WEBアニメスタイル、細田守監督・マッドハウス制作の劇場新作『時をかける少女』製作発表レポート。
『かりん』
第15話「ふたりのイブは恥ずかしい」
脚本:山田靖智 絵コンテ・演出:西村博昭 作画監督:大河原晴男・柳伸亮 総作画監督:中山由美
季節はクリスマス。果林も健太に手編みの手袋を送ろうと計画。そんな果林の頭にエルダお祖母ちゃんの警句が浮かぶ。
果林と雨水くんの、初々しいカップルらしいぎこちないやりとりが今回はちゃんと「恥ずかしい」感じに仕上がってた。
あと、雨水くんのもといた田舎の話がちょっとビターな隠し味になっててこれまた絶妙。電気ストーブひとつで幸せ実感しちゃうなんて(泣)。久川綾さんの演技は哀愁が感じられるようになってきてイイなぁ。雨水母の首筋に血ィ吸うたあとがあったけど、アレはなにかの伏線?
つなぎっぽいエピソードだったし季節は思いっきりずれてるけど、家族の思い出、それぞれのキャラの悲喜こもごもって描写がクリスマスらしくて良かった。
『しにがみのバラッド。』
第5話「ほたるのひかり。」
脚本:吉田玲子 絵コンテ・演出:中川聡 作画監督:牛島勇二
最近小学校で幽霊が出るとの噂が立っている。中学生のエコ(大浦冬華)はある夜その学校へ忍び込んたところ、公太(金田昌代)という少年に出会う。エコはある理由から幽霊のことを調べたいと思ってるのだが……。
毎回思うけど、このドラマのキャラの名前ってヘンだよね。ゲストキャラは、『絶対少年』で理絵子の同級生のメガネっ子やってた大浦冬華さん。あ〜あと、途中まで気付かなかったけど、公太って第1話に出てきた男の子か(ネコもいる)。
今回も他の回と同じ感想。モモがラストなにか喋るととたんに冷めちゃうんだよなぁ。キャラ描写の仕方は相変わらずカワイく感じられて良し。
『よみがえる空 - RESCUE WINGS -』
第12話「レスキュー」
脚本:高山文彦 絵コンテ:八坂武稔・水田央美・桜美かつし 演出:高島大輔 作画監督:竹内哲也・梶谷光春・川田剛・木本茂樹・下谷智之・杉山了蔵・矢向宏志・橋本敬史 メカ作監:棚澤隆 総作画監督:狩生豊
あと一歩のところで現場を離脱、松本の基地に帰投した本郷と一宏たちは、日の出を待って再び救助に向かう。
「大丈夫だ、取り乱すな。You have control.」(by本郷三佐)
今回はちゃんと一宏が現場で一定の役割を果たすことが出来たね。ラスト、本郷との関係の変化を描くことでドラマの収拾を図るのが、このアニメらしく大人な感じがして良かった。
めぐみのエピソードも、直接関係はなかったけど、現場の苦労とちょっぴりの幸せってところでシンクロしてたのね。
ラスト、ロープウェイの少年と再会するシーン、後ろに飛んでたのが戦闘機(F-15?)なのがどうかと。あそこはUHじゃないと。あと、タイトルの意味をラストに能登麻美子のメールで悟らせるところなんかは、なかなかに渋い演出だったな。
ドラマ・作画ともに過不足ない満足のいく最終回でした。
観る前は、「熱血体育会系ノリだったら辛いなぁ」と思ってたんだけど、ふたを開けてみれば高山文彦さんテイスト100%の渋い大人のドラマだった。
現場のクルーの辛さ厳しさをちゃんと描ききったというところもエラいんだけど、まわりの大人との人間関係を構築していくところをきちんとフォローしてたのも良かったな。そういう意味で、本当に真っ当な職業モノとして終わったラストは正しかった。
ビジュアル面も3DCG(とくにライティング)も良かったし、人物作画も地味ながらしっかりと芝居を描いてたのがドラマのリアリティ作りに貢献してた。キャラデザ、作監に原画にと、若い竹内哲也さんの頑張りが伝わってくるようでした。
あと細かいところだけど、方言の使い方が自然で、キャラを身近なものに感じさせるいい効果になってた。
女の子が出なきゃアニメじゃないという時代のなかで、こういう地味な救助モノをしっかりとした大人のドラマに仕上げてくれたスタッフさんの熱意に打たれました。短いシリーズだったけど、たっぷり楽しませていただきました。
もう桜も咲いてるってのに今日は冬に戻ったような寒さだった。
そういや発表されてだいぶ経つけど、『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』シリーズの新作が制作発表になってますね(詳細)。メインスタッフは前2作と同じで、副題は『Solid State Society』。今度は単発の長編作品らしいです。
『かしまし 〜ガール・ミーツ・ガール〜』
第12話「その瞳から消えたもの」
脚本:花田十輝 絵コンテ・演出:横山広行 作画監督:松本好弘
やす菜ととまりとの仲は決裂してしまった。と同時にやす菜の目にとまりやはずむの姿も認識されなくなってしまう。
やす菜の相貌失認が進行(?)してしまうってお話。ちなみに、本当の相貌失認は脳の機質的な損傷で起こる症状で、精神的原因で起きるものではないです。やす菜の症状に関連して宇宙人の調査の本当の目的も明らかにされてたけど、それこそ取って付けたような感じだったな。
全体的にそれなりに筋は通ってる気はするんだけど、正直、感情移入して観るってほどではなかったなぁ。メガネ女(浅野真澄)が「私は舞台に上がらない」とか言いながらいろいろ説教してくるのも鬱陶しいし。はずむって、とまりのことももやす菜のことも友達ってだけでとくに好きじゃない(恋愛対象じゃない)んじゃないの?
はずむが「女はやっぱりめんどくさい。付き合うなら男よ」とか言い出したら面白かったんだけど(笑)。
『恋風』
第12話「春雷」
脚本:高木登 絵コンテ・演出:小林考嗣 作画監督:重国勇二・飯飼一幸・島宏明
耕四郎がドアを開けるとそこには七夏がいた。思わずつんのめって倒れ込む二人。
ふたりが世間に背を向けてしまってお互いの愛を確かめ合うって話。有り体に言えば近親相姦しちゃうわけですが。
純愛話的には二人は結ばれてハッピーな展開のハズなのに、全然そうじゃないところがイイ。とくに手編みの(拙い出来の)セーターを着て浮かれて買い物する耕四郎の気持ち悪さとか、とにかく視点が徹頭徹尾客観的。あと、千鳥の定期をゴミ箱に捨てちゃう七夏が怖い。その後の千鳥とのやり取りも、七夏の異常さを引き立たせてる。
「外れちまったな……。すっかり、外れちまった」(by耕四郎)
禁断の一線を踏み越えてしまう緊迫感と、踏み越えたはいいものの先のない閉塞感ってのがちゃんと出てて良かったです。
それはそうと、夕日の海岸の家族像ってエンディングが、本編の二人の関係が進むほどに逆に「なくしてしまった大切なもの」として輝きを増してきて、本当に切なくなってくる。一見地味なエンディングにこういう計算があったとは。お見事!
あれ? もう『アフタヌーン』が出てる。1ヶ月が早い。
ってわけで、オマケDVDの『蟲師』オーディオコメンタリー(15分くらい)を聞く。喋るのは、長濱監督とギンコ役の中野裕斗さん。内容はまあ普通だったかな?
『蟲師』は、レンタルDVDでも観てみたんだけど、やっぱり映像がキレイだとさらにスゴイね。TVじゃ暗く潰れてて良く判んなかったところもハッキリ見えたり。地上波で見た人も一度ご確認を!
『甲虫王者ムシキング』
第52話(最終話)「森の民の伝説」
脚本:吉田玲子 絵コンテ・演出:山内重保 作画監督:岩佐裕子・伊本龍守・依田雅彦
パムの歌が“船”を甦らせてしまう。船を導けと言うアダーに対し、ポポはこの森こそが故郷だと告げる。
作画は、キャラ作画もタッチに色気が感じられる柔らかい仕上がりだったし、エフェクト作画も相当に気持ち良かった。
アダーの顛末も、思っていたより後味のイイ物になってた。セランの母性ってところに回収しちゃうのは安易な感もなきにしもあらずだけど、生命のエネルギーの源となったセランがまた他の星々へ命を伝播していくっていうところは、お話としてかなりキレイに収まってた。
後日談も過不足なく描かれてて、こちらもちゃんと最終回らしく、余韻に浸れました。
店頭ゲーム機のアニメ作品化ということで、スポンサーの意向もいろいろあったと思うんだけど、どうなんでしょ? それとも、(もとのゲームが)売れてる余裕から結構自由にさせてもらったんだろうか?
その辺の事情はともかく、森の民の命を巡る物語っていうところに真摯に向かい合った、この手の玩具アニメとしては深くテーマ性に踏み込んだ作品になってました。回によっては夕方らしからぬ重々しさを醸し出してたり。
作画も、回によっては目を見張る作画や画面処理がなされてたり、山内作品らしい映像へのこだわりもかいま見えた。
途中、ポポの成長の描き方に一貫性がなかったりと、穴がなかったワケじゃあ全然ないんだけど、ラストのまとめ方はテーマ的にもお話的にも納得のいくものでした。
一年間たっぷりと楽しませていただきました。
『トップをねらえ2!』
第5話「星を動かすもの」
脚本:榎戸洋司 絵コンテ:摩砂雪 演出・キャラクター作画監督:錦織敦史 メカニック作画監督:すしお
タイタン事件後、宇宙怪獣そしてトップレスへの認識が改められることに。それに伴いラルクたちも待遇も一転、人類に害をもたらす者として隔離拘束される。一方、反対にノノは地球を救う最後の希望の星となる。
摩砂雪さんコンテ回。
「私はお姉様なんかじゃない!」(byラルク)
ノノとお姉様と、立場が逆転しちゃったこの話数で第1話と同じセリフをラルクに言わせたりと、相変わらず計算尽くの気の利いた演出が冴える。「ノノって、第1話で普通に民家に住んでたじゃん」とか、そういうツッコミにちゃんと答えを用意してたり、前作と関係ないふりしてちゃんと繋がってたり、ホント小憎たらしいほど細やかな気遣い。
それでいてちゃんと鶴巻榎戸思春期テーマもいよいよもって前面に出て来つつあるようで。思春期の万能感と老いへの極端な嫌悪ってのが通底するテーマね。この辺も、前作の「ローレンツ短縮で老いないノリコ」っていうところへの返歌(?)になってるんだろうね。
鬱っぽい話ながら、静かな内圧の高まりと相まって、観てて緊張感が高まりっぱなしだった。作画ももちろんスゴくイイ出来なんだけど、それをことさら気にさせないくらいのお話の面白さがあった。
『佐武と市 捕物控』
第39話「だだっ子道中」
脚本:辻真先 演出:吉良敬三 作画:飯野皓・半田輝雄・神山美智子
母を殺された下町の子供(松島みのり)は、実は稲葉家の跡取りの双子の片割れ。畜生腹として捨てられたのだが城に残った兄が死んだため、お家の跡取り騒動に巻き込まれることに。佐武と市は同心の田辺からこの“松丸様”の警護を頼まれる。
スタジオ・ゼロ、吉良敬三さん演出回。子供話と来れば市やん。今回は口も挟まず遠くから見てるだけと思ってたら、ラストのラストでおなじみのシャウトが聞けた。
「いってぇオメェら、どんな面してやんがるんでぇ!? ど、どんな面してこの子の命をッ!!」(by市やん)
ラストの殺陣が、動きはそんなになかったけど、血の描き方がやけに生々しかった。だだっ子のキャラがだんだん憎めなくなってくるところが普通に良かったな。ラストのさらっとしたところも好み。
『capeta』
第26話「トラクション!」
脚本:上代務 絵コンテ:細越裕治 演出:濁川敦 作画監督:金沢比呂司
予選タイムアタックが始まるが、カペタのフレーム対策は決定打を欠く。他方、イサムとリョウはともにポールポジションを競り合う好ラップをたたき出す。
とことんカペタを追い込んで行くところがこの作品らしいテンションの高め方だなぁと。Mッスかね(笑)。でも、肉体をもいぢめ抜いて痛めつけていくところなんてホントそんなノリ。
痛みに耐えて食いしばるカペタの表情の作画が迫力たっぷりでした。
地道なエピソードの積み重ねで、決勝レースに向けてドラマ上の前振りは万全って感じ。
『BLEACH』
第73話「バウント結集! 動き出す男」
脚本:十川誠志 絵コンテ・演出:小柴純弥 作画監督:石川智美
第74話「永遠を生きる一族の記憶」
脚本:高橋ナツコ 絵コンテ:斉藤哲人 演出:清水明 作画監督:鈴木伸一
病院から脱出した一護たちの希望の灯を冷たい雨が消し去る。鵬と磐(声:ともに坂口大助)のドールはひとつに合わさり巨大化、さらに強さを増す。
双子のバウントは二人で一人前でしたって話。そっちのネタより、空間を操る之芭の能力の方が素でスゴイよな。岩鷲と花太郎も合流。キャラはどんどん増えていく。
つづいての第74話は、芳野(勝生真沙子)が狩矢(大川透)の思い出を語るの巻。
こっちは打って変わってしんみりした思い出話。内容は吸血鬼モノに良くある長寿故の孤独ってヤツ。石田が、弱ってるせいか、芳野に惚れちゃうってのがちょっと可笑しかった。口から出てるセリフも恥ずかしいぞ!
