クロス探偵物語プレイ日記
第二話「疑惑」


ゲームの進行に合わせて、ネタばれの記載がありますのでご注意下さい。

過去の日記へ 10/23 第一話「名探偵誕生」

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10/24
 第一話の日記は移動しました。


 探偵事務所に入っていくと、冴木先生が困り顔で立っている。経理のことで至急やってもらいたいことがあるので、友子を呼んできてほしいとのこと。仕方ないので出かけることにした。
 友子のマンションに行ってみると、出てきたのは姉の美麗。ナイスバディーの超美人だ。友子は風呂に入っているというので、中で待っていると、バスタオル1枚の友子が出てきた。驚く2人。パラリと落ちるバスタオル…。
 あまりに違い過ぎる姉妹に不信を覚えながらも、冴木先生の用件を話し、友子と2人、事務所へと急いだ。道すがら美麗のことを聞いてみると、売れっ子のモデルらしい。道理で…。
 俺自身の生い立ちなんかも話しながら歩いていると、高校生くらいの女の子が、3人の不良に絡まれているのに出くわした。相手は3人、俺が躊躇していると、友子が勝手に不良たちに向かっていき、危なくなると俺を呼んできやがった。あの女め…。探偵としての機転を利かしその場を切り抜けた俺は、こんなことをやっている場合じゃないと、事務所へと急いで戻った。絡まれてた女の子、なかなか可愛い子だったんだけどなあ。

 事務所で友子と話していると、依頼人がやってきた。かなり取り乱していたので、落ち着かせ話を聞く。
 依頼人は高松洋子。長男である春彦が、3日前の月曜日、首吊り死体で発見された。死亡推定時刻は、前日日曜日の午後6時。死因は首吊りによる窒息死。室内に争った形跡などなく、ドアや窓にはすべて鍵が掛かっていたことから、警察は自殺と断定した。話を聞く限り、自殺で間違いないようだが、洋子は、絶対に自殺ではないという。その根拠は…春彦ちゃんは、私に黙って自殺するような子じゃない…それだけである。まあ、むげに追い返すのも可哀想な気がして、とりあえず、現場を見せてもらうことにした。
 現場に到着。洋子に話を聞くと、長男の春彦は35歳。独身で1人暮らし。信用金庫に勤めているとのこと。人様に恨みをかうような子ではないし、自殺する動機についても思い当たることはない。第1発見者は、春彦の同僚山本。春彦が無断欠勤したのを心配して見に来てみると、レースのカーテン越しに中の様子が見えたので、警察を呼んだとのこと。ドアにはドアチェーンまで掛かっていたので、切断して中に入ったらしい。
 ドアを見てみると、確かにチェーンが切断されていた。ドアの鍵は合鍵があれば閉めていけるが、チェーンは外から掛けるのは無理だ。窓も確認したが、このマンションは2重ロックになっているし、ガラスを外したような形跡もない。ベランダからの出入りも難しいのではないか。不審な点は見当たらない。無理に1つ挙げるならば、レースのカーテン越しに中が覗けるようにしてあったことか。
 俺は、とりあえず依頼を受け、もう少し詳しく調査してみることにした。洋子から警察の担当者の名前を聞き、親戚の者ということにして、事件の詳細を聞いてみることから始めてみよう。

 玉北警察署で、事件を担当した斉藤に会う。話を聞いてみたが、やはり警察では自殺に間違いないと考えているようだ。春彦の部屋は1階にあるのだが、風呂などの窓にはすべて鉄格子が入っており、外した形跡もない。外部からの出入りは不可能。争った形跡もなければ、取られたものもない。そして、なんと自殺の動機まであると言う。春彦は、1年前から信用金庫の金を横領していたというのだ。被害総額は3000万円にもなっているらしい。その金を、春彦は競馬につぎ込んでいた。
 ただし、証拠はない。証拠もないのに、春彦を横領犯とするのは、こういうことだ。春彦は、自殺する2日前に、他人の口座から3000万円を引きおろした。週明けの月曜日になると、引き出したことが発覚してしまう。つまり、春彦は月曜日の朝までに3000万円を返さなければならなかった。日曜日に行われた日本ダービーに勝って金を戻そうとしたが、負けてしまった春彦は、その後、駅前の「ベティー」という店を訪れ手錠を購入。その手錠を後ろ手にはめた上で、首を吊った。春彦の部屋の机の上には、自殺のやり方が書かれた本が、開いて置いてあった。開かれていたページは、首吊り自殺のやり方のところで、苦しさのあまり自分の手でロープを掴むことがないよう、手錠などで後ろ手に固定しておくといいと書かれていた。そして、その部分には赤ペンでアンダーラインまで引いてあったらしい。状況からみて、春彦が、横領した金を返せなくなったことから、自殺をしたことは明らかである…。
 俺は、その本をもらい、警察署を後にした。

