誤解

 中学2年、クラスの中でいくつかの班が作られ、ひとつの班が縦1列に並んで座席を設けられました。
 僕はその班の中で前から2番目に座っておりました。
 僕はそんなに女子と親しく話せる方ではありませんでしたが、たまたま左隣になったFさんという女子と、それもほんのわずかだったんですが、言葉を交わしたのです。
 そのことがあってまもなく、僕と同じ班で一番後ろに座っていたN君が休み時間に僕の前に立ちはだかり、不服そうに言うのでした。
 「馬場、お前、コンタクトレンズしてるんやったらそんな前におらんでも黒板は見えるやろがあ!!お前が後ろに行かんかい!!」と怒りをアラワニするのでした。
 ただの近視や乱視なら矯正は利きますが、僕のような目の病気ではメガネやコンタクトレンズを着用してもさほどの視力は出ないのです。
 でも、当時はそういう事情を説明できるほど自分の目が重大な病気であることを認識もしていませんでした。
 N君だけじゃなく、その後も同じように「見えにくいんだったら、メガネをかけろよ!」とコンタクトレンズをしている僕に言う人はいました。
 そのたびにうまく説明もできず、肩身の狭い思いだけをしておりました。


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