どちらも繋がったひとつの話じゃないんで、あんまりスペシャルな感じはなかったな。
「ぶたもおだてりゃ木にのぼる」(笹川ひろし)読む。タツノコプロで監督として数多くの作品を手がけた笹川氏の半生記。たくさんの裏話が読めて非常に面白い。押井守氏の評によれば「怒鳴らないのに小さい声で鋭く発する叱声は迫力満点」だとか。へええ、『プリキュア』の漫画描いてた上北ふたごは昔タツノコプロに「入社したい」と押しかけてきたんですか。『キャシャーン』のフレンダーの声は人間の声を録音して加工したんですか。『タイムボカン』ってTVシリーズ国内初のCG映像使用作品だったんですねえ。
『ドラえもん のび太の恐竜2006』
原作:藤子・F・不二雄 総監督:楠葉宏三 監督:渡辺歩 脚本:渡辺歩・楠葉宏三 演出:宮下新平 美術監督:西田稔 CG制作:木船徳光 作画監督:小西賢一 作品公式サイト
ジャイアンやスネ夫達にバカにされたのび太は恐竜の化石を見つけてやると宣言。偶然見つけてきた卵の化石をタイムふろしきで元に戻すと現れたのはなんとフタバスズキリュウの子供だった!喜んだのび太は「ピー助」となずけ懸命に世話をするがそれをひそかに付けねらう恐竜ハンターの影が・・・。
映画半の第1作(80年)が見事に復活!最初見た感想が「なんかドラえもんじゃないみたい」でした。表情の豊かさ、生き生きとした動き、レイアウト、リアルな背景、隅々まで作りこんだ奥行きのある画面、あの『のび太の恐竜』がここまでリニューアルされるとは正直言って驚きです。『ドラえもん』の映画で作画に感心したのは初めてかも・・・。
特集本によると冒頭のティラノサウルスの作画は山下高明氏、重量感あります。後半の暗闇から出てくるティラノは橋本晋治氏、こちらも怖い。大迫力のティラノとアラモサウルスの格闘シーンは森久司氏、ほとんど怪獣映画です。
タイムマシンのメカや超空間の描写もバージョンアップ。同じく特集本によるとこの超空間の描写は1秒24コマでレンダリングしているフルアニメ(ひえ〜)だそうです。ここでの黒マスク(船越英一郎)とのドッグファイトも見ものです。TVのCMでも流れてた顔がプルプル震えるドラえもんとかね。悪人たちの活躍ぶりもよりリアルさが増してイイ感じ。
タケコプターで飛び立つシーンも初めて空を飛んだときの驚きがよく出ていてなんだか新鮮(髪がなびいてるよ)。ラストののび太の「走り」には不覚にも感動!いい走りしてます。しずかちゃんがピー助(神木隆之助)をかばって砂浜でしゃがみこむあたりの足の描き方がミョーに色っぽいけどいったい誰の作画なんでしょう?そういや顔だけのお風呂シーンも結構気合が入ってたなあ(笑)。
今まで数多く作られてきた『ドラえもん』映画が作り方次第でまだまだ面白くできる、というのは本当に目からウロコで収穫でした。ぜひ劇場で見ることをお勧めします。
『英國恋物語エマ』
第11話「過去」
脚本:池田眞美子 絵コンテ・演出:中村哲治 作画監督:木下裕孝・門上洋子
アルに会い自分は生まれた村に帰るというエマ。一方、ジョーンズ家のメイドの間ではエマのうわさで持ちきりだった。ウィリアムは父リチャードに、はっきりエマと結婚するという意志を伝えるが・・・。
エマの過去をアルから聞いて自分が何も知らなかったことにショックを受けるウィリアム。ラスト前の回ですがエマさんのつらい過去が語られると同時にウィリアムが何かを感じるというというしみじみとした展開になりました。
エマさんがひとつ間違えば娼婦か何かにされていたかもしれないというのはちょっとショック。大変な時代やったんやなあ。エマさんの場合はかなり幸運なケースだったようです。ああ、やっぱり自分も花売りやってたんだ・・・。
エマさんとは違う意味でカワイソーなのがエレノア。精一杯めかしこんで遠乗りに行こうととやってきたのにウィリアムは自分の方を見てくれない。あんな男やめときなよエレノアちゃん、振り回されて苦労するばっかりだよ(苦笑)。
「一番大事なことはリスペクタビリティー、人々から敬意を払われるのに値することだ」と言い放つリチャード。う〜ん年を取ってくると親父さんの言うこともよくわかるんだよなあ。お互い言い出したら聞かないところがそっくりですねこの親子。それとちょっと目を引いたのがジョーンズ家のメイドさん達。彼女らの話しっぷりや働き振りが面白いんですがあんまり出番のないまま終わってしまうのが残念です。盛り上がりを期待しましたがちょい期待はずれの回でした。
WEBアニメスタイル、 アニメ様の七転八倒 小黒祐一郎 第31回 劇場版『パトレイバー』と脳内アニメ。
ぼくも『攻殻機動隊 GHOST IN THE SHELL』のコンテ集(キネマ旬報社)持ってるけど、ホントマンガみたいな絵で描いてある。
あと有名な話だけど、アニメの『うる星やつら』のあたるがガニ股なのは、押井さんの絵コンテのあたるがガニ股だったのを、原画マンがそのまま作画しちゃったかららしいです。押井さん曰く「オレ、正面から見た歩く人間、ガニ股しか描けないんだよ」。高橋留美子さんは、あたるをガニ股にされたのがずっとイヤだったそうで(笑)。
『ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ!』
監督:ニック・パーク、スティーヴ・ボックス 脚本:スティーヴ・ボックス、ニック・パーク、マーク・バートン、ボブ・ベイカー 音楽:ジュリアン・ノット 音楽プロデューサー:ハンス・ジマー 撮影:デイヴ・アレックス・リデット、トリスタン・オリヴァー アニメーション制作:アードマン・アニメーションズ 作品公式サイト
街は巨大野菜コンテストへ向けてセキュリティレベル上昇中。発明家ウォレス(ピーター・サリス)と愛犬グルミットの害獣駆除隊(アンチ・ペスト)も、増えるウサギ被害対策にてんてこまい。美人のレディ・トッティントン(ヘレナ・ボナム=カーター)から請われたウォレスは、ウサギを野菜嫌いにする機械を発明しこれを実験するのだが……。
アカデミー賞長編アニメーション作品賞受賞、アニー賞全10部門制覇。のっけから『サンダーバード』の出動シーンパロディでツカミはOK! わっはっは!
イギリスってのはお堅い国のように思えて、バカバカしいものや下品なものに対する文化的な許容量が大きい国。この『ウォレスとグルミット』も、手間とお金はかかってるけど、ありがたい教訓もためになるお説教も燃える愛国心もなんにもない。
その代わり、このフィルムに詰まってるのは偏執狂的なまでのディテールへのこだわりだ。キャラクターはもちろん粘土でコマ撮りされたものだし、大道具小道具すべてが作られたミニチュア(キャラはよく観るとリップシンクロしてる(笑))。3DCGでなんでも出来ちゃうこの時代に、このアナログ制作は贅沢の極み。ああ、ゾクゾクしてきませんか?(笑) 作る方も観る方も、コリャある種の変態と言っていいんじゃないかね。
内容もいろんな映画のパロディが楽しいし、自己ツッコミやメタなギャグなんかも日本人好み(?)。敵役のヴィクター(レイフ・ファインズ)がこれまた魅力的。ラストの“ドッグファイト”はスペクタクル! コマ撮りアニメなのにスピード感があるというのがスバラシイ。
まあ、楽しいポイントはいろいろてんこ盛りなんだけど、これから観る人はなんの事前情報も入れずに観てもらった方が単純に楽しいと思われるのでこの辺で。
『蟲師』
第15話「春と嘯く」
脚本:桑畑梢子 絵コンテ:山川吉樹 演出:小田原男 作画監督:田中将賀
雪の夜に軒を借りたギンコは、すず(鬼頭典子)から弟のミハル(熊谷健吾)の奇妙な行動について相談を受ける。ミハルは3年前から冬になると山に入り、冬にあるはずのない山菜などを持ち帰り、その後は春まで眠り続けるという。
すずの声を演じてるのは、『キングゲイナー』でアナ姫やってた鬼頭典子さん。微妙な心情の揺れを上手く演じてて好感。この人の泣き演技はイイなぁ。弟を父代わり兄代わりに見てくれるギンコにすずが好意を寄せていくってのがポイント。
“春まがい”ってのは劇中の蟲の名前だけど、もうひとつは、雪に閉ざさた季節に出会った人間への好意がそれは人恋しさであって本当の恋愛感情(=春)じゃないってことッスね。もしくはギンコがそう思おうとしてる、と。
「また来るよな?」(byミハル)
「まあ、冬じゃねえときにな。人間も冬は弱ってイカンからなぁ」(byギンコ)
救いのないハードな話が続いてたんで、ちょっと春らしいふんわりした恋バナなノリが新鮮だった。
『交響詩篇エウレカセブン』
第48話「バレエ・メカニック」
脚本:野村祐一 絵コンテ・演出:村田和也 作画監督:倉島亜由美 メカ作画監督:中田栄治 メカ作画監督補:岡山思菜子
デューイによる司令クラスターへの攻撃が始まる。大地に穿たれた穴にアネモネのジ・エンドが飛び込む。シャトルで飛び出したドミニクは先に出たホランドに、自分がアネモネを止めたいと請う。
アネモネとドミニクが、世界の中心で愛を叫ぶって話。
やりたいことは判るしテーマ的にも妥当だと思うんだけど、やっぱり積み重ねが足りなくて唐突に映るなぁ。「生きていいんだよ」「きっと伝わる」の愛の賛歌もどこか上滑りして聞こえる。
作画はアネモネが空中でドミニクを抱きしめる前後の浮遊感が良かった。
あと、最後にキャラ立ちしてエエモノとして死んでいったジ・エンドは、ちょっとキュンと来たかも。アネモネを振り返った目が語るんだよね。
「アネモネ、なんも言わんと行きなはれ……」(byジ・エンド心の声)
え〜、『マイメロ』に続いて『エウレカセブン』でも小清水亜美のポエムが聞けたのは嬉しい誤算でした(笑)。
『ふたりはプリキュア Splash Star』
第8話「大好き! みのりと二人のお姉ちゃん」
脚本:清水東 絵コンテ・演出:大塚隆史 作画監督:青山充
いつも仲のいい咲とみのり。ある日、みのりがふざけて舞のスケッチブックを汚してしまう。怒った咲はなだめる舞にも思わずきつい言葉をぶつけてしまう。それ以来、学校で会ってもふたりはぎこちないまま。
新しい敵、モエルンバ(難波圭一)登場の巻。青山充さんひとり原画。
友情話と姉妹話が立体的に絡み合ってて面白く見ることが出来た。バトルのなかで本音の言葉をぶつけ合いながら仲直りしていくって流れも『プリキュア』らしくて良かった。バネの螺旋を駆け上っていくシーンが、上手くテンションの高まりとシンクロしてたのも良し。
こういう話を見ると、今回のシリーズは舞も特別優等生な感じじゃないところが身近に感じられて嫌味がないね。敵もお茶目なキャラでちょっと面白い。
『おねがいマイメロディ』
第52話「夢の歌がとどいたらイイナ!」
脚本:山田隆司・江夏由結 絵コンテ:森脇真琴 演出:いとがしんたろー 作画監督:岡村正弘
パワーアップしたマイメロのタクトがドリームパワーの曲を紡ぎ出す。しかし、ダークパワーの精は歌たちの歌を妨害。それでも歌たちは負けずに歌い続ける。そして、その歌声は闇に取り込まれた柊の耳にも届く。
ドリームパワーの歌を聴いているうちにだんだん良い曲に思えて……、こないところがスバラシイ。なんて下らない歌詞なんだ!(笑) 振り付けも恥ずかしくて良かった。
さらにテレビ見てる視聴者さんにも一緒に歌ってマイメロたちを応援してと「もっとも〜っと、おねがい」しちゃうところがサイコー!(画面下にちゃんと下らない歌詞がテロップで出る)
最終回ってころで殊更に感動させたりエエ話に落としたりせずに、いつも通りの下らないお話として終わらせてたところが最後まで『マイメロ』らしかった。この一貫した姿勢は潔し。癒し系なんてぶっとばせ!
最初始まったときはサンリオのスポンサー番組らしくカワイイだけの無毒なアニメになると予想してたんだけど、その予想は大きく裏切られることになった。実際観てみると、フォーマットさえ押さえればあとは何をしても平気!っていう過激さが番組内に満ちあふれてた。
とは言いながら、大人向けっぽいシニカルになりすぎることもなく、あくまで子供が見てちゃんと楽しくてちゃんとバカバカしいノリってのを基本にしてたところは最後まで立派でした。
歌たち人間キャラもカワイかったし、何よりクロミとバクのコンビがイイ味を出してた。演歌なノリが、大人の涙腺を刺激するんだよね(笑)。
スタジオライブがローテーションで頑張ってたのも印象的でした。
あの微妙な描線で描かれた荒川眞嗣キャラがずっとずっと気になってて、でもずっとずっとCS以外では見られなくって、んでもってDVDもレンタルはおろか発売もされてなかった、あの『風人物語』が、夏にNHK BS2で放送されることが決定したそうで。
めでたいめでたい♪ めでたいついでにDVDも7月21日に発売になるとのこと(レンタルも)。こりゃまためでたい。みなさん、要チェックですよ! 画面の感じはProduction I.G内のこちら(ちょい下)からドウゾ。スゴいぞ。
あと、土曜の『BSアニメ劇場』も、『うる星やつら』がぴえろ制作回の最後の回で終わりで、4月8日からはTV版『パトレイバー』だそうで。
『シュガシュガルーン』
第37話「黒いハートとオグルの罠」
脚本:吉田玲子 絵コンテ・演出:本多康之 作画監督:貞方希久子
オグルの動向を探るためグラシエ大尉(前田剛)が人間界にやって来た。そんな中、ショコラのもとにピエールから招待状が届く。同じ頃、グラシエもピエールからの招待状を受け取っていた。
GAINAX、貞方希久子さん作監回。
作画はGAINAX回らしい元気のいい仕上がりだった。キャラ作画も良かったし、崩しのドタバタしたところやBパート冒頭の黒い竜巻、ピエールの屋敷での石像のライオンとの戦いなどなど、見どころたっぷり。印象的なシーンでのレイアウト、キャラのディテールの描き込みアップも抜かりない。
クラスメイトに一瞬黒いハートが、ってところとはちょっと怖くて良かった。全体的にグラシエ大尉の愛らしさが印象的でした。
バニラの弱い心に闇が差し込みだしたってところは、前々からチョイチョイさわりがあったけど、ブラックな展開になっていきそうで期待大。
『ふしぎ星の☆ふたご姫』
第51話「ファイナルプロミネンス☆プリンセスはあきらめない!」
脚本:吉村清子 絵コンテ:河本昇悟 演出:奥野耕太 作画監督:丹波恭利
ストーンがひとつ足りない状態でファイナルプロミネンスを強行するファインレイン。ふしぎ星中の願いも虚しく、ストーンが足りない力をふたりの体から奪いはじめる。それを見たプーモは、自らの身を挺してふたりの代わりにパワーを補充する。
最終回は、まったくもってスタンダードな展開。プーモの自己犠牲で感動させるのはちょっと反則気味っぽいけど。
すっかり忘れ去られてた大臣も元に戻ったし、みんな元気になって元通りってラストはとくにオドロキも大感動もないけど、まあ定石通りでいいんじゃないでしょうか。
来週からは新シリーズ。次は学園もの?
