私はゴキブリが嫌いだ。まあ,好きな人はいないだろうが。しかしその嫌いな理由は,とにかくもう生理的にイヤ! というようなものではない,と思う。その理由はこう↓である。
私は,ゴキブリやクモや蚊やネズミに代表されるような,害虫(ネズミは虫じゃないけどね)が私の部屋を私のいない間に我が物顔で歩き回っているという事実が嫌いなのだ。つまり,一人暮らしをするようになって,自分の部屋の調度が全て自分の所有物である(または責任下にある)ハズなのに,そこを許可もなく歩き回っている,ということがいやなのである。自分の部屋ではなくて,玄関先に何がいようと構わない。それが私の迷惑にならなければ。
ここで,いささか唐突にも,4年前に書いた小文を引用しよう。当時勤めていた会社の社内報に掲載された。……と思ったら,無かった。そりゃそうか。4年前だもんな。
じゃあその要旨を思い出して書こう。
社会人になって一人暮らしをするようになった。
で,この際だから自炊もしてみようということになる。でも慣れていないから,まずいものが出来上がる時もある。
そんな時でもしょうがないから全部食べる。自分で作って自分で食べるのだから平気だ。話は唐突に変わって,タバコの話。
タバコの煙(副流煙=灰皿等においてある時のけむり)の方が,吸っている時の煙より発ガン性がある,なんていう話だけでは,この文は終わらない。そういうふうに説得してもタバコのみは禁煙しないからだ。
研修のときはひたすら不思議だった。私はタバコをのまないのだが,タバコをのむ人たちはのまないとやっていられないらしい。入社式や研修時間が過ぎると廊下の灰皿に群がるようにしてタバコをすっている。夏に電灯に群がる蛾のようだ。
ところで,タバコ=嗜好品である。嗜好品には他にもいろいろあって,ガムとか,コーヒー缶とかお菓子とか。
でも人の話を聞くのに,ガムやお菓子を食べながらだと不真面目だと取られる。嗜好品の中で,そんなふうに取られないのはタバコぐらいだ。どうして,他の嗜好品は,携帯性が低い&それをしながら話を聞くと不真面目と取られるのに,タバコだけはそんなことはないのだろう? 逆に副流煙の問題があるから,モラルとして,喫煙者以外の人がいる時はタバコを禁止してもいいくらいだ。なぜタバコだけがそんなに優遇されているのだろう? まずい料理を作った時でも私は我慢して食っているぞ。
タバコの副流煙は,まずい料理をだれかれとなく&否応なしに食わせているようなものだ。携帯性が良いから,町中どこでもそういうことになる。これって不公平だと思う,絶対に。
というようなものでした。で,当たり前というか,この小文に対する反応は,同期の「良く分からなかった」(この人は喫煙者)だけだった。
そんなに私の論理ってねじ曲がってますか? 分かりにくいですかねぇ?
結論を書こう。
だから,タバコを無遠慮にのむ人は,ゴキブリやクモや蚊やネズミと同じように,私にとって,害虫と同じである。人ですらない。
虫は,それらの利害と私の利害が衝突するから害虫とされる。それらは本能にしたがって生きていて,私が説得するすべを持たない。しかしながら,嫌煙者がいるところで何の断りもなくタバコをのむものは,利害が衝突することを分かっていながら説得されることを拒む(※)時点で,害虫と同等と見なせる。
※ 具体的には,「喫ってもかまいませんか?」と尋ねて承認を得ないで勝手にタバコをのむこと。
不満のあるものは私を納得させるだけの理由を下さい。