村下孝蔵Q&A

 Q:お客さんはどういった方が来られるんですか?若いギャルなんかは来ないでしょ?(1983年ごろ)
 A:割と幅広いんですよねえ。12、13才くらいの方から40代くらいの方まで。そして、子供連れの方も多くって、子供さんがちょろちょろしてる時もあります。若い女性もいますけど、僕のお客さん割とおとなしいんですよね。だから、キャーキャーとかそんなんないですね。

 Q:熊本にはいつまでおられたのですか?
 A:18才です。九州には二十歳までいたんですけどね。北九州とかいろいろあちこち行ったりして。

 Q:曲が湯水のように出てくる場合とそうでない場合があると思うのですが、全然出て来なくて困ったことはないですか?
 A:ありますね。そういう時は遊ぶしかないです。バカになって、お酒飲んでひっくり返ったり、ベンチャーズやったり、友達とバカ騒ぎしたりするんです。そして、ふとその帰りがけに浮かんできたりするんですよね。

 Q:人気が出てきて、なかなかチケットが手に入らないなどで、テレビでしか見られないし、テレビに出てくれ〜と言われたらどうされますか?(「初恋」がヒットしているころにテレビ出演をお断りになっていたことへの質問)
 A:見に行こうと思えばどういうことでもできると思うんですよ。僕なんかも行ったもん!ちっさいころ水俣にいたんですけど、水俣にまで外タレは来ないんですよね。当時博多まで5時間かけて望遠鏡を持って出かけていましたからね〜。だから、それはそれで仕方ないと思うんですよ。そういう見られないとおっしゃる方も、僕が永く歌っていれば、いつか見ることができると思うんですよね。だから、いつか〜、来てください。僕も永く歌えるように自分を守っていい曲を書いて歌い続けていますから。

 Q:「初恋」は三田寛子さんも歌われていますが、三田寛子さんの「初恋」はどう思われますか?
 A:かわいらしいですね。三田寛子さんなりの個性が出ていて、それなりの絵が浮かびます。

 Q:歌や活動方針で影響された人はいますか?
 A:耳に入ってきた人すべてが影響していますね。ポップスでは、ポールアンカ、デルシャノンですね。裏声になるところなどがこれらの人に影響されました。

 Q:曲を作る時は楽譜に向かって思い浮かべるのですか?
 A:いいえ。カセットテープレコーダーを持ち歩いて散歩している時や自転車に乗っている時など、思いついた時にすぐに「ラララ・・・」で録音しておきます。家に帰ったらすぐにそれを思い出しながらまとめます。楽譜に書いていたらその間に忘れてしまうので書きません。

 Q:村下さんの楽曲はどの曲もシングル盤にしてもヒットしそうなものばかりなのですが、この覚えやすくて耳に残るメロディーはどういうところから来るのですか?
 A:僕は映画の主題歌をたくさん聞いていますから、自然にそういうものが身についたのでしょう。覚えやすいメロディーはどんなものなのか。繰り返し繰り返し単純なメロディーが出てくるとか。日本人が好むマイナー調の泣き所のメロディーを繰り返し持ってくるなどですね。

 Q:ギターの弦を1本あたりどれくらいの時間で張り替えますか?
 A:25秒で張り替えて音を合わせるまでできます。調律をしていたので早いです。

 Q:楽曲を作られる時は曲と歌詞のどちらを先に作られるのですか?
 A:曲です。「初恋」もそうです。曲を先に作っておいて、後で映画のストーリーのようにいろいろ思い浮かべ、どの部分を入れて行くかゆっくり考え、3分50秒くらいにまとめます。

 Q:「初恋」の歌詞の中の「名前さえ呼べなくて」というフレーズはどういう気持ちで作られたのですか?
 A:好きな女の子がいても純情過ぎて、話しかけることもできない、名前さえ呼ぶことができなかったんです。中学のころは、もし名前でも呼んだなら周りの仲間たちが「村下はあの子が好きなんやあ」と冷やかされるので、遠くから見ているだけだったんですよ。そんな思いを表現したものです。


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