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村下孝蔵VSさだまさし これは、1988年秋のさだまさしさんの「セイヤング 第366回」(文化放送)にゲスト出演された時のものです。 会話やさださんのコメントで面白かった部分を抜き出してみました。 プロ野球の話になって、 さださん:村下さん、野球はどうですか? 村下さん:僕は野球は苦手なんですよねえ。 さださん:嫌い? 村下さん:嫌いじゃないんですけど… さださん:あまりやらない? 村下さん:あんまりやらないです。 さださん:当たったら飛びそうですよ。パ〜ン!門田みたいに…。 村下さん:当たったら飛ぶかもしれないですねえ。 さださん:門田っぽいですよ、ムードが。 村下さん:そうですかあ?僕はよくカープの長島に似てるとか言われます…。 さださん:あ〜、長島清幸!長島清幸というイメージありますねえ。は〜、どっかのファンですか? 村下さん:まっ、広島に住んでて〜、カープだったですね。 番組の半ばで、さださんがコーナーの合間にされたコメントです。 「今、アルバムを作っている最中のさだでございますが、アルバムを作り終えた村下孝蔵さんをお迎えして、何か一足先に試験が終わった高校の生徒と向かい合っているようで、非常に憂鬱な感じが、私、しております。」 村下さんのアルバムというのは「恋文」ということになりますね。 さださんが「来年は3枚のアルバムを出すぞ〜!」と意気込んでおられたものの、「レコードを出せば偉いってことじゃありませんからねえ。」とご自分でクールに突っ込みを入れたところでは、 村下さんがぼそっと小さな声で、「そうですねえ。いい作品を出さないと…」と言葉を添えられました。 すると、さださんは、苦笑いしながら「その通りです。その通りですよねえ。」とお辛そうなリアクションをされるのでした。 「深夜の句会」と言うコーナー。 このコーナーの最初、さださんは、村下さんに対して「俳句はやりますか?」と尋ねられました。 村下さんは、「作ってみようかなとは思ってますね。」と答えられました。 そこで、さださんから、この日のお題でありました「支度」でコーナーの間に一句考えておくようにと指示を出されました。 このコーナーでは、リスナーからのくすっと笑えるような句が届いており、いくつか読まれておりましたが、その途中でさださんは、振り返るようにして、「村下孝蔵さんは真剣に句を作られております。彼の生真面目な性質が態度に出ていて、この人、ほんと素敵ですね。」とおっしゃるのでした。 そして、コーナーの最後、さださんがアルバム製作の途中であることにひっかけた句を村下さんは読まれました。 「あせったら、ますますできぬ歌支度(うたじたく)」 これをさださんは反復し、ブルーになったお声で、「もうやめようかあ。」と投げ出すように言うのでした。 番組の最後、さださんから村下さんへのメッセージ。 「こういうナイーブな人が、ナイーブな音楽と言うか、シンプルを目指していると言うのかなあ。今は音を積み重ねることに終始してしまって、複雑な音の中で、現代の不安が音楽に出ている気がするんですけど、そういう時に、じ〜っと手のひらで転がすように音をあっためて行くっていうやり方を今後も続けて行って頂きたいと思います。コンサートツアーの真っ最中ですけど、身体壊さぬようがんばって。」 と言われました。 それに対して村下さんは力強く「大丈夫です。」とおっしゃいました。 番組を通してゲストをゆっくりと紹介できる場面は少なく、ましてや村下さんは、さださんの言葉を割って入るほどのおしゃべりはされませんから、うなずいているようなことが多かったですね。 また、さださんがおっしゃったように生真面目さがよく現れているとも思いました。 ![]() |