'97.8カナダ旅行記

97.8.5(火)第4日目

カナディアンロッキー観光 バンフ(泊)


 翌朝。本当は早朝に起きて、レイクルイーズ湖畔ハイキングコースを歩く予定だった。しかし、寝坊。それでも朝食一時間前には起きて、湖の写真をとることには成功した。

見事なまでに氷河を映し出したレイクルイーズ
 早朝は風がなく、湖面にまわりの景色がきれいに映っているだろうと思っていたら、そのとおり。昨晩にくらべて、格段に美しい湖を眺めることができた。
 この写真はホテル・レイクルイーズ。レイクルイーズ湖畔には、このホテルしかない。ホテルがなければもっといいのだろうが(といいつつ、そこに泊まっている私は何?)、自然を損なわないよう、配慮は十分にされている。湖に映し出されるその姿もまた、美しいのである。
 どことなく、北海道の然別湖を思い出させる風景である。思えば、然別湖も、湖畔にはホテル(ただし2軒だけど)しかなく、静かで、さらに、周囲に山が湖面に映る様が非常に美しい湖である。

 さて、この日の予定であるが、当ツアーのメインイベントでもある、カナディアンロッキーツアーである。ジャスパー国立公園の目玉・コロンビア大氷原で、氷河を体験。また、バンフ国立公園で、ボー湖、ベイトー湖等、いくつもの湖やカナディアンロッキーの山々を堪能できるのである。自然と写真の枚数も、どんどんと増えていく。


 まずはコロンビア大氷原。アサバスカ氷河の一部である。レイクルイーズから70キロほど西方へいったところにある。レイクルイーズからはもちろん、あちこちから氷河を見ることはできたが、実際に、気軽にその上に乗ることができるのはここだけ。遠くから見るとほんの数センチにしか見えない氷河であるが、実際は100キロぐらいあるとのこと。その一部、氷原。是非体験してみたい。
 ……ということを思っている旅行者は多いらしく、ここは大変な混みようだった。とある会社の独占営業だそうで、実は殿様商売らしい。
 写真で説明すると、手前の道路から中腹まで普通のバスで上っていき、氷原の端からは雪上車という、タイヤの非常に大きい独特の車に乗る。氷原では、実際にはほんの一部分しか歩き回ることはできない。クレパスに落ちたら最後、誰も引き上げることができないからである。数年に一度、クレパスに落ちて、命を落とす観光客もいる、とのことであった。



雪上車

氷原上はこんな感じ(ぼこぼこのアイスバーン)
 車体の三分の一はあろうかと思われる巨大なタイヤを持ったスノーコーチで、ゆっくりと氷原を上っていく。タイヤの大きさは、右の写真を見ればわかると思うが、子どもと同じぐらいの大きさである。
氷河は近くでみると、青みがかった色をしているが、とけかかったところだと、茶色っぽく汚れており、あまりきれいではない。青みがかっているのは、氷河にとけた鉱物のためだそうで、これは、カナダの湖(氷河がとけた物)が、エメラルド色をしているのと同じ原理である。
 氷原では、ペットボトルに流れる水を汲んで飲んでみた。非常に冷たくておいしかった。なお、地球温暖化で、氷河は年々やせ細り後退しているとのこと。10年前に比べると、ずいぶん後退してしまったという。あと10年たったらどうなってしまうのだろう。ちなみにこの日は、気温25度ぐらいまで上がり、カナダとしては非常に暑い日だったようである。

 コロンビア大氷原そばで昼食をとり、またバンフの町へと戻っていく。途中、いくつかの湖にたちよった。まずはペイトー湖。ボウ峠展望台から見下ろす湖である。湖畔に立たず見下ろすところが、北海道の摩周湖と似ているが、湖の色は全然違う。こちらは明るいブルーである。エメラルドグリーンよりも明るく、青よりは緑色。なんともいえない色である。

 続いて立ち寄った湖はボウ湖。湖の左手奥に見える氷河はクロウフット氷河。カラスの足のような氷河からこの名がついている。写真だといまひとつ足のようには見えないが。
 ボウ湖はこのクロウフット氷河の溶けた水が流れ込んでできた湖である。なお、朝、ボウ湖の横をバスで通った時にも写真を撮ったが、朝の風のない時の方が、湖面が鏡のようになっていて印象的だった。光線のぐあいも違うので、朝と昼とを比べると、まるで違う湖のようである。
 こういう瞬間瞬間を見たいと思うと、ずっとこの地に滞在しなくてはならない。しょせん一週間ほどしか休みをもらえない身には、無理な話である。いつか引退したら、ゆっくりとカナディアンロッキーを楽しみたいと思うのであった。

 昼間のボウ湖

 朝のボウ湖
 

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