七回忌メモリアルコンサート(松山)

 2005年8月15日、愛媛県松山で開催された「村下孝蔵・七回忌メモリアルコンサート」に出かけた際のお話をさせていただきますね。

 村下さんにとりまして松山と言う土地は思い出深いところなんだそうで、初期のころの作品には松山を舞台にした楽曲がたくさんあります。
 七回忌に当たる2005年にはこの松山と、これもまた縁の地の多い広島でメモリアルコンサートが開催されたのです。

 高速バスで松山入りした僕は見知らぬ土地のことですから、タクシーで会場に直行。
 すでに会場前にはコンサートに入場される人たちが並んでおられるようで、その列に早速加わりました。
 すると、広島唄う会でお会いした黒ちゃんのはなざかりさんと資料館の管理人のたかさんが駆け寄ってきてくださり、再会を喜び合い、開場までの楽しいひとときを過ごさせていただきました。

 会場に入り、座席で腰を落ち着けていると、ネット上で知り合いになったふとしさんやよりよりさんが来てくださいました。
 また、夜光虫さんとも広島唄う会以来の再会ができ、気持ちはどんどん高まっていくのでした。

 いよいよ開演。
 松山のメモリアルコンサートは2部構成になっていて、第1部は地元音楽愛好家による演奏でした。
 4組のうち3番目には我らが島人さんが登場。
 セッティング中には音響上でのアクシデントがあって、爆音が響き、一瞬会場は驚きの声にあふれました。
 しかし、演奏には全く問題なく、村下さんのデビュー曲「月あかり」を熱唱してくださいました。
 ギターのピッキングも鮮やかで村下さんのエッセンスがたっぷり味わえたひとときでした。
 演奏が終わると、感激のあまり「よかったよ!」と叫んでしまいました。

 第2部は、村下孝蔵バンドによる村下さんのナンバーの演奏や貴重な音源や映像のご披露となりました。
 演奏ではボーカルは村下さん、バックは村下孝蔵バンドの編成でした。
 バンドの迫力も手伝って、まるで生前のコンサートそのものの音でしたから、一瞬かつてのコンサート会場にタイムスリップしたかのような錯覚に陥りました。
 「ロマンスカー」、「春雨」、「月あかり」、「同窓会」、「この国に生まれてよかった」、「初恋」、「青春の日々に」がとても印象的でしたね。
 テンポのよい曲では手拍子が鳴り響き、「初恋」では大合唱になっていました。
 僕自身、村下さんが亡くなられた翌年の夏、大阪で開催されたメモコン以来だったのですが、その時のような悲しみや淋しさはなくて、村下さんにお会いできた喜びにあふれ、演奏の数々やギターの経田さんのお話などを楽しむことができました。
 大阪の時は経田さんのお話も声を殺した調子でお笑いになることも少なかったのですが、今回は同窓会の雰囲気そのままにほがらかに冗談も交えながらお話を聞かせてくださいました。
 バイオリンの天満さんの演奏も心を落ち着けてくれ、懐かしい村下さんのことをあれこれと思い出させてくれました。

 後から島人さんから楽屋での話を聞かせていただいたのですが、村下孝蔵バンドのメンバーの方々は、ステージを共にした島人さんや他の地元音楽愛好家の皆さんにとても気遣われていて、温かい言葉をかけていたそうです。
 また、ステージ終了後、村下孝蔵バンドのメンバーの方々が涙を流しておられたとのこと。
 仕事として割り切ったものでなく、純粋に村下さんを思う気持ちが伝わってきたと島人さんは聞かせてくださいました。

 コンサート終了後、ロビーや会場前でファンの方たちとのふれあいがありました。
 ご挨拶だけに終わってしまった方もいらっしゃいましたが、どの方も穏やかで優しそうな方ばかりでした。
 それらファンのみならずこのコンサートの会場に集まって来られた出演者やスタッフのすべてが温かく映りました。
 これも村下さんのお人柄そのものなんだろうなとうれしくなりました。


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