって話。

 だいたい3話のレビューで書いた事実と同じ内容を改めて説明してた(参照:アーカイブス2006年2月2日)。前回はハッキリ語られなかったけど、男のときもはずむだけは認識できてたみたいッスね。

 前も書いたけど、この辺の面白い設定を恋愛話の本筋やオチにもキッチリ織り込んでいってくれると面白くなりそうなんだけど、そうはならないっぽい? 話は、今回のラストもそうだけど、ホントふつうの三角関係なんだよなぁ。こんなオイシイ設定をほっとく手はないでしょ?

★★★・・
【コロッケ五円之助】

『恋風』

第3話「薫風」

脚本:高木登 絵コンテ:仁賀緑朗 演出:小林智樹 作画監督:松本文男・宮田奈保美

 七夏のことが頭から離れない耕四郎。いっそこれ以上ないくらい兄の役割を演じてしまえば、思い悩まずに済むのでは?とも思う。が、実際本人を目の前にするとたじろいでしまう。

 母が作ってくれた揃いのクマのぬいぐるみをお兄ちゃんと交換してウレシイって話。

 とは言いながら、生理が3ヶ月ぶりとか、ミョーに生々しい話が出てきたりしてだんだん変態度が上昇中! 耕四郎も、「(七夏は)やっぱ子供だよなぁ」とか言いながら物干し台の七夏の下着に視線を(笑)。

 夜に手つなぎながら散歩したりわざわざ相合い傘で帰ったり、やっぱり兄妹としてこのふたりおかしいよなぁ。キャラ作画やちょっとした動きの作画なんかは割と良かったけど、話としては全体的にとりとめのない話だったなぁ。

 あ〜、あと書くの忘れてたけど、このアニメって作画の前に声を録っちゃうプレスコ方式で作られてるらしいです。実際観ててその辺が具体的にどのあたりに生かされてるかは判んないけど。七夏の演技は、声優ズレしなくてナチュラルでいいですね。耕四郎のタジタジ演技もイイ感じ。

★★½・・
【コロッケ五円之助】

『佐武と市 捕物控』

第36話「やっと見つけた親の仇」

脚本:鈴木生朗 演出:上梨満雄 作画:杉野昭夫・森田浩光・小川隆雄

 上総屋の小番頭、伊之吉(岡部政明)は幼少の頃、疾風の弥造という押し込みに一家を殺された。佐平次親分(北村弘一)は弥蔵を捕らえられずにいたことを伊之吉にわびる。そんなある夜、上総屋の旦那(近石真介)が破落戸に因縁をつけられるのだが……。

 虫プロ回。奉公してきた上総屋が、誰あろう疾風の弥造だったって話。今回は時代劇らしいストレートな勧善懲悪話でした。

 冒頭の白黒反転の押し込みの回想シーン、ラストの弥造との殺陣シーンはいつもどおりの虫プロらしい迫力。

 面白くないワケじゃないけど、これといった書くべきポイントもない回だったかな。

★★・・・
【コロッケ五円之助】

 WEBアニメスタイル、赤根監督に訊く「メイキング・オブ・『ノエイン』」第3回 張り切り原画マンとキャスティング

 DVD視聴なんで12話はまだ観られません。

赤根 (中略)キャラも、最初はちょっととっつきにくいかもしれないですけど、これは観れば観るほど味の出てくるキャラクターだし、“岸田キャラは動いてなんぼ”なので。

 基本的に岸田キャラ好きのぼくも、実は最初は「目が四角い……」とか思ってたんだけど(笑)、第1話観たら大好きになりましたよ。

【コロッケ五円之助】

『甲虫王者ムシキング』

第46話「凍える命」

脚本:吉田玲子 絵コンテ:福田道生 演出:大久保唯男 作画監督:金大勲

 輝きの森を目指して険しい冬山を登るポポたち。山頂から見た輝きの森には、四方から光が集まる。これが光になった森の民たちの命なのだろうか? そのポポたちを、デュークの赤い目の甲虫たちが襲う。

 ポポが、チビは実はムシキングなのでは?と思うようになるって話。お約束とはいえ、もっと早よに気付けよ(笑)。

 今回も、ポポが森の守護者であるのは森の意志だからってロジックが繰り返されてる。そのことについてのポポの態度がハッキリと描写されないんで、なんだか観てても消化不良なんだよね。予想に反して、セランの話にはなんなかった。

 雪の中でもたもたするギラファがカワイかった。

★★½・・
【コロッケ五円之助】

『恋風』

第2話「春愁」

脚本:高木登 絵コンテ・演出:浅見松雄 作画監督:増谷三郎

 七夏との同居生活が始まった。耕四郎は七夏にお兄ちゃんお兄ちゃんとなつかれる。しかし耕四郎は、遊園地でのこともあって今さら兄貴面できない自分にイラつき、ついつい七夏に辛く当たってしまう。

 七夏の「お兄ちゃん♪」っぷりはなかなかスゴイものがあるね。天然だろうか? エプロンで朝ご飯支度、ハートのお弁当に、とどめは会社に「来ちゃった♪」ッスよ(笑)。七夏の妹パワー全開攻撃に対して耕四郎の打たれ弱いことったら……。会社でのやり取りも笑える。最初の頃はまだ変態テイストは抑え気味。

「なんだか、すべてが輝いて見える」(by七夏)

 今んところ、七夏が勝手に心に描いてた“理想のお兄ちゃん像”を耕四郎に求めてひとり盛り上がってて、耕四郎は耕四郎でどう接していいか判んないみたいな、割とふつうの関係ッスね。

 相変わらず夜桜が舞う中、妹を後ろに乗せて自転車を漕いで家路にっていうキレイでドリームな終わり方でした。妹はいつも桜とともにやってくる。

今日のお兄ちゃん語録:
「いいよ……、好きなように(お兄ちゃんって)呼べよ」

★★★・・
【コロッケ五円之助】

 『DEATH NOTE』7〜9巻読む。ああ〜Lが、Lが〜! またしても先の読めない展開になってきましたなあ。Lの秘書のワタリが死んじゃったときは泣きましたワタシ。

 そういやこの作品で気になることが一つあります。最初の方で出てきたFBIの捜査官レイ=ペンバーの婚約者、彼女は本当に死んでいるんでしょうか? 確かキラがデス・ノートに書いたのは彼女が独身時代の名前だったので、もしかしたら死を免れて後で出てくるのでは?と予想していたんですが全然出てこないですねえ。女性は別に独身時代の名前でもかまわないのかな?

【アルデンテ有森】

『英國恋物語エマ』

第9話「ひとり」

脚本:池田眞美子 絵コンテ・演出:島崎奈々子 作画監督:窪詔之

 先日亡くなったケリーの葬儀が行われたが、それは神父を含めて5人の寂しいものだった。遺品の整理をするエマ。一方、晩餐会でウィリアムにエスコートされたエレノアは懸命に話しかけようとするが。

 ケリーが亡くなり独りぼっちになってしまったエマさんと、華やかな晩餐会でウィリアムがさっぱり自分のほうを見てくれないので寂しいエレノアという“貴族と庶民それぞれの寂しさ”が対照的に描かれているところが面白いです。

 夕食の方も片方は海亀のスープにロブスター、片方はパンとスープとこれまた天と地の差。やはり両者の間にはロンドンブリッジさえかけられないほど距離がある。のですがそんな中でメイド長(五十嵐麗)のセリフが心に残ります。 「料理人といえど貴族様を感動させることができたその一瞬、対等になれるのよ!」 いよっ姉さん!これこそ包丁人の心意気だねえ。

 深夜、主のいなくなった部屋で暖炉の炎を見つめ涙ぐむエマさん。思い切り泣くことすら我慢する習慣になってるのがひときわ哀れです。エマさんって回想シーンまで地味なのね、泣けてくるわホント。ああ〜とうとう野良ネコまでよその家へいっちゃったよ。

 悲しいエピソードでしたが、そんな中で唯一エレノアがメイドにコルセットの紐を絞めさせるシーンがコミカルで救いになってました。背中に足を当てて絞めるんですねえ。うめいてるエレノアがポイント高し。

★★★・・
【アルデンテ有森】

『雪の女王』

第36話(最終話)「故郷へ」

脚本:十川誠志 絵コンテ:出崎統 演出:矢野篤 作画監督:八崎健二

 ついにパズルは完成し、世界中に飛び散った鏡の破片が城に戻ってきた。復活した大鏡の力が魔王を封じ込める。そして雪の女王との別れの時が来た。

 往年の傑作を思い起こさせるような大団円のラストで、いったん封じ込められた魔王が『ガンバの冒険』のノロイのように復活してくるシーンも思わずうれしくなりました。目と口から炎を噴出して高笑いするところも最高です。

