
翌朝4:30起床。サンライズツアーに行くためである。この日の日の出は7:22。日の出とともにエアーズ・ロックに登頂するのだが、その前に、朝日に輝くエアーズ・ロックの岩肌を見るのが「サンライズツアー」。日の出の一時間半前にバスは出発するので、こんな時間の起床になる。夕べ、天体観測ツアーから帰ってきたのが22時過ぎ。寝たのが23時。眠くて仕方がない。外はまっくらで星が出ている。とりあえずバスに乗り来んだものの、半分眠りこけている私だった。
待つこと30分。ようやく日の出となり、暗く沈んでいたエアーズ・ロックの岩肌が輝き出す。朝日がまっすぐに当った瞬間は燃えるような赤色になり、それからよく見るオレンジ色になる。
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ちょうど太陽光線が最も美しく岩を照らした瞬間がこの写真。なんともいえない紅色だった。
眠いわ寒いわで、みじめな気分で夜明けを待っていたが、この紅色を見た瞬間、寒さも眠さもふっとんだ。日の出ということで、次はいよいよエアーズ・ロック登頂。鎖のついた登頂口までバスで移動する。
さてこの早朝エアーズ・ロック登山、水とお弁当の入った布製のデイバックをくれる。お弁当はオレンジジュースとリンゴとハムのはさまった大きなクロワッサンサンド。岩に登る前にきちんと食べておかねばと、日の出を待つ間に私はたいらげてしまった。本当は、岩の上で食べた方がおいしいのだろうけれど。
もらった布製のデイバッグはあまりにもヤワなので、いつも使っている、しっかりしたデイバッグを背負って登山することにした。
登山口を前にちょっとびっくり。想像以上に傾斜がきつい。たった一本の鎖をつたってこの急傾斜を登ることができるのか不安になる。そして登り以上に下りはもっともっと怖いのではないだろうか。すでに登り始めている人たちは、まるでアリのように小さく見えた。
だが、今回の旅行で最も楽しみにしていたのはこのエアーズ・ロック登山。怖じ気づいている場合ではない。まずははうように岩肌にとりつき、鎖のたれているところまでたどり着く。
イボつき軍手を持参していたが、この軍手、非常に役にたった。岩肌に手をつくのにも、鎖をつかむにも具合がいい。日の出とともに登頂をめざすたくさんの観光客とともに、鎖につかまりながら岩肌を登っていった。
さて、ここで岩登りのコツをちょっと説明。相当急勾配ではあるが、雨上がりでなければ岩はそれほどすべらない。というわけで、鎖はあくまで補助で、鎖で体を引き上げようとすると体力を消耗する。また、一本の鎖に沿ってのぼるから、まわりのペースにまどわされやすく、自分のペースをつかみにくい。というわけで、最初の十分ぐらいで無理をする結果になり、登り切れなくなってしまう。
私も自分のペースをつかみきれなかった一人である。ほんの少し登ったところで、心臓が痛くなるほどバクバク状態になってしまった。このところ、近くの山のトレッキングを始め、少しは体力がついたかと思っていたがまだまだである。ここで、また茅沼氏に思い切り馬鹿にされる(T_T) 今回は茅沼氏によく馬鹿にされる旅である(T_T) 水とかカメラを少し持ってもらい、気を取り直して、休み休み登り続けた。
鎖がついているのは最初の三分の一ぐらい。あとはそれほど急勾配はないが、それなりにでこぼこ。場所によってはとりつくように登らなくてはならないし、腰を落として勾配を下らなくてはならない。しかしだんだん高さにも勾配にも感覚が麻痺し、へらへら登れるようになる。
![]() 一週間前に降った雨が水溜まりになっている→ |
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![]() 頂上の碑 |
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地平線の彼方までどこまでも続く潅木の大地。マウント・オルガの方へ目をやると、その姿がはっきりと見えた。360度、ぐるっと見回すと、はるか遠くに岩山が見えるほかは、このマウント・オルガ以外、さえぎるものは何もない。![]() 岩肌のオレンジ色が水に映っている→ |
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さて、名残惜しいが、これでエアーズ・ロックは終わり。ケアンズへ向かった。たった24時間しかいなかったが、たくさんのいい思い出ができた。是非、もう一度来てみたい場所である。
エアーズ・ロック→ケアンズの航路は、シドニー→エアーズ・ロックよりも、人の住んでいる気配があった。赤土であることには変わりがないが、大地は頑強な岩のように見えたし、道もかなり目にした。くたくたの体ではあったが、結局この下界の眺めに夢中になり、一睡もしなかった。途中のドリンクサービスでビールを頼んだが(国内線なので、アルコール類は有料。3$だった)、それでも結局、寝ることはなかった。
ケアンズが近づき、荒れた岩の大地はふいに緑の地に変わった。
場所によって、その表情ががらりと変わる。オーストラリアとは、本当に大きな大きな大陸なのである。
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