佐藤順一総監督作品ってことで過大な期待をもって迎えられた作品だったけど、大人のマニア向けにはそんなにフックがない作品でした。
ドラマ的にも主人公たちの内面の成長は最後まで描かれなかったし、プロミネンスの力も偶発性に頼るところが大きくて、作品世界自体にそんなに深みはなかった。
各話のエピソード自体もとくにこれといったものはなかったけれど、ブライトが闇の力に支配されだしてからは、割と面白く観ることが出来ました。キャラクターの魅力をアルテッサに見出したのも上手い軌道修正だった。
でも、玉川達文さんの回は最初の方の回から話のテンポ、ギャグ、作画と、三拍子揃った良作揃いで見応えがありました。捨てられたロボットたちの哀愁話の第9話が好きでした(アーカイブス2005年5月28日ちょい下)。
ま、次回からも続くってことなんで、「がんばれ」の意も込めてちょっと厳しめの評価で。
『BLOOD+』
第24話「軽やかなる歌声」
脚本:森田繁 絵コンテ:金子伸吾・ヤマトナオミチ 演出:うえだしげる 作画監督:山本善哉
塔の最上階にのぼり扉を開けた小夜は、そこに自らの閉ざされた記憶の最深部を見る。自分と同じ顔をしたモノがリクの首筋に牙を突き立てていた。そう、ジョエルが死んだあの夜と同じように。
小夜とその実の妹ディーヴァ(矢島晶子)、そしてそれぞれのシュヴァリエであるハジとソロモンと、今回もキャラクターの関係性が明確に対比されててお話もちゃんと判りやすかった。
リクを小夜が甦らせる一連のシーンも、カイの小夜に対する複雑な気持ちがきちんと出てたり、その辺のフォローも判りやすくて良し。こういう展開は予想してなかったんで、小夜リクカイの兄弟関係が今後どうなっていくのかが楽しみ。うんうん、ちゃんと面白くなってるよ。
アクションシーンは直接見せずにロングで引いて煙だけ見せたりと、カット割りで上手く誤魔化してた。
湯浅政明監督作品『ケモノヅメ』先行ホームページオープン。どういう話だかサッパリ判んないけど、そういうワケ判んないところ含めて楽しみ。
WOWOWは最近またアニメに力入れてくれてるね(今夏放送予定アニメ)。原作モノだけじゃなくオリジナル企画も増えてきたのが好感。
『かりん』
第18話「兄キのヒミツは恥ずかしい」
脚本:あおしまたかし 絵コンテ:二瓶勇一 演出:吉本毅 作画監督:篁馨・清水博幸 総作画監督:中山由美
果林の兄の煉(諏訪部順一)は男嫌いで人間嫌い。その男嫌い、人間嫌いには、その過去に原因があるらしい。それは、煉が人間の私立有名男子校(寄宿舎入り)に通っていた頃の話である。
福山潤のカワイイルームメイトへの血の嗜好を、これって恋かも?と勘違いしてドギマギって話。吸血鬼としての目覚めについてもレクチャー。
オープニングなしになるほどの特別なエピソードかどうかはともかく、コバルト的女学園のパロディは単純に笑えた(むしろド直球なBLネタというべきか?)。幼い果林の「マンガで読んだ男子校」ネタは不覚にも受けた。
「お兄ちゃんみたいなタイプは意外と総受けだって……」(byちび果林)
でも、煉が福山潤のことを女の子だと思ってたっていうオチは、もうちょっとちゃんとネタふりを丁寧に重ねた方が良かったかも。観てるこっちも「え、んなこと思ってたの?」ってなった。元からそういう狙いか?
『しにがみのバラッド。』
第4話「あきのまほう。」
脚本:吉田玲子 絵コンテ・演出:望月智充 作画監督:今泉賢一
中学生の千秋(佐土原智子)は、亡くなった母(島本須美)の代わりに家事を切り回す頑張り屋。父の出張中、弟の冬樹(白石涼子)が「黒い猫を連れた白い死神と話をした」と言い出す。その死神は、母が亡くなる前に口にしていた死神の特徴と同じだった。
望月監督コンテ演出回。今回ゲスト声優は、『絶対少年』理絵子役の佐土原さん。作監が同じく『絶対少年』でイイ仕事してた今泉さん。今回はなんとひとり原画。
地味なディテールの積み重ねが望月監督らしい日情感の出し方だった。佐土原さんの朴訥な感じの演技と地味なキャラが、袖汚れてたのが恥ずかしいとか実は恐がりとか、そういう話のカワイらしさと相まって割と感情移入して観ることが出来た。
まあ、話の内容自体はいつもの感じだったけど。とくに泣かせの部分がストレートすぎるんだよね。
もうこうなったら何度でも言ってやるけど、こんな死後サポートは死神の本来の仕事じゃないだろ!? それともこの世界にはもう神も仏もないのか?(略してカホな?)
『よみがえる空 - RESCUE WINGS -』
第11話「ビバーク」
脚本:水上清資 絵コンテ:大畑清隆 演出:立仙裕俊 作画監督:竹内哲也・谷向宏志・岡勇一 メカ作監:棚澤隆 総作画監督:竹内哲也
稜線に出たパーティは、なんとか携帯電話で警察に救助要請を出す。しかし、日本アルプスは低気圧の影響で天候悪化。
相変わらず容赦のない厳しい描写がシビれる。冬山の厳しさもさることながら、地元警察の説明の詰め所にリーダーの両親が入るときの他のメンバーの家族の刺すような視線ってのがコレまた厳しい。ほんの2秒ほどの1カットだけど、こういうところが上手い。
一宏とめぐみ、それぞれのドラマ部分が背景に隠れちゃってるきらいはあるものの、前回「自分でも迷う」と言ってた本郷の苦悩という要素もプラスされて、次回どう締めるかが楽しみ。
ラストのホイスト降下のシーンの、希望が一気に絶望に変わるシーンはなかなか素晴らしかったですよ。ホンマにシビアなアニメやなぁ。
前、原作をレビューした『銀盤カレイドスコープ』、アニメ版のDVDリファイン映像ってのが東京国際アニメフェスで公開されるとか(アニメ公式サイトより)。公式サイトDVD&CDには「第1話は牧内ももこ作画監督によるリファイン・バージョンを収録」ってあるけど、第2話以降は?
“リファイン”ってのは良く判んないけど、要するに作画の直しをしたってことなんだろうなぁ。“リテイク”と言わないところからするに、相当直してるんだろうか? いずれにしろ、放送版は観てないんで判別はつきかねますが、ちゃんと面白く観られることを祈るばかりです。
『かしまし 〜ガール・ミーツ・ガール〜』
第10話「小さな嵐」
脚本:花田十輝 絵コンテ:青木新一郎 演出:吉田俊司 作画監督:大城勝
みんなで水族館へ行こうとさそうはずむだったが、とまりは部の合宿だという。とまりは「やす菜とふたりで行ってこい」と。とまりとやす菜は、はずむを悩ませないため、当面今のままの関係でいることを誓ったのだった。
え〜、みなさん仰ってるように“恋愛同盟”がもろくも崩れ去るってお話。ま、パターンッスね。
しかし、イベント消化してラブコメ的お約束をひとつひとつ踏襲していくだけって感じの話が続くんで、シリーズ当初みたいな「いったいどういう話なんだ、コレ?」っていう、どこか不安定なドキドキ感がまったくなくなっちゃった(それがエエかどうかは別にして)。
ホントに性転換だの相貌失認だのは、ほんのスパイス程度に入れただけだったみたいね。あとは、宇宙人がどう最後にオチをつけるか(もしくはつけないか)ってところか。
『バンパイヤ』
NG版第2話「ロックの罠」
脚本:藤波敏郎 監督:まふねてい・山田健 助監督:菅孝行 動画監督:杉井ギサブロー
前の未放映版第1話同様、“夜泣き島”の名称が残ってたところがNG。原作にもある村を焼く回想シーンがカットされてるらしいですが、そこ以外変わんないんで比べるとかそういうレベルじゃないけど。ま、一族の掟ってほうが説得力はあるわな。
それより、ひさびさに佐藤博さんのロックに出会えて普通に観てしまった(笑)。
『バンパイヤ』
ラッシュ・フィルム第8話「秘密会議脱出」
脚本:山浦弘靖・久谷新 監督:山田健・まふねてい 助監督:菅孝行 動画監督:杉井ギサブロー
音声付きで粗編集した初号ラッシュ。資料的には貴重かも知れないけど、本放送版とどの辺がどう違うかなんてのはもう間違い探しレベル。
下田警部を発見する順番とか、委員長に報告する蝶バンパイヤが人間に戻るシーンとか、ホントに細かいところが違うだけみたい。
ミカによる赦しの名シーンの、背後の夕日の大きさも違うらしいです(いずれにしろ細かい)。
WEBアニメスタイル、アニメ様の七転八倒 小黒祐一郎 第29回『逆襲のシャア』とキャラクターの肉づき
最近連日アップされる「アニメ様の七転八倒」は相変わらず熱くて面白いなぁ。
『甲虫王者ムシキング』
第51話「生きてこそ」
脚本:上代務 絵コンテ・演出:大平直樹 作画監督:阿部宗孝
ムシキングのパワーアップにはポポの母親の犠牲が必要だと聞かされるソーマたち。戦いに駆けつけた懐かしい甲虫たちもヘラクレスの強さの前に為す術もない。
ポポとムシキングが戻ってきた!って話。
懐かしのキャラやエピソードを挿入したり、自らの使命を自覚したセラン、パムの歌などなど、ラス前らしい要素の収斂のさせ方でドラマ密度が高かった。キャラ作画は濃かったし、アクションやエフェクトも良く描けてた。重厚な音楽も全編に渡ってドラマを盛り立ててましたね。オープニングの歌詞を引用したセリフも(ベタながら)ハマってた。
ラス前の悲壮感が山内作品らしい盛り上がりで、30分たっぷり楽しめました。
『恋風』
第11話「余寒」
脚本:高木登 絵コンテ:森田宏幸 演出:小林智樹 作画監督:松本文男
耕四郎が家を出て一月半が経つ。が、ふたりの思いは胸の内で大きくなるばかりだった。七夏は届かない想いをひと針ひと針編み込むように、耕四郎のために手編みのセーターを編む。
着てはもらえぬセーターを〜 寒さこらえて編んでます〜♪
「なんもしてねーよ、俺は!」(by耕四郎)
「なに本気になってんの……?」(by千鳥)
やっぱり逃げてた耕四郎。この千鳥との痛いやりとりのシーン、原画は松本憲生さんッスね。作画がいいのもあって、このシーンは画面から目が離せかなった。
いや、痛いというか情けないというか、耕四郎の堕ちっぷりがこれでもかってほど描かれてた。スバラシイです。千鳥はちゃらんぽらんそうに見えて、このドラマでは“世間の良識”を背負った役なのね。
「IKKI」4月号、『金魚屋古書店』(芳崎せいむ)読む。今回出てくるのは何を読んでも「こんなマンガ面白くなーい」という子供。そんな子が金魚屋へやってきて手にしたマンガは何と『デビルマン』だった!というもの。ショックを受けたその子は熱を出してしまいます。そーだよなー、予備知識なしにアレ呼んだらガーンとくるよなあ。ワタシも昔初めて読んだときのことを思い出しました。床屋に行って何気にマガジン開いて目に飛び込んできたのは、なんと牧村ママの全裸逆さづりシーン!デビルマンと同じように「ぐわああああーっ」と叫んでしまったのでした。
『奥さまは魔法少女』
第2話「シチューはOKよということ」
脚本:桶谷顕 絵コンテ・演出:大畑清隆 作画監督:佐野英敏
最後までキスを拒んだため、とうとう旦那と別居することになった嬉子はこれから自分はどうするべきなのか思い悩む。一方、神楽は出版者の先輩に連れられ人気作家の浅羽保(声:小杉十郎太、嬉子の別居中の旦那)のところへ仕事を依頼に行くが・・・。
嬉子さんの旦那登場。純文学の人気作家だそうです。嬉子さんが出て行ったため仕事のモチベーションはゼロ状態。でも、しっかり浮気はしているようです(笑)。
この作品単なるラブコメかと思っていたら大人の社会も子供の社会もそれぞれに人間関係の悩み、人との付き合い方の難しさがあるというところをきちんと描いていてミョーに生々しいところがあります。12歳のさやかを登場させることで世代交代についても描いていくようで、どうなるか興味あるところです。
大人びていて周りの子供がうるさくてしょーがない、さやかのツッパリぶりは見ていて気持ちいいです。やけに色っぽい変身シーンもエエですな。ふくれっつらがポイント高し。その他、うるる(白鳥由里)のソフトクリームのなめ方やらし〜い。
自分の娘の画像を見てニヤけ、部下に仕事を押し付ける塩谷先輩のずるさと神楽の純朴さの対比も面白いところ。「これは君が社会人として飛び越えなければいけないバーじゃないのか?」(by塩谷先輩 )
大人の世代と子供の世代の両方からのアプローチを描きながら展開する魔法少女物・・・う〜ん確かにこれは今までとは一味違った作品になるかもしれません。いろんな気持ちの詰まったシチューが小道具としてうまく使われてました。さやかちゃんの変身シーンに・・・
『ウルトラマンマックス』
第38話「地上壊滅の序曲」
脚本:小中千昭 監督・特技監督:八木毅
夜の東京で暴れるスカウトバーサークがマックスに倒された後、街のあちこちに奇妙なしゃべる人形“オートマトン”が現れた。オートマトンは人類に対して「石油を使った経済活動をやめよ。文明を捨てて退化せよ」と告げる。一方、カイトはマックスから自分はM78星雲に帰らなければならないことを告げられる。
最初に出てくるミョーな顔の怪獣スカウトバーサークってなんだか機械獣みたいだなと思ったらほんとに“機械獣”という設定でした。
いきなり人類に宣戦布告してきた謎の地底文明“デロス”要するに人類の経済活動のせいでオゾン層が薄くなり、太陽の有害な放射線が地下にまで影響を与え始めたので警告をしてきたということらしいです。う〜ん環境問題を絡めた文明批判ときましたか・・・わかりやすいですけど何もいまさらやらんでもという気もしますねえ。
ウルトラマンマックスが変身しようとするカイトに向かって「これは地球という同じ星の異なる文明同士のいさかいだ。私には加担することはできない」と言うところは思わず同感。そうだよなあウルトラマンはパレスチナ問題とかには口出しは出来ないよな。ま、結局カイトの「オレを信じてくれマックス」という言葉に折れちゃうんですけど。ウルトラマンの弱点はヒューマニズムか?