 カイの復活、ラギの激闘、魔王の断末魔と息もつかせぬ前半といい、懐かしい顔との出会い、故郷への帰還へとつながる後半といい、えらく盛りだくさんの内容でラストはここまで行くのかとちょっとビックリでした。

 ラギと女王の切ない別れのシーン。いつまで旅を続けるのか?と問われ「私が死ぬまで」と答えるラギ。ああ、これぞ出崎作品の男の見果てぬロマン、最後は女を捨てて旅に出るのですよウン。「よい旅を……、ラギ」

 なぜカイを選んだのかを問うゲルダに対しての女王の答えは、ちょっと後付じゃないの?という気もしますが(ゲルダの記憶を消しちゃってたもんなあ)、まあいいでしょう。赤トロル、青トロルもいい脇役だったしね。長い旅の話を見事に締めくくってくれました。

★★★★・

※残念ながら、前半ほとんど見ていないので総評はできませんが、最近の作品の中では珍しく旅をきっちり描いた作品でした。力強く華麗な杉野昭夫氏のキャラの魅力もさることながら、美術監督の河野次郎氏が良い仕事をしてました。最終回のオーロラといい雪の女王の城といい、この美術背景があってこそゲルダの旅が印象的になったと思います。

【アルデンテ有森】

 バレンタインデーってことで、古本屋さんの店員さんに「バレンタインデーなんで」と、(店のサービスで)小さいチョコをもらいました。ちょっと心が温かくなりました(……ならねーよ!)。


 WEBアニメスタイル、赤根監督に訊く「メイキング・オブ・ノエイン」第2回 量子論と岸田隆宏の活躍

赤根 言っちゃえば、売れるためには何してもいいのか、という事です(笑)。
(中略)
新しい事にチャレンジをしていかないと、どんどんアニメが閉塞状態に陥ってしまう。「だから、宮崎アニメの1人勝ちになっちゃうんですよ。『ガンダム』を越えられないんだよ」という事なんです。特にオリジナル作品なら、本来はそういったチャレンジがしやすいはずなのに、みんな、なぜ、チャレンジしないんだよ、というところがあるかな。なんとか突破口を開きたい。

 エエこと仰いますなぁ。岸田さんの男気もカッコイイ! まだレンタルで3話までしか観てませんが、その意気で頑張ってください! 第1話冒頭のアクション作画についても言及有り。

【コロッケ五円之助】

『capeta』

第20話「パートナー!」

脚本:上代務 絵コンテ:武内宣之 演出:栗本宏志 作画監督:浜津武広

 父ちゃんが倒れたとの知らせを聞き、カペタを病院に送り出すノブ。その間、ノブはひとりで耐久レースを走り続ける。

 一般人(ノブ)にレースを体験させることで、カペタがいかに過酷な状況でいつも戦ってるかってのを視聴者に判りやすく伝えるって話。

 カペタの顔が浮かんであきらめそうな自分を奮い立たせたその直後に、ピットインを指示するカペタの笑顔が!ってシーンは、とってもベタだけど効果抜群。ちゃんとジーンと来た。

 結局3位だったんで資金問題は解決してないけど。来週あたり進展しそう?

★★★・・
【コロッケ五円之助】

『焼きたて!! ジャぱん』

第65話「恐怖のリベンジ!! パンダ男、現る!」

脚本:高橋哲子 絵コンテ:まついひとゆき 演出:山田徹 作画監督:向山祐治・和田伸一

第66話「奇跡の蒸しパン!! パンダがパンダになった日!」

脚本:川瀬哲子 絵コンテ:加藤充子 演出:まつもとよしひさ 作画監督:平塚知哉

 前回の敗戦でパネルを大幅に減らしたパンタジアに負けは許されない。しかし、次の対戦相手のパンダの正体は、菓子パン作りの達人、模糊山だった! しかも模糊山は、今回の蒸しパンを作るのに最適なベーキングパウダーを開発したという。

 1時間スペシャル回。玄田哲章さんの模糊山再登場の巻。玄田さんのオカマ喋りは癒されるなぁ〜(笑)。星½プラス。模糊山と水乃の組み合わせはカワイらしくてイイナ。

 今回はちゃんとパンの工夫にも面白さが感じられたし、リアクションのバカバカしさといい、ラストなぜかパンダになっちゃう模糊山とか、意味不明なところも含めてごった煮的な面白さが味わえた。

 ただ、三回の爆発っていっても、1カ所につき1回ずつの爆発だから全体で見たら1回の爆発なのでは?ってところが疑問として残ったけど、まどっちでもいっか。

 前回の桃屋スペシャルよりも、ちゃんと『ジャぱん』らしいバカバカしさに満ちあふれた楽しさがあったと、個人的には思いましたよ。単に玄田さん好きとも言う?(笑)

★★★★・
【コロッケ五円之助】

『BLEACH』

第68話「悪魔の正体、明かされた秘密」

脚本:十川誠志 絵コンテ:阿部記之 演出:清水明 作画監督:鈴木伸一

第69話「その名はバウント! 魂を狩る者たち」

脚本:吉村元希 絵コンテ:斉藤哲人 演出:一口久美 作画監督:ふかざわなまぶ

 次のゲームの内容は「30分以内に門を壊せ」とのもの。しかし、その巨大な門のあまりに強力な吸引力に負け、一護たちは門の中の空間に吸い込まれてしまう。そのころ、 夜一と砕蜂は霊子の残滓を発見、瀞霊廷にデータを転送する。

 かかずゆみひきいる3人組は浦原さんの手下(改造魂魄)で、本当の敵は他にいましたって話。

 前半の、仲間が大事とかゲームのように機転を利かせるとか、そういう話はちょっと取って付けた感が拭えないなぁ。今までの展開でも、あんまりせっぱ詰まったピンチに陥ってる風にも感じられなかったし。

 後半のバウントとやらを追いかけるあたりになると、それなりに面白そうになってきましたね。炎の魔神みたいなのとのバトルも、炎作画が面白かった。ルキア姐さんも帰ってきたし。

 ラストの死神図鑑も笑えました。

★★★・・
【コロッケ五円之助】

 WEBアニメスタイル、赤根監督に訊く「メイキング・オブ・ノエイン」第1回 企画の成り立ちと2人の主人公

 今月の『アニメージュ』にも第12話のアクションシーンのスクリーンショットが載ってました。見るからに松本憲生さんのパートっぽい。

【コロッケ五円之助】

『蟲師』

第10話「硯に棲む白」

脚本:山田由香 絵コンテ・演出:長井龍雪 作画監督:田中将賀

 化野の蔵に忍び込んだ子供が、夜になり寒い寒いと訴えるようになる。話を聞くと、蟲に関する蒐集品が眠る化野の蔵の中で見つけた硯をさわってしまったという。化野から請われたギンコは、さっそく硯の作者、たがね(日高奈留美)をたずねる。

 今回は一応子供の命がかかった話ではあったんだけど、そこはかとなく漂うユーモアというかとらえどころのない飄々とした感じが魅力。とくにラストの、晴れた空から雹が降って「屋根の修理代が大変だ」とか言いながら縁側でそれをぼりぼり食ってるっていう、こういうとぼけた雰囲気は大好きだったりします。

 画面の雰囲気も、雲喰み(くもはみ)のカワイイピンク色と薄紫の空を基調にしてて、いつもと違った趣だったのも良し。

 暗い話やマジメなエピソードだけじゃなく、こういう軽い感じの話もあるってのはなかなかイイバランス感。

★★★½・
【コロッケ五円之助】

『恋風』

原作:吉田基已 監督:大森貴弘 シリーズ構成・脚本:高木登 キャラクターデザイン:岸田隆宏 美術監督:西倉力 音楽:吉森信・宅見将典 アニメーション制作:A・C・G・T 作品公式サイト

第1話「初花」

脚本:高木登 絵コンテ:大森貴弘 演出:千葉大輔 作画監督:松本文男・宮田奈保美

 結婚相談所に勤める佐伯耕四郎(三宅健太)は、年相応以上に感受性を摩耗させている28歳。付き合っていた彼女(柚木涼香)から「他に好きな人が出来たの」と言われても、ただ「そうか……」と。そんな耕四郎は、ある日定期を落としたひとりの女子高生と出会う。その、まだ汚れを知らない澄んだ瞳と屈託のない笑顔の中に、耕四郎は自分がとうの昔になくしてしまった“大切ななにか”を見て取るのだった。

 年甲斐もなく一目惚れしてしまった相手は、ずっと離れて暮らしていた年の離れた実の妹だったって話。しかも、ひとつ屋根の下に同居。

 原作は、最初の方だけ読んでます。とくに原作ファンでもなかったし、妹萌えには興味がなかったんでアニメはそれとなく見てないまんまだったんだけど、第1話観てみたら思ってた以上に面白かった。

