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本日、開催された記者会見の概略です。韓国映画同好会としての取材です。
テープ起こしではありませんので、細部の異同がある場合はご了承下さい。
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カン・ジェギュ監督、ハン・ソッキュの挨拶
カン監督 今、韓国で日本文化が解禁され、日本映画が韓国で紹介されると共
に、韓国映画が日本で紹介されている。
このような時期に私の映画が紹介されるのは光栄だ。映画を通じて、両国の
21世紀の未来に向けた新しい関係が築かれることを願っている。
ハン・ソッキュ こんにちは、みなさん。
ゆうばり映画祭などで私の出演作を、そして今回「シュリ」を上映していた
だいて感謝している。
韓国と日本は近くて遠い国とよく言われる。先日、韓国で「楢山節考」が公
開された。これは1986年の作品で、13年前の作品が今見られるわけだ。
これから、日韓の文化交流は、微妙な時期になる。
映画は、お互いのコミュニケーションと文化理解のために、良いメディアな
ので、これから映画を通じて交流していきたい。
「シュリ」記者会見
Q(司会)私のほうから、2、3質問したい。
かつて韓国でないほどの娯楽作であるが、そのへんの企画から撮影に到るま
での、苦労話などあったらお聞きしたい。
監督 1960年代以降、韓国以外にも世界中でハリウッド映画が入ってきて
障壁となっている。各国の映画がハリウッドに対抗しようとした。
だが現在、自国の映画市場を保っている国は少ない。10%前後に過ぎず、
全滅するかもしれない危険的な状況にある。
韓国映画も、自分たちの力で生き残れるような実力をつけたい。
今、韓国の映画製作は年間3〜40本くらいになってしまった
韓国でもこれからは映画が産業として確立されなければならないと思う。
多くの観客に楽しんでもらい、また感動してほしいと思って作った。
Q ハンさんは出演される作品がすべてヒットしている方だ。
出演作をどう決めるか、どのように向かっているのかお聞きしたい。
ハン 「シュリ」が7本めの出演作になる。
今、8本めの「Tell me something」という作品を公開予定だ。
これは興行的には失敗するかもしれない、というのは、冗談だが。
私はまず、作品のシナリオを読む。一人の観客として、これはみんなに見せ
られる映画か考える。そして、私が演技できるものか、と考える。
いったん、作品に入れば、100%大丈夫と信じてのめり込む。
しかし封切りが近くなると、やはり心配する。
映画は、私ひとりの力ではできない、監督らスタッフの力による。カン監督
とは、以前に「銀杏の木の寝台」と、この「シュリ」と2本作った。
スタッフの熱意のおかげで、良い結果となった。
質疑応答(会場から)
司会 では、会場から質問をお受けしたい。
Q 監督に聞きたい。最初の、北の工作員の訓練シーンは迫力があった。あれ
は監督の想像なのか、それとも、何らかの情報に基づいているのか。
A 最初のシーンは、半分は実際に北の工作員から聞いたものによる。しかし
半分はアレンジで、このくらいの訓練は可能かと予測できる範囲で、私が考え
て作り上げたものだ。事実そのままだと、ドキュメンタリーになってしまう。
Q 後半で、北の実情を訴えるシーンがあった。感動した。米ソの映画とは、
そこが違うと思う。こうした民族分断の悲劇を訴える映画として、監督が工夫
したことがあれば聞きたい。
A ハリウッド映画では、善悪を、白黒どちらかに決める。
シナリオを書く時、南北をどう扱い、接近したらいいか考えた。
悩んだ末に、白黒どちらかとか、イデオロギーとかではなくて、人間と人間
のぶつかりあいを描くことで、客観的に事実に基づいて描こうとした。
これまて韓国で、南北のことをドラマで扱う場合には、白黒どちらかをハッ
キリさせたがる傾向があった。
私は、南北の問題は、白黒より、人間として扱うことが大切だと思った。
Q ハン・ソッキュさんに聞きたい。
今、日韓文化交流が進んでいる。日本映画へ出演依頼のオファーが来た場合
出る気はあるか。また、日本の監督で気にかかる人がいれば教えてほしい。
A 結論から言えば、出演の意図はある。
韓国と日本は近い関係にあるから。
しかし日本映画に今すぐに出ることは、あまり考えていなかった。私はまだ
韓国で活動しなくていけないことが多くあるからだ。
良い映画というのは、両国の観客に情緒を与えるものだと思う。そういう映
画であれば、将来的に出る意図はある。
個人的には今村昌平監督が好きだ。
最近見た映画では北野武も良かった。
これまで日本映画をあまり多く見る機会はなかった。
個人的には、日本のアニメがとても好きだ。
たくさん持っているし、期待もしている。
〜 1999.11.4.Bunkamura
記者会見場
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短い時間でしたが、ハン・ソッキュのご尊顔を拝見できたのは、やはり感激
でした。存在感は圧倒的で、一挙手一投足に、魅力が感じられました。
また、監督の真摯な映画作りの姿勢、ハリウッド映画への対抗や、南北分断
を人間劇として描こうという視点に、感銘を受けたことです。
「シュリ」の公開成功を、お祈りしております。
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