話のほうは文字通りの急転直下で、バード3で地底に突入したカイトとミズキはデロスの地下都市を目前にして事故でダウン。デロスの攻撃により壊滅する世界各地のDASH基地。世界中の大気を太古の状態に戻そうとする巨大な塔。ラストを前に盛り上がってきましたが正直デロスはもっと邪悪な存在であってほしかったなあ。地球の環境を汚した人類に対して反省を促すメッセージというわけなんでしょうけど、ちとお行儀がよすぎて前作のようなカタルシスには欠けますな。
今回のわからんセリフ「50年後に人類が平和に繁栄している可能性は62パーセント!」(byエリー)
ぼくの住んでるところは放送もなかったし、最終回のエンドロールに“アラン・スミシー”がクレジットされたらしいし、んでもってレンタルも出ないまま当のトリノオリンピックも終わっちゃって、(観てないけど)つくづく間の悪いアニメだったなぁと。あと、スケート連盟の不祥事なんてのもありましたな(asahi.com)。その金をちょっとでもアニメ製作費に回せたらなら、もしくは?(笑)
ってワケでなんの話かってーと、海原零『銀盤カレイドスコープ』(集英社スーパーダッシュ文庫)vol.1、vol.2を読んだってお話です。この2冊でアニメ12話分。
(参照:2006年2月終了番組調査18番組中10位、コメント一覧)
アニメの出来はともかく、原作は面白かったです。
ポイントはオリンピック至上主義のマスコミ報道への嫌悪。このマスコミと主人公のタズサとの理不尽な対立が読んでてとっても面白かった。実際にオリンピックの一連の報道を観た後だと余計にさもありなんと感じちゃう。マスコミが勝手に押しつける女子フィギュアの華麗で健気なイメージや、体面を気にする協会のオッサンどもに真っ向から立ち向かってく姿は惚れるね。
タズサが弱さをほとんど見せないのも良し。ぼくは、ツンデレキャラってのは“デレ”が少なければ少ないほど良いと思ってるクチなんで。
肝心のスケートの競技シーンも、技の名前とかあんまり知らないから具体的に頭に浮かぶワケじゃないけど、緊迫感あふれる描写でドキドキ出来ましたよ(こういう読者の頭で補完できるってところは、小説はアニメより有利ね)。
『capeta』
第25話「リバース!」
脚本:上代務 絵コンテ:高林久弥 演出:又野弘道 作画監督:平川亜喜雄
厳しいフレームでどう第3戦を乗り切るか? 同じ頃、オートハウスのイサム(渡辺慶)も新たな決意でレースに挑もうとしていた。
来るべきレースシーンに向けて、このクラスでのカペタのライバルたち紹介って話。
オートハウスのイサムと藤岡琢也のチームのリョウ(前田剛)ともに、カペタの頑張りに触れて眠っていた闘志を燃やし始めるってな展開になると思われ。楽しみ。
それよりも、カペタがナオミのお母んに惚れてるかもってのが笑った。そういや、カペタはお母ちゃん早くに亡くしたんだったね。おっぱいも大きいしな。
ある方のご厚意により録り逃しの第12話を補完することが出来ました。ありがとうございます。
『蟲師』
第12話「眇の魚」
脚本:桑畑梢子 絵コンテ:桜井弘明 演出:そ〜とめこういちろう 作画監督:加々美高浩・中村章子
旅の途中崖崩れで母を失い山をさまよっていたヨキ(沢城みゆき)は、目覚めると見知らぬところに寝ていた。ヨキになつかれた庵の女主、ぬい(土井美加)は、ヨキの問うまま蟲や山のことについて教え聞かせる。
桜井弘明さんコンテ回。ギンコの姿と名の由来の話。
幽鬼のような無表情のぬいがヨキを見てふと笑ったり、人間くささが後半どんどん明らかになるところがじんわりと来て良かった。人はやはり人の間で暮らすのが幸せだっていう『蟲師』らしいヒューマニズムと、“蟲という現象”に対する諦観みたいなところが余すことなく描かれてた。
「恐れや怒りに目を眩まされるな、みなただそれぞれが在るように在るだけ」(byよき)
トコヤミが夜の池に湧くところとか、ラストの山でヨキがぬいを見つけるところなんかの画面の見せ方が上手くて、観ててドキッとさせられる。人物芝居の作画も、いつにも増して良かったのもポイント高し。
あと、土井美加さんの静かな重い演技がスバラシイの一言。あと、前から「この人、上手くない?」と思ってた沢城みゆきさんの演技がこれまたとっても良かった。
『ノエイン もうひとりの君へ』
第6話「ナミダノジクウ」
脚本:北嶋博明 絵コンテ:田中孝行 演出:田中孝行 作画監督:中屋 了
カラスとともにユウの目の前から消えたハルカ。ユウは自分のせいだと責める。一方、目を覚ましたハルカが見たのは、見慣れた世界とは似ても似つかぬ世界だった。
ハルカ消失っていうショッキングな展開にもかかわらず、全編どこかほのぼのした印象のある不思議な回。この雰囲気が『ノエイン』の味かも知れない、と今さらながら思ってみたり。
ラクリマ世界の面白さ、並行世界のキャラたちの微妙な重なりや齟齬ってディテールがやっぱり観てて面白い。
元の世界の延長線上の未来じゃないとはいえ、あまりに断絶してる世界だなぁ。ハルカが元いた世界が(ハルカのおかげで)一番安定した世界になってるってことなのかしら。その分、他の並行世界が割りを食ってると?
『交響詩篇エウレカセブン』
第47話「アクペリエンス・4」
脚本:菅正太郎 絵コンテ:寺東克己 演出:原口浩 作画監督:真庭秀明 作画監督補佐:上石恵美
地平のかなたに懐かしい姉、ダイアン(玉川紗己子)の姿を見て取ったレントンは思わず駆け出す。以前のようにダイアンに抱きとめられるレントン。だが、ふと気が付くと、そこは見慣れない図書館の街だった。
司令クラスター(群)で、レントンがスカブコーラルの意思を聞くって話。やっぱり『生物都市』じゃん。
第47話にして初めてファーストコンタクトっぽい話になったと思ったけど、結局ありきたりのセリフによる解説と素朴な感情論だけで簡単に流されちゃった感じ。見てるこっちの予想をこれっぽっちも超えない。
「実は地球だった!」っていうSF設定の話だけじゃなく、お姉ちゃんとや父さんとの再会っていうドラマ面から見ても、エラくあっさり終わっちゃって感情的なフックもなかったなぁ。
覚悟はしてたけど、こうも小さくまとめられちゃうとちと残念。
『ふたりはプリキュア Splash Star』
第7話「超マジ! 怒りのカレハーン!」
脚本:長津晴子 絵コンテ・演出:小村敏明 作画監督:飯島秀一
フラッピとチョッピが苦しみ出す。話を聞くと、“奇跡のしずく”をこれ以上体内に入れておくことが限界に来たらしい。
真珠を入れすぎたヤーさんみたいな?(笑) 要は新たなグッズ(フェアリー・キャラフェ)を取りに行け、ということ。
長津晴子(シリーズ構成)脚本と小村敏明(シリーズディレクター)コンテ演出回。
カレハーン退場と新グッズ紹介という使命を帯びてか、Aパートからバトルがあったりと割と気合いの入った回だった。作画も、派手さはなかったものの作画自体は割としっかりしてた。
とはいえ、見終わった印象はと言えば、やっぱりグッズ紹介を前面に押し出した回だったなぁと。
『おねがいマイメロディ』
第51話「タクトがふれたらイイナ!」
脚本:山田隆司 絵コンテ・演出:渡辺健一郎 作画監督:古池敏也・渡辺浩成
柊の体はダークパワーの精に乗っ取られる。歌たちは美紀の歌詞に運命を託すべく、自宅へと戻る。ついに書き上がった詞を見た真菜たちは……。
山田隆司さん脚本回。
ラス前にもかかわらず、なすびの神様が唐突に出てきたりクロミの泣ける浪花節を挿入したりマイメロを特訓させたりと、ここまでくると大物の余裕さえ感じるね(笑)。まるで古典落語のような話の脱線しまくり具合、小ネタの詰め込み具合が、なぜだか観ててヒジョーに心地よい(笑)。
作画の出来はイマイチだったけど、歌の歌詞も話の内容も小ネタの下らなさもすべてが期待以上の出来。あまつさえ、偽エンディング突入で「終わるんかい!」って騙されたり。あ〜、もう好きにして〜。
「地球さんは、マイメロが救う」(byマイメロ)
え〜、忘れてましたが、『BSアニメ夜話』ラインナップ決定だそうで。
- 5月2日(火)23:00〜『ヤッターマン』
- 5月3日(水)23:00〜『王立宇宙軍 オネアミスの翼』
- 5月4日(木)23:00〜『イノセンス』
『よみがえる空 - RESCUE WINGS -』
第10話「パーティー」
脚本:水上清資 絵コンテ:福田道生 演出:三宅和男 作画監督:太田雅三・木本茂樹・杉山了蔵・狩生豊 総作画監督:狩生豊
年も押し迫るなか、一宏は思いがけず本郷から自宅での夕食に招かれる。東京のめぐみは、弱小出版社の厳しい現実を目の当たりにする。
最終回に向けての序章って感じ。山岳救助になるっぽい。ヘンな方向に曲がった足がイヤな感じ。アイタタタタ……。
一宏と本郷とのエピソードは地味ながら効いてた。めぐみの、本好きの理想と現実との板挟みみたいな話も大きく扱われてたけど、ドラマ的にどう本筋と交差させるつもりなんだろう? ヘタしたらそれこそ取って付けたような感じになっちゃいそうだけど。
とりあえず次回待ち。
『シュガシュガルーン』
第36話「おじいを止めろ! ばあやの(秘)大作戦」
脚本:長谷見沙貴 絵コンテ・演出:島崎奈々子 作画監督:山本佐和子
ひさびさに人間界にやって来たショコラのお祖父ちゃん、コルヌ(岩崎征実)。ショコラたちを連れて南の島へバカンスに出かける。が、コルヌの度を超したバカンスっぷりがばあやの逆鱗に触れる。
あれだけの軟派ジジイっぷりを見せつけておいて、最後は取って付けたようにエエ話として〆てたのが笑えた。おじいはなかなか味のあるイイキャラね。
ずっとオグルとの抗争とは関係ない話が続いてるけど、作画もお話もそれなりにちゃんと面白い。次回あたりでまた動きがありそうな感じ。
『ふしぎ星の☆ふたご姫』
第50話「大暴走!☆ブラッククリスタル」
脚本:吉村清子 絵コンテ:河本省吾 演出:小野勝巳 作画監督:上田幸一郎
ブライトを目覚めさせたと思ったのもつかの間、ブラッククリスタルは急激に成長を始める。ふたご姫はプロミネンスの力を使い、再び闇に取り込まれたブライトを助けようとする。
ファインレインの、根拠のない前向きさが事態を打開していくって言うセオリーを最後まで貫き通したのはなかなかに立派。というか判りやすくてイイね。
ファイナルプロミネンスの呪文が「ファイナル」と頭につけるだけってのも、『マイメロ』の「も〜っと」と同様判りやすくてナイス(笑)。「ファイナル」に「エターナル」にと、ちょっと語呂的にクドくなってきたけど。
ラス前らしい盛り上がりでなかなかに良かったですよ。
『BLOOD+』
第23話「ふたりのシュヴァリエ」
脚本:菅正太郎 絵コンテ・演出:あおきえい 作画監督:福島豊明
話をしたいとのソロモンの申し出を受け入れた小夜。ソロモンは、シュヴァリエたちが小夜を抹殺しようとしていることを明かし、その上で自分だけが小夜の本当の味方であり本当の家族だと説く。
『SHUFFLE!』#19「忘れ得ぬ想い」のあおきえいさんコンテ演出回。
血を分けた家族か、それとも血は繋がってなくとも心を通わせた家族かっていう対比が判りやすかった。小夜だけじゃなくカイの側からも同じモチーフを反復させたのも良かった。主にセリフによる説明回っぽい印象で話自体は簡潔だったけど、もちっとケレンがあっても良かったかな。
ラストの引きはこの頃イイ感じに次回への期待を膨らませるように作ってますな。
『かしまし 〜ガール・ミーツ・ガール〜』
第9話「この願いはかないますか?」
脚本:あおしまたかし 絵コンテ・演出:松浦錠平 作画監督:内原茂
神社のお祭りに行くことになったはずむたち。めいめい浴衣を選んだり、準備に余念がない。しかし、はずむの心にはお祭りから連想される悲しい思いが去来する。
とまりとやす菜を選ぶのは、喫茶店の注文や屋台の綿菓子選ぶのと同じレベルなのか? 前の回と同じく、季節イベント着々と消化。
イベント話としては、キャラ作画も悪くないしそこそこ楽しいとも言えるんだけど、それ以上のものはあんまりないな。三角関係がヘンに安定しちゃってるんで観ててヌルい。
ラスト、とまりとやす菜がふたりして「両方とも食べていいのよ」ってのは、二股を受け入れるわよっていう宣言と受け取っていいんでしょうか?(笑)
エンディングの歌が植田佳奈さんだった(前回は浅野真澄さんだった)。
『かりん』
第17話「さらばエルダで恥ずかしい」
脚本:山田靖智 絵コンテ・演出:鈴木洋平 作画監督:梶谷光春 総作画監督:中山由美
エルダお祖母ちゃんに健太の血を吸い健太の恋心を消してやると言われ、学園祭当日も健太が襲われないように気を張りつめる果林。かりんは「そういえば」と、健太がそもそも自分に恋心を抱いているのか気になる。
ようやく果林が増血鬼であることが、本筋のテーマとして浮上して来つつあるようで。ところで、増血鬼だと不都合なことでもあるんだろうか?
健太もウィナーくんもお祖母ちゃんも根っこはいい人みたいで、それが観てて後味の良さに繋がってる。ハーレムものでもない1対1の健全な普通のラブコメだし。
果林が今回増血しちゃったのはなんでなんだろう? 健太は不幸じゃなさそうなのに。
『しにがみのバラッド。』
第3話「ひかりのかなた。」
脚本:吉田玲子 絵コンテ・演出:木村隆一 作画監督:堀内博之
死んだ祖父の遺品から宝探しのロールプレイングゲームの挑戦状が見つかる。カンタロウ(豊永利行)は、学校の補習をサボり宝探しに出かける。しかし、幼なじみの委員長、トマト(三橋加奈子)もなぜか同行することに。
『絶対少年』歩役と美紀役の共演。今回も、死ぬ話(死ぬのをネタに泣かせようとする話)じゃなかったんで割と抵抗無く観られました。
靴下を脱ぐシーンや布団からつきだした足などなど、望月作品らしい足にこだわったフェティッシュな描写が良かった。
個々のエピソードはまあいいとしても、相変わらず死神を主人公にする積極的な意味を見いだせない。
『ゲゲゲの鬼太郎』ゲゲゲBOX 80's 「特別企画 京極夏彦 ゲゲゲの鬼太郎80'sを語る」
褒めて褒めて褒めまくる! ああ、なんだか『鬼太郎』の第3期がもの凄い名作なように思えてくる!(笑) 憑き物落としされました!
いやいや、実際ぼくは年代的にこの第3期はバッチリ観てましたけどね。でも、再放送で第2期も並行して観てたクチ。いろいろ照れなんかが出てくる年頃だったんで、子供心に猫娘は許せても「ユメコってなんか違うよな」って思ってた。吉幾三さんの主題歌はインパクトあった。
『甲虫王者ムシキング』
第50話「森の夢」
脚本:松井亜弥 絵コンテ:隆一郎 演出:岡嶋国敏 作画監督:二宮常雄
アダーの育てたヘラクレスの超人(虫?)的な強さに苦戦するムシキング。仲間たちもこぞって戦うが、まったく歯が立たない。そんなとき、パムの耳に「歌え……」と、船の声がこだまする。
まさか『ぴちぴちピッチ』みたいに歌で敵をやっつけるのかと思ったら、そうではなかった(笑)。アンコールはいかが?