 お話としても、今流行の萌え系というよりも、新聞小説で連載したらウケそうなちょっと古くさい感じさえする“オヤジ・ドリーミン”な話だった。七夏(中村有岐)もいかにも純粋そうだし、制服もスタンダードなセーラー服。しかも、桜とともに現れたりしちゃう。

 とはいえ、中年の格好悪さってのが思いっきり出てて、観てて思わす笑っちゃうんだよね。中盤の観覧車の中のシーンも、思い切り恥ずかしい! おじさんだってホントは泣きたいんだ〜!(笑)

 オープニングアニメは、ラストの踏切をわたる七夏がイイ感じ。エンディングも、岸田隆宏さんらしいカワイらしくもノスタルジックな小品に仕上がってました。

★★★½・
・初見印象

 第1話観た印象ってより、数話観た後の印象なんですが、『恋風』って実は明治以降日本文学の中に脈々と受け継がれてきた“私小説”の正統な嫡子なんだなぁ、と。

 内容が崇高とか語り口が格調高いとかそういうところ……、じゃあないんですよ。あのなんていうか、頭でっかちで醒めたふりしながらその実頭の中では妄想爆発で、そのくせ世間体だの常識だのが邪魔して行動には移せないっていう、ダメ主人公のダメダメさを赤裸々に描き出すってところがさ(笑)。これぞ日本文学の自然主義です。

 この『恋風』の主人公、耕四郎も相当のダメ人間で、落ち込んだり開き直ったり逆ギレして当たり散らしたりと、もう大変(笑)。というわけで、愛すべきダメ人間アニメとしてなま暖かい目で見守っていきたいなぁと、そう思うわけであります。

 え〜、最後に一言。主題歌やエンディング曲の柔らかい感じとか、予告の「千鳥がゆく」の上田耕行プロデューサーらしいお遊びの抜き具合とか、パッケージングとしてもよく考えられてると思いましたよ。この辺はさすがオトナの仕事って感じで。

【コロッケ五円之助】

 ♪シニョーリ、シニョーラおはよ〜さん、ってワケでオリンピックも始まりましたね。

【コロッケ五円之助】

『交響詩篇エウレカセブン』

第42話「スターダンサー」

脚本:清水恵 絵コンテ:浦野康生 演出:佐藤育郎 作画監督:倉島亜由美 メカ作画監督:前田清明

 デューイによる攻撃が始まりクテ球が出現、抗体コーラリアンがヴォダラクを襲う。ホランドたちはレントンとエウレカを死守すべく戦う。そしてノルブとサクヤも、ふたりをゾーンへ送り込むため“ポロロッカ”を起こす。

 ドラマの盛り上がり作画のテンションともに、佳境入りにふさわしい充実した出来でした。仲間たちとの思い出がフラッシュバックするシーンも、これまでの積み重ねが効いてる。

 すねちゃうサクヤ様とおろおろするノルブがなかなか微笑ましかった。アネモネはもっと暴れてほしかったけど置いてけぼりを食らっちゃった。

 本編の出来も良かったんだけど、やっぱり気になるのはラストの引き。まったく創造してなかっただけにビックリ。今まで引っぱりに引っぱってきたSF設定の部分が明らかにされるのかも、かも、かも〜?

★★★★・
【コロッケ五円之助】

『ふたりはプリキュア Splash Star』

第2話「パンパカ歓迎会は嵐の予感!」

脚本:成田良美 絵コンテ・演出:大塚隆史 作画監督:河野宏之

 昨日戦った敵はアクダイカーンの手下だった。アクダイカーンは“世界樹”を狙っているという。未だ状況が飲み込めない咲と舞。それはさておき、咲は舞の歓迎会をするため、家で友達とケーキ作りに励む。

 え〜、さっそくグッズの紹介ラピ〜。みんな買うラピ〜。

 舞の趣味はスケッチ。うんうん、大塚康生さんもスケッチは大切だって言ってた。家に天文台があるから、そっちが趣味かと思ってたけど違ったか。舞はほのかほどしっかり者って感じじゃない分、咲と対等な感じがして、友情話になっても嫌味がないというか自然でいいな。

 バトルも歓迎会も、キャラの初々しさが新鮮さに繋がってて観ててほのぼの出来ました。アクションも、山の手から海まで一気に飛んでっちゃうスケール感がはっちゃけてて良し。作画も割と頑張ってたんじゃないでしょうか。

★★★・・
【コロッケ五円之助】

『おねがいマイメロディ』

第46話「一発パンチできたらイイナ!」

脚本:江夏由結 絵コンテ:三宅雄一郎 演出:沢井鹿智彦 作画監督:小泉初栄

 あれ以来塞ぎ込んでしまった歌。そんな歌をばげまそうとみんなは宴会を開くが、歌の心は閉ざされたまま。そんな中、クロミによって夢の扉が開かれるが、マイメロは歌を傷つけまいとひとり戦う。

 歌が落ち込んじゃう話だけど、ちゃんとギャグも織り交ぜつつ辛気くさくしないところがエライよね。

 とは言いながら、ラストでマイメロと虹色の絆を取り戻すところとか、歌が柊に対峙するところとかちゃんと感動できるのもさすが。マイメロが作ってた歌ちゃん人形がドラマにちゃんと生かされてたのが良かった。友達や家族がみんなして歌のことをちゃんと思ってくれてるって言う、なかなかにほっこりするエエ話になってました。

 キャラ作画もスタジオライブ回でカワイらしく描けてました。

★★★½・
【コロッケ五円之助】

『シュガシュガルーン』

第31話「お騒がせ魔女・ワッフル登場!」

脚本:吉田玲子 絵コンテ・演出:ユキヒロマツシタ 作画監督:山本佐和子・大西貴子・杉藤さゆり・小野陽子

 空から降ってきた少女をウー(木村良平)が助ける。彼女の名はワッフル(斎藤彩夏)。ワッフルは、惚れたウーを追って人間界にやってきたのだ。ショコラを恋のライバルと勘違いしたウーは、ある作戦を決行する。

 ショコラが惚れ薬を飲まされてだれかれかまわずハートを出しちゃうって話。

 抜きのドタバタコメディの回かと思ってたら、ラストでなにげに本筋にかかわる重要な話になってた。ショコラの恋愛感情自体が魔界とオグルを巡るドラマと直結してるんで、話が判りやすくてイイね。

 前半のドタバタノリは、作画も元気があって観てて普通に面白かった。しかし、斎藤彩夏の演技ってホント変わんないなぁ。

★★★・・
【コロッケ五円之助】

『ふしぎ星の☆ふたご姫』

第45話「最後のパーティ☆勝利は誰の手に!?」

脚本:中瀬理香 絵コンテ・演出:小野勝巳 作画監督:木野下澄江

 ダンスパーティ開催直前、かざぐるまの国のグレイスストーンが“迷いの庭”に隠されているらしいとの噂が。それを聞いたプリンセスたちはさっそく探しに。しかし、その噂はブーモが流したウソだったのだ。

 アルテッサが負け組を脱して恋も芽生えて、ブライトがふしぎ星の王たる宣言をしてと、いろんな話がいっぱい詰まってて、なんかもうクライマックス近しって雰囲気。しかし、ふたご姫ってよっぽどオトナたちに信用がないのね。

 アルテッサがベストプリンセスを獲ったのは、今までの経緯を観てると「うんうん、えがったえがった(泣)」ってなるよね(笑)。アルテッサがアウラー(下野紘)に言った決めゼリフも、アルテッサらしい気位の高さが出てて良かった。

「お兄様より私を上手く踊らせたのは、あなたが初めてよ」(byアルテッサ)

 作画はキャラ、とくにアルテッサの描き方に深い愛情が感じられた。踊りのちょこまかした動きもなにげにカワイかったしね。

★★★・・
【コロッケ五円之助】

『BLOOD+』

第18話「エカテリンブルクの月」

脚本:菅正太郎 絵コンテ:弥佐吉 演出:誉田晶子 作画監督:大久保徹

 デヴィッドたちはカイを伴ってテッド・A・アダムスという人物を捜しに出かける。彼がいたのはスベルドロフスク51という、旧ソ連時代の秘密都市だった。

 冒頭、逸るカイをなだめるジュリア先生がヤラシかったなぁ。

 雰囲気は良かったんだけど、アダムス博士やその息子の背景に対する感情移入のフックがないんで、ラストの月とかが上手くドラマ的感動に結びつかないんだよね。この辺の盛り上げはもっとベタに判りやすく通俗を狙ってやった方が良かったんじゃない?