 事務所に戻り、友子と事件について話をする。何から何まで、完璧すぎる自殺。そこがかえって怪しいのだ。仕組まれているのではないだろうか。例えば、机の上に、わざわざアンダーラインまでつけた自殺の手引書を置いておくなんて、何者かが自殺を印象づけるために置いておいたと考える方が、しっくりくるではないか。冴木先生の許可をもらった俺は、さらに調査を進めることにした。

 春彦が手錠を買ったという「ベティー」に行ってみる。店内には護身用の商品がずらりと並んでいる。店員に話を聞こうとするが、何も買わない客には、何も話せないという態度。仕方ないので、35000円のスタンガンと、23000円の盗聴器を買うことにした。何かの役に立つこともあるだろう。
 改めて、店員に話を聞く。日曜日に手錠を買いにきた人物は、手に雑誌を持っていたらしい。本屋の紙袋をカウンターの上に置いたのだが、何の本だったかまではわからなかったようだ。そして、その人物は茶色いサンダルを履いていた。

 「ベティー」を出た俺は、春彦のマンションへ向かった。これまでわかったことをもとに、洋子に春彦のことを聞くためだ。
 洋子によると、春彦は、金のかかるような趣味はなく、ギャンブルをとても嫌っていたらしい。そして驚いたことに、1000万円あった春彦の貯金が、すべておろされているとのことだ。半年前から100万円位ずつおろされていて、2週間前にすべてなくなっていたらしい。横領が始まったのが1年前。預金がおろされ始めたのが半年前…。
 さらに、このマンションについて聞いてみると、これは洋子が春彦に買え与えたもので、名義は春彦になっているとのこと。春彦は毎月10万円を欠かすことなく洋子に返していたという。金に困っている人間が、母親に金を払いつづけるというのも、おかしな話だ。なにより、このマンションを売れば3000万以上になるではないか。何も死ぬ必要はないのだ。
 これは、自殺を偽装した殺人事件に間違いない。そう確信した俺は、洋子から春彦の写真と、勤め先の住所を聞き、マンションを出た。

 春彦の勤め先で、支店長の田中を呼び出し話を聞こうとしたが、まったく相手にしてもらえない。泣き落としても、煽ててもだめ。最後の手段、脅しをかけることで、ようやく協力してもらえることになった。
 改めて、田中に春彦のことを聞いてみたが、ほとんど有益な情報は得られない。そこで、第1発見者である山本に来てもらい、話を聞いてみた。山本によると、月曜日、春彦は無断欠勤をし、心配していたところに、横領事件が発覚した。そのことで電話をしても繋がらないので、仕事が終わってから見に行くことにした。春彦のマンションに着いたのは午後6時10分頃。チャイムを押しても返事はなく、中から明かりがもれていたので不審に思い、裏に回り覗いてみると、レースのカーテン越しに、床から20センチくらい浮いた人影が見えた。慌てて、支店長に電話をかけそのことを話した後、警察に連絡した。一方、その電話を受けた田中は、横領された金の口座を担当していた滝沢とともに、マンションに向かった。2人がマンションに着いた頃、警察もやって来て、ドアチェーンを壊し中へ入っていったということだ。田中、山本、滝沢の3人は、春彦の部屋には入っていないし、直接春彦の死体を見てもいないらしい。
 滝沢にも話を聞きたかったのだが、外出しているとのことだったので、先に、春彦のロッカーを調べることにした。すでに警察は調べているのだが、遺書の類や、横領の証拠になるようなものは見つからなかったらしい。
 ロッカーを調べていると、滝沢がやってきた。滝沢も春彦とは私的な付き合いがあったわけではないのだが、春彦は最近競馬にはまってしまい、金を貸してくれと頼まれ、5万円貸したことを話してくれた。
 ロッカーにあった春彦の手帳を持って帰ろうとすると、そこに女性の事務員が現れた。これ幸いと、春彦のことを聞いてみると、10日くらい前、春彦の首筋から背中にかけて赤いミミズばれができているのを見たという。どうしたのか聞くと、かなりうろたえていたらしい。何か事件と関係あるのだろうか。