ポポが母さんに再会するのはいいんだけど、その後の展開がこれまたなにがどうなったのか具体的な状況が良く掴めない。ポポの母さんの自己犠牲で事態が打開ってな感じだけど、ラストの引きが……。まさかポポ母が実は本当の黒幕だった、とかないよね? 暖かい再会の感動がいつ裏切られるか不安で、観てて素直に感情移入できなかった(笑)。
『バンパイヤ』
未放送第1話(夜泣き谷編)
脚本:山浦弘靖 監督:山田健・菊池靖 助監督:菅孝行・西島孝恒 動画監督:杉井ギサブロー
前のパイロットで不評だったオオカミのデザインを、杉井ギサブローにデザインを依頼して作りなおした第1話未放送バージョン。
トッペイが虫プロを捜して街をさまようシーンが印象的。都会慣れしてない田舎ものっぽい風貌が親しみやすい感じ。この朴訥としたトッペイ少年上京っていう冒頭シーンは好きだなぁ。手塚先生の出演もちゃんとあります。
オオカミのデザインは、この杉井ギサブロー(実は大塚康生さん)バージョンが白黒画面での視認性も高いし、なによりアニメーターが描きやすそうなプレーンなデザインなのがイイよね。
『バンパイヤ』
未放送第1話(夜泣き島編)
脚本:山浦弘靖 監督:山田健・菊池靖 助監督:菅孝行・西島孝恒 動画監督:杉井ギサブロー
冒頭の“夜泣き谷”が「問題」ということで、夜泣き島に変更したバージョン。何が「問題」なんだろうか? 島だといいのか?
他はだいたい「夜泣き谷編」と同じかな?
ちなみに、ブックレットによるとトッペイが虫プロを探してさまようシーンは、住所がバレちゃわないように別のところで撮影されたそうな。
『トッペイのバラード』に乗せたエンディングの島のシーンがいい雰囲気。トッペイ母の「掟を破るでねえぞ」の語りがまたイイ味。
「寺内貫太郎一家」(1話、最終話)の再放送を見る。小林亜星のガンコ親父ぶり、悠木千帆のきんばあちゃんの名演技「ジュリ〜」、ブッ飛ばされる若き日の西城秀樹、70年代のホームドラマは個性派の役者が多くて楽しめるなあ。なんでも主役を頼まれたころの小林亜星はロングヘアーだったそうだが・・・・とても想像できん!
『奥さまは魔法少女』
原作:J.C.STAFF・錦織博・池口和彦 監督:錦織博 シリーズ構成:錦織博・松倉友二・池口和彦 キャラクターデザイン:長谷川眞也 美術監督:柴田千佳子 アニメーション制作:J.C.STAFF 作品公式サイト
第1話「Kissはダメよということ」
脚本:桶谷顕 絵コンテ・演出:錦織博 作画監督:長谷川眞也
懐かしさの残る城下町。一見普通に見えるこの町に住む“魔法少女”浅羽嬉子(あさば・うれしこ、声:井上喜久子)はちょっとワケありの出戻り主婦。彼女は“リムル”という魔法世界からやってきてこちらの世界(ワンダーランドと呼ばれている)を管理しているのだ。ある日、彼女の後任になる魔法少女がやってくることになった。
井上喜久子17歳でーす!・・・オイオイ(お約束)。
冒頭、部屋で掃除している嬉子さん。魔法の呪文を唱えるシーンでいきなり裸エプロン。階段から落っこちてイタタタ。最初からベタな展開です、うれしいけど。変身するとレオタードっぽいコスチューム、どうやら本人は恥ずかしいらしいです(笑)。おばあちゃんが嬉子の尻を触るシーンの作画が妙にていねいだなあ。いったい誰の作画でしょう?
新しくやってきた12歳の魔法少女・紅さやか(清水愛)の生意気振りがほほえましい。魔法をかけながらホウキで学校内を軽快に飛び回るシーンが楽しそうな動きでいい感じです。まじめそうな青年・神楽(岸尾大輔)との出会いも、かたずけをしていてちょっとつまづいて倒れてイヤ〜ンと、ああやっぱりベタな展開。
一見、理想的な奥さまでありながら訳あって相手にkissだけは許せないので相手から「本当に俺を愛しているのか?」と疑われてしまうというのは上手い設定で、どうやら最後までハラハラさせてくれそうです。 清水美香(釘宮理恵)キャラも何か仕出かしそうで楽しみです。ところで、おばあちゃん、魔法を使ったかどうかってニオイで判るもんなの?
今回の名セリフ:「ったく魔法少女って呼ぶには無理があるでしょ」(byさやか)
魔法少女ものとしては順当なスタート。正直言って井上喜久子の主人公だけでは新鮮味に欠けるのでは?と思っていましたが12歳のさやかや真面目そうな神楽など多彩なキャラと絡ませることで一味違ったラブコメになりそうです。お色気ギャグも楽しめそう。魔法少女が作った世界ということはここは主人公の理想の世界であるわけで、ならば彼女の心が不安や悲しみに支配されたらこの世界にも異変が起こるのかな?
『仮面ライダーカブト』
第7話「2号新登場」
脚本:米村正二 監督:石田秀範 アクション監督:宮崎剛
ワームと戦っていた加賀美の前に突然現れたのは新しい仮面ライダー・ザビーとZECT本部直轄の精鋭部隊シャドーだった。ザビーこと矢車(徳山秀典)は「大切なのはチームの完全調和だ」と言い放つ。
登場した第2のライダーはまたしてもイケメン。変身したボディーの色はイエロー、イメージは蜂です。一人一人の個性を重んじるよりは完全に統率されたチームの戦いのほうが大事というタイプなので当然自分中心の天道と衝突します。
今回笑ったのが天道VS矢車の料理勝負。たまたま豆腐店で出会ってしまった二人は残った絹ごし豆腐をどちらが取るかで争うことに。場所はビストロ・サル。審判はひより。天道が作ったのは中華風冷や奴、矢車の方はマーボ豆腐、果たして勝者は・・・そして黒やんのリアクションは?(それじゃジャぱんだよ)二人の料理の判定を下したひよりの大ボケなジャッジもナイス!
結婚式場を襲ったワームの行動パターンを探るため花嫁・花婿に変装する岬と加賀美は、ほとんどコスプレ状態。道路でベルバーワームロタと超スピードで戦うカブトと、別な場所でワームと戦っていたザビーがいつの間にか合流して戦うあたりの見せ方もスムーズで無理なく見れます。『カブト』は毎回「引き」の作り方が上手くてつい次回も見てしまいます。
今回の名セリフ:「二兎を追う者は二兎とも取れ」(by天道)
WEBアニメスタイル、凸凸団が行く 第1回 5.1ch『ガンダム0083』を観るの巻。
アニメ様が水島精二さん吉松孝博さんと組んだチーム(?)。アニメ界のいろいろをリポートしてくれるそうで。
今回は、水島精二さんの5.1chになることで、音の厚みを出そうとするならカットの長さから考えなきゃならないって話が面白い。効果の倉橋静男さん(サウンドボックス)は、昔NHK BSでやってた『金曜アニメ館』(だったっけ?)に出てらっしゃいましたね。
最近は、佐藤順一さんや望月智充さんみたいに音響監督も兼ねる監督さんもいるんで、音にこだわる人が増えてきてるのかも知れませんね。
『capeta』
第24話「コンディション!」
脚本:前川淳 絵コンテ:まつみゆう 演出:高橋順 作画監督:岡野幸男
ICAクラスで頑張る決意をしたカペタ。次の第3戦の練習走行でフレームの耐久性をテストするのが、フレームの状態は思っていた以上に厳しい。
よく知らないんだけど、フレームダメだとあんなにバッコンバッコンはねるモンなんだろうか。ぼくみたいな素人の視聴者にも「なんかヤバそう」ってのをちゃんとビジュアルで見せられるってのはエライよね。3DCG様々。
おかげでなんのためにレースやってるのか目が覚めるってのがポイント。ナオミに勝つためでも、みんなのためにやってるんでもない、車が好きだからやってるんだ!ってのがさ。いみじくも昨日の『百年の誤読』の感想で書いたのと同じ(笑)。
とりあえず、ナオミ以外のライバルも出てきたみたいだし。そのライバルが話しかけてた“おっちゃん”が藤岡卓也そっくりだった(どうでもいい)。
『焼きたて!! ジャぱん』
第69話「本当に美味いパンを食べさせるのは!? ジャぱんよ、永遠に!」
脚本:隅沢克之 絵コンテ:戸部敦夫・佐藤照雄 演出:佐藤照雄 作画監督:戸部敦夫
最終戦の相手は、なんとマイスター霧崎(速水奨)。お題は“日本のパン”。ここに、究極のパン対決の火蓋が切って落とされる。
いきなりの最終回にふさわしい前半のダイジェストっぷりがスゴイなぁ。
最高級の食材をそろえたマイスターに比べて和馬が素朴な素材で来た時点でもう展開が読めるんだけど、期待にそぐわない予想通りのベタベタな展開だった。でも、『ジャぱん』だからコレでいいか。リアクションも、一度天国に行っちゃってるんでさすがに今回も普通に思えちゃう。
作画は適度にハッタリの効いたキャラのパース付けが心地よかった。
一応シリーズ冒頭で前振りをしてたように、霧崎オーナー(立木文彦)との関係で締めたてた、……かな? 究極の“ジャぱん”作りはまだまだ続くんじゃ!って感じで終わり。
むりやり大げさに感動のストーリーとか、これこそが最高のジャぱんだ!とか盛り立てて終わらせるより、ちょっとドタバタしたままユルい感じで終わる方が『ジャぱん』らしくて良かったかなと思いました(このアニメに関して終わらせ方云々にはそんなに思い入れがない)。
パン作りで対決というバカバカしい題材通り、一昔前の対決モノらしいケレンとハッタリで見せていくやり方は懐かしかった。
実際作って美味しいかどうかはともかく、毎回の“ジャぱん”の工夫もそれなりに面白かったし、何より下らないリアクションの数々が掛け値なしにバカバカしくて素晴らしい。「そういや、昔はアニメって今よりもっとバカバカしいモンだったよなぁ」ってとこを思い出させてくれました。
和馬役の小林由美子さんはじめレギュラー声優も良かったし、何気に豪華な準レギュラー声優も作品の大げさな展開に合わせてハッタリのある演技を聞かせてくれました。
さすがに後半パターン化しちゃう感が否めなかったけど、そういうユルさも含めて結構好きでした。一年間楽しく観させていただきました。作画も、最終回エンディングの名場面集観ると、結構はじけた作画もあったなぁと思い出しましたよ。
『BLEACH』
第72話「水の攻撃! 閉ざされた病院からの脱出」
脚本:吉村元希 絵コンテ:金子玲 演出:一口久美 作画監督:高木弘樹
石田は父の経営する病院に入院。一護たちが見張りをすることに。蛇口のゆるみが気になったルキアは逆に水をあふれさせてしまう。たちまち水浸しになる病室。そのうち、水が意志を持ったかのように襲いかかるようになる。
バウントってあの3人以外にもいたのかよ!?
何も起きないユルい日常から非日常のバトルに入っていく導入は割と良かったんだけど、バトルに入ってからはちょっと単調だったなぁ。なんで階段で逃げないんだ? なんか理由言ってたっけ?