 作画含めた画面の雰囲気もロシア編に入ってからイイ感じ。色彩を抑えた灰色な感じが、ロシアの廃墟感あふれる都市を上手く描き出してた。

★★½・・
【コロッケ五円之助】

 伊福部昭さんがご逝去されました。ご冥福をお祈りします。

【コロッケ五円之助】

『半分の月がのぼる空』

第4話「一日だけのスクールライフ」

脚本:高山カツヒコ 絵コンテ・演出:七条時貴 作画監督:吉本拓二

 裕一は、里香に写真を撮ってくれとせがまれる。裕一はカメラを家に取りに出ようとしたところを亜希子さんに見つかる。事情を知った亜希子は、裕一を車に乗せ裕一の実家に向かう。

 原作未読ゾーンへ突入。夏目先生、もっとなにか深い事情があると思ってたら、あまりにまんまな理由だったなぁ。しかも、「酔ってて……、スマン!」はねーよな(笑)。

 ラストに出てくる『チボー家の人々』は、高野文子さんのマンガ『黄色い本』(講談社)にも出てくる、表紙の黄色い函入り本(ロジェ・マルタン・デュ・ガール/白水社、'56年刊行)。今は白水Uブックスから出てます。もちろん読んだことはないですけど(笑)。こっちも主人公(ジャック・チボー)は死んじゃうんじゃなかったっけ?

 写真を撮ってくれせがむってことは生きた証を残そうってことで、もう死ぬ準備をしてるって意味なのかしらね。里香の可愛さがよく出てたし、初めて学校に行って喜ぶってのも、ほのぼのしていながら遠くないであろう喪失を予感させるしんみりした感じが出てて良かったですよ。

★★★・・
【コロッケ五円之助】

『よみがえる空 - RESCUE WINGS -』

第5話「必要なこと」

脚本:水上清資 絵コンテ:葛谷直行 演出:高島大輔 作画監督:小山和浩・矢向宏志・下谷智之・狩生豊 総作画監督:竹内哲也

 本格的な訓練の日々が始まる。谷間での救助訓練で、指示通り岩壁にヘリを寄せることが出来なかった一宏。本郷は、一宏をメディックチームの山岳訓練に参加させることにした。

 これまた地味ながら、一宏が“自分に足りなかったなにか”を自分で見つける過程ってのをちゃんと見せてて堅実。ここでもお説教クサいセリフやステレオタイプな感情表現は避けて、状況描写だけで淡々と見せていく演出が好感。東京でのめぐみの無言の頑張りってのも効いてる。

 夜のキャンプでの砕けた猥談みたいなところと、後半の老夫婦のマジメな救助シーンの緊迫感がいい対比になってた。最初に期待してたとおり、職業モノとしてじっくり主人公の成長を描いていくみたいで。よしよし。

 ラストのみぐみのお風呂上がりパートだけ瞬間的に作画が良かった。

★★★½・
【コロッケ五円之助】

 昔のアニメファンがやっていて今のアニメファンがやらなくなったことの1つに“アニメ番組の録音”があります。

 今はネット配信の時代だし、携帯用の再生機を持ち歩けるようになってきてるんだから「そんな悠長なことやってるやついねーよ」と言われればその通りなんですが、これがやってみるとあら不思議、数あるアニメ作品の中には絵が無くても楽しめる作品というのが存在するのです。興味のある方は一度試してみるのもいいかもしれません。また一味違ったアニメの楽しみ方ができるでしょう。ちなみにワタシは「最終回コレクション」など作って楽しんでました。

【アルデンテ有森】

『仮面ライダーカブト』

第2話「初2段変身」

脚本:米村正二 監督:石田秀範 アクション監督:宮崎剛

 岬(永田杏奈)は、ZECT本部から派遣された“ライダーに変身する資格者”にベルトとバイクを手渡すため接触ポイントに赴く。しかし、すでにその男は殺害され、新たなワームが天道に接触しようとしていた。

 2段変身をして仮面ライダーカブトに変わる天道(水嶋ヒロ)。「ベルトとは長い付き合いなんでね」と言うセリフから、どうやらベルトだけはずいぶん前に手に入れていたらしいことがわかります(プロトタイプか?)。赤を基調にした派手なデザインで頭部のツノがひときわ目を引きます。

 今度こそ自分が、と思っていたのにまた天道に先を越されてしまった加賀美君(佐藤祐基)。その加賀美君が衝撃で吹っ飛ばされてスローモーションで宙を舞う間にカブトが敵をやっつける超スピード感の演出も、昔からある手法ながらひとつの画面で両者を同時に“ひとつの絵”として見せているところが「オッ」と思わせます。

 今回出てくる食べ物が“さば味噌”というのも渋いねえ。ひより(里中唯)の持ってる特殊能力が話にどうかかわってくるかはまだ不明ですか。

 特撮、アクション、デザインなどはいいと思うんですが、やはり気になるのはストーリーの展開でしょう。カブトがZECTと対立し、しばらくは追われる存在になったりすれば面白いんですがどうでしょうねえ。「オレが1番だ」と主張する主人公は期待できそうです。

★★½・・
【アルデンテ有森】

 『SFが読みたい! 2006年版』(早川書房)に、『シャングリ・ラ』(角川書店)の池上永一さんインタビュー。

 立ち読みでここだけ読んだだけなんだけど、池上永一はインタビューも爆笑モノだった。曰く「なんでも聞いてよ。今オレ、セレブだから(笑)」。

 マジメな話では、『シャングリ・ラ』は、文芸誌じゃない『Newtype』だったからこそ文壇のしがらみ(文学賞狙いとか)から解放されて、純粋に読者のウケだけをねらえた、と。実際『シャングリ・ラ』は売れてるみたいだし。本の売れ方ってのが根本的に変わってきたんだねぇ。

【コロッケ五円之助】

『かしまし 〜ガール・ミーツ・ガール〜』

第4話「少女三角形」

脚本:花田十輝 絵コンテ:小島多美子 演出:松浦錠平 作画監督:加納綾

 はずむとやす菜は、以前にも増してすっかり仲が良くなる。そんなふたりを見つめるとまりの心には、理性に反して暗いモノが沸々とわき上がってくる。

 あ〜、なんかホントに普通にラブコメッスね。初な二人の描写はまあ悪くないにしても、前回出てきた突飛な初期設定が生かされてないというか。やっぱり性転換ネタじゃなくても出来る話だなぁと。

 シオドア・スタージョン先生なら突飛な設定を生かして、ジェンダーや道徳観念を越えた純愛の、それでいてしっとりと感動も出来る不思議な短編を書いてくれそうな気もするけど、書いてるのはスタージョンじゃないんで無い物ねだりはしません(笑)。

 このまま実りの期待できない三角関係が続くのかなぁ? 宇宙人がまだ出てるってことは、ラストに男に戻るための伏線かしら。キャラ作画は悪くなかったです。

★★・・・
【コロッケ五円之助】

『蟲師』

第9話「重い実」

脚本:桑畑絹子 絵コンテ:島村秀一 演出:そ〜とめこういちろう 作画監督:杉光登

 あたりの村々が冷夏で不作にあえいでいるなか、そこだけ豊作を迎えている村があるという。さっそくギンコはその村へ赴く。その村の人々はひっそりと囁き合う、「別れ作だ」と「まただれかが御先祖様に取れれる」と。

 ひとりの犠牲で確実に村が助かるなら……。その誘惑に人はあらがえない。

 この話も蟲の力を人の生活に持ち込むことの是非についてのお話。ここでもギンコは、蟲の力は奇跡の力でも神がもたらす恩恵でもないと説く。蟲は動植物と同じで自分の子孫を残すためだけに存在するだけで、善も悪もない。その力においそれと手を出すと、必ずしっぺ返しを食う、と。作品に通底するテーマッスね。

 と思ってたら、今回の話はラストのラストでウルトラC(という言い方ももうしないか?)を決めちゃうところが、この作品の一筋縄じゃ行かないところだったりする(笑)。今回、蟲を使う者の倫理ってところが話の焦点だった分、いつもの蟲の不思議な魅力が描かれなかったのがちょっと惜しい気も。

 祭主(陰山泰)の妻が死に際に飯を炊いて食べてくれと頼むところがグッと来る。人でありながら蟲に近いところに生きるギンコと、人でないモノになってでも心は里にある祭主ってのがいい対比。

★★★・・
【コロッケ五円之助】

 恒例、光希桃さんところの感想率調査2006年冬特別版のデータ受付が開始されてます。締め切りは18日(土)深夜まで。

 『ぱにぽに』『ARIA』『SHUFFLE!』『絶対少年』などなど、他の人の評価がどう出るか楽しみな作品も多々ありますね。

【コロッケ五円之助】

『甲虫王者ムシキング』

第45話「約束」

脚本:田村竜 絵コンテ:福田道生 演出:高橋順 作画監督:島田英朗・松川哲也

 ソーマはポポに、デュークが自分の父であることを告げる。ソーマはデュークの手駒にはならないと言い、ギアファを洗脳から解き放ち、自らもデュークのもとを去る。

 ソーマが迷いから脱してポポたちの元に戻ってくるって話。

 今回は単純に話が良かった。前も書いたけど、ポポよりソーマの方がよっぽど主人公らしい試練と成長をとげてるよね。話的にも、選ばれし森の守護者として解脱したのかどうなのかハッキリしないポポより、自分の命を賭してまで信じると決めた道を進もうとする覚悟が描けてたんですんなり感動できましたよ。

