解読しながら読む英文
わたしなりの英語の読みかたを順不同に書きました.参考になれば幸い.
参考文献
- 『山口英文法の実況中継』(上,下,問題集),山口俊治,語学春秋社
- 『日本人の英語』,マーク・ピーターセン,岩波新書
- 『続 日本人の英語』,マーク・ピーターセン,岩波新書
- 『サバイバル英語のすすめ』,西村肇,ちくま新書
各書籍の簡単な紹介をしよう.
『……実況中継』で英文法のしくみを知る.中学高校での英語の授業では五文型については重視されていない.しかしながら,(日本語文法には出現しない)文型という概念は英文を読みほどく際に超重要である.全ての英文はこの5つの文型に帰着するのでまずはこれを理解しないといけない.
文型以外の文法についても詳しく解説されている.
『サバイバル英語のすすめ』には読み・書き・発音の3種類が書かれている.この本で特筆すべきところは,パラグラフの先頭に結論が書かれるという慣習である「トップヘヴィー」を紹介していることと,(日本人が軽視しがちな)冠詞(a, the)を重要視すべきだという提言の2点である.実況中継での五文型が英文の大枠構造とすれば,冠詞は英文の微視構造である.どちらも読解には重要だ.
『日本人の英語』(正・続)は筆者がアメリカ出身で現在日本在住ということがポイント.日本人が間違いやすい点を延べている.『続……』のほうが概念的な記述が多い.
読解の際の着眼点
- 動詞はどれか,主語はどれかをまずつかむ.動詞の前の単語は主語なので,動詞をまず見つけよう.
- 動詞(V),主語(S)が分かったら,動詞を見て,目的語(O)が来るのか,補語(C)が来るのかをつかむ.
- 五文型の基本形をとらえたら,後にいくら単語がつづいていようとも,そこまでの意味をとらえる(そこで文の基本構造が決まってくるから.うしろは単なるオマケ)
- 関係代名詞とかそんなんが出てきたら,そこで文が切れてるもんだと思う.英語は必ず左から右へと読むものなので,接続詞や関係代名詞が出て来たら,その前でひとまず意味を取ってしまう(そうでないと,英語文の基本構造である 5文型が見にくくなる)
- 接続詞(and, or )の両側はおんなじ形しか取れない (過去分詞 and 過去分詞 とか,単数名詞 and 単数名詞 とか )ので,接続詞が出てきたら冠詞に注意しながら同じ形の範囲を把握する.意味を把握するより先に範囲を把握する.
- 前置詞の後ろに名詞が来るのは当然だが,前置詞の前にはほぼ名詞がある.その名詞は前置詞句によって修飾される.
もし,動詞があるなら「動詞 + 前置詞」のカタマリで熟語になってると思えばよい(pass by なんちゃら ,pass me by みたく,代名詞と前置詞の位置が逆転することはある)
- 名詞は単数なのか複数なのかが重要(the difficulty と difficulties ってのは全然違うものだと思っていた方がいい)
- the と a の違いもデカい.the なんちゃら,って出てきたら,なんちゃらは,1.前に言った 2.それしか考えられない のどっちか.
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初版日付: 2001/07/04
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