 「ベティー」を訪ねる。春彦の写真を見せたが、手錠を買いに来たのは、この男に間違いないようだ。

 事務所に戻る。友子は自殺に決まっているというが、それにしては腑に落ちない点が多い。これから死のうという人間が本を買うだろうか。「ベティー」にサンダル履きで行ったということは、春彦は競馬場からではなく、自宅から直接店に行ったのではないか。金はマンションを売れば返せたのに、なぜ自殺したのか…。その点を友子に言ってみたのだが、そのたび、もっともな説明を友子は返してくる。
 まだ、手掛かりが少な過ぎるのだ。俺は、春彦の手帳を調べることにした。

10/25
 春彦の手帳には、いくつかの名前と電話番号が記されている。とりあえず、片っ端から電話をかけてみたけれど、どこもまともに繋がらない。これは、どういうことだろうか。
 さっきかけた電話の中で、1人だけ女性が出たことが気になった。手帳に書かれた名前は、水無月。電話に出た相手はジュンと名乗ったが…。なるほど、この出鱈目な電話番号は、ジュンのことを隠すためだったらしい。そんなにまでして隠したいジュンというのは、どんな女なのか…水商売か。
 ジュンが競馬場にいるらしいことを掴んだ俺は、ちょっとした罠を仕掛けることにした。

 翌日、思った通り、ジュンは指定の喫茶店に現れた。ギャンブル好きなら食いつくに違いないネタを、留守電に残しておいたのは、正解だったようだ。俺は、ジュンの後を尾行し、彼女の自宅をつきとめた。彼女は江角という名字らしい。残念ながら、下の名前までは出ていなかった。今日は日曜日なので、まだ何か動きがあるかもしれない。しばらく、張り込んでいると、ジュンが部屋から出てきた。後をつけると、とあるアパートの一室に入っていった。念のため、郵便受けを開け、住人の名前を調べてみた。大橋ゆり…か。
 しばらくして出てきたジュンをさらに尾行。ジュンは、春彦が勤めていた信用金庫の近くを歩いている。どこに行くつもりなのだろう…。そこへ、滝沢が現れた。話があるという。こちらは忙しいのだが、しつこく誘ってくる。おかげで、ジュンを見失ってしまったではないか。
 滝沢の話を聞いてみると、支店長の田中が、今後一切、俺には協力しないよう言っているらしい。どうしてそのことを、俺に話すのかを聞いてみると、本当のことを知りたいからだと言う。滝沢は、自分はこれからも協力すると言ってくれたのだが…。なんだか変な感じだ。

 次の日、再びジュンのマンションで張り込み。今日は、まったくジュンに動きがない。だいたい部屋にいるのだろうか…。調べてみるか。
 ジュンの部屋の前。まさか、チャイムを鳴らすわけにもいかないので、メーターを見てみると、水道メーターが動いている。どうやら、ジュンは中にいるらしい。俺は、この間買わされた盗聴器をインターホンのところに仕掛け、様子を探ることにした。
 受信機をセットして待っていると、1人の男が訪ねてきた。平田と名乗ったその男は、ジュンに店に出てくるように言っている。しかし、ジュンは、変な奴に狙われていて、今も外で見張っているので外には出られないと断っているではないか。俺のことがばれたのだろうか。見つからないよう気をつけていたんだが…。でも、逆にいえば、俺に気づいて外出しないということは、事件に関係があるということではないだろうか。
 俺は、アパートから出てきた平田の後をつけることにした。平田が入っていった店は…SMクラブじゃないか!。うーん、入ってみるしかないのか(^^;。
 受付で、ジュンを指名してみたが、今日は急に体調を崩してしまい休んでいるという。やはり、ジュンはこの店で働いているらしい。ということは、春彦はここの客だったのか…。とにかく、ご指名はなしで入ってみることに。
 部屋で、女王様の格好をしたミミちゃんに話を聞く。どうやらジュンは、S役らしい(^^;。ミミによると、ジュンは、金融関係の男から、10年かかって貯めたお金を全部貢がせたと話していたらしい。春彦の写真を見せると、この人に間違いないとのこと。やはりそうだったのか。春彦のことを詳しく聞いてみると、半年前に誰かの紹介でここにやってきたということだ。紹介者が誰だかわからないのは残念。ジュンの本名は、江角彩子というらしい。彩子の電話番号を聞き、この仕事を止めさせようとしている彩子の友達、大橋ゆりのことを聞いて店を出た。
 だいたい、事件の概略は見えてきた。後は、彩子とあいつとの関係が明らかになれば…。