 戻ってくるギアファ、母からもらった耳飾りなんかの小道具も効いてたし、静かな音楽がまた効果的だった。

 今度はセランの苦悩の話になっていきそう? ポポが悟りに至るのはまだ先か。

★★★★・
【コロッケ五円之助】

『佐武と市 捕物控』

第35話「稲妻小僧参上」

脚本:迫間健 演出:田宮武 作画:木村圭市郎

 この頃江戸の商家を荒らし回っている“稲妻小僧”。佐武も下っ引きながら佐平次親分の名代として捕り物に加わる。しかし、いざ対面した稲妻小僧、佐武の顔を見るや親しげに話しかけてくる。

 ついに東映動画が入ってきましたね。木村圭市郎さん回。

 ああ、佐武やんの走り方が『タイガーマスク』そっくりだ!(笑) 声は井上真樹夫さんだったけど。佐武やん市やんはもちろん、ザコキャラの顔の作りがまた全然違うね。細かい描線が入って、カットによっては必要以上に市やんとか怖い顔になってる。

 佐武やんが公儀と情との間で揺れ動くって話。茅場町の親分(北川国彦)がまた憎たらしいんだ(笑)。真樹夫さんが声やると、佐武やんのどこか危うげな弱さみたいなところが心にキュ〜ンと来るね。コレって萌えかしら?(笑)

 ラストの稲妻小僧こと佐右吉(野田圭一)との対決シーンというか、その前の市やんの殺陣がいかにも座頭市っぽくて格好良かった。斬った後の決めポーズ(?)が独特。

★★★・・
【コロッケ五円之助】

 スーパーボウルを録画で観る。

 第4クオーター、シーホークスが追い上げなるかって感じで追い上げて来てたところに、スティーラーズのあのトリックプレー! WRにリバースしてそっからそのままタッチダウンパス! あんなにキレイに決まるモンなんだねぇ。いや〜、眼福でした。

【コロッケ五円之助】

『capeta』

第19話「フェスティバル!」

脚本:上代務 絵コンテ:まつもとよしひさ 演出:西村大樹 作画監督:金沢比呂司

 いつもお世話になってる雲原カートランドで“カートランド祭り”が開催される。カペタは管理人のに請われ、デモランをすることに。一方、資金難をなんとかできないか思案してしているノブは、祭りの耐久レースの賞品に目をつける。

 今度はノブがカートを頑張るって話。遅いけど頑張って、でも当日風邪気味でっていう展開は判りやすいなぁ。

 カペタの様子からすると、カートはもうナンボも保たないっぽい。遠征資金もないし、ピンチ。紫のバラの人は現れるのか? ラストの引きも気になる。

★★½・・
【コロッケ五円之助】

『焼きたて!! ジャぱん』

第64話「伝統の味!! 日本を思うココロはひとつ!」

脚本:下山健人 絵コンテ・演出:池端隆史 作画監督:佐久間信一

 ついに決戦当日。和馬はパンを炊きたてご飯のようにふっくらさせるバターを泡立てる。しかし、三木のり平もバターを泡立てはじめた! だが、和馬にはまだパン生地に対する工夫があった。

 勝負自体は割といつも通りというか普通だった。クロやんのリアクションがバカバカしいのもいつも通り。島のつく人がなんかいろいろいたのもバカバカしいし、美術史総覧なリアクションも笑った。

 結局のり平さんは、和馬たちが負けても“主人公の看板が傷つかないような超大物級”を持ってくる必要から召喚されたのか? 桃屋シリーズは、どうも作り込みすぎてて素直に笑えなかったなぁ。そもそも三木のり平はパン職人でも料理人でも海苔職人でもないだろう?(←詮ないツッコミ)

★★½・・
【コロッケ五円之助】

『BLEACH』

第67話「死のゲーム! 消えるクラスメイト」

脚本:中瀬理香 演出:小柴純弥 絵コンテ・作画監督:高橋資祐

 学校に戻ってきた一護たちは、りりんから次のゲームのルールを提示される。自分たちの仲間にひとり偽物が紛れ込んでいて、その偽物を12時までに当てないと学校中の生徒を消滅させるという。

 もっと仲間同士で疑心暗鬼になるのかと思ったら、意外とヌルい。まあ、あんまりやりすぎても作品のカラーからはずれるってのもあるんだろうけど。

 「能力までコピーできたとしたら?」なんて思わせぶりな前振りしてたにしては、偽物を見破るところもなんかフツー。まさか夜一さんはあれだけのために出てきたんじゃないよね?(笑)

★★・・・
【コロッケ五円之助】

 こないだ古本屋で買った桜坂洋さん『スラムオンライン』(ハヤカワ文庫)を家でパラパラめくったら、余白のところに「桜坂洋 2005.6.9.」とマジックで書いてある。おや?と思ってネットで検索したら、たしかにご本人さんのサインでした(参照)。カワイイハンコもちゃんと押してあったし。

 っていうか、サイン本売るなよと(笑)。え〜、内容はまだ読んでないんで、読んだら感想書きます。ちなみに、『よくわかる現代魔法』シリーズ(スーパーダッシュ文庫)は、ネタ的には面白いのにちょい薄味だなぁと思いました(昔の感想アーカイブス2005年7月13日)。

【コロッケ五円之助】

『Paradise kiss』

第5話「MOTHER」

脚本:小林治 絵コンテ:石山タカ明 演出:石倉賢一 作画監督:室井ふみえ・山田勝哉

 母にすべてを話したが判ってもらえなかったユカリは、荷物をまとめ家出をしてくる。もう学校にも行かずすぐにも働くという。ミワコの口利きで実果子(宍戸留美)の“ハッピーベリー”の販売員の面接を受けに行くことになる。

 販売員はもう枠がなくて、なぜかモデルの仕事をすることになっちゃうって話。

 初めての面接にドギマギしながらも頑張るユカリがカワイかったな。学校や親って庇護から離れて、プロフェッショナルの現場に(曲がりなりにも)踏み込んで行くっていう緊張感がよく出てました。

 まあ、他には作画演出共にとくにコメントなし。

★★½・・
【コロッケ五円之助】

『Paradise kiss』

第6話「NEW WORLD」

脚本:小林治 絵コンテ:西村聡 演出:池田重隆 作画監督:竹田逸子・室井ふみえ・山田勝哉

 ついにモデルの仕事第1号の現場に入るユカリ。現場は和やかだったが、さすがに緊張を隠せない。

 仕事で認められることによって初めて自分の居場所を見つけたかもって話。

 母親との関係も、虐待とか愛されてないとかそういう極端な話じゃなく、普通にありそうな受験で期待に添えない悲しさってところを持ってくるあたりがバランス良いよなぁ。購読層は中高生(より上?)なんだろうけど、作者はやっぱり大人なんだって、こういうところで感じるよね。

 ベッドシーンはカッコ悪くなったり生々しくなったりしないようにっていう、女性向けマンガらしいフォーマットをアニメでも忠実に守ってた。ジョージの「ちょっと、オレのスゴイんでね」ってセリフを聞いて、『MEZZO FORTE』(18禁OVA)の広川太一郎の「すっごかろうが?」を思い出したのはぼくだけ?(笑)

★★★・・
【コロッケ五円之助】

『ノエイン もうひとりの君へ』

第2話「イエデ」

脚本:赤根和樹 絵コンテ:安田賢司 演出:土屋浩幸・安田賢司 作画監督:石川健介

 ハルカの前に現れたカラス(中井和哉)とアトリ(鈴村健一)。ふたりはハルカを“龍のトルク”と呼び、ハルカを巡り仲間割れをはじめる。時間が静止した世界の中で二人の争いは激しさを増す。

 ああ、第1話と絵柄が全然違う!! シンプルな線で描かれてた第1話と違って第2話は服のシワや髪のハイライトを細かく描き込む耽美っぽい描写。とはいえ、アクション作画のテンションは下がってなくて、見応えありました。

 時空転移したトリたちがテクノロジーを使うとこの世界に影響を与えてしまうのね。受験でテンパったユウの精神状態と多重宇宙論的なネタがどう繋がるのか見物。普通に考えると、ユウとハルカとの関係(ボクとキミ)が世界の存続に繋がる、いわゆるセカイ系っぽい話になりそうだけど、どうでしょ?

