'98.9網走旅行記

98.9.20(日)第3日目

網走市街─浜小清水(小清水町)往復 


 この日は、釧網本線(網走ー釧路間を走る鉄道)沿いに、斜里方面へ向かって走った。昨日とは逆の東方向、海沿いの道である。
 思ったほどの筋肉痛はなかったが、多少足や腰が痛んだため、ゆっくりと朝食をとり、チェックアウトをした。バスターミナルのコインロッカーにいらない物をあずけ、9:00に網走市街を出発。目標は浜小清水駅(網走駅から約20キロ)だが、とりあえず行けるところまで行ってみようという、のんびりした気分で、ペダルを踏んだ。

 まず、ホテルにはってあった「朝市」のポスターを見て、港に行ってみた。が、しかし、それらしいものはなかい。見間違いだったのだろうか?と思い、早々に港を離れた。日曜日とあって、港では海つりする人がいっぱい 港の防波堤の上は、人でうめつくされていた。
 港から10分ほど走ったところで、「朝市会場」を発見した。港ではなく、町から少し離れたところが会場だったのだ。9:00までなのでほとんど店じまいしていた。カニなど観光客向けだが、野菜は地元の人も買っていた。
 廃線跡の昨日と違い、今日のルートは観光客がたくさん通るルートである。網走から知床や釧路に向う観光客は必ずこの道路を走る。またオホーツク海がのぞめ、原生花園があったりと観光ポイントもある。そのためか、道路沿いには、いたるところに「カニ直売」の店が、派手なのぼりとともにあった。それでもつぶれている店も多く、また胸が痛んだが……
 しばらくは右手に線路、左手にオホーツク海を見ながらの道だが、ところどころ線路と交錯したり、内陸部を走ったりする。途中から、鉄道が海のすぐそばを走り、道路はその内側を走ることになった。


鱒浦駅

藻琴駅

オホーツク海を背景に釧網線
 網走の次の次の駅、鱒浦駅はつぶれそうな無人駅である。駅前にぽつんと自転車が置かれていた。(数時間後にここを通りがかった時にも、まだ置かれていた)
 続く藻琴駅は喫茶店となっている。釧網線沿いの駅は、無人駅ばかりだけれど、喫茶店やレストランになっていることが多い。特に、網走から斜里までの間の駅は、大半がこのスタイルである。藻琴駅は、向かって左側が喫茶店である。


北浜駅

駅舎内
 さらに先の北浜駅はオホーツク海に一番近い駅。ホームのすぐ先には、まっさおなオホーツク海が広がっている。北浜駅は、元祖駅舎喫茶店である。この駅を訪れるのは6年ぶり。しかし、6年前とちっとも変わっていない。待合室の左手が喫茶店となっており、待合室には、全国各地からこの駅やってきた旅人たちの手によって、定期券やキップ、名刺がいっぱいはってある。かつての幸福駅(広尾線。帯広−広尾84キロ。10年以上前に廃止)を思い起こさせる風景である。6年前にも名刺を貼ったが、今回もまた名刺を貼ってきた。


涛沸湖

原生花園を走る釧網本線
 北浜駅を過ぎると、間もなく涛沸(トーフツ)湖が見えてくる。
 初秋の湖畔は湿原のようで、荒涼としている。広い湖で、なおかつ横を走る道路はまーっすぐなので、走っても走っても景色が変わらないように見える。ペダルをこいでもこいでも、ちっとも進んでいないみたいに感じ、うんざりしてくる。
 右手には浜小清水原生花園が広がり、釧網線はその中を進んでいる。そのまんなかあたりに、臨時駅の原生花園駅がある。夏場だけ開業する駅だが、浜小清水原生花園という観光スポットなので、駅前には土産物屋があり、また観光バスがたくさん止まれる広い駐車場がある。
 この臨時駅ができたために観光客は増えたが、そのために花は減っている。(昨日のサロマ湖畔のワッカ原生花園に比べると一目瞭然。ワッカ原生花園は、生体系を崩さないよう、車の立ち入りを禁止している) 観光客の衣服についた、他の地の雑草の種なども、原生花園を荒らしているらしい。私も花園を荒らす一人であるわけだ。

 浜小清水駅には11時半すぎに到着。海外沿いの道は全然起伏がないので、20キロの道のりは、たいしことはなかった。
 やはり駅舎を利用した浜小清水駅の喫茶店で、カレーを食べる。ここは、喫茶店というよりもカレー屋らしい。日曜日のせいか、たくさんのお客さんがいた。
 食後は、駅近くの丘の上に建てられたフレトイ展望台に上った。ここからは、オホーツク海と小清水町の畑、浜小清水原生花園が一望できた。遠くに網走港が見える。あそこから走ってきたんだと、ちょっと感動。
 さて、ここからは往路になる。夜の飛行機で帰る予定なので、あまりゆっくりはしていられない。
 着た道をそのまま帰るのは能がない。というわけで、湖の反対側を回って帰ることにした。持っていた道路地図にはちゃんとした道がなさそうなので不安だが、行けないことはなさそうなので、湖を迂回することにした。

 裏道は農道なので、ところどころダートであったりただの土の道だったりして、あまり走るのには適していない。しかし、見晴らしは最高。一面の大根畑。まーっすぐな農道。人っこ一人いない。車も走らない。幹線をはずれるとこんななんだ、と北海道の広さを実感した。
 ここ小清水町は、一大畑作地である。多少起伏があって自転車で走るのは大変だったが、有名な美瑛の丘を上回る雄大さと美しさだった。湖からはかなり離れ、ダート道もただの土の道にかわり、どこを走っているのかよくわからなり一抹の不安はあったが(ここで自転車がパンクしても、誰にも見つけてもらえないよなー、迷子になっても発見されないよなー)この道を選んで正解だと思った。


どう見ても畑の真ん中

ひたすら走る

走る走る
 農道を抜け、車道に出たところで「北浜8キロ」の道路標識を見つけた時にはほっと安心。舗装された道沿いには、ところどころ牧場や家も見え、車も走っている。数キロ離れたところに小学校もあるようで、スクールバス専用のバス停もあった。

 「北浜」という道路標識に従って海の方へ走っていくと、ちょうど湖をくるっと回ったところで、右手の方に涛沸湖が見えた。
 湖の端、浅いところには馬が放牧されていた。ここにもサンゴ草も生息しており、馬が水を蹴立てて走っていく。サンゴ草の赤、水草の緑、水の青、そして白馬。絵のように美しい光景だった。

 北浜に出て、駅の喫茶店で一休み。
 いい加減、足が痛くなり、もう自転車には乗りたくなってしまった。嫌々自転車をこぎ、なんとか網走市内に戻り、自転車屋に自転車を返した。自転車屋さんは、まさか二日間でこんなにたくさん走ったとは思っていないだろう。(自転車も、だいぶ痛んだことだと思う。すみません)

 空港行きのバスは5:25なので、早い夕食をとるためにすし屋へ行った。時間が早いために、あまり店があいていなく、ガイドブックによく宣伝を載せてているすし屋へ行った。こういう店は、やはり味は今一つ。東京のすし屋並みで、悪くはないが、オホーツクらしさに欠けると思った。(わがまま)
 女満別空港へ向かう途中のバスの中から、網走湖に落ちる夕焼けに感動! 楽しい旅をしめくくりとなった。いつかまた自転車に乗りに来よう。
 

※この日の推定走行距離 45km



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