それはそうと、「石田を背負って逃げるのはいいけど、一護の体はどうした?」って思ってたら、「死神図鑑ゴールデン」でフォロー(?)してた。判っててやってたのか(苦笑)。
今日はまた一段と寒さがぶり返した感じ。あ〜、寒い寒い。
なんとなく、岡野宏文・豊崎由美『百年の誤読』(ぴあ)を買ってしまう。『ダ・ヴィンチ』でやってた頃からたまにパラパラ読んでたんだけど、まとめて読むとめっぽう面白かった。
世に名作と言われてる文学作品に、素朴な現代的な視点でツッコミを入れていくのが軽妙で笑える。褒める作品はちゃんと褒めてますよ。ふたりのやり取りを聞いてると、堅苦しいお文学も、グッと親しみが湧いてくる。このふたり、NHK BSの『名作平積み大作戦』にも出てらっしゃいますよね。直接対決はもうしたっけかな?(大森望×トヨザキ社長の『文学賞メッタ斬り!』対決はこないだ見た)
『平積み大作戦』も同じコンセプトだと思うんだけど、本を子供に(大人にも)読ませたいと思うなら、「ためになる」とか「常識だから」「教養だから」とかじゃなく、「楽しいから」「面白いから」って視点が絶対必要だと思いますよ。今は、変な実利主義が横行しちゃってる。本読んでもためになんねーよ、オモロイから読むんだよ!と今こそ声を上げましょう!(笑)
『蟲師』
第14話「籠のなか」
脚本:山田由香 絵コンテ:成田歳法 演出:よこた和 作画監督:杉光登
ギンコは竹林でひとりの男に出会う。その男、キスケ(保村真)の話によると、彼はもう3年も竹林の中から出られないでいるという。にわかには信じがたい話だったが、キスケと歩を進めるギンコは一向に竹林から出ることが出来ない。
人と蟲との間に生きる男の話なんだけど、この手の昔話なんかでも良くあるように男がついつい里心を出してしまったばっかりに、人ならぬ者(セツ)と作り上げてきた“閉じた楽園”が崩れ去ってしまうってところが儚くて悲しい。後日談がまた悲しいんだけど、ラストのラストでほんのちょっぴり救われるってところが上手いさじ加減。
あと、岩男潤子さんの消え入りそうな薄幸な演技が、話のもの悲しい雰囲気にぴったり合っててこれまた絶妙。
暗闇に光る白い竹や、ラストの一斉に葉を落とす竹林の美しいイメージがもの悲しい話と相まって、完成度の高い説話に仕上がってました。小品ながら隙のない逸品。
『ノエイン もうひとりの君へ』
第5話「ソレカラ・・・」
脚本:大野木寛 絵コンテ:須永司 演出:榎本守 作画監督:小美野雅彦・見嶋梨佳
アイとともにミホ(名塚佳織)の家に遊びに行ったハルカは、ミホ親子の凝っている占いに付き合わされる。西洋版コックリさんが示したメッセージは“n・o・e・i・n”。どこかで聞いた単語だったが、良く思い出せないハルカ。
アトリたちが単独で“龍のトルク”の抹殺を計画するってお話。ユウは相変わらず軟禁状態。
カラスは世界の存続よりもハルカを選んだのね。カラスの世界は“あのときハルカを選ばなかった後悔”を引きずったまま大人になった未来の世界ってことでOK? そしてハルカには、信じる未来を選び取る“力”があるってこと? 量子論とか出るって言うからもっと理系SFっぽいと思ってたんだけど、そうでもないようで。
この回も作画が各シーンそれぞれ面白い。WEBアニメスタイルで話題になってたアイのリフティングも(リンク先下の方参照)。ハルカがユウに窓から懐中電灯で合図するところは『赤毛のアン』ッスね。ラストのダム湖でのバトルも、いかにもアニメらしいバトルモノのケレンたっぷりで楽しめました。
まだまだまだ話は謎だらけだけど、前半のほのぼのエピソードと後半のカラスの悲壮感とがコントラストをなしてて良かった。つづきも気になる引き。
『恋風』
第10話「寒月」
脚本:高木登 絵コンテ:舛成孝二 演出:木村寛 作画監督:野口和夫
触れたいと思っていたものが、実際に手で触れたとたんに消えてしまう。仲のいい兄妹という枠をほんの少し越えてしまった振る舞いに後悔するふたり。耕四郎はついに会社の近くのアパートを借りる契約をする。
舛成孝二さんコンテ回。
電話で話をするふたりは、もう恋人同士みたい。細かいところだけど、電話が廊下に置いてあるところとか何気に昭和なノリの作品だなぁと思ったり。原作やってた頃でも携帯(もしくはPHS)は普通に持ってたと思うけど。
「もう二度と会わない」(by耕四郎)とか言ってるけど、想いを振り切ったワケじゃないってのがまた耕四郎らしい中途半端さというか。ラストあんな別れ方だったら、別居しても七夏も想いがつのるばっかりだよね。別居が心的な距離になるところも、携帯無きが故か。
エンディングアニメがさらに追加。浜辺を歩いていたのは昔の耕四郎たち一家。さらにノスタルジー度が高まってイイ感じ。これだけでもう泣けそう。
暖かくなったと思ったらまた寒くなった。
『交響詩篇エウレカセブン』
第46話「プラネット・ロック」
脚本:大野木寛 絵コンテ:菱田正和 演出:佐藤育郎 作画監督:柴田淳・内田信也・土岐義芸 メカ作画監督:大塚健
デューイは、司令クラスターの位置をテンシャン山脈に特定。ここに“オペレーション・ネノカタス”が発令される。一方、約束の地でレントンの看病を続けるエウレカだったが、彼女の体にもまた変化が訪れようとしていた。
ハッキリとなにがどうなったのかは良く判らないんだけど、とりあえず明日への希望が見えてきたって話。
観てて面白かったし雰囲気は良かったんだけど、あえてなにかここに記すべきものってのはないなぁ。話はとりあえず次回に持ち越しだし、いろんなところがまだまだ漠としててハッキリしない。ちなみに、“ネノカタス”ってのはこのことかしら?(Wikipedia)
演出・作画ともに水準以上のいい仕事してます。ラストの引きも「ついに!」って感じでイイですね。
『ふたりはプリキュア Splash Star』
第話「やっぱ最高! イケてるお父さん!!」
脚本:羽原大介 絵コンテ・演出:川田武範 作画監督:生田目康裕
舞の家族の日帰り旅行に妹とともに同伴させてもらえることになった咲。天文学の研究者で家族想いの舞の父を見て、思わずうらやんでしまう。そんな咲に、舞の父は咲のお父さんだって素敵だと言う。
カレハーンの中間管理職の憂鬱みたいな話。
『プリキュア』定番の家族話だったんだけど、咲の家族についてもまだそんなに描写されてるワケじゃないんで、イマイチピンと来なかったなぁ。「てやんでー」みたいな判りやすい職人だったら定型のパターンで行けるんだけど。
バトルとドラマがだんだん関係なくなっていくのも『プリキュア』らしかったですよ。最初観たときは、『アルジュナ』みたいな(とまでもは行かないとしても)環境がテーマになると思ってたのに、そうでもないみたいだし。
『おねがいマイメロディ』
第50話「センパイを救えたらイイナ!」
脚本:平野靖士 絵コンテ・演出:政木伸一 作画監督:稲田真樹
黒音符が100コ集まり、ついにダークパワーが発動する。柊の奏でる悲しげな旋律が街を覆い、人々の夢の扉が次々と開かれていく。混乱に陥った街を救うべく、歌たちは柊のいる電波塔に向かう。
途中まではいつも通りドタバタした感じで、懐かしのキャラたちもいっぱい。「相変わらずアホやなぁ」と笑いながら観てたんだけど、油断してたらラストはなかなかに泣けました。100コ目のピンク音符が歌から出るってのも綺麗なオチ。
歌とクロミたちが柊の夢のなかで夢のゴミ袋を開くところは、もう思わず落涙。え? もちろん、クロミの方に(笑)。歌の思い出がいっぱい詰まってた夢の袋の、最後の最後に、ずっと前に人間の姿になったクロミ(参照)が出てきたときにはもう感動。クロミは情の深いエエ女や(泣)。
こちらもいいところで次回へつづく。
『シュガシュガルーン』
第35話「ワッフル、女王様になる」
脚本:金春智子 絵コンテ:須間雅人 演出:篠崎康行 作画監督:小野陽子
ワッフルはウーへのアタックの失敗をばあやのせいにして、ばあやをクビにしてしまう。ひとりになったワッフルは、魔界通販のジョーが落としたティアラを拾い、魔法の力でみんなを平伏させる。
教室でクラスメイトたちがワッフルを女王様と崇めるシーン、ムー帝国の女王様かと思ったよ(笑)。ばあやの怒りパワーが爆発するところも面白かったな。
しかし、斎藤彩夏の「キャー!」の悲鳴は、ほとんど超音波で可聴域ギリギリ。
キャラ作画はバラツキがあったけど、ドタバタした感じが面白かった。
『ふしぎ星の☆ふたご姫』
第49話「みんなの心☆届け、ブライトに!」
脚本:福嶋幸典 絵コンテ:小野勝巳 演出:成川武千嘉 作画監督:柳瀬譲二
おひさまの力は弱まり、ふしぎ星は暗い悲しみに覆われる。そんななかふたご姫は、ブライトが宝石の国に帰ったとの噂を耳にする。さっそくファインたちはブライトに会いに宝石の国へ向かう。
「悲しみに暮れるみんなに笑顔を」って目的が途中から「いかにしてブライトを踊らせるか」にすり替わってるところが可笑しい。シェイドまで「ふしぎ星を救いたいんだったら踊ってみんか〜い!」って感じで迫ってたのも笑えた。結果的にブライトは元に戻ったけど。ええじゃないか、ええじゃないか♪
あんまり深刻にならずにホンワカしたところは『ふたご姫』らしくて良かったんじゃないかと。
でも、やっぱり闇の力が暴走してエラいことに、ってことで次回につづく。
『BLOOD+』
第22話「動物園」
脚本:吉田玲子 絵コンテ:佐野隆史 演出:川崎満 作画監督:小林利充
“動物園”の入り口へとたどり着いた小夜とハジ。その古くさび付いた門扉は、小夜の封じられた記憶への扉でもあった。
小夜とハジとのなれそめのお話。ハジは最初、あんなカワイイお子様だったのね。愛想がないのは同じだけど。
無口なハジは黙ったままで、小夜の記憶がよみがえるに任せて見せていくのが感情移入を促してて上手い。小夜の無自覚なお嬢様っぷりも良かったし、ハジのツンデレっぷりも萌えた。百合の花、チェロ、心臓の鼓動などなど、小道具の使い方も上手かった。
謎が一気に明らかにって話じゃなかったけど、ハジと小夜の“血を分けた”関係の深さが良く描けてました。ラストの引きもお見事。
吉田玲子さん脚本回は、どれもハズレがなくて面白い。
WEBアニメスタイル、【情報局】春は劇場アニメのシーズン!(8)いよいよ公開!『ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ!』。
アカデミー賞長編アニメーション部門受賞作品です。こっちは地元でもちゃんと公開してくれるみたい。楽しみ。
『かりん』
第16話「エルダの恋バナは恥ずかしい」
脚本:あみやまさはる 絵コンテ:木村真一郎 演出:佐々木皓一 作画監督:中島美子 総作画監督:中山由美
健太がエルダお祖母ちゃんに血を吸われちゃう! 杏樹のおかげで事なきを得るが、エルダに健太との関係を悟られてしまう。「私もアンタと同じさ」。エルダは語る、かつて自分が人間に恋をしていた頃のことを……。
吸血鬼モノらしい人間との禁断の恋、同胞の迫害シーンなどなど、定石をキッチリ押さえてて雰囲気出てた。血の嗜好がもたらす悲劇ってのも新鮮だったな。あと、語りの途中で(無意味に)お風呂シーンやおっぱい鷲掴みみたいなサービスシーンで間を持たせてたのも、あまりにあからさまで笑った。こういうところがなんだか憎めないんだよね(笑)。
血の嗜好は“恋心”みたいなポジティブなのを対象にしたのもあるのね。エルダの“恋心”の血の嗜好ってのは確かに悲劇だと思うんだけど、果林の“不幸”だったら不幸が消えてハッピーだし、そもそも吸血じゃないから体にも害なさそうだし、やっぱり大した問題はなさそうだけどなぁ。何がアカンのかなぁ。
今回は、作画というか、美術含めた画面の雰囲気作りに力が入っていた。
『しにがみのバラッド。』
第2話「さかなのころ。」
脚本:吉田玲子 絵コンテ:望月智充 演出:中川聡 作画監督:中島勇二
夜のプールで死んだ姉のことを思っていた浅野(甲斐田ゆき)は、宙に浮かぶ女の子から「あなたは死ぬことになる」と宣言される。あっけにとられていた浅野は、同じくプールに忍び込んでいた藤島(植田佳奈)に声をかけられる。
今回もまあだいたい予想通りのお話だったんだけど、前回よりはすんなり観られた。でもラスト、死神のモモが一緒に泣くシーンは正直要らんと思った。「ここ泣くとこですよ〜」言われてるみたいで萎える。あと、そういう狙いだってのは判るんだけど、やっぱりお話が善意すぎるんだよね。
作画のクオリティは上手にコントロールされてるし、望月監督らしい画面の切り取り方もイイ感じでした。
植田佳奈さんの媚びない真っ直ぐなキャラが嫌味なくて良かった(ただの植田佳奈ファンとも言う。星½プラス)。
『よみがえる空 - RESCUE WINGS -』
第9話「少年の旅路(後編)」
脚本:水上清資 絵コンテ:福富博 演出:山田一夫 作画監督:川田剛・矢向宏志 メカ作監:棚澤隆 総作画監督:竹内哲也
一宏の指示のもと、ロープウェイからの降下が始まる。しかし、握索装置のひとつが破損、ショックで緊急脱出装置が地上に落下してしまう。
コレまた展開はベタだったけど、小松のUHが現れるシーンはさすがに格好良かった。セリフやナレーションもほとんどないのはいつも通り。
ウンコしたいヤツは出てこなかったけど、代わりに(?)子供のオシッコがあった。
吉岡親子の和解のシーンも、この手のシーンにありがちな抱擁もビンタもセリフさえもなくて、互い違いのつっかけとかラーメン屋でレンゲを渡すシーンとかで静かに演出してるのもらしい仕上がりだった。
原画に竹内哲也さん。キャラを全般的に描いてるのかしら。主にBパートがそれっぽい?
え〜、韓国にもメイド喫茶が出来たそうで。だからってワケじゃないけど、石黒正数『それでも町は廻っている』第1巻(少年画報社)読む。
下町の商店街にあるメイド喫茶の話……、っていうか微妙にメイド喫茶の話じゃない。作者本人があとがきで仰ってるように、下町を舞台にしたマヌケキャラたちのマヌケな日常を可笑しく描いた作品ッスね。全然メイドでも萌えでもないヒロイン、歩鳥のアホっぷりが一回転してちゃんとカワイく見えるのがまたイイ。
『コミックフラッパー』で変わった感じの話を読み切りで描いてた頃からちょっと気になってた人なんだけど、今回の『それ町』は面白いですね。商店街をベースにしたことで、お遊びネタをやっても許される懐の深さを得たという感じ。第10話の「カマボコ ボヨン ボヨン」とか、微妙にエエ話になってたり。でも、基本はアホな歩鳥のマヌケ話。マヌケ万歳!
『かしまし 〜ガール・ミーツ・ガール〜』
第8話「見ているだけが……」
脚本:花田十輝 絵コンテ・演出:横山広行 作画監督:松本好弘・宮下雄次
宇宙仁の希望により、急遽学校で肝試しを催すことになった。が、はずむは極度の恐がりで、とまりの腕に取り付いて離れない。
季節イベントは地道にこなしていくのね。今回は浅野真澄さんが演じてる地味メガネの人のお話。「見てるのが好き」「だから舞台には上がらない」なんて、この子は一体何言ってんの?って感じでサッパリ感情移入できなかったなぁ。
それはそれとして、みんなしてはずむの恋愛を応援したりしてるけど、自分も女の子だったり相手も女の子だったりするところはもうどうでもいいのか? 女の子になったはずむが蝶なら、男の子だったときのはずむはなんなの? とまりとやす菜も、なぜか和解してて人間関係がいつの間にかヌルくなっちゃってるしさ。やっぱりいろいろ引っかかる。
とはいえ、作画はクルクルと元気良かったし、植田佳奈さんの泣き演技がいつもながらお見事だったのもあって、今回は観てて割と楽しかったり(笑)。
『恋風』
第9話「風花」
脚本:高木登 絵コンテ:若林厚史 演出:園田雅裕 作画監督:宮田奈保美・松本文男
七夏に「好き」と言われ、自分の気持ちを偽りきれなくなった耕四郎は、家を出る決心をする。しかし一方で、些細なことで悩む七夏を見るうちに、その決心は端からぐずぐずと溶けていくのだった。
若林厚史さんコンテ回。全編、七夏視点でお兄ちゃんラブラブ〜な甘さが漂ってましたよ。恋する乙女には何者もかなわない。
七夏が自分を好きなことを知って自分の気持ちを偽れなくなって、そんな自分の気持ちから逃げてるくせに七夏との微温な生活を捨てて家を出るという決断も出来ない、そんな耕四郎のグダグダっぷりがリアル。一方の、耕四郎のベッドでうたた寝してる七夏はもう確信犯ッスね。七夏の気持ちは一直線。小日向七夏、恐ろしい子ッ!(笑) こういう状況になると女の方が圧倒的に強い。
最初の話数で目立った変態度はなりを潜めてきて、話がちゃんと純愛モノとしての面白さにシフトしてきた。
七夏が耕四郎の部屋から駆けて出て行くカットがやたら(動きの)作画が良かった。あと、エンディングアニメが少しカット追加(浜辺で波に消える砂山とプラスチックの熊手)。
『甲虫王者ムシキング』
第49話「戦いの果て」
脚本:上代務 絵コンテ:小枝マリ 演出:梅本唯 作画監督:米田光宏
ポポの前にデュークが立ちはだかる。ソーマは「オレが戦う」と。ポポは光の球に囚われているパムを助けるべく崖を登る。
守護者の証は“船”の動力、ポポは恒星間航行用のナビゲーションシステムだった。
この回も、ソーマの一家の業の深い骨肉争う関係が、子供向け玩具の企画アニメとは思えないヘヴィでダークな雰囲気を醸し出してた。とくにチョークの最期は、ダメな女ダメな母親の末路として容赦がなくて良かったですよ。デュークの最期も、偽の王になろうとした者の末路という感じで同じくらいに容赦なかった。
しかし、このアニメは一番美味しいところを持って行くのが、たまに出てくるパサーってのはどういう了見なんだろうか?(笑) 今回も登場の仕方が思いっきり正義の味方だったのが笑った。
映像も、前回ほどケレンがあったワケじゃないけど堅実な作りで、クライマックス間近の重々しいストーリーを映像面からしっかり下支えしてました。
『蟲師』は、放送がないので関西の方に録画を頼んでるんだけど、第12話「眇の魚」は録り忘れてしまったそうで。ムキー! というわけで、一コとばしの第13話からどうぞ。
『蟲師』
第13話「一夜橋」
脚本:伊丹あき 絵コンテ:宮下新平 演出:そ〜とめこういちろう・宮田亮 作画監督:馬場充子
今にも落ちそうな古い葛の吊り橋を渡ってやって来たギンコ。村のハナ(稲村優奈)は、3年前葛の橋から落ち無傷で谷から戻ってきたが、ハナは魂が抜かれたようになってしまった。ギンコはさっそくハナが落ちた谷を調べる。
“谷戻り”に“一夜橋”、どちらもニセカズラという蟲の仕業って話。
駆け落ちをしようとしたゼン(加古臨王)もハナも、結局狭い村から出ることが出来なかったっていう悲しいお話でした。谷を20年に一度しか渡ることが出来ない蟲ってのが、貧しくて窮屈な村であっても(流れ者のギンコが思ってる以上に)共同体から抜けることの難しさってのを表してるんだろうね。
話が判りやすい分、いつもに比べて小さくまとまった感じになってるか。いや、狭い村の話だから、ある意味意図した通りの出来なのかも?