 話はまだまだ判んないけど、世界の境界が揺らいでるって感じはよく出てました。トリの転送の小道具とか、転送の際に転送先の物質と重なると体を持ってかれるとか、設定とか細かいところもセンス良し。期待大。

 あ、今回からオープニングが付きました。原画陣見てもいかにも豪華で、実際の作画も非常にいい感じ。ハルカが重いコートを脱ぎ捨てると夏になるってカットは、曲の転調ともマッチしてて気持ちいい。

★★★½・
【コロッケ五円之助】

『交響詩篇エウレカセブン』

第41話「アクペリエンス・3」

脚本:野村祐一 絵コンテ:坂本郷 演出:原口浩 作画監督:真庭秀明

 サクヤ(矢島晶子)は大きな蓮の花の蕾の中にいるという。エウレカはひとりサクヤに会いに蕾の中に入る。サクヤはエウレカに、そしてノルブはレントンに、それぞれふたりが初めて出会った40年前の話をはじめる。

 前ノルブ自身が言ってたように、ふたりはグレートウォールの向こうに行こうとして失敗したって話。サクヤ様もノートにハートマーク描いたりして、普通の女の子だった。

 エウレカがサクヤと違うところは、市井に暮らして対の相手(レントン)以外の人間とも絆を多く持ってるってところなのかなぁ。相変わらず細かいところは読み取れないような話になってたけど。

 『エウレカ』って、一貫した論理性を求める視点で観るより、割とその場の感情にまかせて観た方がいいのかも、と今さらながら思ってみたり。それがグレートウォールへの近道だ!

 あ〜、そういやOPで先にお目見えしてたように、エウレカの髪型が変わった(眉毛も生えた)。個人的にはあのままでも良かったのに。

★★★・・
【コロッケ五円之助】

『ふたりはプリキュア Splash Star』

原作:東堂いづみ シリーズディレクター:小村敏明 シリーズ構成:長津晴子 キャラクターデザイン:稲上晃 美術デザイン:行信三 音楽:佐藤直紀 アニメーション制作:東映アニメーション 作品公式サイト

第1話「おっどろきの再会! ふたりは何者なの!?」

脚本:長津晴子 絵コンテ・演出:小村敏明 作画監督:青山充・稲上晃

 とある街にある大きな木の下、日向咲(樹元オリエ)と美翔舞(榎本温子)は出会う。お互い初めて会った気がしない。思いだそうとしていると、木の上からフラッピ(山口勝平)とチョッピ(松来未祐)という不思議な生き物が降ってくる。

 え〜、今年は東映アニメーション50周年記念だそうで(プレスリリース)。

 舞台と主人公(と監督とシリーズ構成)を変えて同じ作品をやるってコンセプト通りというか、話の展開は第1シリーズとほぼ同じ流れを踏襲。キャラと舞台が替わってるんで、気分一新して観られたってのはあったけど。

 舞台になる街はなんとなく鎌倉をイメージしてるっぽい? 行ったことないから知らんけど。キャラはまあいいとしても、モチーフが花と鳥ってのがピンと来ないけなぁ。敵の大将はアクダイカーン。その幹部はエチゴヤー(ウソ)。ザケンナーに替わったウザイナーは、やる気なさそうでちょっとウケた。

 “スピリチュアル”って言葉の響きがなにやら胡散臭げに感じる(笑)。やっぱり癒し系なのかな。

★★½・・
・初見印象

 元もと(商業的に)成功してるシリーズなんで、大きな変更や冒険はしてこないとの予想は出来たけど、コレまた手堅く来たね。良く言えば安定感がある。悪く言えば代わり映えがしない。

 とりあえず無難な感じで始まった新シリーズだけど、メインスタッフに変更があったんで、前シリーズとどう違ってくるかってところが注目かな?

【コロッケ五円之助】

『おねがいマイメロディ』

第45話「キスできたらイイナ2!」

脚本:平野靖士 絵コンテ:佐藤昌文 演出:横田和善 作画監督:古池敦也・金子拓・本田辰雄

 メロエディバイオリンを手に入れた柊は、ダークパワーを取り戻す。大幅にパワーアップしたダークパワーで夢の扉を開きまくるクロミたち。マイメロの「も〜っと、おねがい」も効かない。

 王様が秘伝中の秘伝、超奥義をマイメロに伝授するって話。その奥義とは……!?

「もっと、も〜っと、おねがい」(byマイメロ)
 わっはっは! こっちの期待をけっして裏切らないのがエライよね(笑)。『マイメロ』は笑いってものを理解してる。

 ダンスをつづけるみんなはマヌケで笑った。しかしマイメロよ、いくら昏君といえども王様をメロディマークするとはなんと畏れ多いことか!

 しかし思ったより早く正体を明かしたね、柊先輩は。

★★★・・
【コロッケ五円之助】

 『月刊コンプティーク』3月号増刊『コンプエース』(角川書店)VOL.5を読む。

 以前、ネットで吾妻ひでおの『うつうつひでお日記』が掲載されているという書き込みを見て「まさか、冗談だろう」と思っていたら本当に載っていたので驚いた。しかも16ページ!これは買わねばならんでしょう。しかし、この本って『ラムネ』や『Piaキャロットへようこそ』が載ってるゲームコミックマガジンなのになんで吾妻ひでお作品が? それが一番疑問です。

【アルデンテ有森】

『仮面ライダーカブト』

原作:石ノ森章太郎 監督:石田秀範・田村直己 アクション監督:宮崎剛 脚本:米村正二 撮影:いのくままさお 特撮監督:佛田洋 クリーチャーデザイン:韮沢靖

第1話「最強男」

脚本:米村正二 監督:石田秀範 アクション監督:宮崎剛

 東京・渋谷に巨大隕石が落下して7年後、地球外生物“ワーム”による殺人事件が多発した。“ワーム”と戦うため結成された“ZECT"(ゼクト)という組織はマスクドライダーシステムを開発してこれに対抗する。

 前半の戦闘シーンは汎用戦闘チーム“ゼクトルーパー”の隊員達の見事なやられっぷりがワームの強さをよく表現していました。銃の乱射シーンをスローモーションにしたシーンが効果的です。加速装置(?)も使ってるぞ。

 ライダーベルトはちょっと地味だな、と思っていたら、あっもう一つ“カブトゼクター”という昆虫型メカを真ん中に取り付けるのね。第1の変身“マスクドフォーム”はなんだかロボットっぽい外観です。“ゼクト”は秘密結社らしいけど詳細はまだ不明。上層部は政界にも顔がきくとか。

 早くライダーになりたい加賀美(佐藤祐基)と自信家の天道(水嶋ヒロ)の対立から話は始まりました。一応スタンダードな第1話だったといえるでしょう。加賀美の先輩の岬祐月(永田杏奈)やミステリアスな日下部ひより(里中唯)ら女性陣の活躍も楽しみです。

今回の天道の名セリフ
「おばあちゃんはこう言っていた。天の道を往き、全てを司る男……(空を指差し)オレの名は“天道総司”」

★★½・・
・初見印象

 仮面ライダー35周年として始まった『カブト』ですが、第1回は無難な滑り出しといえます。口うるさいファンは「仮面ライダーストロンガーかよ」とか「何?今度は仮面ライダームシキングか」とか好きなことをを言ってるみたいですが、まあなんだかんだ言っても毎回なにか新しい試みを見せてくれるシリーズなのでワタシは楽しみにしています。

 それと、関係ないですが天道の作る朝メシが妙に美味そうだったなあ。海苔をちゃんと火であぶってるし。「作中のメシが美味そうな作品は傑作が多い」というのはワタシの勝手な持論ですが……、さて?

