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![]() salt lake |
シドニーを飛びだって約4時間。潅木がぽつぽつと生える地に、エアーズロックが姿を現した。何もない地にある巨大な一枚岩。神秘の岩である。やや離れた所には、いくつもの岩でできたマウントオルガも見えた。
まもなく飛行機は、コネラン空港に到着した。ここでも「現地係員」がJ社のツアー客を待ち構えていた。J社から委託された現地の旅行会社の人で、オーストラリア人であった。しかし日本語はとても上手だ。
空港は旅行客と現地旅行会社の係員でごった返している。エアーズロックリゾートは、エアーズロック観光のために人工的に造られた町なので、リゾート以外に人の住める場所は、アボリジニの人たちの住居のみ。通常、旅行客はエアーズロックの観光を独占している数社の係員に従い観光する。というわけで、飛行機でこの地に降りたった人たちは、まず空港でツアーの申し込みをするのだ。
エアーズロックリゾートは、空港から約5キロ。エアーズロックの姿を見ながらものの10分ほどで到着する。景観をそこねないようにとの配慮から、リゾートの建物はどれも二階だてと低く、アパートのようになっている。プールのある中庭を抜けて部屋へ行って荷物を置くと、すぐにマウントオルガ観光へ出発である。とにかく24時間で通常ならば2、3日かけてする観光をするのだから、大忙しである。日本発のツアーらしい。「リゾート」という言葉にはふさわしくない。
マウントオルガは、エアーズロックの約30キロ西方にある36個から成る岩で、元は一枚岩だったという。もし一枚岩のままだったら、エアーズロックより大きかったのだろう。アボリジニの言葉では「カタ・ジュタ」たくさんの頭、という意味だったと思う。
マウントオルガは登ることはできないが、ウォーキングトレイルがつけられており、その内部に入ることができる。アニメ「風の谷のナウシカ」は、このマウントオルガの「風の谷」をモデルにしたそうで、風の谷への7キロのトレイルコースもあるそうだが、さすがにそんな時間はない。片道2キロ弱の手軽なトレイルを歩いた。
岩肌の赤茶色と空の濃い青とが、毒々しいまでに鮮やかなコントラストを見せていた。ちなみに、エアーズロック、マウントオルガなど、ウルル・カタ・ジュタ国立公園を歩く場合には、水の持参が必須とされている。今は冬なので一人600mlの水を持つことが決まりとなっているが、夏場だとこれが1000mlになる。今は冬で、昼間は20度ぐらい、空気も乾燥しており、ブラウスにパーカーでちょうどよく「天気のいい初冬の日」という感じである。というわけで、40分ほど歩いてもたいして喉は乾かなかった。
この後は、「エアーズロック・シャンパン・サンセット」ツアー。
いったいどんなものかと思っていたら、エアーズロックの真っ正面に陣取り、夕陽で岩肌の色が変っていくところをじっと眺めるツアーであった。日が沈むのを待つ間、シャンパンやビールを飲むことができ、簡単なツマミも用意されている。ツマミとして、エミュのソーセージとカンガルーのミートパイを食べた。初めての経験である。エミュの方は、普通のソーセージとたいして変わらず、カンガルーの方はツナに似ていた。
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![]() 夕陽を反射する観光バス群 |
このサンセットツアー、旅行者の国ごとにたくさんの観光バスが出ており、お国ごとのエリアがあちこちに作られ、皆、じっとエアーズロックを見守っている。自家用車で来ている人もたくさんおり、さながら花火大会に集まった人たちのようである。
太陽が傾くに従って、エアーズロックは徐々に色を変えていった。
明るい赤茶が、夕陽が沈む寸前には赤く燃え上がり、そしてすぐに黒くその色を失っていく。この日は雲一つない快晴だったので、それほど劇的な色の変化はなく、また空の色は単調だったが、この色の変化は見物であった。徐々に変わっていく岩肌と周囲の空の色を、写真で楽しんで下さい。↓
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