谷間にへばりついてる狭い村ってことで、今回は画面も濃紺を基調にした薄暗い雰囲気がストーリーとも良く合ってた。いつも以上に動きのない回だけあって、人物芝居の細かい動きがよく目に付いた(マルチ奥ピンボケで木に登るギンコの足とか)。
WEBアニメスタイル、【情報局】春は劇場アニメのシーズン!(4) 可愛い子ブタの哲学メルヘン?『マクダル パイナップルパン王子』。
これ、気になってた香港のアニメなんだけど、ぼくの住んでるところはまだ公開予定に入ってないなぁ。その内やってくれるかもしれない、と淡い期待を抱きつつ。
『capeta』
第23話「ラストチャンス!」
脚本:岸間信明 絵コンテ:石踊宏 演出:政木伸一 作画監督:佐久間健
「次のレースには出ない!」。今季でカートを卒業してしまうナオミと戦うため、フレームを温存してひとつ上のクラスでの直接対決にすべてを賭けたい、とカペタは言う。これが“最後のチャンス”だ、と。
さすがのカペタもまわりの好意でレースを続けられるのもここらが限界、それなら最後にナオミと同じサーキットで勝負を、と。今までさんざんっぱら引っぱってきただけあって、カペタの「生涯最後の」っていう決心にもリアリティが出てた。
社長やノブの思考も、捨て身の特攻を潔しとするような精神主義じゃなく、あくまで地道に勝利を重ねていけっていうところが逆に心を打つ。この辺のノブとのやり取りは、なかなかに泣ける。
「道具も含めて、レースをやる環境を作っていくのもドライバーの仕事や。勝負はコース上だけやあらへん」(byナオミ)
相変わらず誰よりもカペタの状況を把握してるナオミってのもイイ。
『capeta』らしい地に足のついた人物ドラマを、濃いキャラ作画が良く支えてた。演出自体はベタなんだけど、その分判りやすい。これで良いんです。ナオミの背中はまだまだ遠いけど、初心に帰って小さいことからこつこつとってことで。
『焼きたて!! ジャぱん』
第68話「これが私の進む道!? ロード・オブ・ザ・ビワ」
脚本:下山健人 絵コンテ:笹木信作 演出:小倉宏文 作画監督:榎本勝紀
二つのタルトを一度に食べた黒崎のリアクションは、会場にいた全員を巻き込む壮大なものだった。ここにビワを巡る冒険の物語が始まる。
前回の予想通りビワで『指輪物語』ってネタだった。ま、中身は結構テキトーだったけど。
1話30分全編使ったリアクションは良いんだけど、あらかじめネタが割れてるんで、観る側としてはその確認作業でしかない。となると、いきおいツッコミどころだけが目に付くんだよね。せっかく長島雄一さんに出てもらってるんだから、ゴラムのキャラをもっと前面に出せよと。「わしらのいとしいしと……」
結局勝敗の分け目は、愛と太陽の手? またしても抽象的な。
『BLEACH』
第71話「激突の時! クインシーに迫る魔の手」
脚本:中瀬理香 絵コンテ:斉藤哲人 演出:藤本穂高 作画監督:大西雅也
人質に取られた女性の代わりに自らの身を差し出す石田。反撃の機会を窺う一護たちだったが、再び戦いに乱入してきた芳野(勝生真沙子)に石田を連れ去られてしまう。
このシリーズは、石田メイン(クインシーネタ)でお話が進っぽいね。
バウントが生きた人間の魂を喰うと、時空に裂け目ができてエラいことになるらしいって話なんだけど、イマイチ良くワカラン話だなぁ。アニメオリジナル編だからしょうがないけど、ネタの精度が低いというか詰めが甘いというか、観てて取って付けた感が漂う。
『DEATH・NOTE』10巻を読む。ああ、とうとう出目川も・・・。今回は忘れていたキャラが意外な役で再登場。ノートも新しい人物の手に渡って実にめまぐるしい展開が続きます。どうでもいいけどキラって若いくせに女性の色香にゃ全然迷わないのな。もしかして男色系?それと、ふと思ったんだけど、もしも生まれつき不幸な生い立ちで、一度も正式な名前をつけられたことがなく、いつも適当な名前で呼ばれていた人間、つまり「名前のない人間」というのがもしも存在したらそいつはキラにとっては天敵になると思うんだけどどうだろう?
『バジリスク 甲賀忍法帖』
第9話「哀絶霖雨(あいぜつりんう)」
脚本:むとうやすゆき 絵コンテ:深澤学 演出:下司康弘 作画監督:ふかざわまなぶ
手にした人別帖を見てすべてを知り、卍谷へ帰ろうとする弦之介達3人の前に伊賀の忍者衆が立ちはだかる。なぜか攻撃をためらう天膳。ついに弦之介の両目が開いた!
明らかになった弦之介の瞳術(どうじゅつ)の凄まじさ。害意を持って仕掛けてくる者にのみ自滅を誘ってしまう、ほとんど無敵の能力です。ここらの展開はほぼ原作通り(顔の半分が切られて飛んでいくあたりは少々カット)ですが、悠々と歩いていく弦之介達と歯軋りして悔しがる天膳達の表情がしっかり描けてていい感じです。そぼ降る雨がいっそうじれったい雰囲気を盛り上げてるしね。
今回のポイントは「目」。弦之介の魔性の目、瞳がまるで星が燃えているかのようで悪魔的で面白いです(原作じゃ見開きでどアップで描かれてたけど)。『巨人の星』の炎の瞳じゃありませんが、目の部分をどう描くか?というのはマンガ家がかなり工夫を凝らすところです(おそらくアニメーターも)。
何とか弦之介に立ち向かおうとした時、朧のとった思わぬ行動のため自分の目を傷つけてしまう小四郎。これは何かの伏線なんでしょうか?自分の行動の責任を問われる朧がとった行動は?1話から続いていた戦いに、とりあえず区切りがついたようですが、なんだかますます深刻な戦いになっちゃいそうで期待できそうです。朧さま可哀相〜。
『バジリスク 甲賀忍法帖』
第10話「神祖御錠(しんそごじょう)」
脚本:むとうやすゆき 絵コンテ・演出:西本由起夫 作画監督:川添明
駿府城、家康、服部半蔵、柳生宗矩らを前にこれまでの経過を報告する服部響八郎(杉田智和)。今、すさまじい戦いが振り返られる。
川添明さん一人原画の回です。まあほとんど総集編のような回だったんですが。とはいえただの名場面集というわけでもなく、江戸城において竹千代側の“お福”と国千代側の“お江与”の女の戦いが描かれます。廊下でこの二人がすれ違うシーンがコワイ!どちらもイイ顔してます(笑)。
そうか、これまでの戦いはたった二日間のことだったんですね。ちょうど初めのころを忘れかけていたので助かりました。結構ちゃんと人が死んでますねえ。もっと節操なく生き返ってくるのかと思ってましたが。別に裏に陰謀とかは無いようです。やっぱり跡目争いなのね。
大きな戦も無くなり力や技を発揮する場を求めていた忍者集団が権力者に都合よく利用されてしまう悲劇・・・ということなんでしょうが、考えようによっては己の全精力を駆使して強敵と戦えるのは彼らにとっては幸せなことなのかもしれません。結構懐かしい顔がいっぱい見られたのでなんか得した気分です。
今日は岸田隆宏キャラデザ作品2連チャン。
前も書いたように『恋風』はずっと観てなくて、実は『ノエイン』観るにあたっての岸田キャラ&松本憲生原画チェック用に「押さえとくか」ってな感じで観たんですよね。でも、観始めるとこれが思った以上に面白い作品でした。放送当時のネットの評判はどっちかっていうとネガティブなのが多かった気がする。なかなかどうして、隠れた名作とでもいうべき良い作品ですよ。
ちなみに当時の評価は光希桃さんところの終了番組評価参照(2004年夏特別版)。24番組中12位。う〜ん。各サイトさんのコメントはこちら(コメント一覧)。
『ノエイン もうひとりの君へ』
第4話「トモダチ」
脚本:佐藤和治 絵コンテ:もりたけし 演出:堀内直樹 作画監督:寺沢伸介 作画監修:関口雅浩・高田晃・サテライト
「ともに行こう、ハルカ」。そうカラスに言われたハルカの後ろにトビ(白石涼子)たちが現れ、ハルカを転送しようとする。そこへ黄金の光とともに現れた謎の仮面。“ノエイン”と呼ばれたその仮面は、「龍のトルクは渡さない」とトビの操る転送装置を無効化する。
ハルカは消えてすぐ近くの道路に現れました。また郡山さん(藤原啓治)の車の前に。
えー、思わせぶりはアバンとは打って変わって、全編ハルカとアイ(千葉紗子)の少年少女っぽい友情と淡い恋心がメイン。これはこれで後腐れがなくてイイ感じにほろ苦い子供時代のケンカってお話になってました。アイはイイキャラだなぁ。千葉さんの声がキャラに良く合ってる。
ハルカとアイのビンタ合戦は、『イデオン』みたいで面白かったです(だから古い)。このシーンは作画もちゃんと良かったし。
アドバイスを与えてる乞食のおじさんは良く判んないけど、ハルカたちを常に見守ってるカラスってのがポイントかと。カラスはやさぐれてるように見えて、こういう平和な日常ってのを守りたいのかも。そう考えると結構判りやすい話?
『恋風』
第8話「露霜」
脚本:高木登 絵コンテ:川島宏 演出:小林考嗣 作画監督:飯飼一幸・重国勇二・今木宏明
自分が結婚相談所に勤めているのは、人が出会って別れる瞬間に立ち会いたかったから……。耕四郎の頭に、七夏が生まれた頃の自分の家族の様子がふと浮かぶ。新しい家族の誕生、そして別離。耕四郎にとって家族とはなんだったのか?
地上波未放送話数だそうです。観てみたら、ちゃんと家族話として普通に、いや、良く出来た切ない感じのエエ話になってました。なんで未放送だったんだろう?
ちび七夏があの歳の子供らしくて良かったし、耕四郎が母親に会いに行くシーンも良かった。あと、泥のコーヒー牛乳の回想シーンは、耕四郎が家族というものに対して冷めてるワケじゃなく、実は“あるべき家族像”ってものに対して思い入れのあるロマンチストだったってのがが良く描けてた。
ひさびさに会った母が、やっぱり母であり家族以外の何者でもなかったのを確認したように、七夏も耕四郎にとってやっぱり妹であり家族であることが確認されたわけ。“あるべき家族”を切望する耕四郎だからこそ、家族の枠組みを根本から揺るがすような兄妹間の恋愛なんてとうてい許されないわけだ。この辺はなかなか沁みます。
「お兄ちゃんでいい、仲のいい兄妹でいい。それがオレに与えられた役割であるならいくらでもそうしよう」(by耕四郎)
『交響詩篇エウレカセブン』
第45話「ドント・ユー・ウォント・ミー?」
脚本:野村祐一 絵コンテ:桑名郁朗 演出:小松田大全 作画監督:桑名郁朗・小松田大全・松島晃・吉田建一
『ray=out』誌を読んだドミニクの心は揺れていた。そんなドミニクの心を察してか、ユルゲンス(小村哲生)は真偽を確かめるためドミニクとともにゲッコー号に乗り込む。
Aパートは、モーリス(根谷美智子)が少し大人になる話。エウレカの姿を見て立ち止まってしまったモーリスに対して真っ直ぐに駆けていったレントンってところが、二人の覚悟の違いを際立たせてた。
作画も、アニメーターさんのコンテ演出だからか、“絵の説得力で見せる演出”というレベルにまで達してて見応えがあった。あとモーリスの根谷美智子さんはじめ、声優さんの演技も真に迫るものがありましたよ。
ドミニクとユルゲンスも予想通りデューイに造反。「愛する者のために」ってところは、熱すぎてちょっと作り手の側の主張がストレートに出過ぎてる感もあるけど、ドミニクの恥ずかしいキャラのおかげで中和されてたかな。
クライマックス直前にふさわしい堂々として仕上がりでした。
『ふたりはプリキュア Splash Star』
第5話「健太どうする!? 咲と素敵なお兄さん!」
脚本:成田良美 絵コンテ・演出:山吉康夫 作画監督:為我井克美
舞が登校途中に出会ったステキな高校生は、咲のお兄さんの和也(野島健児)だった。舞い上がった舞は、勢いで天文学の難しい本を借りてしまう。舞は健太(竹内順子)とふざけてて、その大事な本に紅茶の染みを付けてしまう。
今回もオモチャの販促は怠らないラピー。赤外線通信もできるラピー。
あこがれの(手の届かない)お兄さんと身近な幼なじみっていうパターンね。健太と一緒に本を探したりするところから、本のウザイナーを操るカレハーンって流れは、まあまあ自然な感じがして良かった。
ウザイナーを倒した後に出てくる赤いタマはなんなのかしら? あと、前シリーズの光と闇の対決とくらべて、イマイチ対立軸がなんなのかハッキリしないのがちょっともどかしい。
『おねがいマイメロディ』
第49話「ポエムが書けたらイイナ!」
脚本:江夏由結 絵コンテ・演出:菊池一仁 作画監督:宮崎曹
黒音符の秘密を知ってしまったバクは、クロミを止めようとするが上手く伝わらない。一方、ドリームパワーの作詞を任されている美紀(小清水亜美)は、スランプで歌詞がまったく浮かばない。
クロミの魔法でパワーアップしたポエムの平等院部長(森訓久)が、みんなをポエムワールドに引きずり込む話。奏姉ェの足にしがみつく王様(木内秀信)に、お天気姉さんに膝枕する大臣(平野貴裕)と、なにげにオヤジテイストあふれまくりのドリームがステキでした。
平等院部長と美紀がポエムで対決するくだりは、『LOVELESS』のスペルによる戦闘を思い起こさせるような緊迫感あふれるバトルだった(笑)。ポエム面白い!