【アルデンテ有森】

『雪の女王』

第34話「ラギの復活」

脚本:中村誠 演出:岡崎幸男 絵コンテ:出崎統 作画監督:清水恵蔵

 雪の女王の城に現れた魔王は「いくらカイに夢中になっても無駄だ」と女王に告げる。そして、ゲルダの元に帰ってきたホルガーの名前を聞いたとたん城を飛び出した女王の前に立ちふさがり、「哀れなものよ……」とつぶやくのだった。

 呪いをかけられ両眼が燃えているカイの描写が迫力あります。口から吐き出す炎の矢が女王様の胸に突き刺さる〜。燃えるカイを抱きしめる女王、ゲルダめがけて飛んでくる炎の槍、飛び込んでくるホルガー、このあたりの展開がたたみ掛けるようなテンポでなかなか燃えますな。

 雪の女王と魔王のやり取りも見もので、大塚明夫さんがいい演技してます。
「哀れなものよ……。死んだ男の思い出を追いかけて追いかけて、追いつくはずねえだろ」

 そして今回のクライマックス、ラギの復活シーン。眠る魂に呼びかけて、私とともに戦ってほしいという女王に「私の部下を見殺しにしたお前とか!」と返すラギ。割れる氷、降り注ぐ光、「答えろ」というラギの力強い問いかけが復活につながっていく一連のシーンは華麗な作画とあいまってカタルシスのある名シーンとなりました。星3つ半

★★★½・
【アルデンテ有森】

 WEBアニメスタイル、【artwork】『バジリスク 甲賀忍法帖』其の二 木崎監督の絵コンテ

 カッコいいなぁ、コレ。ほとんどラフ原画のようなコンテ。まだ観てない話数なのがアレだけど(笑)。今出てるのが第6巻なんで、ちょうど半分ですね。続きの話数が楽しみ。

【コロッケ五円之助】

『シュガシュガルーン』

第30話「オグル宣戦布告! ハート工場危機一髪」

脚本:吉田玲子 絵コンテ・演出:篠崎康行 作画監督:高木信一郎

 今回の中間試験は、魔界のハート工場で一日工場長として働くというもの。ショコラは持ち前の厳しさで部下にハッパをかけるが、反発を招いて働いてくれなくなる。

 そこへオグルのドラゴンが襲ってくるって話。正式に宣戦布告するワケじゃなかった。

 最終的に、ショコラのエエヤツっぷりがこれでもかってほど描かれてた。こういうところで主人公らしさを出してくれるんで、好感度は高いんだよね。惚れます。それはイイとしても、『シュガルン』ってホントにバニラの存在感薄いよなぁ。この辺に原作者のドライさを感じる(笑)。

 エンディングが曲アニメともに更新。コンテ演出は引き続き庵野秀明さん、作監・原画が貞方希久子さん、原画に平松禎史さん。ポップな色使いとシンプルな線画で、カワイらしい感じに仕上がってました。

★★½・・
【コロッケ五円之助】

『ふしぎ星の☆ふたご姫』

第44話「めざせ優勝☆シャル・ウィ・ダンス?」

脚本:土屋理敬 絵コンテ:紅優 演出:成川武千嘉 作画監督:柳瀬譲二

 次のプリンセスパーティーはダンス対決。キャメロットは、次こそベストプリンセスを獲れとふたりに言い聞かせる。が、ダンスパーティーでは肝心のパートナーが見つからない。

 パートナーを探しているうちに他のペアのカップリングをしちゃうってところは、なぁなか面白かった。ナギの変態っぷりは単純に笑ったな。

 今回、次シーズンに向けての布石なのか、恋愛要素がそれとなく増量されてた。ま、ほのぼのしてて良かったんじゃないでしょうか。

 プリンセスパーティは、波乱含みのまま次回へつづく。

★★½・・
【コロッケ五円之助】

『BLOOD+』

第17話「約束覚えてる?」

脚本:藤咲淳一  絵コンテ:ヤマトナオミチ 演出:安藤健 作画監督:山沢実

 目覚めた小夜は、ハジによって保護されていた。目的地の村に着きグレゴリーという男を捜すが、彼の代わりにソーニャという娘(名塚佳織)に出会う。

 ボーっと観てたんで、途中まで昔の話だって気付かなかった。

 今回は背景美術が頑張ってて、すべてをのものから色彩を奪ってしまう厳冬のシベリアが良く表現できてた。クセのないスタンダードなレイアウトも良かった。

 斧持った婆さんが、小夜の後ろから伸びてきた手にやられるところは、ちゃんと「おおっ!」ってビックリできたし、葉の落ちた林でのアクションシーンも空間の広さを上手く使ってて、気持ちの良いモノに仕上がってましたよ。作画も頑張ってた。

 窓に隠れたソーニャの血塗れの体とか、重なる枝の向こうにいる翼手ソーニャとか、馬車の御者とか、見せるところと隠すところの判断が的確。演出の上手さが光る回でした。脚本もダイアローグ(会話)が良かった。やれば出来るじゃん!

★★★★・
【コロッケ五円之助】

 池上永一『レキオス』(角川文庫)読了。文藝春秋から2000年に出てたハードカバーがずっと品切れ状態だったのがやっと文庫で復刊。

 黒い肌とウチナーンチュ(沖縄人)の心を持つ少女デニスに、逆さ女の怨霊“真嘉比(まかび)のチルー”が降りてくる。毎晩うなされる悪夢を取り去ってくれたお礼に、チルーの人捜しを手伝うことになる。一方、米空軍のキャラダイン中佐は、ヤマグチ少尉を使い“レキオス”を目覚めさせる計画を密かに進める。

 コレまた出てくるキャラたちは濃いしストーリーのドライブ感は止まるところを知らないしと、一気に読んじゃいました。

 コスプレ露出狂の美人天才人類学者、サマンサ・オルレンショー博士がメチャクチャキャラ立ちしてる。冒頭、ヤマグチ少尉が博士の異常さに呑まれていく様は大爆笑。その後の再会シーンも。あと、やっぱりデニスの同級生の広美の意外な活躍も度肝を抜かれた。もうなんでもアリかい!?(笑)

 伝奇系オカルト系の話になるところはおなじみな感じだけど、ストーリーもちゃんと面白いしちゃんとラストまでキッチリ見せきってくれます。いや〜、満足満足。

【コロッケ五円之助】

『かりん』

第12話「やっぱり兄キは恥ずかしい」

脚本:山田靖智 絵コンテ・演出:鈴木洋平 作画監督:清水博幸 総作画監督:中山由美

 兄の煉が健太のお母さんを狙っているらしい。兄の毒牙から健太のお母さんを守るためどうにかしたいと思う果林だったが、相手はあの兄だけあって一筋縄ではいかない。

 雨水母(久川綾)のチャイナドレスが〜、って話。

 今回もギャグがちゃんと面白かったし、作画もキャラ動きともにカワイらしさを引き立てて良かったです。

 杏樹の部屋の人形たちの書き込みも細かかったし、兄ちゃん関係の耽美系の想像図もちゃんと耽美な感じが出てるところがイイ。ベッドの上で「そんなのダメ〜」って言ってる果林もなんか可笑しかったな。真希の電話がマンガのコマになって出てくるところもデフォルメの動きが面白かった。

 何度も言ってるけど、噛んじゃいけない理由が判んない。今回ラストの展開や杏樹や煉が調べてるところを見ると、なにかまだ秘密がありそう?

★★★½・
【コロッケ五円之助】

『半分の月がのぼる空』

第3話「戎崎コレクションの終焉 〜そして」

脚本:高山カツヒコ 絵コンテ:武内宣之 演出:平田豊 作画監督:安部弘樹

 里香にひどいことを言ってしまった。裕一はいつものように司(小伏伸之)の家へ。と、そこへ雨が。裕一は病院の窓のひさしの上に乗ったままの里香の本のことを思い出す。

 う〜ん、話の演出もストレートすぎるかなぁ。裕一が里香にベタぼれなのを、もうちょっと小っ恥ずかしいくらい見せてくれなきゃ。じゃないと、ラストの宮沢賢治も生きない。

 その『銀河鉄道の夜』をやるところも、原作で読むと割とすんなり読めるのに、アニメで観ると思わず「高校にもなって結末知らんヤツおんのか?」とか突っ込んじゃう。

★★・・・
【コロッケ五円之助】

『よみがえる空 - RESCUE WINGS -』

第4話「大切な人」

脚本:水上清資 絵コンテ:長井龍雪 演出:橋本敏一 作画監督:杉山了蔵・本村晃一・木本茂樹・竹内哲也 総作画監督:狩生豊

 ゴールデンウィークなのに実家にも帰らない一宏。無為に過ごしているところに、東京からめぐみ(能登麻美子)が訪ねてくる。ひさびさの再会にもかかわらず、一宏はつれない。

 一宏がめぐみにいろいろ慰められるって話。

「ああ、一宏は『ライ麦畑』のキャッチャー(捕まえ手)になるんじゃ、て」(byめぐみ)。
 サリンジャーにサン=テグジュペリにと、なかなかに青臭いセレクション。

 やっぱりヘリに回されたことを不満に思ってて、でもめぐみも編集じゃなく営業に回されててそれでも頑張ってて、最後は自分の仕事場としての小松をめぐみに見せるってながれはなかなかオトナな話だった。ラストも、同僚上司にからかわれることによって初めて仲間にれたってのも定番定番。

 起き抜けのめぐみの描写がグッと来るね(笑)。そんなこと思ってちゃあ、“おえん”?

