'97.8カナダ旅行記

97.8.4(月)第3日目

ナイアガラ・フォールズ→トロント→ミネアポリス→カルガリー→レイク・ルイーズ(泊)


 朝5時半ホテル発。トロント空港へ向けて出発する。
 今日は、3000キロ以上という、大変な距離を移動する。カナダは広い。その広いカナダの東部地区から西部地区へ移動するのだ。それも、たったの9日間の旅行で、である。こういう強行軍になってしまう。だからこそ、私はカナディアンロッキーだけのツアーに参加したかったのだが、人気があるのは、当ツアーのような、東部のナイアガラがセットされたものなのだ。ナイアガラの滝は、一度は見てみる価値があると思うので、それはそれでよかったのだけれど。
 6時すぎに夜が明けた。バスの窓からオレンジとピンクの入り交ざった、見事な朝焼けが見える。ナイアガラ・フォールズからトロントまでは、オンタリオ湖の西の端をぐるっと回って行く。朝焼けの向こうに、トロントの街が小さく見えた。オレンジ色の空に、すっとそびえたつ高いビル。SF映画のような光景だった。
 トロントからは、カナディアン・ロッキーの玄関口、カルガリーに向かって飛行機に乗る。ただし、直行便が取れなかったとのこと、いったんアメリカのミネアポリスへ飛び、カルガリーで、カナダに再入国する。
 飛行機は、今回もすべてノースウエスト航空。しかも乗り継ぎあり。とどめにアメリカ経由。またもロスト・バゲージしてはかなわないと、今回はスーツケースを預けなかった。私のスーツケースは、機内持ち込み可の小さいものなのだ。
 9時トロント空港を出発。9時50分。定刻どおりミネアポリス空港着。ただし、1時間時差があるので、実際には2時間近くかかっている。
 ミネアポリス空港はデトロイト空港よりも、ずっとわかりやすく、すぐに乗り継ぎ便の出発場所がわかった。
 1時間ちょっとの待ち時間、待ち合い室から、数々の飛行機が飛び立つのをながめた。そのうち、搭乗予定の飛行機に、積み荷が車に引かれてやってきた。入りきらなかったのか、スーツケースがコンテナの屋根に乗せられたりしている。これを見て、「ロスト・バゲージ」の謎が、少しとけたような気がした。残念ながら、茅沼のスーツケースが積み込まれるのを確認することはできなかったが、多分、積まれたに違いないと信じて、飛行機に乗り込んだ。
 11時15分ミネアポリス発、13時8分カルガリー着。ただし、ここでも1時間時差がある。いったんミネアポリスでカナダを出国しているので、カルガリー空港では、再度入国審査があった。「入国の目的は?」とか「何日間滞在するのか」とかその程度の質問であるが。また今回は、預けた荷物は、無事、すべて手元に戻ってきた。
 カルガリーは、かつて冬季オリンピックが開かれているので、空港や空港付近はきれいに整備されている。ただし、ナイアガラ・フォールズのように歓楽的雰囲気はなく、牧歌的である。カナディアン・ロッキーが近いことを感じさせる。
 市街地を離れると、オリンピックの面影を残した地がいくつか見られた。元オリンピック村とか、ジャンプ台とかのたぐいである。さらに進むと、あたりは原野となる。ところどころ牧場があって、馬が放牧されていた。北海道の原野を、ずっと広くしたような景色だ。こういう景色は、私は大好きなので、窓にかじりつくようにしてながめた。
 バスに乗って2時間弱。どんどん近づいてくるカナディアンロッキーの山並みに、胸はわくわく、目はらんらんとする私と茅沼。私たち夫婦は、電車やバスに乗るのが大好き。車窓を眺めていれば、何時間でも全然飽きない。気がつくと、まわりの人たちは、みんな眠っていた。はしゃいでいたのは、私たち二人だけであった。

バンフの街並み 小ぢんまりとしたしゃれた店が多い

 バスはバンフの街に到着。バンフは、カナディアンロッキーの中心となる街である。メインストリートにはおしゃれなお店が建ち並び、日本人の経営するお土産屋もある。人の行き来も大変多く、日本人の姿もずいぶん目にした。
 バンフの街には、明日・あさってと泊る。今日は、さらに50キロ先の、レイク・ルイーズ湖畔の、ホテル・レイクルイーズに泊る。ホテルにチェックインする前に、少しバンフの街で休憩。メインストリートを歩いたり、土産物屋をのぞいたりした。

 バンフの街を過ぎると、ますます景色はよくなる。
 湿原や透明な水の流れる小川。ごつごつとした岩肌を見せた山。緑の濃い針葉樹の森。これこそ、私が夢にまで描いた「カナダの風景」である。
 そして、レイク・レイーズへ。
 レイク・ルイーズは、カナダ旅行のパンフレットでよく見かける。氷河を背にしたエメラルド色の湖に、湖畔に咲き乱れるポピー。本当に、そのとおりの景色が広がっていた。
 とても美しい景色だったのだが、最も光線の具合のよい時間は食事の時間となり、よい写真が撮れなかったのが、非常に心残りであった。もっとも、湖に面したダイニングでの夕食だったので、食事をしながら、その美しさは堪能した。


湖畔にはたくさんのリスの姿が。
 写真は、食後、湖畔を散歩した時撮った。夜が長いため、20時半までは十分散歩ができる。日が傾いているため湖の色が沈み、また風がでていたため、湖面にさざなみがたっていて、今一つ、本来の美しさが出ていないのが残念……
 

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