なんだかんだあって、結局黒音符が発動。う〜ん、ここまでせっぱ詰まった展開なのに全然シリアスにならないのがスゴイ(笑)。
『アフタヌーン』4月号読む。『ヨコハマ買い出し紀行』って12年もやってたのか〜。お疲れ様です。
北道正幸の『サッカー列伝』がバカバカしくて良かった。こういう下らない話描かせると右に出る者はいないですね。長濱さん馬越さんの『蟲籠月報』も笑えましたよ。
『シュガシュガルーン』
第34話「ショコラとバニラの夢の星」
脚本:丸尾みほ 絵コンテ:熊澤裕嗣 演出:清水明 作画監督:徳倉栄一
ショコラに子供扱いされたワッフルは、仕返しに子供になる魔法のかかったリンゴを送る。リンゴを食べたショコラとバニラ。ワッフルの目の前に現れたのは確かに子供のバニラだったが……。
子供時代のショコラとバニラを(ワッフルが)夢に見るって魔法でした。ベッドで飛んでくシーンは、思わず『リトル・ニモ』を思い出すね(古い)。
オグルをめぐるゴタゴタの話は出てこずに、全編ほのぼのしたメールヒェンなお話だった。とは言いながら、チラッと若き日(?)のピエールが出てきたりしてたけど。
ま、罪のないカワイらしい話で良かったんじゃないでしょうか。
『ふしぎ星の☆ふたご姫』
第48話「最後の宝☆恋するブウモ!?」
脚本:土屋理敬 絵コンテ:青木佐恵子 演出:奥野耕太 作画監督:若山政志
ブライトを説得するため城へ向かったファインたち。城から飛び出してきたオメンドーを助けたファインたちは、最後のグレイスストーンが海の国にあることを知る。ファインたち、そしてブライトたちも、最後の石を探しに海の国へ。
ハーイ! パールちゃん(宍戸留美)再々登場でーす。
っていうか、ブウモがパールちゃんに惚れちゃってエエもんに転向っていう、予想外の超展開にビックリ。んでもってついにブライトが本当にひとりぼっちになっちゃったっていう、まったく軽いんだか重いんだか判んない話(笑)。
100年前からおひさまの姫は変わってないとか、お助けキャ面とか、基本的なテイストは軽いお笑い路線なんで後味が悪くなくて救われる。ブライトにつられて鬱展開とかになったら、さすがに子供のファンが逃げるからねー。ま、最後は女絡みで裏切られるってのが、子供には将来へのいい教訓になったんじゃないでしょうか(笑)。
いろんなエピソードがギュッとイイ感じに圧縮されてて、観てて30分飽きなかった。作画も崩した顔が面白かったし。ちなみに、海の国では時間の流れが違うって設定があるのも、(話には関係なかったけど)意外と細かかった。
『BLOOD+』
第21話「すっぱいブドウ」
脚本:砂山蔵澄 絵コンテ・演出:佐山聖子 作画監督:小谷杏子
フランス入りした岡村と真央は、目的のワイナリーで100年前に起こった火事の話を聞く。その火事で、家人から使用人に至るまですべての人間が死んだという。そこで青いバラの少女を見たという怪談まがいの話もあるというのだが……。一方、森の中を行く小夜たちに黒い影が追いついてくる。
小清水亜美キャラがいいコメディリリーフになってて癒されるなぁ。
シフはどうも日に弱いらしい。翼手の亜種かなにかかな? 森でのアクションシーンが、作画も頑張ってて見応えがあった。シフの面々が持ってる得物がケレン味たっぷりで画面映えする。前みたいに止め絵とスローモーションのカット割りで誤魔化したりせずに、ちゃんとアクションをアクションとして作画してくれてるんでウレシイ。
小夜と翼手とシフって、じゃんけんみたいにそれぞれ三すくみになってるのかしら? まだまだ細部は不明だけど、ドラマ的にはシフの影の存在としての悲しさがきちんと描けてて良かったですよ。
『かりん』
第15話「エルダ登場!で恥ずかしい」
脚本:植竹須美男 絵コンテ・演出:上原秀明 作画監督:島田英明・亀井治 総作画監督:中山由美
学園祭の出し物がお化け屋敷に決定。準備に追われるなか、真紅家では「あの“悪魔”が目を覚ました」とその対策に大騒ぎ。いったい悪魔とは……?
果林にそっくりの外見を持つ、白鳥由里声で喋る異常に若いお祖母ちゃんでした。
ラブコメも増血鬼の謎もまだまだ道半ばなのに、また強烈なキャラが登場したもので(笑)。白鳥キャラに作品が完全に乗っ取られてるけど、観てて面白いからいいか。唯一の弱点が貧乳ってのもツボ。
一応お祖母ちゃんの知恵袋ってことで、増血鬼の秘密にもちょっと繋がるのかも。
今回もドタバタ作画が元気いっぱいで割と楽しく観られました。
『しにがみのバラッド。』
原作:ハセガワケイスケ 監督:望月智充 シリーズ構成・脚本:吉田玲子 キャラクターデザイン・総作画監督:堀内博之 美術監督:橋本和幸 音楽:MOKA 音響監督:望月智充 アニメーション制作:グループ・タック 作品公式サイト
第1話「きみのこえ」
脚本:吉田玲子 絵コンテ:望月智充 演出:木村隆一 作画監督:堀内博之
ぜんそく持ちの麻衣(斎藤千和)と公太(金田晶代)は、学校の帰りに捨てられた仔猫を見つける。飼いたい麻衣に根負けした公太は、ふたりして神社の軒下で世話をすることに。
毎回ゲストキャラが出てきて、その生死を死神が見守ったりちょっとおせっかいしたりするっていう、しんみり感動系のお話(だと思う)。
シンプルなキャラと淡い色合い、日常の淡々とした切り取り方やウェットな情感表現などなど、望月監督らしさがあふれる丁寧な作りで概ね好感。なんだけど、個人的にはストレートすぎる感動系のお話にイマイチ乗り切れず。
死神のモモ(小林晃子)は、本当に最後のギリギリまで傍観者なのね。しかし、お説教クサい死神だね。
とりあえず、元気じゃない斎藤千和声が聞けただけで良しとしますか。
お話が最後までこっちの予想通りに進んじゃって、エエ話なのは判るけど正直「ふ〜ん」となってしまう。人の死で涙を誘うやり方は簡単な分、やっぱり安直さが鼻につくんだよね。
それと、死神なんだったら命を奪うところをキッチリ描いてほしかったなぁ。その辺の痛みもちゃんと入れてくれなきゃと思うんだけど、どうでしょ?
とりあえずチェックは継続。
『よみがえる空 - RESCUE WINGS -』
第8話「少年の旅路(前編)」
脚本:水上清資 絵コンテ:高田耕一 演出:橋本敏一 作画監督:杉山了蔵・木本茂樹・太田雅三・狩生豊 メカ作監:棚澤隆 総作画監督:狩生豊
一宏は鈴木三曹(喜安浩平)とともに紅葉狩りの下見のため、緑山へサイクリングに出かける。その道中、ふたりはパンクして往生している少年、吉岡に出会う。ワケありっぽいその吉岡と同行することになった一宏は、乗ったロープウェイで事故に出くわす。
「内田三尉、ひょっとして2回戦止まりじゃないンスか?」(鈴木三曹)
これまた絶妙なタイミングで事故に巻き込まれるのね。今度は一宏が責任ある大人像ってのを少年に見せつけるっていう、いつもと逆の構図。吉岡少年の青臭い感じがタマラン。しかし、目の前で「消防の小型ヘリではとても」なんて言われたら、そりゃ消防としては気ィ悪いわなぁ。
展開としてもベタなんだけど、乗り合わせたメンバーがコレまた判りやすいイヤさ加減を醸し出してて笑った。「“ホントの”お母さんに会いたいよう!」って、まるでコントみたいなノリ(笑)。あとは、ウンコをしたいヤツが出てきたら完璧(なにが?)。
一宏の「自分は、航空自衛隊小松救難隊の者です!」宣言で次回に“つづく”。もう2回戦ボーイとは呼ばせない!?(笑)
『ケロロ軍曹』
第99話「夏美 名犬ナッチー であります」「ケロロ わんぱくケロッパー であります」
脚本:横手美智子 絵コンテ:誌村宏明 演出:岡崎幸男 作画監督:武内啓
夏美が犬にされて辱めを受ける話と、ケロロが水族館を作る話。
生ゴミ見つめて舌出して恍惚とした表情をする夏美に、電柱にオシッコかけたくてもじもじする夏美、サブローの命令に無条件に従うことに悦楽を感じる夏美。なかなかに変態チックで大変美味しゅうございました。
夕方枠でよい子の子供たちもこの倒錯した羞恥プレイを観てると思うと、余計に興奮してきますな(笑)。
ネコ演じたり貧乏神演じたり「演技派として鳴らしてる斎藤千和」(by舛成監督)だけど、今回はさすがに演技の幅を広げすぎだと思いました(笑)。
レンタルで『IGPX』第1巻(#1〜#3)観ました。
あんまりポジティブな意見聞かなかったんで、よっぽどつまんないんだと思いきや、ちゃんと普通に面白いじゃないですか。作り方がマニア向けに閉じてるんじゃなく、割と一般向けに開かれた感じがするのが本郷みつるさんらしいバランス感覚。
ロボットレース自体の(ロボットアニメみたいな)ケレンの面白さって言うよりは、チーム内部の群像劇的なところが面白いですね。引退前に一花咲かせたい(食えなさそうな)コーチとか、お爺ちゃんからチーム受け継いで気が逸りがちの若い女オーナーとか、それぞれの思惑がバラバラなのが面白いな、と。
第1話の道場でタケシとリズが手合わせをするシーン、「スゲェ! なんじゃコリャ!?」と思ったらエンドロールで沖浦啓之さんの名前が。原画で入ってはったんかぁ。事前情報知らなかったんでビックリ。眼福眼福。
『かしまし 〜ガール・ミーツ・ガール〜』
第7話「みんなで海へ」
脚本:あおしまたかし 絵コンテ・演出:福島利規 作画監督:尾崎正幸
夏休みってことで、みんなで海へ行くことに。明日太(小野大輔)は、はずむの水着姿を見て、思わずときめいてしまう自分を発見し戸惑う。
結局「明日太は親友だよ」ってはずむに言われて恋心は消え入っちゃうって話。
このまま女だらけの三角関係に男である明日太が入ってきたら面白いなぁ、と思ってたんだけど、あっさりその目は消えちゃったね。残念。性転換といい相貌失認といい、今回の明日太の扱いといい、「こうなってほしい」と思うポイントとことごとくずれるなぁ。
なんか明日太含めて、出てくるキャラは基本的にエエヤツなんだけどね。まあ、話としては(お約束の水着回として)それなりに楽しめました。
『恋風』
第7話「初嵐」
脚本:高木登 絵コンテ・演出:渡部高志 作画監督:宮田奈保美・松本文男
電車でかばってもらってから耕四郎のことを意識してしまう七夏。そんなある日、七夏は浅野という男子からラブレターをもらってしまう。どうしていいか判らない七夏は、耕四郎に相談する。
渡部高志さんコンテ演出回。
あ〜、なんかようワカランけど、七夏はもう耕四郎にラブラブなのね。耕四郎に相談したのも、実は止めてほしかったり? 浅野くん、惚れた相手がブラコンだったなんてカワイそうに(笑)。
今回は、七夏視点で恋心を抱く少女の乙女ちっく(死語)な心情を割とストレートに描き出してた。季節は秋なんで、舞い散るのは銀杏の葉っぱ。しっとりとした感じで悪くなかったけど、なんか一昔前のの少女マンガみたいだったな。ってワケで、今日は耕四郎(変態)語録は更新されず(笑)。
今日の爆弾発言: 「私……、お兄ちゃんが好き」(by七夏)
『甲虫王者ムシキング』
第48話「輝きの森」
脚本:吉田玲子 絵コンテ・演出:山内重保 作画監督:岩佐裕子
ついに輝きの森に着いたポポは、父の姿を探す。と、「ポポ、ポポ」と呼ぶ声が。声はすれど姿はなし。視線の先には枯れた木がただ立っていた。まさかこの枯れ木が……?
そう、我が名はカレハーン!(違います)
Aパート始まってすぐに画面から漂ってくるただならぬオーラと思ってたら、紛う事なき山内重保監督コンテ演出回。キャラ・動きの作画、レイアウト、CG特効ともに一級品で、これぞ山内演出の神髄と言えるビジュアルの充実度だった。
ビジュアルの迫力に誤魔化されそうになるけど、話はイマイチ訳ワカランまま。ムシキングは父さんだった!? スミマセン、よく理解できません(笑)。
父さんが旅立ったワケもある程度明らかになったけど、セランやパムや“船”の謎はまだまだ引っぱったまま。テーマ的な落としどころは、ずっと前に予想したとおり「森こそが私たちの故郷だ」ってところだったね。
ビジュアルはスゴく良かったんだけど、話は山場を残したまま「つづく」なんで、お話的には食い足りない感じが残ったな。
『佐武と市 捕物控』
第38話「市を殺(ば)らせ!」
脚本:迫間健 演出:岡崎邦彦 作画監督:杉野昭夫・森田浩光・小川隆雄
市の首に五十両の大金を懸けた女がいた。そのおけいという女(松島みのり)は、その昔賭場を仕切っていた親を市に殺された娘だった。若頭の亥之吉(田村錦人)は、市の思わぬ弱点を知り一計を案じる。
お上から咎なしと許されようと大山参りをしようと、人を斬った罪からは逃れられないっていう、市やんの業深き話。最後にちょっとだけ(大山様から)許されたのかもってところが救い。
ラストの市やんの容赦ない追いつめられっぷりがスゴイ。馬が入れ替わり立ち替わり襲ってくるシーンも、作画に躍動感があってダイナミックでしたよ。カミナリのシーンの荒々しい描線の迫力も必見。
カミナリもまあ予想通りだったけど、お話的には過不足なくキレイにまとまってた。虫プロらしい、手堅くまとめた佳作って感じで完成度高し。