 翌日、俺はデジカメを持って、春彦が勤めていた信用金庫に行き、なんとか理由をつけて、田中、山本、滝沢の3人の写真を撮り、それを持って大橋ゆりのアパートに向かった。
 ゆりに3枚の写真を見せ、この中に知っている人がいるかどうかを尋ねる。もちろん、最初から素直に応じてくれるわけはない。俺は、興信所の人間で彩子さんの人間関係を調べていると嘘をつき、彩子が滝沢と結婚すると言っていることをつきとめた。これで、滝沢と彩子が繋がったのだ。
 だいたい、この前彩子を尾行していたときに、急に滝沢が現れたのも、偶然にしてはでき過ぎていたのだ。滝沢は、彩子と待ち合わせをしていたのだが、俺が彩子を尾行していることに気づき、彩子を逃がすために俺に声をかけた。そして、その後で彩子に連絡をとって、しばらく外出しないよう言ったと考える方が自然ではないか。
 状況証拠は揃ってきたが、問題は密室だ。この謎を解かなければ自殺を覆すことはできない。
 俺は、春彦のマンションへと向かった。

10/26
 春彦の死が、巧妙に仕組まれた殺人だとすれば、犯人はどのようにして密室を作り上げたのだろうか。まずは、ベランダを調べるが、どう考えてもここからの脱出は無理だ。となると、残るのは玄関か。
 玄関をしらみつぶしに調べていると、洋子が、変な金具が落ちていたので拾っておいたと、俺に渡してきた。これは、ドアチェーンの鎖だ。警察が入ってきたときに、切り落としたものに違いない。俺は、この鎖を足し合わせた上で、切れた鎖を繋いでみようとしたが、長さが足りず届かない。これはおかしいぞ。
 さらに、玄関を調べてみると、傘たての下に、金属の破片が落ちていた。
 なるほど、そういうことだったのか。密室の謎は解けたぞ。

 俺は、密室トリックが間違いないことを確認するため、玉北警察署に向かった。そこで、春彦の部屋に入るときに、ドアチェーンを切った警官を呼んでもらい、鎖を何回切ったかを尋ねてみた。その答えは…1回だった。これで、完璧だ。
 警察を出ようとしたところで、かつて父の部下だった大川さんに出会った。父のことを聞いてみたかったのだが、今は時間がない。また今度にすることにして、今回の事件のことで、大川さんに頼みごとをしてから、外に出た。

 春彦の部屋で、関係者をすべて集めて、俺は今回の事件の真実を話した。彩子をここに呼び出すのは、大川さんにお願いしたのだ。
 春彦は、自殺ではなく、横領の罪を着せられ殺された。犯人は金に困り会社の金に手をつけた。そのうち、金額が大きくなってしまい、どうしようもなくなった犯人は、春彦の預金に目をつけた。そして、自分の知り合いである彩子と共謀し、春彦の預金を奪うことを計画した。
 犯人は、春彦を彩子が勤めるSMクラブに連れていった。すっかりその世界にのめり込んでしまった春彦は、彩子に金を貢ぐようになった。しかし、それでも横領した金を返せなくなった犯人は、その罪を春彦に着せることを考えたのだ。
 その犯人とは…もちろん滝沢である。
 犯行当日、彩子は、SMの道具にするからと、春彦に手錠を買わせた。そして、後ろ手に手錠をかけた後、滝沢が吊るし上げ殺害したのだ。
 その後滝沢は、ドアチェーンに細工を施し、外からチェーンをはめた。その方法は…ここでは面倒くさいので省略だ。短くなっていた鎖と、落ちていた鎖の一部と見られる金属片。これがすべてを物語っている。警察が、細工をした鎖ではない部分を切ってしまったのが運のつきだったということだ。
 彩子は、滝沢との結婚を夢見て協力したのだが、実際は利用されていただけだった。なにせ、滝沢はすでに結婚していたのだから…。

 今回の事件で、俺は母親の凄さを知った。もし母が生きていたら、俺のこともあんなに心配してくれるのだろうか。そのことを話すと、同情したのだろうか、友子は俺を抱きしめてきた。友子の胸に顔をうずめながら、どうせなら姉の美麗のような、もっと豊かな胸の人の方がいいと口走ってしまったのだが…。その後どうなったかは、ご想像にお任せすることにする。

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