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MLからの備忘録  「BBSの意見集約機能の限界」

【地域メディア戦略研究会MLへの投稿から】 2003/08/04

もともとBBSは「意見集約」装置としては著しく機能不足にならざる得ないと思います。
BBSでは多数決といっても、「せーの」と一定時点で限定された肢の中から選択する、その結果を表示するシステムではなく、相当に幅のある発言のなかで、なんとなく賛意が多そうな意見があるという程度にしかならないと思います。

もちろん、一部のBBSアプリはアンケート機能や「拍手」=インスタント同意機能を備えることで、「賛意」の多い意見を明確にすることを試みてはいますが、それも、ある「時点」ではなく、一定の「時間」(=当然、その間に事態は動いていることもある)内での、意見表明ですし、賛否と言った形で意見を出さないことも十分に可能です。

そうした点で、BBSはある意味「見本市」的な存在のように思います。
それとも、やはり「バザール」とか「市場(いちば)」の方が、いい比喩でしょうか。
いずれにしろ、意見集約ではなく、個々の参加者(ROMを含めて)の態度決定にとっての材料を提示するもの にとどまると考えた方がいいような気がします。

(=参加者によっては、そのBBSのトレンドを重視するでしょうし、ある参加者は自分にとって興味深い意見だけに個別に反応することもある)

例えば、ある地域では「Aは不要」という意見が、その時点で、多数として集約されたとしても、
そのBBSでの意見の流れを見ていたある企業が、Aという形でなく、Bというシステムを別に用意することによって、for profitに別の解決策を提示するということもあるかもしれません。

あるいは、上山信一氏の言う「政策連携」のきっかけとして、BBSという「見本市」「バザール」が意義を持つとも考えられます。

蛇足ながら

現在の「投票」システムは、ある一定のまとまり(地域やその他)が「意見集約」をするという為には、よくできたシステムなのでしょう。

だからこそ「民主主義」にとって、極めて重要なツールの一つという存在だと思います。(逆に言えば、それにとどまるとも考えます。)

つまり、そうした投票システムによる意見集約は、あくまで「その瞬間」での意見集約に過ぎず、そのため、不断の日常的検討が行われることが必要であることがわかっているために、個別課題ごとの住民投票とか、その他様々な補完的システムの存在が望ましいと言うことだと思います。(その「見直し」可能性の見本市としてのBBSの意義もあると考えます。)

 

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