★★★・・
【コロッケ五円之助】

 WEBアニメスタイル、【artwork】『バジリスク 甲賀忍法帖』其の一 千葉道徳のキャラクターデザイン

 弦之介と朧様、睫毛の迫力がスゴイなぁ。


 ノエイン公式ブログ(2006-02-01 お久しぶり!赤根です)。

 TV放送のない地域に住んでるぼくはDVDで観たんだけど、たしかに音響は良かったです。ビデオ・DVD・HDDレコーダーなんかはステレオ(普通のアナログ2chだけど)に繋いで観てるるんだけど、第1話冒頭のアクションシーンなんて、音響面も大迫力でしたよ。

【コロッケ五円之助】

『かしまし 〜ガール・ミーツ・ガール〜』

第3話「はずむの心、やす菜の心」

脚本:花田十輝 絵コンテ:小島多美子 演出:吉田俊司 作画監督:内原茂

 はずむの部屋に宇宙人の宇宙仁(藤原啓治)と宇宙船のジャン・プウ(新谷良子)が、地球人観察のために滞在させてもらうと言ってくる。はずむは、宇宙人たちより、やす菜との関係がずっと気まずいままのが気がかり。

 トランスジェンダーものとしてはあんまりヒネリがないしフックもないなぁ、と思ってたら、やす菜の方にヒネリを入れてきたか。ていうか、性転換ネタよりもこっちがメインなのね。なるほど〜。

 どうもこのやす菜は単なる男性嫌いなんじゃなく、男性の顔の違いを認識できない(相貌失認の一種?)って症状があるみたい。男の顔だけってのはたぶんないだろうけど、相貌失認自体はラマチャンドランの本にも出てくる有名な症状。

 男のはずむが女になることによって、やす菜にとって初めて“顔の見える存在になる”ってところは、ラブコメの端緒としてはなかなか考えてるね。あ〜、イマイチ演出からはハッキリ読み取れなかったけど、男のときのはずむはやす菜に認識できてたんだろうか?(「心がとても綺麗なのよ、だから(だから男の子なのに……)」ってところ)

 というわけで、理屈でしかラブコメを理解できないって癖はイケナイと思いながらも、このアニメに対して再び興味が(ちょっとだけ)湧いてきました。

★★★・・
【コロッケ五円之助】

『佐武と市 捕物控』

第33話「母のない子の子守唄」

脚本:阿部桂一 演出:林政行 作画:杉野昭夫・森田浩光・小川隆雄

 ある夜、逃げる女から赤ん坊を頼まれてしまう市。次の日、女はひどく痛めつけられ殺されていた。市はしかたなく赤ん坊の世話をするようになる。

 虫プロ回。『江戸ゴッドファーザーズ』ってな話(“ズ”じゃないけど)。

 話自体は良くある赤ん坊に情が移っちゃうって話だったけど、赤ん坊を狙う侍に怒った市やんが殺陣シーンでクルクル回りながら侍どもを斬っていく作画が面白かった。

「侍ェが、侍ェがよってたかって、赤ん坊を斬ろうってぇのかい? なな、なんてこったぁ!?
てめえたちみてぇな人間は、地獄へ行けえぇぇ〜〜ッ!!」(by市やん)

 いつもの虫プロ的な止め絵での処理じゃなくて、素早いタイミングで見せるキレのあるアニメートがかなり新鮮だった。

 アニメスタイルの記事(参照)で原口さんが「林政行が演出の回は、恐らくジャガードがやってて、荒木(伸吾)さんも描いていると思うんだけど、結構、凄い作画があるよ。」って言ってるけど、この回とかもそうなのかしら?

★★★½・
【コロッケ五円之助】

『佐武と市 捕物控』

第34話「暗い殺しの夜が来る」

脚本:阿部桂一 演出:吉良敬三 作画:石山卓也・半田輝雄・所初恵

 上州屋と遠州屋の主人が相次いで殺される事件が起きる。どちらの事件でも、当事者たちはおびえながら、人形に殺されたと口走る。

 スタジオ・ゼロ、吉良敬三さんの回。『怪奇大作戦』の「青い血の女」みたいな話。今ならさしずめ『イノセンス』? 話としてはむしろ『巌窟王』か?

 いつもながら吉良敬三さんの回は映像表現が独特で面白い。冒頭のサブタイ前の人形のシーンでグッと掴まれてしまう。人形自体の怖さは、いかんせん絵なんで実際の人形ほど怖さはないんだけど、効果音で使われる女の人の「ああぁぁ〜〜」って声が怖い。演出でちゃんと人形のホラーっぽい怖さを出してるのがお見事。子供のとき観たらオシッコちびったろうなぁ。

 佐武やんの声が、いつもの富山敬さんから井上真樹夫さんに。そんなに違和感はない。真樹夫さんの方がやや声に色気があるかな。ドスをきかせたときのメリハリは富山さんのが上。

★★★★・
【コロッケ五円之助】

 WEBアニメスタイル、【情報局】2月・3月の新番組をチェック!!(4)『プリキュア』新シリーズは、主人公を一新!

 シリーズディレクターとシリーズ構成も一新するのね。ディレクターが小村敏明さん、構成が長津晴子さん。

【コロッケ五円之助】

『甲虫王者ムシキング』

第44話「父と子」

脚本:上代務 絵コンテ:隆一郎 演出:岡嶋国敏 作画監督:二宮常雄

 ぼくが父さんを止める! 迷いを捨てたポポの一撃は、デュークの仮面を真っ二つに割る。デュークは堪らずその場を去る。追おうとするポポを、ソーマは来るなと止めるのだった。

 投げ飛ばした父の背中はいつの間にかこんなにも小さく見えていた……、って話かな。ポポとは異母兄弟?って話ではなかった。デュークは実はソーマの父でしたって話。

 ソーマって、母のことといい、トラウマティックな経験がつづくね(笑)。母が息子より、男としてのデューク(父)を取ったっていうのも、なかなかスゴイ話。ソーマの方がよっぽど辛い試練を与えられてて、なんか神話的な主人公っぽいよな。そんなソーマも迷いから脱しようとしてるみたいで。

 キャラ作画が全体的に良く描けてました。アクションシーンの、ムシキングが土煙を割って飛び出すカットの煙もなかなか気持ち良かった。

★★★・・
【コロッケ五円之助】

『カレイドスター レイラ・ハミルトン物語 Legend of phenix』

原案・監督・絵コンテ・音響監督:佐藤順一 脚本:吉田玲子 キャラクターデザイン・総作画監督:渡辺はじめ コスチュームデザイン・作画監督・ステージ演出:追崎史敏 演出:唐戸光博・筑紫大介 作画監督協力:音地正行・高口弘(自転車) 美術監督:橋本和幸 3DCGI監督:たなかかずひら 音楽:窪田ミナ アニメーション制作:GONZO 作品オフィシャルブログ

 そら(広橋涼)たち新しい世代のカレイドスターが新たな“フェニックス”に挑む。そのころ、ブロードウェイでもレイラ・ハミルトン(大原さやか)が新たなフェニックスの創造に挑戦していた。しかし、レイラは自分のフェニックスが掴めないでいた。自分の弱さを克服すべく、レイラはひとり自転車で旅に出る。

 『カレイドスター』OVA第2弾。レイラさんが自分探しの旅に出るっていう、ちょっと内省的な内容になってた。

 ここ数年で、『カレイドスター』ほどスタッフやファンに長い間愛され続けてるアニメ作品はないんじゃないでしょうか。愛され方も、流行の“萌え”やなんかとは違う次元の愛され方だなぁと、愛してる当事者故のひいき目もあってか(笑)思っちゃう。そんな愛されている作品にふさわしく、このOVAも作り手の愛情に溢れた作品に仕上がってましたよ。

 佐藤順一監督のコンテも、ひさびさに(なんていうと失礼だけど)気合いの乗った、しかも思い入れたっぷりな感じに熱いものになってました。シリーズ通してのエピソードを回想シーンを交えることで、観てるファンも「ああ、そんなこともあったわね……」なんて一緒にウルウルできたり、この辺の作りはやっぱり上手い。一番のシーンの、主観カメラで木の陰側にじわりと寄っていくところなんて、観てる側の感情を一瞬でグッと高めるサトジュンマジックそのもの。

 作画もテレビシリーズの印象を引き継ぎながら、ビスタサイズの画面で見せるレイアウトがあったりと、さじ加減が上手かった。作画単体では、走ってるタクシーからタクシーへ乗り移るメイのシーンが動きが面白かった。ラストのステージシーンも作画、特効処理がゴージャス感を醸し出してた。

 そして何より今回印象的だったのは、ラストのレイラさんとそらとの(感動する場面での)会話シーンがあるんだけど、会話の(声の)演技の感じがほんとに自然にお互いのことを想い合ってるような、そんな域に達してたね。この辺はやっぱり、大原さんと広橋さんがTVシリーズ終わった後もずっとラジオ一緒にやったり、そういう積み重ねもあっての演技かなぁ、と。

 と、なんだかファンが喜んでるだけみたいな文章になっちゃったけど、『カレイド』ファンなら満足間違いない出来ですね。前回のロゼッタ話はちょっと食い足りないところがあったけど、今回は満腹満腹。

★★★★・
【コロッケ五円之助】